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悪役令息はママがちゅき  作者: 埴輪庭
第1章「ママが好き」

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42/143

魔王

 ◆


「痛みますかな?」


「全く」


 癒術師の問いに、俺は否を返した。


「ふうむ、ハイン様は細く見えますが相当鍛錬されているのですね。実の所、私もハイン様とエスメラルダ様の試合を観戦していたのですが、はっきり申しあげて致命傷にしか見えませんでした。天術での身体強化のおかげなのでしょうが、それにしたところでエスメラルダ様も同じ事をしていたわけですし。決着がついた時、観客席からは悲鳴があがっておりましたよ。アステール公爵家とサリオン公爵家の若き嫡子を同時に亡くすなど、これはもう悲劇という範疇をこえておりますからな」


 ここは医務室だ。


 胸を剣でぶっすりやられたので治療に来ている。


 致命傷には程遠いものの、エスメラルダ嬢の剣の切っ先は確かに俺の皮を破り、肉へ食い込んでいた。


 当然痛みもないではなかったが、それは既に隔離してある。


 "痛い" という感覚を感覚ではなく情報として捉えるのだ。


 例えば皮膚に泥がつき、それが擦れて肌が汚れてしまったとする。


 汚れは気になるだろうが、無視してしまえばどうだ? 


 普段通りの生活を送る事に何ら支障はない。


 この心理的なテクニックについては、俺が幼少の頃に読んだとある書物に記されてあった。


 苦痛を外部情報として扱い、精神的な影響を最小限に抑えるための技術は、上位の魔術を行使する上では必須ともいえる。


 なぜならばこのテクニックを知らずして上位の魔術を行使すると、頭に注ぎ込まれる膨大な情報によって最悪廃人となってしまうからだ。


 勿論簡単な技術ではない。


 心身の完全な掌握はそこらの劣等には成し得ない偉業ともいえる。


 例え何が起ころうと俺は動じず、冷静沈着に対処できる自信がある。


 ガイネス帝国、いやこの世界でもっとも冷静な男──それが俺だ。


 ・

 ・

 ・


「ハインッ!!」


 ノックも無しに扉が開かれたかとおもいきや、突然母上が入ってきた。


 しかし様子がおかしい。


「母上ッ!? どうされましたか!?」


 半狂乱、というのは言いすぎ──というわけではあるまい。


 普段の母上が春に香る薫風であるならば、今の母上は荒れ狂う暴風である。


 俺は慌てて立ち上がろうとするが、母上が俺のすぐそばに駆け寄ってきた。


「ハイン! 立ち上がってはいけません! 大怪我を負ったと聞いたわよ! ゆっくり休んでいなさい!」


「は、はい……」


 大怪我というほどではないが、今の母上にはとても逆らえない。


 ──ま、まずいぞ……心配どころか怒らせてしまっているではないか


 俺は内心で酷く狼狽する。


 はあ? 


 苦痛の隔離? 


