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悪役令息はママがちゅき  作者: 埴輪庭
第1章「ママが好き」

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139/147

幕間:かえってきた男⑤

 ◆


 アゼル・セラ・アルファイド──彼は帰還者(リターナー)だ。一度死に時を遡り、再び生を得た男である。そんな彼にとって、この世界は既知のようでいて未知、馴染み深くて、それでいて決定的に異質な手触りを持っている。まるでかつて住みなれた家に戻ってみたら、柱の傷の位置が数センチずれ、壁の色が微妙に彩度を変えているような、そんな薄気味悪い違和感が常に付きまとっているのだ。


 アゼルはその違和感を既に受け入れてはいた。運命の歯車が少しばかり食い違ったとしても、回っていることに変わりはない。ならば、その回転に合わせて踊るのが一度死んだ者の礼儀というものだろう。だが問題はその「食い違い」が時として致命的な亀裂となって彼の前に立ちはだかることだ。


 昼下がりのサンフォード学園。


 廊下には昼食を終えた生徒たちの喧噪が満ちている。貴族の子弟特有の、気取った、それでいてどこか幼稚な笑い声。アゼルは壁に背を預け、その喧噪の中心から少し離れた場所にいる一人の男を凝視していた。


 ハイン・セラ・アステール。


 アステール公爵家の嫡男にして、かつての、そしてあるいは未来の、世界を滅ぼす魔王。


 ハインは廊下の窓際で分厚い魔道書に視線を落としていた。周囲の雑音など、彼の世界には存在しないかのような静謐さだ。その孤高の姿はアゼルが知る「彼」と重なるようでいて、決定的に異なっていた。


 その時だ。


 ドタドタと品のない足音を立てて、一人の男子生徒が廊下を走ってきた。遅刻か、あるいは友人とのふざけ合いか。注意散漫なその足が床の僅かな段差に取られた。


「あッ──」


 バランスを崩した生徒の体は慣性の法則に従って前へと突っ込む。その倒れ掛かる先には読書に没頭するハインがいた。


 衝突は不可避に見えた。


 アゼルが「危ない」と叫ぼうと口を開きかけた、その刹那である。


 ハインは本から目を離すことなく、左手の人差し指を僅かに動かした。


 指揮者がタクトを振るうような、極めて優雅で最小限の動作。


 次瞬、倒れ掛かっていた生徒の体が不自然な角度で宙に静止した。まるで彼を取り巻く重力のベクトルが唐突にその向きを変え、彼を空中に縫い付けたかのように。


「う、わ……?」


 生徒は間抜けな声を上げ、手足をバタつかせている。だが落ちない。見えない糸で吊るされた操り人形のように彼はハインの目の前、わずか数センチのところで浮遊していた。


 アゼルの背筋に冷たいものが走った。


 彼は知っている。この魔術を。


 かつての世界で勇者アゼルとその一行を幾度となく絶望の淵に叩き込んだ、魔王ハインの得意技だ。


 局所的な重力干渉。


 魔王ハインはこれを応用し、大地の龍脈──星を巡る魔力の血管をねじ切り、断裂させ、天変地異を引き起こした。重力を操作し、地殻を歪め、生態系そのものを狂わせる、正真正銘の災厄の業。


 魔力とは本来、世界を満たすエネルギーの奔流だ。それを無理やり個人の器に押し込め、歪んだ形で放出する行為は術者自身の魂をも蝕む。身の丈に合わぬ魔力を行使し続けた生物はやがてその身を魔へと変じ、人ならざるモノへと堕ちていく。それが「魔王」というシステムの正体の一端でもある。


