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悪役令息はママがちゅき  作者: 埴輪庭
第1章「ママが好き」

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妖精の幼生

 ◆


 ヘルガ・イラ・アステールの一日は早い。


 先代当主ダミアンが遺した負の遺産は、今なおアステール公爵家に重く圧し掛かっていた。


 一言で言えば金の問題である。


 なんと、十二公家の一家ともあろうアステール公爵家は、そこらじゅうの貴族家から借財をしているという惨状なのだ。


 外法を為すに必要な儀式は珍しい触媒を多数必要とするものが多い。


 そういったものを手に入れるために必要なモノの筆頭が金である事は言うまでもない。


 ヘルガは書斎で分厚い帳簿を睨みつけ、こめかみをとんとんと指で叩いた。


「まったく、あの人は……」


 夫であった男の顔を思い浮かべるだけで、胃のあたりが重くなる。


 返済計画を立ててはいるものの、公爵家の威信を保ちながらこの借金を清算するのは骨の折れる仕事だった。


「ふぅ……」


 窓から差し込む朝日に目を細める。


 今日は学園で講義がある日だ。


 正直、頭の痛い金策から解放されるこの時間は彼女にとってささやかな救いとなっていた。


 ◆


 帝立サンフォード学園の講義室。


 ヘルガが教壇に立つと、教室全体に張り詰めた空気が広がった。


 理由はヘルガが帝国魔術師長ハバキリの教え子であったという事実もあるが、なによりもハインの存在である。


 ハインはヘルガがやってくる前に生徒たちを──脅迫したのだ。


 ゆっくりと教室全体を見渡し、その冷たい紫紺の瞳で一人一人を射抜くように見つめながらハインは言った。


「諸君に一つ、忠告しておく」


 声は低く静かだったが、講義室の隅々まで明瞭に響き渡った。


「これから行われるのは、母上──ヘルガ先生による講義だ。その価値は、お前たち劣等の矮小な知性では到底測りきれぬほどに尊い」


 ハインはそこで一度言葉を切り。


「万が一、この神聖な時間において居眠りや私語といった愚行に及ぶ者がいた場合」


「俺は理性的でいられる自信がない」


「俺は諸君らに特別な事を要求しているわけではない。真面目に講義を受けてほしい──それだけなのだ。できるな?俺とて級友を手に掛けたくはない」


 そんなハインの言葉に、命知らずにも異議を申し立てる者は一人もいなかった。


 ◆


「皆さん、こんにちは。本日は魔力が与える影響について、実践を通してお見せしたいと思います」


 ヘルガがやろうとしているのは、眼前の鉢植えに干渉し、成長を促す──ばかりでなく、魔力を浸透させて一種の「使い魔」を産み出す秘術である。


 そのためにはまず、使い魔という存在について、皆さんの理解を深めてもらう必要があった。


「皆さんの中には、すでに使い魔の術を心得ている方もいらっしゃいますね」


 ヘルガは穏やかな視線で教室を見渡し、窓際の席に座る一人の女生徒に声をかけた。


「リリアーナさん。窓の外から教室を見ている青い小鳥は、あなたの使い魔ですね?」


 指名された女生徒ははにかみながら頷いた。


「はい、先生。あの子はピピです。でもどうして私の使い魔だと……」


「魔力の質を視ればすぐにわかります。ところでピピと心を通わせる時、あなたはどのようにしていますか?」


 リリアーナは少し考え込んだ後、おずおずと答えた。


「ええと……ピピが嫌がらないように、優しく魔力を流して……お願いする、感じです」


「素晴らしい答えですね」


 ヘルガは微笑んだ。


「その『お願い』こそが、この術の最も重要な核心なのです」


 ヘルガは教壇をゆっくりと歩きながら、生徒たちに語りかける。


「魔力は単なる力ではありません。術者の意思や感情を乗せて、相手に伝える媒体でもあります」


「伝えるといっても様々な方法があります。手っ取り早いのは魔力で相手の意思を縛り、従わせたり。しかし、私が思う真の使い魔の術とは、相手の意思を尊重することから始まるのです」


