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悪役令息はママがちゅき  作者: 埴輪庭
第1章「ママが好き」

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54/143

ママの茶会

 ◆


 さっさと劣等島──劣島をブチ割り、適当な魔族を帝城へぶんなげてしまいたい所だが、この休日に急遽予定が出来てしまった。


 茶会への参加である。


 天上天下、どんな劣等が主催する茶会だろうが俺が出席する義理もなければ義務もないのだが、しかしそれが母上が主宰者とあれば話は別だ。


 俺は時間通りに支度を整え、中庭へ向かう準備をしていた。


 勿論空を覆う雲といったモノも俺が事前に吹き散らしておいたため、天候に問題はない。


 茶会という名目とはいえ、ただのお遊びではないのは明白だ。


 帝都ガイネスフリードの貴族たち、特に亜人の血を引く家や、人種序列法の改定に反対している家々が顔を揃えるのだという。


 以前から宰相ジギタリスが推し進めている亜人排斥に対して、母上が危機感を募らせた結果でもある。


 いや、母上だけではない。


 この帝都では亜人系の貴族やそれを擁護する貴族家が少なからずいるし、そういった惰弱劣等共にとってアステール公爵家こそが最後の頼みの綱となっているのだろう。


 それが証拠に、茶会への参加希望者は予想を遥かに上回ったらしい。


 とはいえ──俺の機嫌は悪い。


 弱者が束になったところで──と、そういう思いがちらりと胸をよぎるし、なによりも媚びを売る様に母上に話しかけているクソ共が目ざわりだ。


 もちろん母上の顔を潰すような行為はしないが。


 母上の望みとあらば、劣等相手にだろうと俺は媚を売って見せる! 


 そうだ、いくらでも売ってやる。


 俺の媚びで溺れて死ね! 


