街へレッツゴー!
『ボコッ』
あれ?まあたあの人が殴られたのかな?あ、なんか無理だ。
ーいおーい」
「あれ?死んだ?」
「あんなんで死ぬわけないだろー女子とはいえ。」
「馬鹿!謝れ!」
「はーい、すまんな嬢ちゃん。」
「あれ?ここってどこですか?」
「街だよ。」
「え?なんで場所が変わって、?」
少なくともいたところからは街なんて見えなかった。
「あー気絶してたんだよ。」
「え?なんで気絶したんですか?」
「この馬鹿が俺を殴ろうとした時、外して、当たっちゃったんだよ。マジで謝れ。」
「すまんな嬢ちゃん。」
「だーかーらーお前さあ女性は顔に傷ができたらあれなんだよ。、、、あの、顔が宝なんだから。」
「あ、レディの部屋に入って個室に男2人はアレだからもう出ようぜ。」
部屋?
「え?部屋って?」
「これ集合住宅だから。君のものだよ。あー気にしないでね。俺たちs級パーティだから、お金あるんだよ。」
「じゃあなーまたいつか会えたらな。」
『ガチャ』
外から声が聞こえる。
「お前なんでs級パーティとか嘘ついたんだ?俺たちa級パーティじゃん」
「うるせえ。あの子は多分孤児なんだよ。家ぐらいあげたっていいじゃないか。あの森であの装備の少なさだぞ!」
「ふーん。まあいいや仕事に帰ろうぜ!」
どうやら孤児と勘違いされたらしい。まあいいか、実際このままだったらお金もないし孤児になっていたから。それよりも!
「いいこと聞いたぞ!s級パーティとか絶対ギルドあるじゃん!こんなとこいる場合じゃない!ギルド探しに行くぞ!」
外に出て後ろを振り向くと、結構いいマンション(?)だ。やっぱりあの人たちは良い人すぎたのだ。
「あ、名前聞くの忘れた。」
少し後悔しながら歩いているとあることに気づいた。
この世界の文字が、明らかに日本語ではないのに日本語みたいに読める。多分神様がそういう能力をくれたのだろう。多分無駄なオプション(?)をつけて神力がなくなったんだな。そんな事を考えていると、剣と魔物らしきものが書かれている看板を見つけた。他に比べて字が小さい。
「あれがギルドかな?」
入ってみることにした。
『ガチャ』
明らかにゴロツキっぽい人から、魔法使いっぽい人がこっちを見る。
「ギ、ギルマスー!!!」
職員が奥に行く。何か悪いことをしてしまったのだろうか。
「お、おまえが入ろうとしてる女子か?」
今までより明らかにゴロツキっぽい見た目にちょっと引く。
「は、はいそうですけど。」
「おーおーうおー、、」
泣き出した。なんか泣き方変だし。怖い
「え、え?どうしたんですか?」
「あのなー───」
なるほど。つまり女子の冒険者が、現在は激減していて、このギルドに女子が来たのは初めてらしい。
「ちょっ、ギルマス!?入隊かまだ分かりませよもしかしたら、誰かの娘である可能性もありえ」
「ない。こんなむさ苦しいところで娘なんて持ってるやついねえよ。」
「た、たしかに、、」
いや納得するなよ。いやまあ確かに誰かの娘では無いけどさ。
「来てくださいギルマス。」
「ん?」
「いやギルマス。取り敢えず聞いてみましょう。」
「そうだな。」
全然聞こえる。耳は前世からいいからな。
「ま、まてなんて呼べばいいんだ?」
「名前聞いてくださいよギルマス!」
聞こえるって。
「な、名前は何だ?」
「リンです。」
「じゃあリン、えっと、冒険者になるつもりなのか?」
「はい」
「よしっ!セン、こい。」
あの職員は『セン』という名前らしい。いやもしかしたらあだ名かもしれないな、なんて考え、時間を潰していたら、
「えーと。この紙に名前、志望職、年齢、住居を書いて欲しい。」
「ギルマス!」
「今は字読める子が少ないんですよ!」
聞こえてるよー?
「あ、そうだったな。」
「リン、文字が読めなかったり、書けないならこのセンっていう職員に聞いてくれ。」
やはりギルマスらしい。あと字が読める子が少ないらしいから、ここで出しゃばって、弱いなら、
「えー?」ってなる可能性もある。
字は読めないでいこう。スローライフ志望では無いが、弱いのに出しゃばるのはなんか危ない気がする。
「あ、字読めません。」
「ほら!やっぱりねギルマス。」
聞こえてるんだよなーずっと。
「えーと、名前、、、はリンだったよね?じゃあ志望職、年齢、住居を教えてくれる?」
「えーと、魔法使い、14歳、住居は、、、」
アレってどこなんだろうと考えていたら、
「あー無理して言わなくても大丈夫よ。」
あ、これまた孤児と間違えられてそう。
「ギルマス、余計に深掘りするんじゃありませんよ。孤児の可能性だってあるんですから。」
聞こえてるって。やっぱり孤児だと勘違いされてる。
まあもういいか。