 今、ハインが行使したのはその片鱗だ。


 だがその使い道はどうだ。


 世界を壊すためではなく、たかだか一人のドジな生徒が転ぶのを防ぐためにあの大魔術を使ったというのか。


 アゼルは呆然と見守るしかなかった。


 ハインはゆっくりと顔を上げ、宙に浮く生徒を冷ややかな瞳で見据えた。その紫紺の瞳には慈愛など欠片もない。あるのは純然たる軽蔑と、羽虫を見るような無関心だけだ。


「……」


 ハインが指を弾く。


 ふわり、と重力が戻り、生徒は尻餅をつくこともなく、見事に足から着地させられた。


「あ、あの、ハイン様……?」


 生徒が恐る恐る声をかける。


 ハインは本を閉じ、生徒を見下ろして言い放った。


「劣等。貴様は母親に歩き方一つ教わらなかったのか? 貴様が地を這う虫けらでないのならば、せめてまともに歩くくらいの事をして見せたらどうだ」


 まずは罵倒。だが暴力はない。


 かつてのハインならば、ぶつかってきた時点でその生徒の四肢をへし折り、窓から放り捨てていただろう。だがこの世界のハインはただ口汚く罵り、そして助けただけだ。


「は、はい! 申し訳ありません! そしてありがとうございます!」


 生徒は顔を赤くして頭を下げ、逃げるように去っていった。その背中には恐怖よりも、奇妙な高揚感と感謝の色が見て取れた。


 ──なんだ、あれは。


 アゼルは乾いた笑いを漏らしそうになった。


 あれがあの悪逆非道の限りを尽くしたハインなのか。


 それとも、俺の記憶にある「ハイン」という存在自体が何かの間違いだったのだろうか。


 あいつも随分と変わった。いや、変わったというよりは根っこの部分が露出しているだけなのかもしれない。あの傲慢さと選民思想は相変わらずだがそのベクトルが破壊ではなく、奇妙な庇護に向いている。


 前のあいつよりは仲良くなれそうな気がする。


 だが同時に思うのだ。これはこれでとてつもなく厄介な道のりではないかと。


 アゼルはハインを見つめ続けた。


 まるで理解不能な古代遺跡の碑文を解読しようとする学者のようにその横顔を凝視していた。


 すると不意にハインが顔を向けた。


 視線が交差する。


 ハインは眉をひそめ、あからさまに不快そうな表情を浮かべた。自分が観察されていたことに気づいたのだろう。


 ──しまった。


 だがここで逸らしては勇者の名折れだ。


 アゼルは努めて自然にかつ最大限の親愛を込めて、爽やかな笑顔を浮かべてみせた。


「よう、ハイン。見事な魔術制御だったな」


 歯を見せて笑う。キラリと光るような、完璧な笑顔。これまでの人生で数多の令嬢や町娘を虜にしてきた、勇者アゼルの必殺の笑顔だ。


 ハインは無表情のまま、アゼルを見つめ返した。


 そして。


「ペッ」


 吐き捨てた。


 唾を。


 床に。


 アゼルの笑顔が凍り付く。


 ハインは懐から上質な絹のハンカチを取り出すと、床の唾を拭き取る。この辺はさすが公爵家の嫡男らしい育ちの良さ? であった。


「……」


 一言も発することなく、ハインはアゼルに背を向け、去っていった。


 残されたアゼルは廊下の真ん中で石像のように固まっていた。


 拒絶。


 それも、言葉による拒絶よりも遥かに雄弁で原初的な拒絶。


 生理的な嫌悪感すら滲ませた、あの一瞥と唾棄。


「……マジかよ」


 アゼルはがっくりと肩を落とした。


 前途は多難どころか、断崖絶壁に阻まれている気がしてならない。


 ◆


 放課後。


 空は茜色に染まり、長く伸びた影が学園の中庭を覆い始めていた。


 アゼルはベンチに深く腰掛け、虚ろな目で噴水を眺めていた。


 水面に映る自分の顔がひどく情けなく歪んで見える。


「はぁ……」


 深いため息が夕暮れの空気に溶けていく。


 あれからずっと考えていた。


 ハインとの距離感について。


 俺の目的はハインと友達になることだ。彼を孤独から救い出し、魔王の器となる運命から引き剥がすこと。


 魔王の器となる条件の一つに「深い孤独」というものがある。


 魂が孤立し、世界との繋がりを絶たれた時、その空隙に魔が入り込む。


 だから俺はハインの隣に立ちたいと思った。彼の理解者になりたいと思った。


 だが現実はこれだ。


「あそこまで嫌うことないだろ……」


 唾を吐かれたショックは思いのほか大きかった。


 俺はそこまで嫌われるようなことをしただろうか。いや、確かに初対面の時の態度は少し馴れ馴れしかったかもしれないし、剣術の試合でも本気を出したり出さなかったりと中途半端なことをした自覚はある。


 だが唾を吐くか? 普通。


 貴族だぞ? 公爵家の嫡男だぞ? 


