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Dead 1
ダレモシンジナイ···
私は、親が嫌いだ。両親は英雄らしい。かつて沢山の生きた屍···ゾンビがこのカゴシマを埋め尽くしていた。
私の両親は、数人の仲間たちと共に、ゾンビの大群とそのゾンビを産み出した黒幕を潰した。
ここまで聞けば、偉大な親と誰もが思うかもしれない。
果たして、本当にそうなのか。
自分の子どもを野放しにして血まみれになる親の···どこが偉大なのだろうか。
これを色んな人と話す。
しかし、帰ってくる答えはいつも一緒。
「大変だったね。でも、お父さんもお母さんも強いから···ね?」
他人事のようにいつも言う。
「·········チッ」
また、嫌なことを思い出した···
私の名前は天宮カナ。
あの最低な男···天宮キリハと、いつも猫被ってる女···神谷リランの子ども。
「英雄」の娘だからとちやほやされる、拝まれる。
なぜ···あんな最低な親をあんな風に「英雄」というのか、私にはさっぱりわからない。
今は学校帰りだが···とくにこれといった用事も無い。
何度でも言う。私は人を信じない。英雄は嫌い。
そう···目の前にゾンビが現れても、誰にも助けは求めない。
そこで、私の人生が終わるなら、それでいい。
「逃げるんだ!!お嬢さん!!」
[続く]




