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悪役令息はママがちゅき  作者: 埴輪庭
第1章「ママが好き」

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51/143

幕間:帝国の毒花

 ◆◆◆


 帝国宰相ジギタリスは控えの執務室で書類の山を眺めながら、苛立たしげな呼吸をついた。


 疲労が色濃い影となって滲み、ヴァルフリードを篭絡したその美貌にもやや翳りが見られる。


「まったく、思うように事が運ばないわね」


 吐き出した言葉には、自分への戒めとも他者への軽蔑ともつかない冷気が混じっている。


 手元には帝国政務に関する文書のほか、亜人貴族の処遇を示す“人種序列法”の改定案がいくつも並べられていた。


 ヴァルフリード皇帝が政務を放り出して久しい今、ジギタリスこそが帝国の舵取りを実質的に担っている。


 にもかかわらず、周囲の貴族たちは不満を飲み込みながら従うフリをしているだけに過ぎない。


「飲み込むだけではなく、徹底的に従ってくれればいいのに」


 彼女はそう呟き、小馬鹿にした調子で小さく鼻を鳴らした。


 亜人血統の貴族たちをできるだけ中央から追放する──これがジギタリスの政治方針であり、同時に彼女個人の強烈な願望でもあった。


「そもそも魔王が要求をしたからというのもあるけれど、私自身、あの連中が我が物顔で振る舞うのが気に入らないわ」


 その声には激しい敵意と、隠しきれない屈辱感がにじんでいた。


 特にエルフェン種だ、と彼女は顔をしかめた。


 長命で優美、そして強大な魔力を持つエルフェン種を、ジギタリスは心の底から嫌っている。


 ただ、その嫌悪感は憧憬の裏返しでもあるのだが。


 ともあれ、魔王ベルゼイから「亜人を排除すれば帝国掌握に協力をする」と言われたとき、ジギタリスは躊躇なく賛同した──ちなみに魔王ベルゼイがなぜ亜人を排除したがったかといえば、それは単純に人間種より強く、知恵もあったからである。


 そうして当初の計画では、ジギタリスがお膳立てした魔王ベルゼイの受肉の儀を滞りなく終えた後は、ヴァルフリード(ベルゼイ)はジギタリスに帝位を委譲し、帝国と魔王軍の協力体制の元に世界を牛耳る予定であったのだが。


「一方的に彼らを排してしまえば、この帝国の中枢は自然と人間系貴族が独占できる。……ああ、そうなるはずだったのに」


 魔王ベルゼイとの繋ぎが途絶えた──恐らくは滅ぼされたか、見切られたか……


 いずれにせよ、ジギタリスの当初の画策は頓挫してしまった。


 だが、彼女はそこで諦めることはなかった。


「魔王がいなくても、帝国を牛耳る手立てはいくらでもあるわ」


 机の引き出しを開け、地図を取り出す。


 そこには帝都ガイネスフリードを中心に、領土の境界線が色分けされて描かれていた。


「皇帝にはもう少し“お休み”してもらうとして。問題は、私のやり方に抗う輩が現れないかどうか。アステール公爵家をはじめとした数家はいずれ取り潰さなければならないけれど──でも今は無理ね」


 ジギタリスは、アステール公爵家をよく思っていない。


 理由はいくつかあるが、ひとつにはエルフェンの血が薄くとも残っているという事実がある。


 それだけでも、ジギタリスにとっては排除の対象になりうる。


「あら、いけない。会合に遅れてしまうわね」


 ジギタリスは魔導により造られた時計を見て、急いで資料を取りまとめて執務室を出て行く。


 この日の夜は秘密の会合があった。


 ◆


 ジギタリスは宰相として与えられた私邸に、限られた客人だけを呼び寄せていた。


 ここにいる者はみな、いわゆる「人治主義」を掲げ、亜人種排斥を是とする高位貴族ばかりだ。


「殿下がまた怠けておられるようだな」


 初老の男が、わざと鼻で笑うように言う。


 ヴァルフリード皇帝を侮蔑するかのような態度に、まったく慣れた様子でジギタリスは肩をすくめた。


「今さら驚くことでもありませんわ。あの方は私が差し出す書類に全て目を通したフリをして、結局は何も決められないのですもの」


 柔らかな言葉遣いとは裏腹に、その目には冷ややかな光が宿っている。


 室内に灯る淡い燭火が、美しい横顔をどこか陰湿に照らし出した。


「だからこそ、皆さまにご足労いただいたわけです。帝国に巣食う忌々しい問題を、慎重かつ迅速に進める必要がありますから」


 そう言って、彼女は手元の書類を翻す。


 集まった高位貴族たちも目配せしながら席に着き、宰相の言葉を待った。


「さて、そろそろ始めましょうか」


 ジギタリスは会合の開始を告げ、淡々と紙束を広げていく。


「まずは、今回の『人種序列法』改定草案に関する件。ここにいらっしゃる皆さまは、すでに目を通しているかと思います。……実際、問題はそこではなく“どの時点で”これを公式に発布するか、ですよね?」


