【プロットタイプ】帰巣本能
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
※『小説家になろう』、『カクヨム』様にも投稿をしております。
注意事項2
結局、行き慣れた場所が恋しくなるんだよな。
なんだろうね。本当に何なんだろうね。
なんか、『昔の友人ガー』とか、『元彼/元カノ ガー』と似てるんかな?
外へ出てみると、ポロポロと雨が降っていた。
幸い、折り畳み傘は持っていたが、昔から使い込んでいる故に年季が入っている故に少々心許ない。けれどもあめが凌げるならば、其れで良いのだろう。
嫌になるな。旅行時の雨なんて。濡れて歩くことになるなんて。
そう思いながら、たた目的地に向かって移動する。ただ雨を凌げる場所を探して。
歩いて、歩いて、歩いて、商店街の道の端っこに、看板を見つけた。更に近寄って見ると、ショーウィンドウに飾られた食品サンプルが見つかった。サンドイッチと、珈琲、フロート等、それらしきものが立ち並んでいる。
「はぁ、此処まで来るのに苦労したよ」
俺を連れ出した同居人は、やや草臥れた声でそう言った。
黙って見つめる事数秒、俺の視線に気付いた鏡花が慌ててドアを開けた。別に急かしてねえよ。
店内は昔ながらの純喫茶と言った感じ。橙の柔い光が落とす花形のランプ。真紅色のソファはほぼボックス席で、開店から数分しか経過していないのに、幾人かの人々で賑わっていた。
令和を彩るJPOPが、何となく昭和歌唱に聞こえてしまうのは、恐らくこの店の空気が成せる技てあろう。
鏡花はメニューを開くなり、頼むものが決まっていた様に、指さした。
「エビフライ食べたい」
昼は鍋にするって言ったよな?
「ちょっと他よりお値段張るけど、まぁ其れはご愛嬌って事で。旅だし」
……お前の胃袋的に大丈夫なのかよ。
そんな事を思ったって、結局あぁだこうだ言って、言ったことを曲げない事は分かっていた。だから俺は何も言わない。ただモーニングに惹かれて、其れを頼む事にした。
「今回の旅は色々あったけど、そりゃもう、色んな人に迷惑かけまくったけど、そりゃもう申し訳ないんだけも。まぁまぁそれなりに楽しかったよ」
俺は慌てた鏡花の振る舞いを振り返る。
切符あるのに電子カードで改札抜けたりな。チェックアウト後にコート忘れて爆速で戻ったりな。前日まで確認したはずなのに何故かそうなったな。
「でもなんか、地元が恋しくなったよ。いっつも見る度に比べちゃうからさ。地元と、こっちと。だからまぁ、今この空間はちょっと安心したかな。
ほら、似てるじゃない? 純喫茶キャバレーに」
ま、そうだろうなお前、帰巣本能強いから。
息するように、
『昔はあーだった』
『元彼/元カノあーだった』
とか話すのやめてくんね? 普通に失礼。
みたいな事を言われそうな今のモード。
旅行は楽しかったよ。
マジで色々あったけど。
※一個前の小説参照。
でもなんだかな。
何かに付けて地元と比べるんだよな。
しかも凄い些細な事なんよ。
『あー此処中まで見れないんだ』
『家具とか調度品、置いてないのか……』
※規模と入館料、維持費を考慮するとむしろ破格。
『家の布団恋しいな』
※匂いが違う……。
『コンビニとかパン屋、純喫茶のケーキ美味しかったな』
※観光地やぞ。飯はサブだろ。
とかもうそればっか。本当にそればっか。
非日常見に来たはずなのに、ずっと日常の事考えてる。
『……お前マジ面倒くさ……』
『なんでそんな事言うの!?』
とか漫画で適当に吐き捨てられてそうなワンシーン。
喫茶店で、フロート“ずごー”とされながら言われるシーン。
帰ったら神社行きたいな。
大体週に2、3回は行ってるんですよ。
寂しい。
ちなみにエビフライはとても美味しかった。
出来たて、ホカホカ。