 ・

 ・

 ・


「ご来客が増えてまいりました。受付を急ぎましょう」


 グラマンが使用人たちへ声を掛けている。


 華やかな衣服をまとった貴族たちが、続々と馬車を降りて参内する様子が見えた。


 美麗な服を纏おうが劣等は劣等なのだが。


 玄関先では執事や侍女が順次出迎えをし、中庭へと案内する。


 アステール邸の中庭はオーマが常に手入れをしているために非常に美しく整っている。


 なんでも間諜などといった不届き者の生命力を植物の栄養剤として流用しているらしく、季節を問わぬ色とりどりの花やら草やらが中庭を飾り立てていた。


 それらを見てころころと表情を変える者たちを俺は嘲笑──ったりはしない。


 オーマがしっかり仕事したことがしっかり評価されているのだ。


 奴は俺の魔力が好物だから、今度少し注いでやるか。


 ただしほんの少しだ。


 以前多めに注いだら、なんと死にかけてしまったからだ。


 ◆


 昼を過ぎ、茶会は概ね成功していると言える。


 すでに多くの貴族たちが母上と談笑を交わしていた。


 絹やレースの煌びやかな衣装が華やかに揺れ、柔らかな茶菓子の香りが立ち込めている。


 膝のあたりまで届く尻尾を持った獣人系の貴族や、尖った耳と長い睫毛を持つエルフェン系の貴族、その他にもガッデム並みに体格が良い者もいる。


 他にも純粋な人間種の貴族も多く参加していた。


 連中がこの場に来ているのはジギタリスのやり方に疑問を持っているか、あるいはアステール公爵家と縁を深めたいか、そのどちらかだろう。


 いや両方かもしれないな。


 俺が母上のもとへ近づくと、母上は柔らかく微笑んでくれた。


「ハイン、楽しんでくれている?」


「ええ、もちろん」


 即答した。


 俺はおべんちゃらや追従といった事は好まないし、母上もそれは同じだ。


 上っ面だけの感情は容易く見透かされるものだ。


 しかし俺は今この瞬間、この茶会が本当に楽しいと感じている。


 なぜなら俺はやろうと思えば自身の感情を完璧に操作できるからである。


 人は何故喜ぶのか、怒るのか、哀しむのか。


 ()()はどこから湧き出でてくるのか。


 10という数字が1という数字が10個集まった数字であるように、物事は細かくしていくと最終的に根源へと辿り着くものだ。


 この辺の事を理解していれば、自身の()()()()が何かも分かる。


 何かが分かればそれを弄る事は簡単である──とはいえ、多用すると頭がおかしくなるので余りやりたくはないが。


「ねえハイン。あなたも少しお客さまに声をかけてあげてほしいのだけれど……いいかしら?」


 母上の申し出に、俺は「かしこまりました。そういう事であれば、少し回ってみます」と応じる。


「ええ、お願いね」


 俺は頷くと、茶会に集う劣等共の群れへと向かっていった。


 ◆


 一人の男性貴族が俺の前でなにやらピーチクパーチクとべしゃっている。


 獣人の血は大分濃いようだ。


 もふりとした耳と、尻からは尾が生えていた。


 やや痩せ型だが、目の奥にある光は鋭い。


「ハイン様……。お初にお目にかかります。私はノア・セラ・リューベックと言います。こう見えて領地はさほど大きくないのですが、一応は子爵位を賜っております」


 丁寧すぎず失礼すぎず、程よい距離感で一礼してくる。


 俺は軽く頷く。


「アステール公爵家の人間としてご挨拶を頂けるのは有り難いが……。何か私に話でも? 話があるならさっさとしてください」


 俺は最大限最大級の礼を以て応えた。


 この俺が、俺様が劣等に対してここまで媚びを売る事は天地開闢以来ありえなかった事だ。


 ノアと名乗った劣等は、獣耳を伏せるようにしながら苦笑する。


「率直に伺いたいのです。ハイン様が私たちの姿を見て、どうお思いになるのか」


 その問いに、俺はわずかに目を細めた。


 どう思うも゙クソもないではないか。


 毛むくじゃらの耳が生えている、尾が生えている、恐らくは狐かなにかの獣人を祖としているのだろう──それ以上の感想があるのか?


 まさか毛並みを褒めろとかそういう事を求められているのではあるまいな。


「私が誰かを見る時、相手がどのような姿をしているかではなく、どのような事が出来るかを見ます」


 それが俺の本音であり、昔から変わらない方針だ。


 これは単純な能力の大小を意味しない。


 分かりやすくいえば、努力をしているかどうか──これが俺の基本的な基準だ。


 努力とは何か。


 それはやらなければならないことをやる事ではない。


 やらなくても良い、しかしやれば自身の実となる事に全力で取り組める者かどうかが劣等か否かを分ける。


 例えばアゼルという知恵が足りない男は、あの年にしてあの剣の業を身に着けた。


 それは普通に生きていては見につかないものだと俺には分かる。


 恐らく毎日が拷問のような日々を送った経験があるのだろう。


 そこまでしても自身を高めたいと思う熱情は見事──だから奴は劣等ではない。


 エスメラルダは……まあ、母上の素晴らしさを理解しているようなので劣等ではない事にしておこう。


「……なるほど。いや、ありがとうございます」


 狐劣等は俺の短い返答を聞いた後、ふっと表情を緩めた。


 獣人系は耳や尻尾で感情が露わになる事が多いが、まさに耳が小刻みに動いている。


「あの、正直に言えば……私の様に獣耳を持っている者は、同じ亜人系の中でも立場が弱い場合が多いのです。特に帝都ではよく嘲笑や蔑視に遭いましてね。ですから、自分がどのような姿かを気にせずにはいられない。そんな癖のようなものが染みついているのです」


 そう言いながら、ノアは耳をぴんと立ててみせる。


 耳元には立派な飾りがついており、それがほんの少し揺れている。


「私は自身を卑下する事はしません。なぜならば、私を慕う者たちへの侮辱となるからです。この世界には幾つも醜い行為が存在しますが、自分に同情することほど醜い事はそうはありません」