「そうです、宰相様。あまりにも早急に発布すれば、帝国領内で予想以上の反発が起きる可能性が高いと考えています。先日も領主たちとの小規模な交渉の場がありましたが、流通という面でも亜人の存在は不可欠で、これを無理やりにでも排除してしまうと領内に相当な損害が出るとの報告を受けました」


 貴族の一人が報告する。


「いずれは皆排除するつもりですけど、実情はあなたが言ったとおりね。あまりに急ぎすぎると、彼らがひと塊になって帝国中心部に抵抗をしかけるかもしれない。……いえ、恐らくそうなる」


 ジギタリスは書類を閉じ、机に両手を置いて顔を上げた。


 燃えるような瞳で周囲を見回すと、その射すくめるような視線に貴族たちは身を引き締める。


「実際には貴族の中にも亜人の血を引く者が少なくない。彼らは私どもにとって最大の障害になり得ます。──だからこそ、段階的に“合法的”な手続きを進めていかなければならないのです。内乱ということがあってはなりません」


 椅子に浅く腰掛けていた公爵が口を開く。


「おっしゃるとおりだ。もし我々が性急に法案を押し通してしまったら、帝国全土が割れてしまう。亜人を擁護する勢力が団結して反乱を起こすかもしれん。西方の大国、ユグドラ公国などに常日頃からガイネス帝国の隙を窺っている──ここでやつらにつけ入る隙を与えてはならん」


 それを受け、ジギタリスも頷く。


「帝国は更に強く、大きくなります。いずれは世界を呑み込むでしょう。しかしそのためには土台がしっかりしていなければなりません。土台固めの段階で他国からの干渉を受けてしまっては我々の悲願達成にも遅れが出てしまいます。そこをふまえ、今後の計画を練っていくのでご安心ください」


 しばし静寂が落ちる。


 雨音が一層大きく聞こえてくるが、部屋の中の人間たちは皆ジギタリスの言葉に聞き耳を立てていた。


「我々が今すべきは、公式に亜人擁護を唱えている貴族──特にアステール公爵家のような存在を、政治の表舞台から排除することですな」


 口ひげを生やした男が言った。


 これもまた高位貴族である。 


「その通り。特に力のある貴族──十二公家に関しては半数が我々に賛同してくれています。しかし残り半数は様子見か、あるいはアステール公爵家の様に悪びれもせず亜人を迎え入れているという始末……」


 ジギタリスがそう言い切ると、会合の場に低い吐息が漏れた。


「栄えある帝国貴族が薄汚い亜人に迎合するというのは問題ですな」 


「ええ、仰る通りですわね。そういった家々を力で叩き潰す事もできましょうが、それではこちらも怪我をしてしまうかもしれない。それでは面白くありませんから」


「そうですね。あとは亜人擁護派にはそれなりの大義があるということもわきまえなくてはならない。表面的には“人種協調”を掲げているだけに、民衆からも一定の理解が得られやすいですから」


 ジギタリスは首肯し、細い指先で資料の上をなぞる。


「まずは政治の場で彼らを孤立させていきましょう。学園や地方領主、さらには各種ギルドとの利害関係を操作し、少しずつ発言力を削いでいく。そして、それが終わったら今度こそ──亜人の血が混ざる貴族を一掃する」


 力強く言い放たれる言葉に、集まった貴族たちは頷いた。


「帝国のために。いえ、我々が理想とする帝国のために、ですね」


 伯爵家の若き当主の言葉に、その場の者たちは満足げに頷いた。


 そうして会合は順調に進み、いくつかの法案に対しての意見の一致を確認しあって解散し。


 ・

 ・

 ・


 他の貴族たちが全て帰った中、一人の貴族だけがその場に残った。


 ギブル・セラ・ヴァルタン侯爵だ。


 良く言えば体格がよく、悪く言えば豚のように肥え太ったその姿は、見る者にある種の圧迫感を与える。


 若いころは武人として名を馳せ、いざ戦となれば果敢な武勲で領地を守り抜いたと伝わっているが──今となってはその面影を追うことさえ難しいほど肉付きが増し、貴族然とした贅沢な装いで身を包んでいる。