 ヘルガは教卓の鉢植えに視線を落とした。


「それは命令ではなく、『説得』。言葉を持たない生き物の心に寄り添い、協力してほしいという願いを伝えることで、種族を超えた信頼関係を築く。それこそがこの術の本来の姿なのです」


 それは言うほど簡単なことではない。


 力を込めすぎれば相手の精神を焼き切り、弱すぎれば意思は霧散する。


 術者の魔力制御技術と、相手への深い共感が問われる高度な秘術であった。


 ヘルガの生家であるエルデンブルーム伯爵家はこの手の術を得意とする。


「通常の使い魔の秘術──つまり、相手の意思を縛るといったものは、我々のような高度な知性を持つ相手には通用しません。強固な自我が外部からの介入を弾いてしまうからです。更に、そういった強制を以て使い魔と為しても、彼らは必要最低限の力しか貸してはくれないでしょう。しかし」


 ヘルガは言葉を切り、鉢植えに視線を落としてつづけた。


「相手を“説得”することができたならば、術を及ぼせる対象は更に広がり、また、使い魔たちもより大きな力を貸してくれるでしょう。では、これより花の精に出てきてもらいましょうか」


 そう言って、ヘルガは鉢植えに魔力を注ぎ始めた。


 “花の精”とは特定の名前を持つような高位の存在ではない。


 植物が持つ、ささやかで純粋な“意思”そのもの。


 愛情を込めて育てられた植物がごく稀に見せる幻のようなものである。


 その姿は千差万別だ。


 ある時は目も口も鼻もない緑色の小人の姿で現れ、ただ楽しげに踊るだけ。


 またある時は、蝶の羽を持つ美しい少女の姿を取り、見る者を魅了する。


 後者はしばしば高位の「妖精」と混同されがちだが、その本質は比べ物にならないほど低級な存在だ。


 人に害をもたらすこともなければ、特別な利益をもたらすこともない。


 ただそこに現れ、消えていくだけの──いわば、“現象”である。


 しかしヘルガは、その花の精に一つ“お願い”をしようと考えていた。


 別に大したお願いではない。


 生徒たちに花のかぐわしい香りを届けてあげてほしい、というようなものだ。


 もちろん花の精が通常このような願いを聞き届ける事はないのだが、そこはヘルガには自信があった。


 ◆


 ヘルガの魔力が鉢植えに注がれると、土から緑の芽が力強く顔を出した。


 芽は見る見るうちに伸びていき、やがて可憐な一輪の花を咲かせる。


 生徒たちから、ほう、と感嘆の声が漏れた。


 だが、その驚きはすぐに困惑へと変わる。


 咲いたばかりの花がゆっくりとその花びらを閉じていき──再び蕾の姿に戻ってしまったのだ。


 失敗か、と何人かが思う。


 ヘルガ自身も、内心は困惑していた。


 だが──蕾が内側から淡い光を放ち始め、再びゆっくりと開いていく。


 そして。


「……え?」


 ヘルガの口から、素の驚きがこぼれ落ちた。


 蕾の中心で、親指ほどの大きさの小さな人影が身じろぎしている。


 やがてそれは蝶の様な透明な羽を広げ、ふわりと宙に舞い上がった。


「よ、妖精?」


「いや、花の精だろ……?」


 そんな声が響く。


 だが──


「恐らくは妖精……でしょうか? この濃密な魔力は花の精のそれではありませんわ」


「お、妖精じゃん。妖精の幼生ってやつだな。すげえなあハインのお袋さんは……」


 アゼルは経験で、エスメラルダは推測で看破する。


 光の粒子を振りまきながら、生まれたばかりの妖精が教室をくるくると飛び回る。


 生徒たちは皆、口を開けたままその幻想的な光景に見入っていた。


 妖精は悪戯っぽくくすくすと笑うと、一人の生徒の鼻先に止まり、そしてまた飛び立つ。


 最後にヘルガの周りを一度だけ旋回すると、開け放たれた窓から外の世界へと軽やかに飛び去っていった。


 一瞬の動揺を見せたヘルガだったが──


 彼女は咳払いを一つすると、さも計画通りであったかのように穏やかに言った。


「あの子には帝国にもっと色とりどりの花々を、というお願いをしました」


 その一言が静寂を破った。


「す、すごい……!」


「まさか、妖精を……!」


 教室は畏敬と興奮のどよめきに包まれる。