 阿呆か! そんなものは机上の空論だ。


 言い出したのはどこの馬鹿だ。


 泣き出しそうな母上の声を聞いて、俺は一瞬息が詰まった。


「母上……これはただのかすり傷です。治癒術師たちが処置してくれたので、もう痛みもありません。ですから、どうか落ち着いてください」


「かすり傷? 聞けば胸を貫かれたと……」


「大袈裟ですよ。本当になんともありません。そもそも貫かれておりませんから。皮膚が少し傷ついただけです。……ですよね?」


 そう言って俺は癒術師を見る。


「ええ、ハイン様の怪我については何も問題はなく──」


「胸を貫かれて問題がないはずがないでしょう!?」


「いえ、だからハイン様の胸は貫かれてはおらず……」


「お黙りなさい! 試合用の物とはいえ、刃引きされていない剣で胸を刺されたのですよ!? 貫かれていなかったとしても重傷に決まっているでしょう!」


 これはまずい。


 普段温厚な母上が他人を怒鳴りつけるとは。


 しかも漏れ出す魔力が熱を帯びて、室内の温度が明らかに上昇している。


「う!!!」


 俺は大げさに胸を抑えながら声を出した。


「どうやら傷が疼いてきたようです、少し休みたいのですが宜しいでしょうか……? 大会については棄権をしようかと思うのですが……」


「ッ……! そうね……大会は当然棄権して、その後は……その後は……」


 無理をしないことで安心させようと思ったのだが、母上は更に狼狽えてしまった。


 それから母上をなだめすかしたり落ち着かせたりと少し大変だったのだが、結局俺はアステール公爵邸へと帰る事になった。


 まあもとよりそこまで乗り気ではない剣術大会であるので渡りに船と言った所だろうか。


 劣等共にアステールの力を知らしめるにせよ、派手な魔術が使えないとあっては効率が悪い。


 恐らく優勝はあのアゼル・セラ・アルファイドであろうが、アレはアレで少なくとも剣については見どころがあると模擬試合で分かったため、まあ華を持たせてやっても良い。


 俺は劣等共がチャンバラ遊びをしている中、母上との時間を堪能するとしよう──と、そう思っていたのだが。


 ・

 ・

 ・


 帰りの馬車の道中、帝都を覆う厭な空気に気付いた。


 いや、具体的には帝城だ。


 はるか上空に滞留する暗雲から肉が腐ったような香りの魔力が漏れている。


 その魔力は上空から帝城へと少しずつ流れ込んでいる様に見える。


 ほんの僅かな臭気、俺でなければ見逃してしまうだろうな。


 どうやらあの魔力の主は、よほどコソコソするのが得意らしい。


「若様、どうされましたか?」


 母上の世話役として同行していたフェリが声をかけてきた。


 用件は分かっている。


「フェリ、母上を頼む」


 俺はそう言って、母上に向き直った。


「母上、危急です。帝都を覆いつつある厄雲を払って参ります。お叱りは後ほど!」


「ちょっと! ハイン!?」


 母上から叱られるのは凄く嫌だ。


 嫌だが、()()を放っておくと非常に面倒くさい事になる気がする。


 母上の心配そうな声に後ろ髪を引かれるがしかし。


 俺は走行中の馬車を飛び出して、帝城へ向けて飛び立った。


 ◆◆◆


 "本来の歴史" において、ハイン・セラ・アステールが変容の兆しを見せたのは剣術大会の頃だと後世の史料は語っている。


 それまでのハインは悪辣で横暴、そして陰湿という数々の評判こそあったものの、所詮は「性格の悪い屑貴族」という範疇に収まる存在だった。


 ハインは魔術の才に甘んじて努力を怠り、人を見下す態度を隠しもしないが、だからといって特別に狂気を孕んだ振る舞いを見せていたわけではなかった。


 せいぜい多くの平民や下級貴族を理不尽にこき使い、馬鹿にし、その不満を力でねじ伏せてきただけの話だ。


 しかし剣術大会の日を境にしてハインは変貌したと言われている。


 周囲の者たちが異変を明確に感じたのは、彼が禁忌とされる魔術に次々と手を染め始めたときだ。


 いったい何がハインをそうさせたのか。


 ある説によれば、剣術大会での一件が決定的なきっかけだったともいわれる。


 "本来の歴史" ではハインは大会に出場すらしていない。


 そもそも得意の魔術を封じられた状態では後に勇者となるアゼルはおろか、エスメラルダをはじめとする他の生徒にも勝機は薄いと悟っていたのだ。


 だからこそ学園から出席を求められても、わざと体調不良を装って出場を取り止めた──そんな噂が帝都のあちこちを駆け巡った。


 この一件はハインのみならずアステール家全体にも大きな痛手となった。


 もともと落ち目だった名門が「嫡子が剣術大会から逃げ出した」という恥ずべき悪評を背負う形となり、帝都の貴族たちはこぞってアステール家を蔑むようになる。


 家名のさらなる失墜は避けられず、十二公家からの除名という話まで出てきた程だ。


 貴族はおろか、平民までもがハインをコケにするようになった切っ掛けが、まさにこの剣術大会での醜態である。


 だがハインは元より "アステール公爵家" にとって最も致命的となったのは、やはり非人道的な魔術儀式を摂り行った事だろう。


