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悪役令息はママがちゅき  作者: 埴輪庭
第1章「ママが好き」

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68/143

幕間:不死の大隊①

 ◆


 森を吹き抜ける風は冷たく、そして陰惨な気配を多分に孕んでいた。


 夜明けにはまだ早いはずなのに、枝葉の合間を縫う闇はやけに深い。


 星明かりは雲に遮られ、足元すらもおぼつかない。


「まずい……くそっ、なぜこんなに湧いてくる……!」


 荒い呼吸を漏らしながら駆ける男は、既に鎧を脱ぎ捨てていた。


 高度な抗魔処理がされた高級な鎧だったが、天秤にかけるものが自身の命ならば比べるまでもない。


 すぐ後ろをついてくるのは、少し華奢な体躯の女だった。


 腰に吊るされた短い剣が、慌てた足取りに合わせて小刻みに揺れている。


「ハーヴェイ……ちょっと、待ってよ……!」


 女はそう言いながらも、脚を止めずに必死に男を追う。


 彼らは二人とも冒険者だ。


 下は魔獣狩りから上は遺跡の探索まで、危険な仕事を担い報酬を得るのが冒険者の生業である。


 この世界には冒険者ギルドが広く根付いており、依頼人が持ち込むさまざまな仕事を仲介する役割を担う。


 軽装備の若者から凄腕のベテランまで千差万別だが、彼らは皆それぞれの力量に応じて等級を与えられていた。


 男の名はハーヴェイ、女はベル。


 どちらもユグドラ公国内で“銀等級”と呼ばれる中堅ランクの冒険者だ。


 実績や戦闘能力はそれなりに評価されており、依頼の選り好みさえしなければ十分に生活していける程度の腕前を持っている。


 そんな二人がいま、薄闇の森の中で必死に逃げているのはなぜか。


 もちろん答えは一つ、森が異常な状態に陥っているからだ。


「なんだってこんな数のアンデッドが徘徊してんだよ……まるでどっかの遺跡が丸ごと開いちまったみたいじゃないか……」


 ハーヴェイは震える声で吐き捨て、ぐっと足を踏み込む。


 黒土の地面はどろりと湿っており、何度も足を取られそうになるが、転んだら最後、後ろから迫り来る忌まわしい存在たちに絡み取られるのが目に見えている。


 ベルは焦げ茶色の髪を振り乱しながら、それでも辛うじて男の後ろを走り抜けていた。


「……こんな……こんなはずじゃなかった……。たかが湿地帯の魔物退治だって話だったのに……!」

 彼女の声には、不安よりも憤りが強く滲んでいる。


 森の奥に足を踏み入れた直後、奇妙な屍臭が漂ってきた時点で嫌な予感はしていた。


 それがまさかアンデッドの群れだとは思わなかったのだ。


 本来、アンデッドは特定の廃墟や呪われた霊廟など、ある程度限られた場所にのみ発生する。


 それがこんな森の広範囲にわたって出現しているなど、常識では考えにくい。


「……ハーヴェイ、どうにかギルドに報告しなきゃ……絶対にやばい……」


「わかってる……このままじゃ、大惨事になる……。あいつら体力が尽きるって概念がねぇのか、ずっと追ってきやがる……」


 言い終わらないうちに、背後の茂みからかさりと不快な音が聞こえた。


 まるで乾いた骨どうしが擦れ合うような、湿った肉同士が引き裂かれるような、そんな嫌な音だ。


「ひっ……」


 ベルの顔が青ざめ、咄嗟に短剣を握る。


 しかし視線の先にいるものを見て、思わず声も出なくなった。


 朽ちた革鎧を纏った骸骨が、その空洞の眼窩でこちらを睨むかのように立ち尽くしている。


