おまけ小説
なんとこの度、皆さんのおかげで1000pvを達成しました!
(投稿時には1600pvでした……)
初めての小説にしては良いスタートを切れたんじゃないかと思っています。本当にありがとうございます!
1000pvの記念としておまけ小説を書かせてもらいました。 これからも投稿を頑張るので、感想やブクマお待ちしております!
「アリシア、ちょっといいか?」
いつものようにお昼を食べる準備をしていると、アランが話しかけてきた。彼はいつものように、軽い笑顔を浮かべている。
「今後の休み、2人で出かけないか?」
出かける……?そんな急に、どうしたんだろう。私は少し考えてから、アランに質問をした。
「出かけるって、どこに?」
私はアランの顔をじっと見つめたが、その表情は読めない。
「特に決めてないけど、買い物とか、少しだけでも付き合ってほしいんだ。それに……最近話せてなかったし、俺のアピールのためにも!」
「なっ!そんな大きな声で言わないでよ!」
私は彼の急な言葉に驚いて、つい大きな声を出してしまった。
「それで、どうするんだ?」
「うーん……」
私は少し悩んだが……たまには、良いかもしれない。
「いいわ。行きましょう」
私が承諾すると、アランは嬉しそうに顔を明るくして、手をぶんぶん振って去っていった。
……やっぱり、どこか犬っぽいところがあるのよね。
◇
デート……じゃなくて!お出かけ当日。私は街の賑やかな通りでアランを待っていた。
「この服、変じゃないかしら……?」
私は店のウィンドウに映る自分の姿を見ながらつぶやいた。レティアに選んでもらったものだし、大丈夫よね。……ってなんかこれ、まるで私がアランのことを意識しているみたいじゃない!
そうやって、不思議な気持ちになっていると、後ろから声がした。
「アリシア!お待たせ」
声のした方を振り向くと、人混みの中からアランが走って来るのが見えた。
今日のアランは、当たり前に制服じゃないから少し緊張する。
「お、私服のアリシアもかわいいな」
そのさりげない言葉に、私はいつになくドキッとしてしまった。
「そ、そう?ありがとう。アランも……似合っていると思うわ」
「本当?ありがとう!まあ、今日は俺のアピールのためにも頑張ったからな」
当たり前のように言い放ってドヤ顔をする彼に、私は少しの恥ずかしさと、微笑ましさを感じた。
「じゃあ、早速行こうか」
「分かったわ。ちなみに、どこへ行くの?」
「まずは、最近できた通りの店に行こうかな!」
アランは先陣をきって店まで案内してくれた。私はその背中を見て、なんだかいつもとは違う気持ちを覚えた。なんだか、意外と頼りになるのね……
◇
「ここだよ!」
連れてこられたのは最近出来たばかりの洋服屋だった。ウィンドウには上品なドレスや普段着、小物まで飾ってある。
「かわいいわね!こういうところ、いつも決まったところしか行かないからなんだか新鮮」
「だろ?庶民向けでも、意外と品揃えが良いもんなんだな」
そう言うアランは、やっぱり『若き才子』と言われるだけあって、真剣に商品を見ている。
「これとかどうかな?」
「あら、そういう雰囲気の服も結構似合うわね」
そうやって、話しながら買い物を終えてその後もいくつかの店を回った。
私が気になった本屋さんに寄ったり、かわいい雑貨屋で買い物をしたり、思ったよりも楽しい時間を過ごしていた。
「そろそろお昼にしない?」
ふと、時計を見たアランが提案をする。
「そうね。どこかいい店はあるかしら?」
「うーん……あ、さっき行った通りのカフェとかどう?いい感じの雰囲気だったし、評判も結構良かった気がする」
「いいわね。じゃあ、そこに行きましょう」
私はアランに手を引かれながら店まで向かった。
◇
カフェの中は、落ち着いた雰囲気だった。席につくと、アランはメニューを広げながら私の顔を覗き込む。
「アリシアは何がいい?」
「そうね……せっかくだから、パンケーキと……パスタにしようかしら」
「分かった。俺はオムライスにしようかな」
アランが頼むと、すぐに料理が運ばれてきた。パンケーキの甘い匂いと、パスタの匂いが食欲をそそる。
口に運ぶと、想像以上の味が広がった。思わず、顔がほころぶ。
「おいしいわね!」
「そうだな。この店にしておいてよかった」
アランは満足げに微笑む。その顔を見ていると、なぜだか胸が温かくなるような気がした。
◇
「今日は楽しかったな」
「ええ。たまにはこういう休日もいいものね」
そろそろ解散しよう。そう言いかけた時、アランが急に私の手を引いた。
「どうしたの?アラン」
「アリシア、今日は来てくれて本当にありがとう。お礼と言ってはなんだけど……これ、プレゼント」
アランが渡してきたのは──綺麗な百合の花をモチーフにした、バレッタだった。
「これは……?」
「アリシアに似合うかなって思って選んだんだ。よかったら受け取ってほしい」
そう言う彼の耳は少し赤くなっていた。
「……ありがとう。嬉しいわ」
私はそのバレッタを手で包んで、アランに言った。
ちなみに……最近新しい小説を出したので、少しでも気になったらぜひ読んでみて下さい!




