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悪役令息はママがちゅき  作者: 埴輪庭
第1章「ママが好き」

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140/147

第1章 ママが好き(完)

 ◆◆◆


 歴史というものは本来、大河の流れの如く滔々(とうとう)と、あるいは奔流の如く激しく、一つの定められた海へ向かって注ぎ込むものであると人は信じたがる。


 運命論者などはその最たるもので、すべては神の脚本通りだなどと宣っては安っぽい安心感に浸るわけだが、実のところ歴史なんぞというものはもっと杜撰で無計画で酔っ払いの千鳥足のようにふらふらとした頼りない代物である。


 ボタンの掛け違いなどという可愛らしい言葉では済まされない。ほんの少しの気まぐれ、ほんの少しの愛着、あるいはほんの少しの偏執的な愛情──例えば母親に対する異常な執着といったものが世界の根幹をへし折り、あろうことか全く別の、奇怪な形へと()ね上げてしまうことだってあるのだ。


 さて、ここに二つの歴史がある。


 一つは「本来あるべきだった歴史」。悲劇と絶望に彩られ、しかしそれゆえにこそ英雄の輝きがいや増す、正統派の叙事詩的歴史である。


 もう一つは「現在進行形の歴史」。一人のマザコンの暴走によって、悲劇が喜劇へ、シリアスがナンセンスへと堕落した、いわば道化芝居のような歴史である。


 まず、「本来の歴史」におけるハイン・セラ・アステールについて語らねばなるまい。


 彼は魔王の器であった。


 これは比喩ではない。魂の構造的な欠落、あるいは過剰な魔力許容量、そして何より、愛を知らぬがゆえの底なしの空虚。それら全ての条件が合致した、稀代の入れ物だったのである。


 愛を知らず、周囲から孤立し、自らの力に溺れ──そして絶望した。その絶望の深淵に魔王の意志はずるりと入り込んだのだ。本来の歴史におけるこの時期、ハインは既に半覚醒の状態にあった。表向きは傲慢な貴族の嫡男として振る舞いながら、その内側では魔王の意志が彼の自我を侵食し、着々と復活の準備を進めていたのである。


 だが現実はどうだ。


 今のハインを見よ。


 彼は魔王の器どころか、魔王そのものを消し炭にしてしまった。


 理由は単純極まりない。「母上の邪魔だから」──それだけである。


 彼の魂は空虚ではない。むしろ母親への愛という名の灼熱のマグマで満たされている。そこには魔王ごときが入り込む隙間など一ミリたりとも存在しないのだ。


 魔王ベルゼイ──幾星霜の時を経て復活を目論んだ大いなる災厄はハインという規格外のマザコンの前に、羽虫のように叩き潰された。本来ならば世界を恐怖のどん底に叩き落とすはずだったラスボスが、物語の中盤にも差し掛からぬうちに、しかも誰にも気づかれることなく退場してしまったのである。


 しかし魔王一人が消えたところで世界の歯車がすべて正常に戻るわけではない。魔王はシステムの中核ではあるがその手足となって動く者たち、あるいは魔王の復活に呼応して蠢きだした悪意の数々は依然として世界にへばりついている。


 否、へばりついていた、と言うべきか。


 西を見よう。


 ユグドラ公国。森と湖の美しい国。


「本来の歴史」において、この国は地獄と化した。


 不死王ファビアンの復活である。


 ファビアンは死を統べる者。彼の復活には膨大な量の「死」が必要となる。 本来の歴史ではユグドラの森に築かれた四本の「屍の塔」は完成していた。何千何万という冒険者、兵士、そして無辜の民が贄となり、その血肉が塔の礎となった。