「くっそ……」


 ハーヴェイがぎりっと歯噛みをする。


 確かに先ほど斜面を駆け下りる際、あの骸骨兵士らしきアンデッドをまいてきたはずなのだ。


 にもかかわらず目の前に立ちはだかっているということは……。


「……回り込まれた……だと……?」


 ハーヴェイが叫ぶより早く、骸骨はぎちぎちと顎を開閉させ、錆びた片刃の剣を掴んだまま突き出してくる。


 ハーヴェイも反射的に腰の剣を抜いた。


 ガキンと金属がぶつかり合う鋭い音が森に響く。


 しかし、男の剣先は骸骨兵士の腕を浅く削るだけで深くは届かない。


 ハーヴェイが息をのんだ瞬間、骸骨の口からまた不気味な音が漏れた。


 音とも言えぬ呪詛のような、途切れ途切れの呻きのような、その声に混じって苦い血の臭いが鼻をつく。

「ば、化け物め……!」


 ハーヴェイはさらに追撃の一撃を狙おうとするが、周囲の木立の陰から別の人影がぞろりと揺れ出した。

 見るまでもない、どいつもこいつも腐臭を漂わせるアンデッドだ。


 ベルが後退りしながら、必死に短剣を構える。


「ひどい……こんな……こんな数……」


 骸骨兵士だけではない。


 白く腐った生皮をぶら下げたゾンビ、頭蓋に半ば剥げ落ちた皮膚しか残っていないゴーレム風の死骸、それらが一斉に息の合ったようにこちらを取り囲んでいる。


「まずい……囲まれた……!」


 ハーヴェイがそう呟いた次の瞬間、ベルは何かに気づいてさらに血の気を失う。


「ちょっと待って、あれ……前……!」


 男もぎくりとそちらを振り返った。


 暗い木立の向こうに、漆黒の鎧をまとった騎士の姿が浮かび上がる。


 しかし、首がない。


 頭部のはずのところは空っぽで、そこに負の魔力が渦巻くように黒い瘴気を吹き出している。


「デュラハン……」


 ハーヴェイが唇をわななかせる。


 騎士型の上級アンデッド──デュラハンはその身に濃厚な死の呪いを纏い、生者を見つけると執拗に追いかける。


 その上、首がないせいで視野が狭いはずだが、恐ろしいほどの剣技で相手を屠るという。


 銀等級の冒険者などで対処できる敵ではない。


 人間の恐怖を煽るように、デュラハンは黒鎧を軋ませながら剣を掲げた。


 他のアンデッドがざわりと勢いを増し、じわじわと二人との距離を詰めていく。


 逃げ道はない。


 視線の端に、ベルが小さく首を振るのが映った。


「……やだ、こんなのって……」


 不意に頭をよぎるのは、平和だったギルドのカウンターや、仲間たちと酒場で笑い合った記憶。


 それが今、森の闇に呑み込まれていく。


 やがて地面を踏みしめる腐肉たちの音が更に一歩近づいた。


 そして、悲鳴。


 ◆◆◆


 セレンディア大陸の西方。


 そこに位置するユグドラ公国は、森と湖に囲まれた小国である。


 いわゆる宗教国家と言うやつだ。


「天教」──混沌を嫌い、秩序と救済を説く神アーネを崇拝する教義が、国内の政治や文化に色濃く影響していた。


 元をたどればこの地にはかつて“神聖アルドラ帝国”という大帝国が存在したが、魔族との大戦を経て崩壊したと伝えられる。


 帝国領の広大な西方地域は指導者を失い、諸侯が群雄割拠する混迷の時代へ突入した。


 その中で台頭したのがアルドラ帝国の名門貴族、ユグドラシル公爵家だった。


 彼らは魔族との戦いで功績を立てつつ、混乱の最中に周辺領をまとめあげ、自ら公国として独立を果たしたのである。


 大国とは到底呼べない規模だが、宗教を中心とした一体感ある統治が功を奏している。


 山深く、どこか神秘的な大地。