 最初の頃は奴隷などそれなりの“対象”を選んでいたという。


 だが時を重ねるにつれてその境界はあやふやになり、ごく普通の市民をも犠牲にしたという黒い噂が絶えなくなった。


 夜な夜な死体を引きずり込んでは怪しげな魔方陣を描き、稀少な部位を切り取って暗黒の儀式を行う──そんな目撃談が囁かれるようになったのだ。


 巷間では、ハインは人の生気を喰らうことで強大な魔力を得ようとしているのだろうなどと言われていた。


 そうして剣術大会から半年を待たずして、アステール公爵家は十二公家を除名される事になる──そう、 "本来の歴史" では。


 ・

 ・

 ・


「帝都がどうなろうと知った事ではない──が」


 帝城の遙か上空で、 "この世界線のハイン" が偉そうに腕を組みつつ暗雲を眺めている。


 いや、雲ではない。


 それは雲のように見えるが、実際の所は何千万何億という数の蟲の群体だ。


「帝城はいずれ母上がお住まいになる。だから、そのような臭い魔力で汚されたくないわけだ。俺の言っている事が分かるか、虫けら」


 自尊と冷徹を内包した声が宙を渡ると、闇の塊のように見えた蟲の群は一斉に振動した。


 億千万もの細かな翅が、叩きつける豪雨にも似た激しさで鳴り渡る。


 ちなみにハインは知る由もないが、この蟲の群体こそ他ならぬ魔王。


 魔王ベルゼイだ。


 かつて先代勇者の手で討たれたはずの魔王は、死を免れるためにわずかな魔力を蠅へと変じて逃げのびた。


 この魔王の強み──それは、その身を肉体として保つ必要がない点にある。


 魂混じりの魔力体という存在となって分体を生み出しては世界各地の様子を窺いつつ、長い年月をかけて少しずつ力を蓄えてきたのである。


 潜伏の期間、各所で旧魔王軍に襲撃を行わせたのは、単純に戦は負の感情を呼び起こしやすいからだ。


 そうして各地に火種を投じつづけ、器となるに相応しい素体を探してきた魔王だが──


 ついにガイネス帝国の皇帝、ヴァルフリードという男を見つけた。


 皇帝がすでに胡乱な状態にあり、まともな政務は侍従に任せきりというのは既に魔王の知る所であった。


 剣術大会の興行に貴族の大半が出払うこの日に、皇帝ヴァルフリートの肉体を乗っ取る──それこそが魔王が立てた計画だ。


 人間を侮らず、真正面からではなく内部から崩す──勇者に敗れた苦い記憶を活かして導き出した策である。


 だが、そこに現れたのがハイン・セラ・アステールであった。


 ハインは人類の為に魔王を斃そうなどと考えない。


 そもそも眼前の蟲が魔王だと言う事をハインは知らない。


 ハインは帝都を守るでも、皇帝を助けるためでもない、母ヘルガの住む予定である帝城にちょっかいを出すなという理由でここへ現れた。


「世界の全てを母上に捧げねばならない。この城はその覇道を歩む上での拠点となる重要な地だ。劣等、悉く "星の火" の前に燃え尽きるべし」



 ──『ラ・バ・ヌーラ・ヴェニト(来たれ、大日輪の法界よ)』



「バ」とはバンとも読む。


 あらゆる厄災を退ける太陽神の加護を意味する。


 ハインが行ったのはまず結界の構築であった。


 それは自身を護るための結界ではない。


 己が大魔術から、世界を護るための結界である。




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作品紹介

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※ 20260119時点、第一章完まで毎日午前六時に投稿予約しています。
【ジャンル】(長編)ハイファンタジー〔ファンタジー〕
「追放された王太子と公爵令嬢が冒険者になる話」
総合ポイント 1,068pt


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六十年間、何をやっても失敗し続けてきた男がいる。
幼稒園では振り付けを覚えられず、学校では成績も運動も最下位。
恋は告げられず、仕事ではミスを重ね、やがてリストラ。
期待されないことだけが彼の救いだった。
期待されなければ、失望されることもないからだ。
両親を看取り、五十五を過ぎた頃、彼は三十年ぶりに小説を書き始める。
題材は自分自身。
何の取り柄もない、救いようのない半生。
書き上げた原稿を、返事など期待せずに出版社へ送った。
──しかし。
【ジャンル】純文学〔文芸〕
「闇、搔き毟りて」
総合ポイント 0pt


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この記録集は、二〇二五年八月から九月にかけて起きた「灯之村発熱事件」に関する資料をまとめたものである。
事件の中心人物である花村園子(動画共有サイト「ViShare」チャンネル「SONOKO's Journey」運営者)は、二〇二五年九月十四日に交通事故を起こし重傷を負った。
退院後、彼女はすべてのSNSアカウントの更新を停止し、現在も消息不明となっている。