 いや、あいつならやるか。あいつはそういう奴だ。


 むしろ、殴りかかってこなかっただけ理性的になったと言うべきなのかもしれない。


 そんな自問自答を繰り返していると、カツカツと小気味よい足音が近づいてくるのが聞こえた。


 顔を上げると、そこにいたのはエスメラルダ・イラ・サリオンだった。


 夕陽を背に受け、彼女の銀髪が黄金色に輝いている。その凛とした立ち姿はいつ見てもため息が出るほど美しい。


「エミー……」


 アゼルは思わず、かつての愛称で呼びかけた。


 彼女なら、慰めてくれるかもしれない。


 かつての世界で彼女はいつもアゼルの良き理解者だった。厳しい戦いの中で互いに支え合い、励まし合ってきた仲だ。


 エスメラルダはアゼルの前で足を止め、冷ややかな視線を見下ろした。


「アゼル様。その呼び方はお控えくださいと、何度申し上げれば理解していただけるのかしら」


 氷のような声。


 アゼルは慌てて姿勢を正す。


「あ、ああ、悪い。つい、な……」


「つい、ですか。貴族としての品位に欠ける発言ですわね」


 エスメラルダは嘆息し、呆れたように首を振った。


 だがわざわざ声をかけてきたということは何か用があるのだろう。


 もしかして、俺が落ち込んでいるのを見て、心配してくれたのだろうか。


 アゼルの中に淡い期待が芽生える。


 しかしエスメラルダの口から出た言葉は彼の期待を粉々に打ち砕くものだった。


「単刀直入に申し上げますわ」


 彼女は扇子で口元を隠し、鋭い眼光でアゼルを射抜いた。


「最近、貴方はハイン様に異常なまでの執着を見せているようですが……目に余りますわ」


「え?」


 アゼルはきょとんとした。


「執着って……俺はただ、あいつと仲良くなりたくて……」


「仲良く? ええ、そうでしょうね。あまりにも熱心に」


 エスメラルダの声には明らかな非難の色が混じっていた。


「授業中も、休み時間も、常にハイン様を目で追っていらっしゃる。先ほども、廊下で熱い視線を送っていらしたとか。その上、満面の笑みでアプローチをかけたとも聞き及んでおります」


「いや、あれは挨拶で……」


「挨拶にしては情熱的すぎましてよ」


 エスメラルダは一歩踏み出し、アゼルに詰め寄った。


「忘れないでくださいね。ハイン様はわたくしの婚約者ですのよ」


 その言葉の裏にある意味を理解するのにアゼルは数秒を要した。


 婚約者。


 執着。


 熱い視線。


「……えっ?」


 アゼルの顔が引きつる。


「ま、待て待て待て! エミー、いやエスメラルダ! お前、まさか……!」


 エスメラルダは扇子をパチンと閉じ、冷徹に言い放った。


「帝国において、衆道……いえ、男色そのものを禁じる法はございませんが決して推奨されているわけでもありませんわ。ましてや、婚約者のいる殿方に横恋慕するなど、節操がなさすぎます」


「ちがうッ!!!」


 アゼルは叫んだ。ベンチから飛び上がり、必死に手を振る。


「違うんだ! 俺はそんなつもりじゃ! 俺はただ、友達として! 友情! 清き友情を求めてるだけで!」


「友情と愛情の境界線など、当人にしか分からぬものですわ。いえ、当人でさえ自覚がない場合もございます」


 エスメラルダは全く聞く耳を持たない。


 彼女の目にはアゼルが「婚約者である自分を差し置いて、ハインに懸想する不届きな男」として映っているのだ。


「ハイン様はあのような高潔なお方です。貴方のような……その、情熱的なアプローチには慣れていらっしゃらないでしょう。ご迷惑をおかけするのはやめていただきたいのです」


 高潔。


 ハインが? 