 天教の総本山がある巨大な聖堂を中心に、信徒たちが巡礼に訪れる光景が日常に溶け込んでいる。


 その一方で、魔獣の脅威に備えるため“冒険者ギルド”の活動も活発であった。


 教皇庁や貴族が直接兵を派遣するには限界があるため、ギルドが仲介する形で冒険者たちが各地の問題を処理しているのだ。


 だが、近年ユグドラ公国の周辺各地で異変が起きていた。


 モンスターが増加し、各村や街道で被害が相次いでいるという。


 そこにはどうやらアンデッドまで出没しているらしく、教皇もこれを無視できないとしてギルドに大規模調査を依頼したのだが、原因ははっきりとは掴めていない。


 ◆◆◆


 ユグドラ公国の王都にある冒険者ギルド本部。


 細長い尖塔を備えた石造りの建物が、他の民家とは一線を画すほど頑丈な造りを誇っている。


 内部は広大なホールと無数の部屋があり、魔物の素材や薬品を保管する倉庫、依頼票の管理室、さらにはギルドマスター専用の執務室などが並んでいた。


 その一室──重厚な扉が閉ざされた執務室に、“天騎士”ウェブスターの姿があった。


 ウェブスターは年の頃六十に届こうかという初老の男性で、銀色の短髪を整え、端正な顔立ちに片眼鏡をかけている。


 一見すると華奢にも見えるが、二つ名持ちの最上級冒険者である。


 今、この執務室には幹部格の冒険者やギルド職員たちが数名集まっていた。


 会議の空気は重苦しい。


 机の上には手描きの地図が所狭しと並んでいる。


 どれもうんざりするような報告が書き加えられて。


「……状況は聞いているが、私の想像をはるかに超えているな」


 ウェブスターが低い声で言うと、周囲の冒険者たちがざわめき合う。


「はい、ギルドマスター。ユグドラ公国内の複数の森や沼地でアンデッドが目撃されております。その数があまりにも多すぎて、従来の小規模な討伐パーティでは追いつきません」


「俺たちが確認できただけでもゾンビやスケルトンがざっと五十を超えます……さらに、デュラハンまで出るという話だ」


「デュラハン……上級のアンデッドじゃないか。そんなのが野放しでは、下手に兵力を送っても餌になるだけだな」


 口々に報告が上がり、ウェブスターは静かに頷いた。


「神聖アルドラ帝国が崩壊した後、魔族の残党が各地で暗躍したことは歴史が示している。東では竜王の残党共、こちらでは旧魔王軍の“不死の大隊”が名高いが……」


 ウェブスターが言葉を濁すと、室内がしんと静まり返った。


 旧魔王軍にはかつて“不死王”と呼ばれる将がいて、膨大な死霊兵団を率いてアルドラ帝国の国土を蹂躙したという史実がある。


 しかし、勇者と呼ばれる存在が魔王を討ち果たしてから、あの不死王も姿を消したと聞く。


 以来、目立った大軍勢を組織する力は失われたと言われてきた。


 もし彼らが復活しているとすれば、単なるアンデッド騒ぎでは済まない。


「万が一だが……その不死王が再起を目論んでいる可能性はあるな。魔王不在とはいえ、奴が独自に勢力を伸ばすことは十分考えられる」


 ウェブスターが口にすると、すぐ近くに立つ男が肩を震わせた。


「そ、それは想像したくもありませんが……だからこそ、教皇庁が早急に対処したがっているのでしょう。どうなさいますか、ギルドマスター?」


 ウェブスターは老眼鏡を外し、手の甲で軽く目頭を押さえた。


 幹部の冒険者たちに向けて、まず呼吸を整えつつ言葉を選ぶ。


「アンデッドの発生源を突き止める必要がある。ギルドとしても大規模な討伐隊を編成するほかあるまい。もちろん国軍の助力も仰ぐべきだが、教皇庁からの命令なしに迂闊に軍は動かせないだろう」