 両目にはぎらつくような欲望の輝き──視線は、ジギタリスの胸元へと向けられていた。


「皆さまお帰りになられたようですな。ところで麗しき宰相殿、彼らの考えはしっかりと監督し、決して宰相殿の期待を裏切らない様にしますゆえ──」


 ギブルの声には抑えきれない昂ぶりが滲んでいる。


「ふふ、ちゃんと従うからご褒美が欲しい──そんな所でしょうか?」


「宰相殿のご推察、誠にお見事」


 ギブルはぺろりと唇を舐めた。


 ジギタリスは背筋を伸ばして立ち上がり、散らばっていた書類を軽く手元で揃える。


 そして柔らかな仕草で肩の飾りを撫でると、ゆるりとギブルを振り返った。


「……ギブル侯爵がしっかり皆さまの動向に目を光らせてくださるので、私としても随分とやりやすいです。お礼をしなければなりませんわね?」


 まるで戯れ言を言うように囁くジギタリスの声は、耳に絡みつくような響きを孕んでいる。


「私は宰相殿のご高志に微塵の疑いも抱いておりません。……それに、宰相殿のお力があれば、いずれ真に人間種が主導する帝国が築き上げられましょう──ま、まあそれはそれとして……」


 ギブルは興奮を抑えきれぬように声を弾ませ、荒い呼吸を織り交ぜながら大きく頷く。


 ジギタリスはその心底を見透かすように観察しながら、妖艶な微笑を浮かべる。


「ええ、そうなるでしょうね。私が宰相である限り、私に従わない者は容赦なく切り捨てられることになる。もちろんあなたのように私に忠誠を誓ってくださるなら、未来は明るいでしょう」


 意味ありげに視線を落とす彼女を前に、ギブルは形ばかりの礼を示した。


 その首元に汗が滲んでいるのは、外の雨で部屋が蒸し暑いせいか、それとも胸に秘めた欲望の炎によるものなのか。


 ジギタリスはそっと近づくと、ギブルの耳元に柔らかな吐息をかけるように言葉を紡いだ。


「……ところで、ちょっと話が長くなってしまったせいか、私、少し疲れてしまいましたわ。ギブル侯爵、寝室まで送ってくださらない?」


 ギブルは腹の肉を揺らしながら立ち上がった。


 ついでに下半身のとある部分も。


「かしこまりました。宰相殿の身の回りの世話をするのも、我々忠臣の役目ですからな。……では、遠慮なくお供させていただきましょう」


 そう言いながら、ギブルは身体の向きを変えて扉の方へと歩み寄る。


 ジギタリスは微笑を消さずに、書類の山の中から最も重要なものだけを素早く抽出し、部屋の隅に置かれた鍵付きの小箱に収める。


 その動作を注意深く見守るギブルが「よほど大事な書類なのですな」と鼻を鳴らしたが、彼女は「これも後ほどお見せしてあげますわ」と意味深に笑うだけだった。


 室内の灯りを落とし、廊下へと抜ける二人の姿は、一見すると優雅な夜会帰りのようでもある。


 ジギタリスはことさらにギブルの腕に胸を押し付け、ギブルの昂りの炎に薪をくべた。


 ジギタリスはわざと足を止め、薄暗い廊下のなかでギブルに振り向く。


 その瞳は暗がりの中でも妖しくきらめき、口許に妖艶な笑みを宿していた。


「寝室まであと少しですな」


 細く長い回廊を抜ける先には、ジギタリスの私室がある。


 優美で冷徹な女宰相と、ひたすら欲深い貴族。


 どちらが主体でどちらが操られる立場かは明白なはずだが、ギブルはあえてその事実を直視しようとはしない。


 いまはただ、甘い蜜を啜っていたかった。


 二人が扉の前で立ち止まると、扉脇に控えていた侍女が一礼する。


 ジギタリスはわずかに顎をしゃくって侍女を下がらせると、軽やかに扉を開けた。


 寝室の奥には心地よい暖炉の熱と、かすかに揺れる燭台の灯りが静かに広がっていた。


「ありがとうございます、でも──話し足りないことも、まだたくさんございますの」


 ジギタリスの甘く響く声が、ギブルの耳朶をくすぐる。


 彼はその誘いに応えるように大きくうなずくと、まるで初陣を迎える若武者のような高揚感を抱いて、彼女の寝室へ足を踏み入れた。



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作品紹介

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【ジャンル】(長編)ハイファンタジー〔ファンタジー〕
「追放された王太子と公爵令嬢が冒険者になる話」
総合ポイント 1,068pt