 エスメラルダは内心で戦慄していた。


 ──ありえない


 妖精という存在自体は彼女も知っている。


 しかし彼らは、数百年の時を経て大樹や古き泉から稀に生まれる気まぐれな自然霊そのものだ。


 自然界を揺蕩う魔力が気が遠くなるほどの年月をかけて凝縮し、意思を持つに至った存在。


 そんな妖精が長じて精霊となるのだが、そこまでいくともう地域によっては神と同一視されることもある。


 人間の前に姿を現すことすら稀で、その意思を汲んでくれることなど万に一つもないはずだった。


「ヘルガ先生! 素晴らしい講義でした!」


「先生こそ、帝国一の魔術師ですわ!」


 生徒たちが次々とヘルガの元へ駆け寄り、口々に賛辞を述べる。


 その熱狂の渦の中で、ヘルガはやや引きつった笑みを浮かべながら優雅に応えるしかなかった。



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作品紹介

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※ 20260119時点、第一章完まで毎日午前六時に投稿予約しています。
【ジャンル】(長編)ハイファンタジー〔ファンタジー〕
「追放された王太子と公爵令嬢が冒険者になる話」
総合ポイント 1,068pt


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六十年間、何をやっても失敗し続けてきた男がいる。
幼稒園では振り付けを覚えられず、学校では成績も運動も最下位。
恋は告げられず、仕事ではミスを重ね、やがてリストラ。
期待されないことだけが彼の救いだった。
期待されなければ、失望されることもないからだ。
両親を看取り、五十五を過ぎた頃、彼は三十年ぶりに小説を書き始める。
題材は自分自身。
何の取り柄もない、救いようのない半生。
書き上げた原稿を、返事など期待せずに出版社へ送った。
──しかし。
【ジャンル】純文学〔文芸〕
「闇、搔き毟りて」
総合ポイント 0pt


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この記録集は、二〇二五年八月から九月にかけて起きた「灯之村発熱事件」に関する資料をまとめたものである。
事件の中心人物である花村園子(動画共有サイト「ViShare」チャンネル「SONOKO's Journey」運営者)は、二〇二五年九月十四日に交通事故を起こし重傷を負った。
退院後、彼女はすべてのSNSアカウントの更新を停止し、現在も消息不明となっている。

本記録集には以下の資料が含まれる。
・花村園子が撮影した映像の書き起こし
・関係者へのインタビュー記録
・ViShare動画およびコメント欄のアーカイブ
・SNS(Z、Picstagram等)の投稿記録
・インターネット掲示板の過去ログ
・メール・ダイレクトメッセージの記録
・行政文書(保健所報告書、村議会議事録等)
・新聞・週刊誌記事
・医学論文・学会報告
・郷土史料・古文書
・その他の関連資料

なお、プライバシー保護のため、一部の人名・地名は仮名としている。
また、資料の配列は時系列に沿っているが、一部編集を加えている箇所がある。

※ 本作は作者が去年のいつだったかにかいた「ヒツギノムラ」という因習村系ホラーをモキュメンタリー形式に仕立て直したものです。
【ジャンル】ホラー〔文芸〕
「灯之村発熱事件 記録集」
総合ポイント 22pt


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魔力が絶対の価値を持つウェザリオ王国で「無能」と断じられた王子シャールと公爵令嬢セフィラ。
しかし彼らには万物を操る未知の力があった。
元王子と聡明な元令嬢は国を捨て、追手を退け、辺境の街で冒険者として再起する。


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「貴女を愛する事は、私にはできない」
──近衛騎士団長ガリューは、セレスティアにそういった。
そして彼女は人を辞めた。
【ジャンル】異世界〔恋愛〕
「血と鉄と愛」
総合ポイント 114pt