「確かに、ユグドラ公国は国防の多くを教皇庁に委任していますからね。公王も教皇も、どう動くか……」


「だが、そうやって迷っている間に被害が広がる可能性がある。……我々冒険者ギルドが先手を打つしかないな」


 ウェブスターは机に置かれた地図を見つめ、指先でじっとある一帯を示す。


「ここだ。王都から北に三日ほどの密林地帯。この付近での目撃情報が最も多い。おそらく敵の本拠が近いと考えられる」


「なるほど。だったら、そこに討伐隊を送るか、大規模な偵察隊を……」


 幹部の一人が地図を覗き込みながら、慎重な口調で提案する。


「最悪を想定しておく必要があるな……」


 ウェブスターの呟きに、室内の全員がごくりと生唾を飲み込んだ。


 教皇庁がこの事態に本腰を入れるのも時間の問題だ。


 その前にギルドとして何をすべきか。


 ウェブスターは立ち上がり、背筋を伸ばす。


「教皇庁には先ほどの報告書とともに協力を要請しておく。しかし我々は独自に討伐隊を編成し、先遣の探索隊も送る。私自身もサポートに回ろう。……正直、私のような老人が前線に出るのは気乗りしないが、悠長に構えてはおれん」


 長年、剣を握っていない手がかすかに震える。


 だが“天騎士”としての誇りは健在だった。


 ギルドのメンバーは不安げな表情を浮かべながらも、ウェブスターの覚悟に圧されるように静かに頷く。

「了解しました。すぐにでも私たちが志願兵を募りましょう」


「いいだろう。こちらも街道にいる冒険者を総動員して応援に回す」


 それぞれがたちまち動き出した。


 書類を抱え、外の事務所へ走る者。


 地図を眺めながら、討伐隊の編成名簿を書き出す者。


 そしてウェブスターは一人、固い表情のまま小窓から外を見下ろす。


 遠くの空には雲が重たげに漂っている。


 まるで公国の未来を表すようだ、とウェブスターは舌打ちをした。

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作品紹介

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※ 20260119時点、第一章完まで毎日午前六時に投稿予約しています。
【ジャンル】(長編)ハイファンタジー〔ファンタジー〕
「追放された王太子と公爵令嬢が冒険者になる話」
総合ポイント 1,068pt


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六十年間、何をやっても失敗し続けてきた男がいる。
幼稒園では振り付けを覚えられず、学校では成績も運動も最下位。
恋は告げられず、仕事ではミスを重ね、やがてリストラ。
期待されないことだけが彼の救いだった。
期待されなければ、失望されることもないからだ。
両親を看取り、五十五を過ぎた頃、彼は三十年ぶりに小説を書き始める。
題材は自分自身。
何の取り柄もない、救いようのない半生。
書き上げた原稿を、返事など期待せずに出版社へ送った。
──しかし。
【ジャンル】純文学〔文芸〕
「闇、搔き毟りて」
総合ポイント 0pt


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この記録集は、二〇二五年八月から九月にかけて起きた「灯之村発熱事件」に関する資料をまとめたものである。
事件の中心人物である花村園子(動画共有サイト「ViShare」チャンネル「SONOKO's Journey」運営者)は、二〇二五年九月十四日に交通事故を起こし重傷を負った。
退院後、彼女はすべてのSNSアカウントの更新を停止し、現在も消息不明となっている。

本記録集には以下の資料が含まれる。
・花村園子が撮影した映像の書き起こし
・関係者へのインタビュー記録
・ViShare動画およびコメント欄のアーカイブ
・SNS(Z、Picstagram等)の投稿記録
・インターネット掲示板の過去ログ
・メール・ダイレクトメッセージの記録
・行政文書(保健所報告書、村議会議事録等)
・新聞・週刊誌記事
・医学論文・学会報告
・郷土史料・古文書
・その他の関連資料

なお、プライバシー保護のため、一部の人名・地名は仮名としている。
また、資料の配列は時系列に沿っているが、一部編集を加えている箇所がある。

※ 本作は作者が去年のいつだったかにかいた「ヒツギノムラ」という因習村系ホラーをモキュメンタリー形式に仕立て直したものです。
【ジャンル】ホラー〔文芸〕
「灯之村発熱事件 記録集」
総合ポイント 22pt