 アゼルは目眩を覚えた。


 だが今のエスメラルダにとってハインは絶対的な存在らしい。恋は盲目と言うがここまでくると一種の洗脳に近いのではないか。


「……頼むから信じてくれ。俺は本当にそういう趣味はないんだ」


 アゼルは力なく訴えた。


 エスメラルダはジト目でアゼルを見つめた後、ふいっと顔を背けた。


「……まあ、貴方の弁解は一応聞いておきますわ。ですが今後の行動で示していただきます。ハイン様への過度な接触は控えること。よろしいですね?」


 そう言い残し、彼女は優雅に去っていった。


 アゼルは再びベンチに崩れ落ちた。


 夕闇が迫る中、彼は一人頭を抱える。


「……詰んでないか? これ」


 ハインには生理的に拒絶され、エスメラルダには男色家だと勘違いされ、警戒される。


 友達になるどころか、不審者街道まっしぐらだ。


 世界を救ったこともある勇者の道は、前世よりも遥かに険しく──そして理不尽なものであった。


 アゼルの不憫な溜息が夜の帳に吸い込まれていく。

 

 ・

 ・

 ・

 

 ちなみにハインがアゼルのスマイルを見て唾棄した理由は、アゼルを嫌っているからではない。生理的な反応だ。ハインは母親であるヘルガか、あるいは身内に分類されている者以外からの笑みを受け付けないのだ。例えば朝一番、通勤中でも通学中でもいいが、路上に山盛りの糞便を見つけてしまったとして、気分が良くなる者がいるだろうか?

 

 要はそういう理屈である。



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作品紹介

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※ 20260119時点、第一章完まで毎日午前六時に投稿予約しています。
【ジャンル】(長編)ハイファンタジー〔ファンタジー〕
「追放された王太子と公爵令嬢が冒険者になる話」
総合ポイント 1,068pt


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六十年間、何をやっても失敗し続けてきた男がいる。
幼稒園では振り付けを覚えられず、学校では成績も運動も最下位。
恋は告げられず、仕事ではミスを重ね、やがてリストラ。
期待されないことだけが彼の救いだった。
期待されなければ、失望されることもないからだ。
両親を看取り、五十五を過ぎた頃、彼は三十年ぶりに小説を書き始める。
題材は自分自身。
何の取り柄もない、救いようのない半生。
書き上げた原稿を、返事など期待せずに出版社へ送った。
──しかし。
【ジャンル】純文学〔文芸〕
「闇、搔き毟りて」
総合ポイント 0pt


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この記録集は、二〇二五年八月から九月にかけて起きた「灯之村発熱事件」に関する資料をまとめたものである。
事件の中心人物である花村園子(動画共有サイト「ViShare」チャンネル「SONOKO's Journey」運営者)は、二〇二五年九月十四日に交通事故を起こし重傷を負った。
退院後、彼女はすべてのSNSアカウントの更新を停止し、現在も消息不明となっている。

本記録集には以下の資料が含まれる。
・花村園子が撮影した映像の書き起こし
・関係者へのインタビュー記録
・ViShare動画およびコメント欄のアーカイブ
・SNS(Z、Picstagram等)の投稿記録
・インターネット掲示板の過去ログ
・メール・ダイレクトメッセージの記録
・行政文書(保健所報告書、村議会議事録等)
・新聞・週刊誌記事
・医学論文・学会報告
・郷土史料・古文書
・その他の関連資料

なお、プライバシー保護のため、一部の人名・地名は仮名としている。
また、資料の配列は時系列に沿っているが、一部編集を加えている箇所がある。

※ 本作は作者が去年のいつだったかにかいた「ヒツギノムラ」という因習村系ホラーをモキュメンタリー形式に仕立て直したものです。
【ジャンル】ホラー〔文芸〕
「灯之村発熱事件 記録集」
総合ポイント 22pt


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魔力が絶対の価値を持つウェザリオ王国で「無能」と断じられた王子シャールと公爵令嬢セフィラ。
しかし彼らには万物を操る未知の力があった。
元王子と聡明な元令嬢は国を捨て、追手を退け、辺境の街で冒険者として再起する。


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「貴女を愛する事は、私にはできない」
──近衛騎士団長ガリューは、セレスティアにそういった。
そして彼女は人を辞めた。
【ジャンル】異世界〔恋愛〕
「血と鉄と愛」
総合ポイント 114pt