「そう、ですね……」


 狐劣等はなにやら感じ入っている様子で、目元を袖で擦っていた。


「ヘルガ様が主催してくださったこの会に、私もなんとしても参加したかったのです。人種序列法がこれ以上進めば、私のような血の者は真っ先に厄介払いされるでしょう。ですがアステール公爵家が亜人系を堂々と認めてくださるなら、私たちにも生きる道が拓けるかもしれない。……そう思っております」


「そうですか。では母上に感謝し、今後ともアステール公爵家に助力をしてください」


「ええ、勿論。我々は一丸となって、この難局を乗り越えていけると信じております。ハイン様……もし私どもリューベック家がアステール家のお役に立てるなら、全力を尽くします。どうか覚えていてください」


 ノアはそう言ってから、「では失礼いたします」と一礼して、テーブルのほうへ向かった。


 俺は獣耳の男──名前はなんだったか──の後ろ姿を見ながら、溜息をついて果実水を飲み干した。


 劣等と話す事の余りのくだらなさに、自分を騙す事に一瞬限界がきて精神的に疲労してしまったようだ。


 ◆◆◆


 "本来の歴史" ではアステール公爵家は亜人系から蛇蝎の如く嫌われていた。


 理由は主にデルフェン種の貴種であるフェンリィを滅茶苦茶に凌辱した上に、四肢をぶった切って殺害したからである(『劣等と一緒』参照)。


 しかしこの世界のハインは、元からぶった切られていたフェンリィ──フェリの四肢を元に戻し、彼女に真っ当な人生を取り戻してやった。


 更に昨今高まる亜人系貴族からの評価も高まり、 "本来の歴史" のアステール公爵家とは比べようもない。


 ただ "本来の歴史" のハインもこの世界のハインと同じく、やや行き過ぎた能力至上主義者である事は間違いない。


 ならば何が違うのか? 


 それはやはり、愛を知っているかどうかであろう。


 生まれたばかりのハインを殺せと迫ったダミアンに対して、死を覚悟して身を呈して庇おうとしたヘルガだが(『ママは悪役令息が好き』参照)、本来彼女はそんな事をする必要はなかった。


 ダミアンからは変わらず道具としてだが必要とされていたのだから、上級貴族としての暮らしを続けることも出来るだろう。


 それにヘルガ自身もハインを恐ろしいと思っていたではないか。


 だのに彼女はハインをかばった──それも命を懸けて。


 それが愛でなければ何なのだという話になる。


 結局のところ、愛なのだ。 


 愛がハインを変えたのだ。


 最も、その愛を以てしてもハインの悪党気質は完全には浄化されなかった様ではあるが。

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作品紹介

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【ジャンル】(長編)ハイファンタジー〔ファンタジー〕
「追放された王太子と公爵令嬢が冒険者になる話」
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六十年間、何をやっても失敗し続けてきた男がいる。
幼稒園では振り付けを覚えられず、学校では成績も運動も最下位。
恋は告げられず、仕事ではミスを重ね、やがてリストラ。
期待されないことだけが彼の救いだった。
期待されなければ、失望されることもないからだ。
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題材は自分自身。
何の取り柄もない、救いようのない半生。
書き上げた原稿を、返事など期待せずに出版社へ送った。
──しかし。
【ジャンル】純文学〔文芸〕
「闇、搔き毟りて」
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この記録集は、二〇二五年八月から九月にかけて起きた「灯之村発熱事件」に関する資料をまとめたものである。
事件の中心人物である花村園子(動画共有サイト「ViShare」チャンネル「SONOKO's Journey」運営者)は、二〇二五年九月十四日に交通事故を起こし重傷を負った。
退院後、彼女はすべてのSNSアカウントの更新を停止し、現在も消息不明となっている。