 塔が完成した時、不死王は完全なる姿で現世に降臨した。


 その力は圧倒的だった。


 死の瘴気が国中を覆い尽くし、生きとし生けるものは次々と息絶え、そして即座にアンデッドとして蘇る。親が子を喰らい、友が友を殺す。愛する者が腐肉と化して襲い掛かってくる阿鼻叫喚。ユグドラ公国は一夜にして死者の国へと変貌した。美しい森は腐海に沈み、清らかな湖は血の池となった。そこから溢れ出した死者の軍勢は隣接する諸国へと雪崩れ込み、大陸西部を未曾有の災厄が襲う──はずだった。


 だが現実はどうだ。


 屍の塔は建設途中で次々と破壊された。


 誰によって? ハイン・セラ・アステールと、彼に命じられた一人の狂女によってである。ハインにとって、あの塔は「悪趣味で汚いもの」であり、「母上の世界に相応しくないゴミ」でしかなかった。だから掃除した。


 ただそれだけのことだ。


 最後の塔において、不死王ファビアンは不完全な形で無理やり復活を遂げたものの、その力は全盛期の十分の一にも満たなかった。そしてあろうことか、彼は聖女の末裔であるエイラの手によって滅ぼされた。


 エイラ──彼女もまた、本来の歴史では悲劇のヒロインとなるはずだった女だ。


 仲間を殺され、自身も捕らえられ、不死王の慰み者として、あるいは新たな魔物を産み落とす苗床として、惨たらしい最期を遂げる運命にあった。


 だが彼女はハインに出会い、狂った。


 正気を失い、代わりにハインへの狂信という新たな芯棒を手に入れた彼女はその狂気のみを燃料として不死王を討ち果たしたのである。


 ユグドラ公国は救われた。だがその代償として、英雄であるはずのエイラは正気を失い、全裸で森を彷徨う狂人となり果てた。


 これを救いと呼ぶべきか、それとも別の形の地獄と呼ぶべきか。判断は分かれるところだろうが少なくとも大多数の国民が生きて明日を迎えることができたという点においてはマシな結末だったと言えるのかもしれない。


 北を見よう。


 ノルン王国。極寒の地。


「本来の歴史」において、この国の王、グルンベルドは魔に堕ちた。


 彼は元来、勇猛だが狭量で猜疑心の強い男だった。その心の隙間に、魔王の囁きが入り込んだのだ。


 彼は異母妹であり、宮廷魔術師であるアヴィアナをその歪んだ欲望の掃き溜めとしていた。だがそれだけでは飽き足らなかった。彼はアヴィアナの持つ精霊の血、その力そのものを欲したのである。


 本来の歴史ではグルンベルドはアヴィアナを殺し、喰らった。文字通り、食人を行ったのだ。その禁忌の儀式によって、グルンベルドは人ならざる者、「魔狼」へと変貌した。理性と人間性を完全に喪失し、ただ力と破壊のみを求める獣である。


 彼は自らの国を民を手当たり次第に蹂躙した。ノルンの白い雪原は民の血で赤く染め上げられた。彼を止める者は誰もいなかった。最強の魔術師であったアヴィアナは既に彼の腹の中にあり、精強を誇った竜騎士団も、魔狼の圧倒的な力の前に為す術もなく屠られた。


 ノルン王国は狂王の狩り場と化したのである。


 だが現実はどうだ。


 グルンベルドは死んだ。


 誰に殺されたか。他ならぬアヴィアナによってである。


 本来ならば被害者であり、餌でしかなかったはずのアヴィアナが王の喉元に氷の槍を突き立てたのだ。


 何が彼女を変えたのか。


 それはハイン・セラ・アステールが見せた、理不尽なまでの力であった。


 彼女が恐れていた王の暴力など、()()()の前では児戯に等しいと知ってしまったのだ。絶対的な強者だと思っていた男がただの怯える小男に過ぎないと気付いてしまった時、奴隷の鎖は解き放たれる。