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六十年間、何をやっても失敗し続けてきた男がいる。
幼稒園では振り付けを覚えられず、学校では成績も運動も最下位。
恋は告げられず、仕事ではミスを重ね、やがてリストラ。
期待されないことだけが彼の救いだった。
期待されなければ、失望されることもないからだ。
両親を看取り、五十五を過ぎた頃、彼は三十年ぶりに小説を書き始める。
題材は自分自身。
何の取り柄もない、救いようのない半生。
書き上げた原稿を、返事など期待せずに出版社へ送った。
──しかし。
【ジャンル】純文学〔文芸〕
「闇、搔き毟りて」
総合ポイント 0pt


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この記録集は、二〇二五年八月から九月にかけて起きた「灯之村発熱事件」に関する資料をまとめたものである。
事件の中心人物である花村園子(動画共有サイト「ViShare」チャンネル「SONOKO's Journey」運営者)は、二〇二五年九月十四日に交通事故を起こし重傷を負った。
退院後、彼女はすべてのSNSアカウントの更新を停止し、現在も消息不明となっている。

本記録集には以下の資料が含まれる。
・花村園子が撮影した映像の書き起こし
・関係者へのインタビュー記録
・ViShare動画およびコメント欄のアーカイブ
・SNS(Z、Picstagram等)の投稿記録
・インターネット掲示板の過去ログ
・メール・ダイレクトメッセージの記録
・行政文書(保健所報告書、村議会議事録等)
・新聞・週刊誌記事
・医学論文・学会報告
・郷土史料・古文書
・その他の関連資料

なお、プライバシー保護のため、一部の人名・地名は仮名としている。
また、資料の配列は時系列に沿っているが、一部編集を加えている箇所がある。

※ 本作は作者が去年のいつだったかにかいた「ヒツギノムラ」という因習村系ホラーをモキュメンタリー形式に仕立て直したものです。
【ジャンル】ホラー〔文芸〕
「灯之村発熱事件 記録集」
総合ポイント 22pt


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魔力が絶対の価値を持つウェザリオ王国で「無能」と断じられた王子シャールと公爵令嬢セフィラ。
しかし彼らには万物を操る未知の力があった。
元王子と聡明な元令嬢は国を捨て、追手を退け、辺境の街で冒険者として再起する。


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「貴女を愛する事は、私にはできない」
──近衛騎士団長ガリューは、セレスティアにそういった。
そして彼女は人を辞めた。
【ジャンル】異世界〔恋愛〕
「血と鉄と愛」
総合ポイント 114pt


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ここ最近、ランベール王国ではしょうもない理由での婚約破棄が流行している。
麗しき公爵令嬢ライラ・オーネストはそれを苦々しく思っていた。
だがそんな彼女もある日、婚約者であるエルリック王太子から婚約破棄を告げられてしまう。
しかしその理由は真実の愛を見つけたからでも、ライラに愛想がないからでもなかった。

※ 本作は 『なんか説得力のある婚約破棄 』 『なんか説得力のある元鞘』 の二編をコンテスト応募用にまとめたものです。
【ジャンル】異世界〔恋愛〕
「つかず、離れず」
総合ポイント 122pt


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承認欲求の末路。
とあるウェブ小説作家の生きざまとくたばりざまを書いた恥小説。
【ジャンル】純文学〔文芸〕
「馬鹿面(ばかづら)」
総合ポイント 116pt


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「なんか説得力のある婚約破棄」(※ランキングタグにリンクあり)の後日談。
どうしようもない政治情勢で婚約を破棄せざるを得なかった王太子エルリックと公爵令嬢ライラ。
二人は優秀であり、優秀であるがゆえに道理を通せば国が滅びると理解し、愛を諦めたのだ。
しかし──
【ジャンル】異世界〔恋愛〕
「なんか説得力のある元鞘」
総合ポイント 2,432pt


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よくある聖女召喚。
でももしも召喚した聖女がやべー聖女だったら?