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魔力が絶対の価値を持つウェザリオ王国で「無能」と断じられた王子シャールと公爵令嬢セフィラ。
しかし彼らには万物を操る未知の力があった。
元王子と聡明な元令嬢は国を捨て、追手を退け、辺境の街で冒険者として再起する。


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「貴女を愛する事は、私にはできない」
──近衛騎士団長ガリューは、セレスティアにそういった。
そして彼女は人を辞めた。
【ジャンル】異世界〔恋愛〕
「血と鉄と愛」
総合ポイント 114pt


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ここ最近、ランベール王国ではしょうもない理由での婚約破棄が流行している。
麗しき公爵令嬢ライラ・オーネストはそれを苦々しく思っていた。
だがそんな彼女もある日、婚約者であるエルリック王太子から婚約破棄を告げられてしまう。
しかしその理由は真実の愛を見つけたからでも、ライラに愛想がないからでもなかった。

※ 本作は 『なんか説得力のある婚約破棄 』 『なんか説得力のある元鞘』 の二編をコンテスト応募用にまとめたものです。
【ジャンル】異世界〔恋愛〕
「つかず、離れず」
総合ポイント 122pt


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承認欲求の末路。
とあるウェブ小説作家の生きざまとくたばりざまを書いた恥小説。
【ジャンル】純文学〔文芸〕
「馬鹿面(ばかづら)」
総合ポイント 116pt


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「なんか説得力のある婚約破棄」(※ランキングタグにリンクあり)の後日談。
どうしようもない政治情勢で婚約を破棄せざるを得なかった王太子エルリックと公爵令嬢ライラ。
二人は優秀であり、優秀であるがゆえに道理を通せば国が滅びると理解し、愛を諦めたのだ。
しかし──
【ジャンル】異世界〔恋愛〕
「なんか説得力のある元鞘」
総合ポイント 2,432pt


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よくある聖女召喚。
でももしも召喚した聖女がやべー聖女だったら?

「可愛らしいですわね、小さな子犬が吠えているようで」

召喚された聖女は、王に向かってそう微笑んだ。
瘴気に覆われ滅亡の危機に瀕した王国。
起死回生を賭けた聖女召喚の儀式は成功し、銀髪に紫の瞳を持つ絶世の美女が現れる。
だが彼女は王の懇願をあっさりと断り、牢に繋がれても怯える様子すらない。
プルーウィアと名乗るその女は、周囲を見回してただ一言、「原始的ですわね」と呟いた。
そんな彼女を従わせようと脅す国王を、彼女は終始穏やかな笑みで見つめている。
まるで、人間が蟻の巣を眺めるような目で。
この「聖女」は一体何者なのか。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「よくある聖女召喚」
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アイドルはうんちをしない。
これは比喩でも誇張でもなく、文字通りの事実である。
彼女たちの体内に入ったあらゆる物質はどのような毒性を帯びていようと完璧に無効化され、吸収されてしまう。
そんなアイドルが、アイドルたちが世界を救い、そして破滅させる話。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「アイドルはうんちをしない」
総合ポイント 202pt


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ここ最近、ランベール王国ではしょうもない理由での婚約破棄が流行している。
麗しき公爵令嬢ライラ・オーネストはそれを苦々しく思っていた。
だがそんな彼女もある日、婚約者であるエルリック王太子から婚約破棄を告げられてしまう。
しかしその理由は真実の愛を見つけたからでも、ライラに愛想がないからでもなかった。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「なんか説得力のある婚約破棄」
総合ポイント 6,264pt


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「品」──それが僕と亜里沙の決定的な違いだった。
亜里沙は二年付き合った恋人だ。
でも彼女は何をやるにも雑だった。
料理も、紅茶の淹れ方も、そして僕らが共有する「ある趣味」においても。
過程を楽しむことを知らず、すぐに結果だけを求める。
僕は彼女との日々に疲れていた。
だがそんなある日、見知らぬ男から届いたとあるメッセージ。
そこには、彼女のあられもない姿が映っていた。
そう、NTRという奴である。
怒るべき場面で僕が感じたのは、ただ一つの確信だった──やはり、彼女とは性格が合わない。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「性格の不一致」
総合ポイント 684pt