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ここ最近、ランベール王国ではしょうもない理由での婚約破棄が流行している。
麗しき公爵令嬢ライラ・オーネストはそれを苦々しく思っていた。
だがそんな彼女もある日、婚約者であるエルリック王太子から婚約破棄を告げられてしまう。
しかしその理由は真実の愛を見つけたからでも、ライラに愛想がないからでもなかった。

※ 本作は 『なんか説得力のある婚約破棄 』 『なんか説得力のある元鞘』 の二編をコンテスト応募用にまとめたものです。
【ジャンル】異世界〔恋愛〕
「つかず、離れず」
総合ポイント 122pt


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承認欲求の末路。
とあるウェブ小説作家の生きざまとくたばりざまを書いた恥小説。
【ジャンル】純文学〔文芸〕
「馬鹿面(ばかづら)」
総合ポイント 116pt


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「なんか説得力のある婚約破棄」(※ランキングタグにリンクあり)の後日談。
どうしようもない政治情勢で婚約を破棄せざるを得なかった王太子エルリックと公爵令嬢ライラ。
二人は優秀であり、優秀であるがゆえに道理を通せば国が滅びると理解し、愛を諦めたのだ。
しかし──
【ジャンル】異世界〔恋愛〕
「なんか説得力のある元鞘」
総合ポイント 2,432pt


━━━━━━━━━━━━━━━━

よくある聖女召喚。
でももしも召喚した聖女がやべー聖女だったら?

「可愛らしいですわね、小さな子犬が吠えているようで」

召喚された聖女は、王に向かってそう微笑んだ。
瘴気に覆われ滅亡の危機に瀕した王国。
起死回生を賭けた聖女召喚の儀式は成功し、銀髪に紫の瞳を持つ絶世の美女が現れる。
だが彼女は王の懇願をあっさりと断り、牢に繋がれても怯える様子すらない。
プルーウィアと名乗るその女は、周囲を見回してただ一言、「原始的ですわね」と呟いた。
そんな彼女を従わせようと脅す国王を、彼女は終始穏やかな笑みで見つめている。
まるで、人間が蟻の巣を眺めるような目で。
この「聖女」は一体何者なのか。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「よくある聖女召喚」
総合ポイント 4,852pt


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アイドルはうんちをしない。
これは比喩でも誇張でもなく、文字通りの事実である。
彼女たちの体内に入ったあらゆる物質はどのような毒性を帯びていようと完璧に無効化され、吸収されてしまう。
そんなアイドルが、アイドルたちが世界を救い、そして破滅させる話。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「アイドルはうんちをしない」
総合ポイント 202pt


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ここ最近、ランベール王国ではしょうもない理由での婚約破棄が流行している。
麗しき公爵令嬢ライラ・オーネストはそれを苦々しく思っていた。
だがそんな彼女もある日、婚約者であるエルリック王太子から婚約破棄を告げられてしまう。
しかしその理由は真実の愛を見つけたからでも、ライラに愛想がないからでもなかった。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「なんか説得力のある婚約破棄」
総合ポイント 6,264pt


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「品」──それが僕と亜里沙の決定的な違いだった。
亜里沙は二年付き合った恋人だ。
でも彼女は何をやるにも雑だった。
料理も、紅茶の淹れ方も、そして僕らが共有する「ある趣味」においても。
過程を楽しむことを知らず、すぐに結果だけを求める。
僕は彼女との日々に疲れていた。
だがそんなある日、見知らぬ男から届いたとあるメッセージ。
そこには、彼女のあられもない姿が映っていた。
そう、NTRという奴である。
怒るべき場面で僕が感じたのは、ただ一つの確信だった──やはり、彼女とは性格が合わない。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「性格の不一致」
総合ポイント 684pt


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信長公記、ほぼ史実。
【ジャンル】歴史〔文芸〕
「森蘭ギャル」
総合ポイント 720pt