本記録集には以下の資料が含まれる。
・花村園子が撮影した映像の書き起こし
・関係者へのインタビュー記録
・ViShare動画およびコメント欄のアーカイブ
・SNS(Z、Picstagram等)の投稿記録
・インターネット掲示板の過去ログ
・メール・ダイレクトメッセージの記録
・行政文書(保健所報告書、村議会議事録等)
・新聞・週刊誌記事
・医学論文・学会報告
・郷土史料・古文書
・その他の関連資料

なお、プライバシー保護のため、一部の人名・地名は仮名としている。
また、資料の配列は時系列に沿っているが、一部編集を加えている箇所がある。

※ 本作は作者が去年のいつだったかにかいた「ヒツギノムラ」という因習村系ホラーをモキュメンタリー形式に仕立て直したものです。
【ジャンル】ホラー〔文芸〕
「灯之村発熱事件 記録集」
総合ポイント 22pt


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魔力が絶対の価値を持つウェザリオ王国で「無能」と断じられた王子シャールと公爵令嬢セフィラ。
しかし彼らには万物を操る未知の力があった。
元王子と聡明な元令嬢は国を捨て、追手を退け、辺境の街で冒険者として再起する。


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「貴女を愛する事は、私にはできない」
──近衛騎士団長ガリューは、セレスティアにそういった。
そして彼女は人を辞めた。
【ジャンル】異世界〔恋愛〕
「血と鉄と愛」
総合ポイント 114pt


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ここ最近、ランベール王国ではしょうもない理由での婚約破棄が流行している。
麗しき公爵令嬢ライラ・オーネストはそれを苦々しく思っていた。
だがそんな彼女もある日、婚約者であるエルリック王太子から婚約破棄を告げられてしまう。
しかしその理由は真実の愛を見つけたからでも、ライラに愛想がないからでもなかった。

※ 本作は 『なんか説得力のある婚約破棄 』 『なんか説得力のある元鞘』 の二編をコンテスト応募用にまとめたものです。
【ジャンル】異世界〔恋愛〕
「つかず、離れず」
総合ポイント 122pt


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承認欲求の末路。
とあるウェブ小説作家の生きざまとくたばりざまを書いた恥小説。
【ジャンル】純文学〔文芸〕
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「なんか説得力のある婚約破棄」(※ランキングタグにリンクあり)の後日談。
どうしようもない政治情勢で婚約を破棄せざるを得なかった王太子エルリックと公爵令嬢ライラ。
二人は優秀であり、優秀であるがゆえに道理を通せば国が滅びると理解し、愛を諦めたのだ。
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【ジャンル】異世界〔恋愛〕
「なんか説得力のある元鞘」
総合ポイント 2,432pt


━━━━━━━━━━━━━━━━

よくある聖女召喚。
でももしも召喚した聖女がやべー聖女だったら?

「可愛らしいですわね、小さな子犬が吠えているようで」

召喚された聖女は、王に向かってそう微笑んだ。
瘴気に覆われ滅亡の危機に瀕した王国。
起死回生を賭けた聖女召喚の儀式は成功し、銀髪に紫の瞳を持つ絶世の美女が現れる。
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そんな彼女を従わせようと脅す国王を、彼女は終始穏やかな笑みで見つめている。
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この「聖女」は一体何者なのか。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
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アイドルはうんちをしない。
これは比喩でも誇張でもなく、文字通りの事実である。
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【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
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「品」──それが僕と亜里沙の決定的な違いだった。
亜里沙は二年付き合った恋人だ。
でも彼女は何をやるにも雑だった。
料理も、紅茶の淹れ方も、そして僕らが共有する「ある趣味」においても。
過程を楽しむことを知らず、すぐに結果だけを求める。
僕は彼女との日々に疲れていた。
だがそんなある日、見知らぬ男から届いたとあるメッセージ。
そこには、彼女のあられもない姿が映っていた。
そう、NTRという奴である。
怒るべき場面で僕が感じたのは、ただ一つの確信だった──やはり、彼女とは性格が合わない。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「性格の不一致」
総合ポイント 684pt