本記録集には以下の資料が含まれる。
・花村園子が撮影した映像の書き起こし
・関係者へのインタビュー記録
・ViShare動画およびコメント欄のアーカイブ
・SNS(Z、Picstagram等)の投稿記録
・インターネット掲示板の過去ログ
・メール・ダイレクトメッセージの記録
・行政文書(保健所報告書、村議会議事録等)
・新聞・週刊誌記事
・医学論文・学会報告
・郷土史料・古文書
・その他の関連資料

なお、プライバシー保護のため、一部の人名・地名は仮名としている。
また、資料の配列は時系列に沿っているが、一部編集を加えている箇所がある。

※ 本作は作者が去年のいつだったかにかいた「ヒツギノムラ」という因習村系ホラーをモキュメンタリー形式に仕立て直したものです。
【ジャンル】ホラー〔文芸〕
「灯之村発熱事件 記録集」
総合ポイント 22pt


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魔力が絶対の価値を持つウェザリオ王国で「無能」と断じられた王子シャールと公爵令嬢セフィラ。
しかし彼らには万物を操る未知の力があった。
元王子と聡明な元令嬢は国を捨て、追手を退け、辺境の街で冒険者として再起する。


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「貴女を愛する事は、私にはできない」
──近衛騎士団長ガリューは、セレスティアにそういった。
そして彼女は人を辞めた。
【ジャンル】異世界〔恋愛〕
「血と鉄と愛」
総合ポイント 114pt


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ここ最近、ランベール王国ではしょうもない理由での婚約破棄が流行している。
麗しき公爵令嬢ライラ・オーネストはそれを苦々しく思っていた。
だがそんな彼女もある日、婚約者であるエルリック王太子から婚約破棄を告げられてしまう。
しかしその理由は真実の愛を見つけたからでも、ライラに愛想がないからでもなかった。

※ 本作は 『なんか説得力のある婚約破棄 』 『なんか説得力のある元鞘』 の二編をコンテスト応募用にまとめたものです。
【ジャンル】異世界〔恋愛〕
「つかず、離れず」
総合ポイント 122pt


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承認欲求の末路。
とあるウェブ小説作家の生きざまとくたばりざまを書いた恥小説。
【ジャンル】純文学〔文芸〕
「馬鹿面(ばかづら)」
総合ポイント 116pt


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「なんか説得力のある婚約破棄」(※ランキングタグにリンクあり)の後日談。
どうしようもない政治情勢で婚約を破棄せざるを得なかった王太子エルリックと公爵令嬢ライラ。
二人は優秀であり、優秀であるがゆえに道理を通せば国が滅びると理解し、愛を諦めたのだ。
しかし──
【ジャンル】異世界〔恋愛〕
「なんか説得力のある元鞘」
総合ポイント 2,432pt


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よくある聖女召喚。
でももしも召喚した聖女がやべー聖女だったら?

「可愛らしいですわね、小さな子犬が吠えているようで」

召喚された聖女は、王に向かってそう微笑んだ。
瘴気に覆われ滅亡の危機に瀕した王国。
起死回生を賭けた聖女召喚の儀式は成功し、銀髪に紫の瞳を持つ絶世の美女が現れる。
だが彼女は王の懇願をあっさりと断り、牢に繋がれても怯える様子すらない。
プルーウィアと名乗るその女は、周囲を見回してただ一言、「原始的ですわね」と呟いた。
そんな彼女を従わせようと脅す国王を、彼女は終始穏やかな笑みで見つめている。
まるで、人間が蟻の巣を眺めるような目で。
この「聖女」は一体何者なのか。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「よくある聖女召喚」
総合ポイント 4,852pt


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アイドルはうんちをしない。
これは比喩でも誇張でもなく、文字通りの事実である。
彼女たちの体内に入ったあらゆる物質はどのような毒性を帯びていようと完璧に無効化され、吸収されてしまう。
そんなアイドルが、アイドルたちが世界を救い、そして破滅させる話。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「アイドルはうんちをしない」
総合ポイント 202pt


━━━━━━━━━━━━━━━━

ここ最近、ランベール王国ではしょうもない理由での婚約破棄が流行している。
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だがそんな彼女もある日、婚約者であるエルリック王太子から婚約破棄を告げられてしまう。
しかしその理由は真実の愛を見つけたからでも、ライラに愛想がないからでもなかった。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「なんか説得力のある婚約破棄」
総合ポイント 6,264pt