 彼女は王を殺し、自らの目を潰し、そして雪原へと消えた。


 ノルン王国は王を失い、混乱の極みにある。だが魔狼による虐殺という最悪のシナリオは回避された。


 アヴィアナは救われたのか? 否。彼女もまた、ハインという新たな絶対者に魂を囚われた、哀れな信徒に成り下がったに過ぎない。だが食われて糞になるよりはまだマシな人生と言えるのかもしれない。


 そして中央、ガイネス帝国。


「本来の歴史」において、帝国は内側から腐り落ちていく運命にあった。


 元凶は宰相ジギタリスである。


 彼女は有能だがその心根は冷酷非情。人間至上主義を掲げ、亜人を徹底的に弾圧する政策を推し進めていた。本来の歴史では彼女の暴虐はさらにエスカレートしていた。亜人から財産を没収し、スラムへ追放し、あるいは強制労働に従事させる。抵抗する者は容赦なく処刑された。


 帝都の広場には毎日のように絞首台が並び、亜人の死体が晒された。


 その恐怖政治はやがて人間たちへも向けられるようになる。彼女に逆らう貴族は粛清され、皇帝ヴァルフリードは完全に傀儡と化し、帝国はジギタリスの私物となった。


 国力が疲弊し、民心が離れたその隙を突いて、東方から旧魔王軍が侵攻を開始する。イグドラ率いる竜の大群が帝都を襲い、内乱と外患の二重苦によって、帝国は滅亡の淵へと追いやられる──はずだった。


 だが現実はどうだ。


 ジギタリスは大人しい。


 いや、大人しいというよりは骨抜きにされていると言った方が正しいか。


 彼女はハイン・セラ・アステールの力に魅入られてしまったのだ。オイゲンとの杖比べで見せた、あの大魔術。太陽を現出させるが如き、圧倒的な熱量と質量。力こそ正義──強さこそ真理と信じる彼女にとって、ハインの力はまさに理想の具現化であった。 彼女のサディスティックな征服欲はより強大な存在に屈服させられたいというマゾヒスティックな崇拝へと反転した。


 ああ、それと、侵攻してくるはずだったイグドラは? 


 彼はアゼルによって消滅させられた。


 本来の歴史よりもずっと早く、ずっとあっけなく。本来の歴史でもイグドラはアゼルによって殺されているのだが、その過程はもっと複雑だ。アゼルの勇者としての力は当時はまだ未熟であり、ゆえに苦戦を強いられた。だが“今のアゼル”は覚醒もクソもない。最初から覚醒しているし、なにやらよくわからぬ制限で力が半減していてもあっさりとイグドラを消し飛ばしてしまった。力の使い方を心得ているからこそ、万全でなくとも無理が利くというわけだ。


 まあ肉体の成長に伴って、かつてのアゼルの力により近づいていくだろう。世界救済という使命感、そして多くの愛によって完全覚醒した“本来のアゼル”の力はあんなものではない。


 いずれにせよ、帝国の危機は去った。少なくとも、目前の破滅は回避されたのである。


 こうして見ると、ハイン・セラ・アステールという特異点がいかに世界の運命を大きく捻じ曲げたかが分かるだろう。


 彼は世界を救おうなどとは露ほども思っていない。


 正義感もなければ、使命感もない。


 あるのはただ、母親への盲目的な愛と、自分以外を見下す傲慢さだけだ。


 だがその歪んだ動機が結果として世界を救っている。


 では現在の歴史は「本来の歴史」よりも素晴らしいものなのだろうか? 