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信長公記、ほぼ史実。
【ジャンル】歴史〔文芸〕
「森蘭ギャル」
総合ポイント 720pt


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殺すことだけを教え込まれた軍人アシェルと、人の本心を見抜く力ゆえに孤立してきた王女キュルケ。
幼い頃から奇妙な絆で結ばれていた二人だが。
【ジャンル】異世界〔恋愛〕
「後の月」
総合ポイント 224pt


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呪いの動画を見てしまった。
私は一週間後に死ぬらしい。

でも大丈夫(?)。

地球が三日後に滅びるそうだから、怖くない。
【ジャンル】ホラー〔文芸〕
「メテオリック・エクソシズム」
総合ポイント 296pt


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勇者が魔王を倒そうとしなかったらどうなる?
【ジャンル】ハイファンタジー〔ファンタジー〕
「勇者に放置された魔王の末路」
総合ポイント 1,334pt


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男の生きざま、恋情。
ハーメルン、カクヨムから転載
【ジャンル】現実世界〔恋愛〕
「ウィdンドウショオポイング」
総合ポイント 154pt


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帝都ティランの会員制サロン「銀枝亭」に集った五人の貴族たち。
話題は庶民の間で流行する「婚約破棄譚」への痛烈な批判だった。
設定の杜撰さ、人物造形の稚拙さ、読者の被害者意識……舌鋒鋭い文芸誌編集主幹カタリナを中心に、知識人たちは存分に嘲笑を重ねていく。
だが談話の果てに浮かび上がったのは──
【ジャンル】純文学〔文芸〕
「阿呆鳥の連環」
総合ポイント 588pt


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職場のパワハラに苦しむ会社員・彩乃は、高校時代にいじめた相手・美月から勧められ、ストレス発散のため呪いグッズをフリマアプリで販売し始める。
しかし購入者たちが語る「被害者の声」は、かつて自分が加害者だった過去を否応なく突きつけてくる。
美月は許してくれた。
でも、許されていいのだろうか?
罪悪感に蝕まれ、眠れない夜を重ねる彩乃。
やがて購入者たちの呪いの対象に「報い」が訪れ始めたとき、彼女はある決断を下す。
【ジャンル】ホラー〔文芸〕
「ノロイ、ノロワレ」
総合ポイント 48pt


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ハルシオン王国──二百年前、この国は極度の男尊女卑社会であった。
女には相続権がなく、教育を受ける権利もなく、結婚相手を選ぶ自由さえ与えられていなかった。
女は道具であり、家畜であり、男の所有物に過ぎなかったのだ。
だが今は違う。
一部の男が──そして多数の女が国のあり方を変えた。
だが今度は逆の方向へ振り切ってしまっている。
ちょっとした事で「罪を償うために」と次々自裁していく男たちを前に、女王リディアをはじめ、女たちは社会の在り方を変えようとする。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「レミングス」
総合ポイント 126pt


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剣士カイトは勇者アルヴィンから追放を告げられた。
そして──!!!!!!
【ジャンル】ハイファンタジー〔ファンタジー〕
「意識高い系勇者パーティから追放された俺の末路」
総合ポイント 19,366pt


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「私たち四人は対等なの」
──女の提案で始まったのは、三人の男が一人の女を共有する異常な日々だった。
弁護士の真司は漁師の啓二、バーテンダーの了と共に、愛する妻・莉子と暮らしている。
かつては嫉妬に狂い、互いに殺意すら抱いた男たち。
しかし奔放な妻に振り回され、同じ苦しみを共有するうちに、敵同士だったはずの三人の間には奇妙な連帯感が芽生え始める。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「オープンマリッジ」
総合ポイント 128pt


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ジャズの良さがさっぱりわからん
【ジャンル】エッセイ〔その他〕
「ジャズとかよくわからん」
総合ポイント 0pt


