異世界編:閑話「死神との遭遇!殺気!?(ジュルリ・・・)」
書き溜めるため、1週間前後更新が止まりそうです。
つたない作品をお読みいただきありがとうございます!
よく晴れた少し暑いが時折駆け抜ける風が心地よい散歩日和
ザザザザッ!ガサッ!!バキッ!ザザッ!!ゴッ!ドドドド!!バキャッ!!
散歩なんてとんでもない!!追われている!・・・森の中を一心不乱に駆け抜ける!
朝
寝床から起きて川の水で喉を潤す→食事の為に記憶にある茸や山菜の群生地を目指して獣道を進む→目的地に到着→殺気!?→何かが飛んでくる!→反射的にかわす!→視界に何かの影!?→野生の勘が囁く→逃げなければ死ぬ!→わき目も振らず逃走!
いくら逃げても、背後からは草木を掻き分ける音と共に尋常ではない殺気がプレッシャーをかけて来る!
息は絶え絶え・・・目まぐるしく変わる視界に、慣れた道とはいえ目測を誤り木や岩に体を擦り付けながら駆け抜け傷や打撲が増えてくる・・・足を止めれば間違いなく死ぬ!・・・ただそれだけを原動力に死力を尽くして逃げる・・・どれくらいの距離をどれくらいの時間を走ったであろうか・・・何時しか背後からのプレッシャーは無くなり、自分の走る音と荒い息、激しく脈を打つ鼓動だけが聞こえる
足を止め警戒心を解かずに首だけ振り返る・・・何時もの見慣れた森、怪しい影は無い・・・追跡を撒いたようだ・・・安心して正面を向き・・・何の気配も無く正面に立つ男に・・・
一瞬で脳天に鉈をぶち込まれて絶命した・・・
蔦で足首を縛られ手ごろな木に逆さ吊りにされ、殺すだけでは飽き足らないのか鼓動が止まる前に首へナイフが突き立てられる!
ビクン!ビクン!!ビシャッ!!ドバドバッ・・・バシャバシャ!!
頚動脈を切断され鼓動にあわせて大量の血液が流れ出る・・・
殺戮者はその光景を笑みを浮かべ眺める・・・やがて、体中の血液が流れ出て止まると・・・
ナイフで腹を切り裂いた!!
切れ目に無造作に腕を突き入れ内臓を引きずり出す!
無造作ながらも手馴れた感じで胃や腸、心臓や肝臓などを傷つけず的確に腑分けしながら引き出し解体していく・・・血にまみれながら・・・笑みを浮かべながら・・・無言で作業を終えた・・・
男は血と内臓を抜かれ、物を言わぬ肉と化した物を木から下ろし肩に担ぐと、その場を後にした・・・
残された惨劇の現場には、血溜まりと内臓が残された・・・おそらく山の獣が処分するであろう・・・そして、血の臭いに誘われ男の後を追う獣が出るだろう・・・追った獣はその先で気が付くであろう
これは罠だ!血や内臓はエサで・・・追いかけた筈が・・・誘い込まれたのだと・・・
後日、自らの命をもって知るのであった・・・
「~~~~♪」
ご機嫌である!
茸を取りに森に入ったら偶然に猪を発見!→とっさに礫を投げるがかわされる(野生の勘かっ!?)→逃げたので追う!(俺の肉がっ!!)→草木を吹き飛ばしながら追いかける(待てや!!俺の肉!!)→あっ!この道は・・・(獣道を逸れ先回りルートがN○viTimeされる)→先回り成功!!(ジカンピッタリ!!)→後ろ振り返っている猪発見→気配を消して前に立つ(ニガサナイヨ・・・ボクノオニク)→正面向くと同時に鉈をプレゼントする(えいっ♪)
その後は、逆さ吊りにして血抜きと内臓を抜いて処理をする
内臓を取り出す際に大腸や膀胱を傷つけてしまうと、せっかく血抜きして臭みを抜いた肉が臭くて食べれなくなるので内臓ごと切らない様に腹を裂いて慎重に取り出す(慣れてるから失敗しないけどね!)・・・睾丸は・・・キモイ!イラネ(ポイッ)
内臓や血は、土に埋めるなどして処理するべきだがあえて残して置いて・・・獲物の血を垂らしながら進み落とし穴へ誘導する(全てを無駄にしないエコ?だよね!)
拠点に帰ったら皮を剥ぎ、直近で食べる分以外は部位ごとに切り分け保存の処理をしなくてはならない
塩と香草をすり込み、風通しの良いところで乾燥させて干し肉にしたり
燻製にしたり、単純に塩漬けにしたり・・・(ジュルリ!)
皆の者!今日は謝肉祭じゃぁ!!・・・ステーキ、しゃぶしゃぶ、スペアリブ、ハンバーグ、野菜炒め、etc・・・涎が止まりませんなぁ!!
よし・・・今日はアレにしよう!!
今日のレシピ
猪の骨付きばら肉を1本1本ばらして特製のタレに漬け込みます
タレ:山葡萄酒+ハチミツ+生姜+ニンニク+塩(少々)
最低でも3時間、出来れば冷蔵庫(瀧の保冷庫)で1晩寝かせておく(すぐに食べたいので今回は3時間)
釜で25分から30分焼く表面はカリッと中はジューシーに仕上がります!
熱志流:山葡萄とハチミツの甘ダレスペアリブ(漬け時間が少ないので70点)
食後、滝壺の御神体へ今日の収穫を供え、祈る・・・
コト・・・(大盛り1人前)
「ペコッペコッ!パンパン!山の神様・・・今日も美味しいお肉が手に入りました・・・これからもよろしくお願いします(ペコッ)」
「毎日お供えしてるけど、翌日には獣に食われたか無くなってるんだよな・・・」
「神が召し上がられてるのじゃ!ははぁ~~(拝)」
「まぁ・・・片付けが楽になるから良いけどな」
翌日、祭壇が獣に壊され40cmの御神体が転げ落ちており片付けどころか作り直しになるとは神のみぞ知るところである・・・