 手放しで肯定することは難しい。確かに多くの命が救われた。国が滅ぶこともなかった。だがその代償として生まれたものもまた、決して小さくはない。


 何より、ハインという制御不能の怪物がその力を増し続けているという事実。 魔王という分かりやすい悪が消えた代わりに、より混沌とした、より歪な何かがこの世界を覆い尽くそうとしているのではないか。


 ハインが目指す「母上のための世界」。


 それは平和な世界かもしれない。だがそれはハインとヘルガ以外の全ての人間が彼らの愛玩動物、あるいは家畜として管理される世界かもしれないのだ。


 自由意志の剥奪。尊厳の喪失。美しく整えられた、巨大な鳥籠の中の平和──それを幸福と呼べるかどうかは人それぞれの価値観によるだろう。


 ただ一つ言えることは、この歪みの連鎖はまだ終わっていないという事だ。


 ハインも、ヘルガも、そして彼らを取り巻く人々も、皆どこかへ向かって落ち続けている。


 愛という名の重力に引かれて。


 その落下の先にあるのが地獄の釜の底なのか、それとも誰も見たことのない楽園なのか──今はまだ、誰にも分からない。


【悪役令息はママが好き】第一章「ママが好き」完です。第二章もすぐ書きます。第二章タイトルは「ママが大好き」です。


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作品紹介

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※ 20260119時点、第一章完まで毎日午前六時に投稿予約しています。
【ジャンル】(長編)ハイファンタジー〔ファンタジー〕
「追放された王太子と公爵令嬢が冒険者になる話」
総合ポイント 1,068pt


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六十年間、何をやっても失敗し続けてきた男がいる。
幼稒園では振り付けを覚えられず、学校では成績も運動も最下位。
恋は告げられず、仕事ではミスを重ね、やがてリストラ。
期待されないことだけが彼の救いだった。
期待されなければ、失望されることもないからだ。
両親を看取り、五十五を過ぎた頃、彼は三十年ぶりに小説を書き始める。
題材は自分自身。
何の取り柄もない、救いようのない半生。
書き上げた原稿を、返事など期待せずに出版社へ送った。
──しかし。
【ジャンル】純文学〔文芸〕
「闇、搔き毟りて」
総合ポイント 0pt


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この記録集は、二〇二五年八月から九月にかけて起きた「灯之村発熱事件」に関する資料をまとめたものである。
事件の中心人物である花村園子(動画共有サイト「ViShare」チャンネル「SONOKO's Journey」運営者)は、二〇二五年九月十四日に交通事故を起こし重傷を負った。
退院後、彼女はすべてのSNSアカウントの更新を停止し、現在も消息不明となっている。

本記録集には以下の資料が含まれる。
・花村園子が撮影した映像の書き起こし
・関係者へのインタビュー記録
・ViShare動画およびコメント欄のアーカイブ
・SNS(Z、Picstagram等)の投稿記録
・インターネット掲示板の過去ログ
・メール・ダイレクトメッセージの記録
・行政文書(保健所報告書、村議会議事録等)
・新聞・週刊誌記事
・医学論文・学会報告
・郷土史料・古文書
・その他の関連資料

なお、プライバシー保護のため、一部の人名・地名は仮名としている。
また、資料の配列は時系列に沿っているが、一部編集を加えている箇所がある。

※ 本作は作者が去年のいつだったかにかいた「ヒツギノムラ」という因習村系ホラーをモキュメンタリー形式に仕立て直したものです。
【ジャンル】ホラー〔文芸〕
「灯之村発熱事件 記録集」
総合ポイント 22pt


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魔力が絶対の価値を持つウェザリオ王国で「無能」と断じられた王子シャールと公爵令嬢セフィラ。
しかし彼らには万物を操る未知の力があった。
元王子と聡明な元令嬢は国を捨て、追手を退け、辺境の街で冒険者として再起する。


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「貴女を愛する事は、私にはできない」
──近衛騎士団長ガリューは、セレスティアにそういった。
そして彼女は人を辞めた。
【ジャンル】異世界〔恋愛〕
「血と鉄と愛」
総合ポイント 114pt


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ここ最近、ランベール王国ではしょうもない理由での婚約破棄が流行している。
麗しき公爵令嬢ライラ・オーネストはそれを苦々しく思っていた。
だがそんな彼女もある日、婚約者であるエルリック王太子から婚約破棄を告げられてしまう。
しかしその理由は真実の愛を見つけたからでも、ライラに愛想がないからでもなかった。