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信長公記、ほぼ史実。
【ジャンル】歴史〔文芸〕
「森蘭ギャル」
総合ポイント 720pt


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殺すことだけを教え込まれた軍人アシェルと、人の本心を見抜く力ゆえに孤立してきた王女キュルケ。
幼い頃から奇妙な絆で結ばれていた二人だが。
【ジャンル】異世界〔恋愛〕
「後の月」
総合ポイント 224pt


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呪いの動画を見てしまった。
私は一週間後に死ぬらしい。

でも大丈夫(?)。

地球が三日後に滅びるそうだから、怖くない。
【ジャンル】ホラー〔文芸〕
「メテオリック・エクソシズム」
総合ポイント 296pt


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勇者が魔王を倒そうとしなかったらどうなる?
【ジャンル】ハイファンタジー〔ファンタジー〕
「勇者に放置された魔王の末路」
総合ポイント 1,334pt


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男の生きざま、恋情。
ハーメルン、カクヨムから転載
【ジャンル】現実世界〔恋愛〕
「ウィdンドウショオポイング」
総合ポイント 154pt


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帝都ティランの会員制サロン「銀枝亭」に集った五人の貴族たち。
話題は庶民の間で流行する「婚約破棄譚」への痛烈な批判だった。
設定の杜撰さ、人物造形の稚拙さ、読者の被害者意識……舌鋒鋭い文芸誌編集主幹カタリナを中心に、知識人たちは存分に嘲笑を重ねていく。
だが談話の果てに浮かび上がったのは──
【ジャンル】純文学〔文芸〕
「阿呆鳥の連環」
総合ポイント 588pt


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職場のパワハラに苦しむ会社員・彩乃は、高校時代にいじめた相手・美月から勧められ、ストレス発散のため呪いグッズをフリマアプリで販売し始める。
しかし購入者たちが語る「被害者の声」は、かつて自分が加害者だった過去を否応なく突きつけてくる。
美月は許してくれた。
でも、許されていいのだろうか?
罪悪感に蝕まれ、眠れない夜を重ねる彩乃。
やがて購入者たちの呪いの対象に「報い」が訪れ始めたとき、彼女はある決断を下す。
【ジャンル】ホラー〔文芸〕
「ノロイ、ノロワレ」
総合ポイント 48pt


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ハルシオン王国──二百年前、この国は極度の男尊女卑社会であった。
女には相続権がなく、教育を受ける権利もなく、結婚相手を選ぶ自由さえ与えられていなかった。
女は道具であり、家畜であり、男の所有物に過ぎなかったのだ。
だが今は違う。
一部の男が──そして多数の女が国のあり方を変えた。
だが今度は逆の方向へ振り切ってしまっている。
ちょっとした事で「罪を償うために」と次々自裁していく男たちを前に、女王リディアをはじめ、女たちは社会の在り方を変えようとする。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「レミングス」
総合ポイント 126pt


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剣士カイトは勇者アルヴィンから追放を告げられた。
そして──!!!!!!
【ジャンル】ハイファンタジー〔ファンタジー〕
「意識高い系勇者パーティから追放された俺の末路」
総合ポイント 19,366pt


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「私たち四人は対等なの」
──女の提案で始まったのは、三人の男が一人の女を共有する異常な日々だった。
弁護士の真司は漁師の啓二、バーテンダーの了と共に、愛する妻・莉子と暮らしている。
かつては嫉妬に狂い、互いに殺意すら抱いた男たち。
しかし奔放な妻に振り回され、同じ苦しみを共有するうちに、敵同士だったはずの三人の間には奇妙な連帯感が芽生え始める。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「オープンマリッジ」
総合ポイント 128pt


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ジャズの良さがさっぱりわからん
【ジャンル】エッセイ〔その他〕
「ジャズとかよくわからん」
総合ポイント 0pt


