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プロローグ
逢いたくて、逢いたくて、逢えない。
愛されたくて、愛されたくて、愛されない。
貴方の気持ちは私と同じだと信じて疑わなかったのに。
この道は未来へと続いていると疑わなかったのに。
いなくなった貴方の痕跡を探した。
貴方じゃないといけない理由を考えながら。
見つけた手紙を握りしめ泣いた。
私をこんな形で置いていくなんて、貴方らしくない、
だからこそ彼女への貴方の想いの強さを悟った。
そして、夜空を見上げつぶやいた
「私の気持ちはあの時と少しも変ってないのに、どうして?」