※ 本作は 『なんか説得力のある婚約破棄 』 『なんか説得力のある元鞘』 の二編をコンテスト応募用にまとめたものです。
【ジャンル】異世界〔恋愛〕
「つかず、離れず」
総合ポイント 122pt


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承認欲求の末路。
とあるウェブ小説作家の生きざまとくたばりざまを書いた恥小説。
【ジャンル】純文学〔文芸〕
「馬鹿面(ばかづら)」
総合ポイント 116pt


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「なんか説得力のある婚約破棄」(※ランキングタグにリンクあり)の後日談。
どうしようもない政治情勢で婚約を破棄せざるを得なかった王太子エルリックと公爵令嬢ライラ。
二人は優秀であり、優秀であるがゆえに道理を通せば国が滅びると理解し、愛を諦めたのだ。
しかし──
【ジャンル】異世界〔恋愛〕
「なんか説得力のある元鞘」
総合ポイント 2,432pt


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よくある聖女召喚。
でももしも召喚した聖女がやべー聖女だったら?

「可愛らしいですわね、小さな子犬が吠えているようで」

召喚された聖女は、王に向かってそう微笑んだ。
瘴気に覆われ滅亡の危機に瀕した王国。
起死回生を賭けた聖女召喚の儀式は成功し、銀髪に紫の瞳を持つ絶世の美女が現れる。
だが彼女は王の懇願をあっさりと断り、牢に繋がれても怯える様子すらない。
プルーウィアと名乗るその女は、周囲を見回してただ一言、「原始的ですわね」と呟いた。
そんな彼女を従わせようと脅す国王を、彼女は終始穏やかな笑みで見つめている。
まるで、人間が蟻の巣を眺めるような目で。
この「聖女」は一体何者なのか。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「よくある聖女召喚」
総合ポイント 4,852pt


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アイドルはうんちをしない。
これは比喩でも誇張でもなく、文字通りの事実である。
彼女たちの体内に入ったあらゆる物質はどのような毒性を帯びていようと完璧に無効化され、吸収されてしまう。
そんなアイドルが、アイドルたちが世界を救い、そして破滅させる話。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「アイドルはうんちをしない」
総合ポイント 202pt


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ここ最近、ランベール王国ではしょうもない理由での婚約破棄が流行している。
麗しき公爵令嬢ライラ・オーネストはそれを苦々しく思っていた。
だがそんな彼女もある日、婚約者であるエルリック王太子から婚約破棄を告げられてしまう。
しかしその理由は真実の愛を見つけたからでも、ライラに愛想がないからでもなかった。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「なんか説得力のある婚約破棄」
総合ポイント 6,264pt


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「品」──それが僕と亜里沙の決定的な違いだった。
亜里沙は二年付き合った恋人だ。
でも彼女は何をやるにも雑だった。
料理も、紅茶の淹れ方も、そして僕らが共有する「ある趣味」においても。
過程を楽しむことを知らず、すぐに結果だけを求める。
僕は彼女との日々に疲れていた。
だがそんなある日、見知らぬ男から届いたとあるメッセージ。
そこには、彼女のあられもない姿が映っていた。
そう、NTRという奴である。
怒るべき場面で僕が感じたのは、ただ一つの確信だった──やはり、彼女とは性格が合わない。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「性格の不一致」
総合ポイント 684pt


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信長公記、ほぼ史実。
【ジャンル】歴史〔文芸〕
「森蘭ギャル」
総合ポイント 720pt


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殺すことだけを教え込まれた軍人アシェルと、人の本心を見抜く力ゆえに孤立してきた王女キュルケ。
幼い頃から奇妙な絆で結ばれていた二人だが。
【ジャンル】異世界〔恋愛〕
「後の月」
総合ポイント 224pt