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ここ最近、ランベール王国ではしょうもない理由での婚約破棄が流行している。
麗しき公爵令嬢ライラ・オーネストはそれを苦々しく思っていた。
だがそんな彼女もある日、婚約者であるエルリック王太子から婚約破棄を告げられてしまう。
しかしその理由は真実の愛を見つけたからでも、ライラに愛想がないからでもなかった。

※ 本作は 『なんか説得力のある婚約破棄 』 『なんか説得力のある元鞘』 の二編をコンテスト応募用にまとめたものです。
【ジャンル】異世界〔恋愛〕
「つかず、離れず」
総合ポイント 122pt


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承認欲求の末路。
とあるウェブ小説作家の生きざまとくたばりざまを書いた恥小説。
【ジャンル】純文学〔文芸〕
「馬鹿面(ばかづら)」
総合ポイント 116pt


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「なんか説得力のある婚約破棄」(※ランキングタグにリンクあり)の後日談。
どうしようもない政治情勢で婚約を破棄せざるを得なかった王太子エルリックと公爵令嬢ライラ。
二人は優秀であり、優秀であるがゆえに道理を通せば国が滅びると理解し、愛を諦めたのだ。
しかし──
【ジャンル】異世界〔恋愛〕
「なんか説得力のある元鞘」
総合ポイント 2,432pt


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よくある聖女召喚。
でももしも召喚した聖女がやべー聖女だったら?

「可愛らしいですわね、小さな子犬が吠えているようで」

召喚された聖女は、王に向かってそう微笑んだ。
瘴気に覆われ滅亡の危機に瀕した王国。
起死回生を賭けた聖女召喚の儀式は成功し、銀髪に紫の瞳を持つ絶世の美女が現れる。
だが彼女は王の懇願をあっさりと断り、牢に繋がれても怯える様子すらない。
プルーウィアと名乗るその女は、周囲を見回してただ一言、「原始的ですわね」と呟いた。
そんな彼女を従わせようと脅す国王を、彼女は終始穏やかな笑みで見つめている。
まるで、人間が蟻の巣を眺めるような目で。
この「聖女」は一体何者なのか。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「よくある聖女召喚」
総合ポイント 4,852pt


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アイドルはうんちをしない。
これは比喩でも誇張でもなく、文字通りの事実である。
彼女たちの体内に入ったあらゆる物質はどのような毒性を帯びていようと完璧に無効化され、吸収されてしまう。
そんなアイドルが、アイドルたちが世界を救い、そして破滅させる話。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「アイドルはうんちをしない」
総合ポイント 202pt


━━━━━━━━━━━━━━━━

ここ最近、ランベール王国ではしょうもない理由での婚約破棄が流行している。
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だがそんな彼女もある日、婚約者であるエルリック王太子から婚約破棄を告げられてしまう。
しかしその理由は真実の愛を見つけたからでも、ライラに愛想がないからでもなかった。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「なんか説得力のある婚約破棄」
総合ポイント 6,264pt


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「品」──それが僕と亜里沙の決定的な違いだった。
亜里沙は二年付き合った恋人だ。
でも彼女は何をやるにも雑だった。
料理も、紅茶の淹れ方も、そして僕らが共有する「ある趣味」においても。
過程を楽しむことを知らず、すぐに結果だけを求める。
僕は彼女との日々に疲れていた。
だがそんなある日、見知らぬ男から届いたとあるメッセージ。
そこには、彼女のあられもない姿が映っていた。
そう、NTRという奴である。
怒るべき場面で僕が感じたのは、ただ一つの確信だった──やはり、彼女とは性格が合わない。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「性格の不一致」
総合ポイント 684pt


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信長公記、ほぼ史実。
【ジャンル】歴史〔文芸〕
「森蘭ギャル」
総合ポイント 720pt


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殺すことだけを教え込まれた軍人アシェルと、人の本心を見抜く力ゆえに孤立してきた王女キュルケ。
幼い頃から奇妙な絆で結ばれていた二人だが。
【ジャンル】異世界〔恋愛〕
「後の月」
総合ポイント 224pt