「可愛らしいですわね、小さな子犬が吠えているようで」

召喚された聖女は、王に向かってそう微笑んだ。
瘴気に覆われ滅亡の危機に瀕した王国。
起死回生を賭けた聖女召喚の儀式は成功し、銀髪に紫の瞳を持つ絶世の美女が現れる。
だが彼女は王の懇願をあっさりと断り、牢に繋がれても怯える様子すらない。
プルーウィアと名乗るその女は、周囲を見回してただ一言、「原始的ですわね」と呟いた。
そんな彼女を従わせようと脅す国王を、彼女は終始穏やかな笑みで見つめている。
まるで、人間が蟻の巣を眺めるような目で。
この「聖女」は一体何者なのか。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
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アイドルはうんちをしない。
これは比喩でも誇張でもなく、文字通りの事実である。
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【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
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「品」──それが僕と亜里沙の決定的な違いだった。
亜里沙は二年付き合った恋人だ。
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料理も、紅茶の淹れ方も、そして僕らが共有する「ある趣味」においても。
過程を楽しむことを知らず、すぐに結果だけを求める。
僕は彼女との日々に疲れていた。
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そこには、彼女のあられもない姿が映っていた。
そう、NTRという奴である。
怒るべき場面で僕が感じたのは、ただ一つの確信だった──やはり、彼女とは性格が合わない。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「性格の不一致」
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信長公記、ほぼ史実。
【ジャンル】歴史〔文芸〕
「森蘭ギャル」
総合ポイント 720pt


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殺すことだけを教え込まれた軍人アシェルと、人の本心を見抜く力ゆえに孤立してきた王女キュルケ。
幼い頃から奇妙な絆で結ばれていた二人だが。
【ジャンル】異世界〔恋愛〕
「後の月」
総合ポイント 224pt


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呪いの動画を見てしまった。
私は一週間後に死ぬらしい。

でも大丈夫(?)。

地球が三日後に滅びるそうだから、怖くない。
【ジャンル】ホラー〔文芸〕
「メテオリック・エクソシズム」
総合ポイント 296pt


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勇者が魔王を倒そうとしなかったらどうなる?
【ジャンル】ハイファンタジー〔ファンタジー〕
「勇者に放置された魔王の末路」
総合ポイント 1,334pt


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男の生きざま、恋情。
ハーメルン、カクヨムから転載
【ジャンル】現実世界〔恋愛〕
「ウィdンドウショオポイング」
総合ポイント 154pt


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帝都ティランの会員制サロン「銀枝亭」に集った五人の貴族たち。
話題は庶民の間で流行する「婚約破棄譚」への痛烈な批判だった。
設定の杜撰さ、人物造形の稚拙さ、読者の被害者意識……舌鋒鋭い文芸誌編集主幹カタリナを中心に、知識人たちは存分に嘲笑を重ねていく。
だが談話の果てに浮かび上がったのは──
【ジャンル】純文学〔文芸〕
「阿呆鳥の連環」
総合ポイント 588pt


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職場のパワハラに苦しむ会社員・彩乃は、高校時代にいじめた相手・美月から勧められ、ストレス発散のため呪いグッズをフリマアプリで販売し始める。
しかし購入者たちが語る「被害者の声」は、かつて自分が加害者だった過去を否応なく突きつけてくる。
美月は許してくれた。
でも、許されていいのだろうか?
罪悪感に蝕まれ、眠れない夜を重ねる彩乃。
やがて購入者たちの呪いの対象に「報い」が訪れ始めたとき、彼女はある決断を下す。
【ジャンル】ホラー〔文芸〕
「ノロイ、ノロワレ」
総合ポイント 48pt


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ハルシオン王国──二百年前、この国は極度の男尊女卑社会であった。
女には相続権がなく、教育を受ける権利もなく、結婚相手を選ぶ自由さえ与えられていなかった。
女は道具であり、家畜であり、男の所有物に過ぎなかったのだ。
だが今は違う。
一部の男が──そして多数の女が国のあり方を変えた。
だが今度は逆の方向へ振り切ってしまっている。
ちょっとした事で「罪を償うために」と次々自裁していく男たちを前に、女王リディアをはじめ、女たちは社会の在り方を変えようとする。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「レミングス」
総合ポイント 126pt