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呪いの動画を見てしまった。
私は一週間後に死ぬらしい。

でも大丈夫(?)。

地球が三日後に滅びるそうだから、怖くない。
【ジャンル】ホラー〔文芸〕
「メテオリック・エクソシズム」
総合ポイント 296pt


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勇者が魔王を倒そうとしなかったらどうなる?
【ジャンル】ハイファンタジー〔ファンタジー〕
「勇者に放置された魔王の末路」
総合ポイント 1,334pt


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男の生きざま、恋情。
ハーメルン、カクヨムから転載
【ジャンル】現実世界〔恋愛〕
「ウィdンドウショオポイング」
総合ポイント 154pt


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帝都ティランの会員制サロン「銀枝亭」に集った五人の貴族たち。
話題は庶民の間で流行する「婚約破棄譚」への痛烈な批判だった。
設定の杜撰さ、人物造形の稚拙さ、読者の被害者意識……舌鋒鋭い文芸誌編集主幹カタリナを中心に、知識人たちは存分に嘲笑を重ねていく。
だが談話の果てに浮かび上がったのは──
【ジャンル】純文学〔文芸〕
「阿呆鳥の連環」
総合ポイント 588pt


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職場のパワハラに苦しむ会社員・彩乃は、高校時代にいじめた相手・美月から勧められ、ストレス発散のため呪いグッズをフリマアプリで販売し始める。
しかし購入者たちが語る「被害者の声」は、かつて自分が加害者だった過去を否応なく突きつけてくる。
美月は許してくれた。
でも、許されていいのだろうか?
罪悪感に蝕まれ、眠れない夜を重ねる彩乃。
やがて購入者たちの呪いの対象に「報い」が訪れ始めたとき、彼女はある決断を下す。
【ジャンル】ホラー〔文芸〕
「ノロイ、ノロワレ」
総合ポイント 48pt


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ハルシオン王国──二百年前、この国は極度の男尊女卑社会であった。
女には相続権がなく、教育を受ける権利もなく、結婚相手を選ぶ自由さえ与えられていなかった。
女は道具であり、家畜であり、男の所有物に過ぎなかったのだ。
だが今は違う。
一部の男が──そして多数の女が国のあり方を変えた。
だが今度は逆の方向へ振り切ってしまっている。
ちょっとした事で「罪を償うために」と次々自裁していく男たちを前に、女王リディアをはじめ、女たちは社会の在り方を変えようとする。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「レミングス」
総合ポイント 126pt


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剣士カイトは勇者アルヴィンから追放を告げられた。
そして──!!!!!!
【ジャンル】ハイファンタジー〔ファンタジー〕
「意識高い系勇者パーティから追放された俺の末路」
総合ポイント 19,366pt


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「私たち四人は対等なの」
──女の提案で始まったのは、三人の男が一人の女を共有する異常な日々だった。
弁護士の真司は漁師の啓二、バーテンダーの了と共に、愛する妻・莉子と暮らしている。
かつては嫉妬に狂い、互いに殺意すら抱いた男たち。
しかし奔放な妻に振り回され、同じ苦しみを共有するうちに、敵同士だったはずの三人の間には奇妙な連帯感が芽生え始める。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「オープンマリッジ」
総合ポイント 128pt


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ジャズの良さがさっぱりわからん
【ジャンル】エッセイ〔その他〕
「ジャズとかよくわからん」
総合ポイント 0pt


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時は大霊能時代!
悪霊、死霊が跋扈するようになり、治安は悪化し、世界中、不穏な事ばかりのサイテーな時代である。
日本でも霊務省が死刑囚を呪いの物件に送り込み、悪霊に始末させることでコストを削減するという悪趣味な制度が採用されている。
そんな中、ベテラン執行官・大佐貫はいつものように凶悪犯の処理に向かうのだが──
【ジャンル】ホラー〔文芸〕
「ポイズン・エクソシズム」
総合ポイント 112pt