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殺すことだけを教え込まれた軍人アシェルと、人の本心を見抜く力ゆえに孤立してきた王女キュルケ。
幼い頃から奇妙な絆で結ばれていた二人だが。
【ジャンル】異世界〔恋愛〕
「後の月」
総合ポイント 224pt


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呪いの動画を見てしまった。
私は一週間後に死ぬらしい。

でも大丈夫(?)。

地球が三日後に滅びるそうだから、怖くない。
【ジャンル】ホラー〔文芸〕
「メテオリック・エクソシズム」
総合ポイント 296pt


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勇者が魔王を倒そうとしなかったらどうなる?
【ジャンル】ハイファンタジー〔ファンタジー〕
「勇者に放置された魔王の末路」
総合ポイント 1,334pt


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男の生きざま、恋情。
ハーメルン、カクヨムから転載
【ジャンル】現実世界〔恋愛〕
「ウィdンドウショオポイング」
総合ポイント 154pt


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帝都ティランの会員制サロン「銀枝亭」に集った五人の貴族たち。
話題は庶民の間で流行する「婚約破棄譚」への痛烈な批判だった。
設定の杜撰さ、人物造形の稚拙さ、読者の被害者意識……舌鋒鋭い文芸誌編集主幹カタリナを中心に、知識人たちは存分に嘲笑を重ねていく。
だが談話の果てに浮かび上がったのは──
【ジャンル】純文学〔文芸〕
「阿呆鳥の連環」
総合ポイント 588pt


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職場のパワハラに苦しむ会社員・彩乃は、高校時代にいじめた相手・美月から勧められ、ストレス発散のため呪いグッズをフリマアプリで販売し始める。
しかし購入者たちが語る「被害者の声」は、かつて自分が加害者だった過去を否応なく突きつけてくる。
美月は許してくれた。
でも、許されていいのだろうか?
罪悪感に蝕まれ、眠れない夜を重ねる彩乃。
やがて購入者たちの呪いの対象に「報い」が訪れ始めたとき、彼女はある決断を下す。
【ジャンル】ホラー〔文芸〕
「ノロイ、ノロワレ」
総合ポイント 48pt


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ハルシオン王国──二百年前、この国は極度の男尊女卑社会であった。
女には相続権がなく、教育を受ける権利もなく、結婚相手を選ぶ自由さえ与えられていなかった。
女は道具であり、家畜であり、男の所有物に過ぎなかったのだ。
だが今は違う。
一部の男が──そして多数の女が国のあり方を変えた。
だが今度は逆の方向へ振り切ってしまっている。
ちょっとした事で「罪を償うために」と次々自裁していく男たちを前に、女王リディアをはじめ、女たちは社会の在り方を変えようとする。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「レミングス」
総合ポイント 126pt


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剣士カイトは勇者アルヴィンから追放を告げられた。
そして──!!!!!!
【ジャンル】ハイファンタジー〔ファンタジー〕
「意識高い系勇者パーティから追放された俺の末路」
総合ポイント 19,366pt


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「私たち四人は対等なの」
──女の提案で始まったのは、三人の男が一人の女を共有する異常な日々だった。
弁護士の真司は漁師の啓二、バーテンダーの了と共に、愛する妻・莉子と暮らしている。
かつては嫉妬に狂い、互いに殺意すら抱いた男たち。
しかし奔放な妻に振り回され、同じ苦しみを共有するうちに、敵同士だったはずの三人の間には奇妙な連帯感が芽生え始める。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「オープンマリッジ」
総合ポイント 128pt


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ジャズの良さがさっぱりわからん
【ジャンル】エッセイ〔その他〕
「ジャズとかよくわからん」
総合ポイント 0pt


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時は大霊能時代!
悪霊、死霊が跋扈するようになり、治安は悪化し、世界中、不穏な事ばかりのサイテーな時代である。
日本でも霊務省が死刑囚を呪いの物件に送り込み、悪霊に始末させることでコストを削減するという悪趣味な制度が採用されている。
そんな中、ベテラン執行官・大佐貫はいつものように凶悪犯の処理に向かうのだが──
【ジャンル】ホラー〔文芸〕
「ポイズン・エクソシズム」
総合ポイント 112pt