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時は大霊能時代!
悪霊、死霊が跋扈するようになり、治安は悪化し、世界中、不穏な事ばかりのサイテーな時代である。
日本でも霊務省が死刑囚を呪いの物件に送り込み、悪霊に始末させることでコストを削減するという悪趣味な制度が採用されている。
そんな中、ベテラン執行官・大佐貫はいつものように凶悪犯の処理に向かうのだが──
【ジャンル】ホラー〔文芸〕
「ポイズン・エクソシズム」
総合ポイント 112pt


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ちょっとトッぱずれた世界観の短編を集めました。
目次──各話の簡単な概要は第一話の前書きに。
【ジャンル】コメディー〔文芸〕
「トンチキな作品を集めた短編集」
総合ポイント 110pt


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夕暮れの駅のホーム、今にも線路へ吸い込まれそうな女性に男は全力で体当たりを食らわせた。
男の名前は藤巻俊一。
いわゆる、「ぶつかりおじさん」である。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「感電」
総合ポイント 318pt


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夜ごとに星が降る美しい国で、欲しいものは何でも手に入るワガママ王子。
ある日、メイドの大切な形見を無慈悲に捨てた彼は王の怒りに触れ、身一つで城を追い出されてしまいます。
孤独な旅の果てに王子が見つけたものとは
【ジャンル】童話〔その他〕
「星のきらきら」
総合ポイント 96pt


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電柱が自らの意思で根を張り、街を闊歩するようになった日本。
かつての大反乱を経て、人類は彼らとの奇妙な共存関係を築いていた。
人間とコンクリートの間に立ち、摩擦を仲裁するのが「電柱保安調整官」である佐山の仕事だ。
【ジャンル】コメディー〔文芸〕
「電柱街」
総合ポイント 10pt


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不同意性交は死刑!!
そんな社会で男と女が恋をする。
【ジャンル】現実世界〔恋愛〕
「君と僕の同意性交」
総合ポイント 84pt


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冒険者パーティ『碧空の翼』の荷物持ちバジルは醜く無能な中年男だ。
そんなある日、彼は仲間に囮として森に捨てられた。
絶望の淵で彼が手にしたのは、若き美女へと変貌する奇跡の力であった。
復讐を誓ったバジルは美貌の魔術師「ジル」となり、かつて自分を見下した男たちの前に現れる。
何も知らない男たちは、かつて蔑んだ男とも知らず、彼女の愛を求めて争い、堕ちていく。

※ 本作は捜索用の為に執筆しました。
こんな感じの作品を読んだことありませんか?
どうしてもオリジナルが読みたくて、しかしタイトルを思い出せないので、仕方ないので書きました。
おおむねこんな感じの設定だったとおもいます。
もしあったら教えてください!DMでも感想でも構いません!
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「無能な中年男、男をたぶらかす魔女となり、自分を捨てたパーティメンバーに地獄を見せる」
総合ポイント 216pt


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鬼塚剛志は現場監督として赴任した京都で、正体不明の敵に精神を削られていた。
それは「京都弁」という名の、本音と建前が入り混じる魔宮であった。
職人の笑顔の裏にある真意が読めず、挨拶すらも攻撃に聞こえる日々。
蓄積されたストレスと疑心暗鬼が限界を超えた時、男の拳が禁断の解決策を選び取る。
【ジャンル】コメディー〔文芸〕
「京都殺拳地獄(きょうとごろしこぶしのじごく)」
総合ポイント 46pt


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産後豹変した妻・絵里奈の苛烈な叱責に追い詰められる夫、洋平。
家庭に居場所を失った彼は怒りを糧に「完璧な仕事と育児」をこなして自らを死へ追いやるという狂気的な復讐にも似た自滅の道を歩み始める。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「夢の轍」
総合ポイント 136pt


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太平洋戦争架空戦記。
【ジャンル】歴史〔文芸〕
「白い悪魔」
総合ポイント 368pt


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甘い嘘よりも、冷徹な罵倒を。
裏切りの果てに少女が抱いた歪で抗いがたい執着の物語。
【ジャンル】異世界〔恋愛〕
「花弁」
総合ポイント 114pt
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