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「品」──それが僕と亜里沙の決定的な違いだった。
亜里沙は二年付き合った恋人だ。
でも彼女は何をやるにも雑だった。
料理も、紅茶の淹れ方も、そして僕らが共有する「ある趣味」においても。
過程を楽しむことを知らず、すぐに結果だけを求める。
僕は彼女との日々に疲れていた。
だがそんなある日、見知らぬ男から届いたとあるメッセージ。
そこには、彼女のあられもない姿が映っていた。
そう、NTRという奴である。
怒るべき場面で僕が感じたのは、ただ一つの確信だった──やはり、彼女とは性格が合わない。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「性格の不一致」
総合ポイント 684pt


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信長公記、ほぼ史実。
【ジャンル】歴史〔文芸〕
「森蘭ギャル」
総合ポイント 720pt


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殺すことだけを教え込まれた軍人アシェルと、人の本心を見抜く力ゆえに孤立してきた王女キュルケ。
幼い頃から奇妙な絆で結ばれていた二人だが。
【ジャンル】異世界〔恋愛〕
「後の月」
総合ポイント 224pt


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呪いの動画を見てしまった。
私は一週間後に死ぬらしい。

でも大丈夫(?)。

地球が三日後に滅びるそうだから、怖くない。
【ジャンル】ホラー〔文芸〕
「メテオリック・エクソシズム」
総合ポイント 296pt


━━━━━━━━━━━━━━━━

勇者が魔王を倒そうとしなかったらどうなる?
【ジャンル】ハイファンタジー〔ファンタジー〕
「勇者に放置された魔王の末路」
総合ポイント 1,334pt


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男の生きざま、恋情。
ハーメルン、カクヨムから転載
【ジャンル】現実世界〔恋愛〕
「ウィdンドウショオポイング」
総合ポイント 154pt


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帝都ティランの会員制サロン「銀枝亭」に集った五人の貴族たち。
話題は庶民の間で流行する「婚約破棄譚」への痛烈な批判だった。
設定の杜撰さ、人物造形の稚拙さ、読者の被害者意識……舌鋒鋭い文芸誌編集主幹カタリナを中心に、知識人たちは存分に嘲笑を重ねていく。
だが談話の果てに浮かび上がったのは──
【ジャンル】純文学〔文芸〕
「阿呆鳥の連環」
総合ポイント 588pt


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職場のパワハラに苦しむ会社員・彩乃は、高校時代にいじめた相手・美月から勧められ、ストレス発散のため呪いグッズをフリマアプリで販売し始める。
しかし購入者たちが語る「被害者の声」は、かつて自分が加害者だった過去を否応なく突きつけてくる。
美月は許してくれた。
でも、許されていいのだろうか?
罪悪感に蝕まれ、眠れない夜を重ねる彩乃。
やがて購入者たちの呪いの対象に「報い」が訪れ始めたとき、彼女はある決断を下す。
【ジャンル】ホラー〔文芸〕
「ノロイ、ノロワレ」
総合ポイント 48pt


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ハルシオン王国──二百年前、この国は極度の男尊女卑社会であった。
女には相続権がなく、教育を受ける権利もなく、結婚相手を選ぶ自由さえ与えられていなかった。
女は道具であり、家畜であり、男の所有物に過ぎなかったのだ。
だが今は違う。
一部の男が──そして多数の女が国のあり方を変えた。
だが今度は逆の方向へ振り切ってしまっている。
ちょっとした事で「罪を償うために」と次々自裁していく男たちを前に、女王リディアをはじめ、女たちは社会の在り方を変えようとする。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「レミングス」
総合ポイント 126pt


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剣士カイトは勇者アルヴィンから追放を告げられた。
そして──!!!!!!
【ジャンル】ハイファンタジー〔ファンタジー〕
「意識高い系勇者パーティから追放された俺の末路」
総合ポイント 19,366pt


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「私たち四人は対等なの」
──女の提案で始まったのは、三人の男が一人の女を共有する異常な日々だった。
弁護士の真司は漁師の啓二、バーテンダーの了と共に、愛する妻・莉子と暮らしている。
かつては嫉妬に狂い、互いに殺意すら抱いた男たち。
しかし奔放な妻に振り回され、同じ苦しみを共有するうちに、敵同士だったはずの三人の間には奇妙な連帯感が芽生え始める。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「オープンマリッジ」
総合ポイント 128pt