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ちょっとトッぱずれた世界観の短編を集めました。
目次──各話の簡単な概要は第一話の前書きに。
【ジャンル】コメディー〔文芸〕
「トンチキな作品を集めた短編集」
総合ポイント 110pt


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夕暮れの駅のホーム、今にも線路へ吸い込まれそうな女性に男は全力で体当たりを食らわせた。
男の名前は藤巻俊一。
いわゆる、「ぶつかりおじさん」である。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「感電」
総合ポイント 318pt


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夜ごとに星が降る美しい国で、欲しいものは何でも手に入るワガママ王子。
ある日、メイドの大切な形見を無慈悲に捨てた彼は王の怒りに触れ、身一つで城を追い出されてしまいます。
孤独な旅の果てに王子が見つけたものとは
【ジャンル】童話〔その他〕
「星のきらきら」
総合ポイント 96pt


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電柱が自らの意思で根を張り、街を闊歩するようになった日本。
かつての大反乱を経て、人類は彼らとの奇妙な共存関係を築いていた。
人間とコンクリートの間に立ち、摩擦を仲裁するのが「電柱保安調整官」である佐山の仕事だ。
【ジャンル】コメディー〔文芸〕
「電柱街」
総合ポイント 10pt


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不同意性交は死刑!!
そんな社会で男と女が恋をする。
【ジャンル】現実世界〔恋愛〕
「君と僕の同意性交」
総合ポイント 84pt


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冒険者パーティ『碧空の翼』の荷物持ちバジルは醜く無能な中年男だ。
そんなある日、彼は仲間に囮として森に捨てられた。
絶望の淵で彼が手にしたのは、若き美女へと変貌する奇跡の力であった。
復讐を誓ったバジルは美貌の魔術師「ジル」となり、かつて自分を見下した男たちの前に現れる。
何も知らない男たちは、かつて蔑んだ男とも知らず、彼女の愛を求めて争い、堕ちていく。

※ 本作は捜索用の為に執筆しました。
こんな感じの作品を読んだことありませんか?
どうしてもオリジナルが読みたくて、しかしタイトルを思い出せないので、仕方ないので書きました。
おおむねこんな感じの設定だったとおもいます。
もしあったら教えてください!DMでも感想でも構いません!
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「無能な中年男、男をたぶらかす魔女となり、自分を捨てたパーティメンバーに地獄を見せる」
総合ポイント 216pt


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鬼塚剛志は現場監督として赴任した京都で、正体不明の敵に精神を削られていた。
それは「京都弁」という名の、本音と建前が入り混じる魔宮であった。
職人の笑顔の裏にある真意が読めず、挨拶すらも攻撃に聞こえる日々。
蓄積されたストレスと疑心暗鬼が限界を超えた時、男の拳が禁断の解決策を選び取る。
【ジャンル】コメディー〔文芸〕
「京都殺拳地獄(きょうとごろしこぶしのじごく)」
総合ポイント 46pt


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産後豹変した妻・絵里奈の苛烈な叱責に追い詰められる夫、洋平。
家庭に居場所を失った彼は怒りを糧に「完璧な仕事と育児」をこなして自らを死へ追いやるという狂気的な復讐にも似た自滅の道を歩み始める。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「夢の轍」
総合ポイント 136pt


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太平洋戦争架空戦記。
【ジャンル】歴史〔文芸〕
「白い悪魔」
総合ポイント 368pt


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甘い嘘よりも、冷徹な罵倒を。
裏切りの果てに少女が抱いた歪で抗いがたい執着の物語。
【ジャンル】異世界〔恋愛〕
「花弁」
総合ポイント 114pt
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― 新着の感想 ―
あの指輪がママの魔力を強化させ過ぎて事象にまで干渉するようになってしまったのでは…
パワーアップしすぎて妖精の創造主になっちゃった…借財の問題も今のアステール家があれこれ動けば一瞬でカタがついてしまいそう
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