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剣士カイトは勇者アルヴィンから追放を告げられた。
そして──!!!!!!
【ジャンル】ハイファンタジー〔ファンタジー〕
「意識高い系勇者パーティから追放された俺の末路」
総合ポイント 19,366pt


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「私たち四人は対等なの」
──女の提案で始まったのは、三人の男が一人の女を共有する異常な日々だった。
弁護士の真司は漁師の啓二、バーテンダーの了と共に、愛する妻・莉子と暮らしている。
かつては嫉妬に狂い、互いに殺意すら抱いた男たち。
しかし奔放な妻に振り回され、同じ苦しみを共有するうちに、敵同士だったはずの三人の間には奇妙な連帯感が芽生え始める。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「オープンマリッジ」
総合ポイント 128pt


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ジャズの良さがさっぱりわからん
【ジャンル】エッセイ〔その他〕
「ジャズとかよくわからん」
総合ポイント 0pt


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時は大霊能時代!
悪霊、死霊が跋扈するようになり、治安は悪化し、世界中、不穏な事ばかりのサイテーな時代である。
日本でも霊務省が死刑囚を呪いの物件に送り込み、悪霊に始末させることでコストを削減するという悪趣味な制度が採用されている。
そんな中、ベテラン執行官・大佐貫はいつものように凶悪犯の処理に向かうのだが──
【ジャンル】ホラー〔文芸〕
「ポイズン・エクソシズム」
総合ポイント 112pt


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ちょっとトッぱずれた世界観の短編を集めました。
目次──各話の簡単な概要は第一話の前書きに。
【ジャンル】コメディー〔文芸〕
「トンチキな作品を集めた短編集」
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夕暮れの駅のホーム、今にも線路へ吸い込まれそうな女性に男は全力で体当たりを食らわせた。
男の名前は藤巻俊一。
いわゆる、「ぶつかりおじさん」である。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
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夜ごとに星が降る美しい国で、欲しいものは何でも手に入るワガママ王子。
ある日、メイドの大切な形見を無慈悲に捨てた彼は王の怒りに触れ、身一つで城を追い出されてしまいます。
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【ジャンル】童話〔その他〕
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電柱が自らの意思で根を張り、街を闊歩するようになった日本。
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【ジャンル】コメディー〔文芸〕
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不同意性交は死刑!!
そんな社会で男と女が恋をする。
【ジャンル】現実世界〔恋愛〕
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冒険者パーティ『碧空の翼』の荷物持ちバジルは醜く無能な中年男だ。
そんなある日、彼は仲間に囮として森に捨てられた。
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復讐を誓ったバジルは美貌の魔術師「ジル」となり、かつて自分を見下した男たちの前に現れる。
何も知らない男たちは、かつて蔑んだ男とも知らず、彼女の愛を求めて争い、堕ちていく。

※ 本作は捜索用の為に執筆しました。
こんな感じの作品を読んだことありませんか?
どうしてもオリジナルが読みたくて、しかしタイトルを思い出せないので、仕方ないので書きました。
おおむねこんな感じの設定だったとおもいます。
もしあったら教えてください!DMでも感想でも構いません!
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「無能な中年男、男をたぶらかす魔女となり、自分を捨てたパーティメンバーに地獄を見せる」
総合ポイント 216pt


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鬼塚剛志は現場監督として赴任した京都で、正体不明の敵に精神を削られていた。
それは「京都弁」という名の、本音と建前が入り混じる魔宮であった。
職人の笑顔の裏にある真意が読めず、挨拶すらも攻撃に聞こえる日々。
蓄積されたストレスと疑心暗鬼が限界を超えた時、男の拳が禁断の解決策を選び取る。
【ジャンル】コメディー〔文芸〕
「京都殺拳地獄(きょうとごろしこぶしのじごく)」
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産後豹変した妻・絵里奈の苛烈な叱責に追い詰められる夫、洋平。
家庭に居場所を失った彼は怒りを糧に「完璧な仕事と育児」をこなして自らを死へ追いやるという狂気的な復讐にも似た自滅の道を歩み始める。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「夢の轍」
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太平洋戦争架空戦記。
【ジャンル】歴史〔文芸〕
「白い悪魔」
総合ポイント 368pt


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甘い嘘よりも、冷徹な罵倒を。
裏切りの果てに少女が抱いた歪で抗いがたい執着の物語。
【ジャンル】異世界〔恋愛〕
「花弁」
総合ポイント 114pt
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