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時は大霊能時代!
悪霊、死霊が跋扈するようになり、治安は悪化し、世界中、不穏な事ばかりのサイテーな時代である。
日本でも霊務省が死刑囚を呪いの物件に送り込み、悪霊に始末させることでコストを削減するという悪趣味な制度が採用されている。
そんな中、ベテラン執行官・大佐貫はいつものように凶悪犯の処理に向かうのだが──
【ジャンル】ホラー〔文芸〕
「ポイズン・エクソシズム」
総合ポイント 112pt


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ちょっとトッぱずれた世界観の短編を集めました。
目次──各話の簡単な概要は第一話の前書きに。
【ジャンル】コメディー〔文芸〕
「トンチキな作品を集めた短編集」
総合ポイント 110pt


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夕暮れの駅のホーム、今にも線路へ吸い込まれそうな女性に男は全力で体当たりを食らわせた。
男の名前は藤巻俊一。
いわゆる、「ぶつかりおじさん」である。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「感電」
総合ポイント 318pt


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夜ごとに星が降る美しい国で、欲しいものは何でも手に入るワガママ王子。
ある日、メイドの大切な形見を無慈悲に捨てた彼は王の怒りに触れ、身一つで城を追い出されてしまいます。
孤独な旅の果てに王子が見つけたものとは
【ジャンル】童話〔その他〕
「星のきらきら」
総合ポイント 96pt


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電柱が自らの意思で根を張り、街を闊歩するようになった日本。
かつての大反乱を経て、人類は彼らとの奇妙な共存関係を築いていた。
人間とコンクリートの間に立ち、摩擦を仲裁するのが「電柱保安調整官」である佐山の仕事だ。
【ジャンル】コメディー〔文芸〕
「電柱街」
総合ポイント 10pt


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不同意性交は死刑!!
そんな社会で男と女が恋をする。
【ジャンル】現実世界〔恋愛〕
「君と僕の同意性交」
総合ポイント 84pt


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冒険者パーティ『碧空の翼』の荷物持ちバジルは醜く無能な中年男だ。
そんなある日、彼は仲間に囮として森に捨てられた。
絶望の淵で彼が手にしたのは、若き美女へと変貌する奇跡の力であった。
復讐を誓ったバジルは美貌の魔術師「ジル」となり、かつて自分を見下した男たちの前に現れる。
何も知らない男たちは、かつて蔑んだ男とも知らず、彼女の愛を求めて争い、堕ちていく。

※ 本作は捜索用の為に執筆しました。
こんな感じの作品を読んだことありませんか?
どうしてもオリジナルが読みたくて、しかしタイトルを思い出せないので、仕方ないので書きました。
おおむねこんな感じの設定だったとおもいます。
もしあったら教えてください!DMでも感想でも構いません!
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「無能な中年男、男をたぶらかす魔女となり、自分を捨てたパーティメンバーに地獄を見せる」
総合ポイント 216pt


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鬼塚剛志は現場監督として赴任した京都で、正体不明の敵に精神を削られていた。
それは「京都弁」という名の、本音と建前が入り混じる魔宮であった。
職人の笑顔の裏にある真意が読めず、挨拶すらも攻撃に聞こえる日々。
蓄積されたストレスと疑心暗鬼が限界を超えた時、男の拳が禁断の解決策を選び取る。
【ジャンル】コメディー〔文芸〕
「京都殺拳地獄(きょうとごろしこぶしのじごく)」
総合ポイント 46pt


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産後豹変した妻・絵里奈の苛烈な叱責に追い詰められる夫、洋平。
家庭に居場所を失った彼は怒りを糧に「完璧な仕事と育児」をこなして自らを死へ追いやるという狂気的な復讐にも似た自滅の道を歩み始める。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「夢の轍」
総合ポイント 136pt


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太平洋戦争架空戦記。
【ジャンル】歴史〔文芸〕
「白い悪魔」
総合ポイント 368pt


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甘い嘘よりも、冷徹な罵倒を。
裏切りの果てに少女が抱いた歪で抗いがたい執着の物語。
【ジャンル】異世界〔恋愛〕
「花弁」
総合ポイント 114pt
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