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ジャズの良さがさっぱりわからん
【ジャンル】エッセイ〔その他〕
「ジャズとかよくわからん」
総合ポイント 0pt


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時は大霊能時代!
悪霊、死霊が跋扈するようになり、治安は悪化し、世界中、不穏な事ばかりのサイテーな時代である。
日本でも霊務省が死刑囚を呪いの物件に送り込み、悪霊に始末させることでコストを削減するという悪趣味な制度が採用されている。
そんな中、ベテラン執行官・大佐貫はいつものように凶悪犯の処理に向かうのだが──
【ジャンル】ホラー〔文芸〕
「ポイズン・エクソシズム」
総合ポイント 112pt


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ちょっとトッぱずれた世界観の短編を集めました。
目次──各話の簡単な概要は第一話の前書きに。
【ジャンル】コメディー〔文芸〕
「トンチキな作品を集めた短編集」
総合ポイント 110pt


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夕暮れの駅のホーム、今にも線路へ吸い込まれそうな女性に男は全力で体当たりを食らわせた。
男の名前は藤巻俊一。
いわゆる、「ぶつかりおじさん」である。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「感電」
総合ポイント 318pt


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夜ごとに星が降る美しい国で、欲しいものは何でも手に入るワガママ王子。
ある日、メイドの大切な形見を無慈悲に捨てた彼は王の怒りに触れ、身一つで城を追い出されてしまいます。
孤独な旅の果てに王子が見つけたものとは
【ジャンル】童話〔その他〕
「星のきらきら」
総合ポイント 96pt


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電柱が自らの意思で根を張り、街を闊歩するようになった日本。
かつての大反乱を経て、人類は彼らとの奇妙な共存関係を築いていた。
人間とコンクリートの間に立ち、摩擦を仲裁するのが「電柱保安調整官」である佐山の仕事だ。
【ジャンル】コメディー〔文芸〕
「電柱街」
総合ポイント 10pt


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不同意性交は死刑!!
そんな社会で男と女が恋をする。
【ジャンル】現実世界〔恋愛〕
「君と僕の同意性交」
総合ポイント 84pt


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冒険者パーティ『碧空の翼』の荷物持ちバジルは醜く無能な中年男だ。
そんなある日、彼は仲間に囮として森に捨てられた。
絶望の淵で彼が手にしたのは、若き美女へと変貌する奇跡の力であった。
復讐を誓ったバジルは美貌の魔術師「ジル」となり、かつて自分を見下した男たちの前に現れる。
何も知らない男たちは、かつて蔑んだ男とも知らず、彼女の愛を求めて争い、堕ちていく。

※ 本作は捜索用の為に執筆しました。
こんな感じの作品を読んだことありませんか?
どうしてもオリジナルが読みたくて、しかしタイトルを思い出せないので、仕方ないので書きました。
おおむねこんな感じの設定だったとおもいます。
もしあったら教えてください!DMでも感想でも構いません!
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「無能な中年男、男をたぶらかす魔女となり、自分を捨てたパーティメンバーに地獄を見せる」
総合ポイント 216pt


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鬼塚剛志は現場監督として赴任した京都で、正体不明の敵に精神を削られていた。
それは「京都弁」という名の、本音と建前が入り混じる魔宮であった。
職人の笑顔の裏にある真意が読めず、挨拶すらも攻撃に聞こえる日々。
蓄積されたストレスと疑心暗鬼が限界を超えた時、男の拳が禁断の解決策を選び取る。
【ジャンル】コメディー〔文芸〕
「京都殺拳地獄(きょうとごろしこぶしのじごく)」
総合ポイント 46pt


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産後豹変した妻・絵里奈の苛烈な叱責に追い詰められる夫、洋平。
家庭に居場所を失った彼は怒りを糧に「完璧な仕事と育児」をこなして自らを死へ追いやるという狂気的な復讐にも似た自滅の道を歩み始める。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「夢の轍」
総合ポイント 136pt


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太平洋戦争架空戦記。
【ジャンル】歴史〔文芸〕
「白い悪魔」
総合ポイント 368pt


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甘い嘘よりも、冷徹な罵倒を。
裏切りの果てに少女が抱いた歪で抗いがたい執着の物語。
【ジャンル】異世界〔恋愛〕
「花弁」
総合ポイント 114pt
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