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ちょっとトッぱずれた世界観の短編を集めました。
目次──各話の簡単な概要は第一話の前書きに。
【ジャンル】コメディー〔文芸〕
「トンチキな作品を集めた短編集」
総合ポイント 110pt


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夕暮れの駅のホーム、今にも線路へ吸い込まれそうな女性に男は全力で体当たりを食らわせた。
男の名前は藤巻俊一。
いわゆる、「ぶつかりおじさん」である。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「感電」
総合ポイント 318pt


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夜ごとに星が降る美しい国で、欲しいものは何でも手に入るワガママ王子。
ある日、メイドの大切な形見を無慈悲に捨てた彼は王の怒りに触れ、身一つで城を追い出されてしまいます。
孤独な旅の果てに王子が見つけたものとは
【ジャンル】童話〔その他〕
「星のきらきら」
総合ポイント 96pt


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電柱が自らの意思で根を張り、街を闊歩するようになった日本。
かつての大反乱を経て、人類は彼らとの奇妙な共存関係を築いていた。
人間とコンクリートの間に立ち、摩擦を仲裁するのが「電柱保安調整官」である佐山の仕事だ。
【ジャンル】コメディー〔文芸〕
「電柱街」
総合ポイント 10pt


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不同意性交は死刑!!
そんな社会で男と女が恋をする。
【ジャンル】現実世界〔恋愛〕
「君と僕の同意性交」
総合ポイント 84pt


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冒険者パーティ『碧空の翼』の荷物持ちバジルは醜く無能な中年男だ。
そんなある日、彼は仲間に囮として森に捨てられた。
絶望の淵で彼が手にしたのは、若き美女へと変貌する奇跡の力であった。
復讐を誓ったバジルは美貌の魔術師「ジル」となり、かつて自分を見下した男たちの前に現れる。
何も知らない男たちは、かつて蔑んだ男とも知らず、彼女の愛を求めて争い、堕ちていく。

※ 本作は捜索用の為に執筆しました。
こんな感じの作品を読んだことありませんか?
どうしてもオリジナルが読みたくて、しかしタイトルを思い出せないので、仕方ないので書きました。
おおむねこんな感じの設定だったとおもいます。
もしあったら教えてください!DMでも感想でも構いません!
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「無能な中年男、男をたぶらかす魔女となり、自分を捨てたパーティメンバーに地獄を見せる」
総合ポイント 216pt


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鬼塚剛志は現場監督として赴任した京都で、正体不明の敵に精神を削られていた。
それは「京都弁」という名の、本音と建前が入り混じる魔宮であった。
職人の笑顔の裏にある真意が読めず、挨拶すらも攻撃に聞こえる日々。
蓄積されたストレスと疑心暗鬼が限界を超えた時、男の拳が禁断の解決策を選び取る。
【ジャンル】コメディー〔文芸〕
「京都殺拳地獄(きょうとごろしこぶしのじごく)」
総合ポイント 46pt


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産後豹変した妻・絵里奈の苛烈な叱責に追い詰められる夫、洋平。
家庭に居場所を失った彼は怒りを糧に「完璧な仕事と育児」をこなして自らを死へ追いやるという狂気的な復讐にも似た自滅の道を歩み始める。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「夢の轍」
総合ポイント 136pt


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太平洋戦争架空戦記。
【ジャンル】歴史〔文芸〕
「白い悪魔」
総合ポイント 368pt


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甘い嘘よりも、冷徹な罵倒を。
裏切りの果てに少女が抱いた歪で抗いがたい執着の物語。
【ジャンル】異世界〔恋愛〕
「花弁」
総合ポイント 114pt
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― 新着の感想 ―
とても面白かったです。2章も楽しみ。
面白い!第2章も楽しみにしてます
第二章あるやったー! タイトル的にさらにマザコンがパワーアップするのか⋯⋯ これ以上は無理じゃない?
感想一覧
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