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呪いの動画を見てしまった。
私は一週間後に死ぬらしい。

でも大丈夫(?)。

地球が三日後に滅びるそうだから、怖くない。
【ジャンル】ホラー〔文芸〕
「メテオリック・エクソシズム」
総合ポイント 296pt


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勇者が魔王を倒そうとしなかったらどうなる?
【ジャンル】ハイファンタジー〔ファンタジー〕
「勇者に放置された魔王の末路」
総合ポイント 1,334pt


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男の生きざま、恋情。
ハーメルン、カクヨムから転載
【ジャンル】現実世界〔恋愛〕
「ウィdンドウショオポイング」
総合ポイント 154pt


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帝都ティランの会員制サロン「銀枝亭」に集った五人の貴族たち。
話題は庶民の間で流行する「婚約破棄譚」への痛烈な批判だった。
設定の杜撰さ、人物造形の稚拙さ、読者の被害者意識……舌鋒鋭い文芸誌編集主幹カタリナを中心に、知識人たちは存分に嘲笑を重ねていく。
だが談話の果てに浮かび上がったのは──
【ジャンル】純文学〔文芸〕
「阿呆鳥の連環」
総合ポイント 588pt


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職場のパワハラに苦しむ会社員・彩乃は、高校時代にいじめた相手・美月から勧められ、ストレス発散のため呪いグッズをフリマアプリで販売し始める。
しかし購入者たちが語る「被害者の声」は、かつて自分が加害者だった過去を否応なく突きつけてくる。
美月は許してくれた。
でも、許されていいのだろうか?
罪悪感に蝕まれ、眠れない夜を重ねる彩乃。
やがて購入者たちの呪いの対象に「報い」が訪れ始めたとき、彼女はある決断を下す。
【ジャンル】ホラー〔文芸〕
「ノロイ、ノロワレ」
総合ポイント 48pt


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ハルシオン王国──二百年前、この国は極度の男尊女卑社会であった。
女には相続権がなく、教育を受ける権利もなく、結婚相手を選ぶ自由さえ与えられていなかった。
女は道具であり、家畜であり、男の所有物に過ぎなかったのだ。
だが今は違う。
一部の男が──そして多数の女が国のあり方を変えた。
だが今度は逆の方向へ振り切ってしまっている。
ちょっとした事で「罪を償うために」と次々自裁していく男たちを前に、女王リディアをはじめ、女たちは社会の在り方を変えようとする。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「レミングス」
総合ポイント 126pt


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剣士カイトは勇者アルヴィンから追放を告げられた。
そして──!!!!!!
【ジャンル】ハイファンタジー〔ファンタジー〕
「意識高い系勇者パーティから追放された俺の末路」
総合ポイント 19,366pt


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「私たち四人は対等なの」
──女の提案で始まったのは、三人の男が一人の女を共有する異常な日々だった。
弁護士の真司は漁師の啓二、バーテンダーの了と共に、愛する妻・莉子と暮らしている。
かつては嫉妬に狂い、互いに殺意すら抱いた男たち。
しかし奔放な妻に振り回され、同じ苦しみを共有するうちに、敵同士だったはずの三人の間には奇妙な連帯感が芽生え始める。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「オープンマリッジ」
総合ポイント 128pt


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ジャズの良さがさっぱりわからん
【ジャンル】エッセイ〔その他〕
「ジャズとかよくわからん」
総合ポイント 0pt


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時は大霊能時代!
悪霊、死霊が跋扈するようになり、治安は悪化し、世界中、不穏な事ばかりのサイテーな時代である。
日本でも霊務省が死刑囚を呪いの物件に送り込み、悪霊に始末させることでコストを削減するという悪趣味な制度が採用されている。
そんな中、ベテラン執行官・大佐貫はいつものように凶悪犯の処理に向かうのだが──
【ジャンル】ホラー〔文芸〕
「ポイズン・エクソシズム」
総合ポイント 112pt


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ちょっとトッぱずれた世界観の短編を集めました。
目次──各話の簡単な概要は第一話の前書きに。
【ジャンル】コメディー〔文芸〕
「トンチキな作品を集めた短編集」
総合ポイント 110pt


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夕暮れの駅のホーム、今にも線路へ吸い込まれそうな女性に男は全力で体当たりを食らわせた。
男の名前は藤巻俊一。
いわゆる、「ぶつかりおじさん」である。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「感電」
総合ポイント 318pt


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夜ごとに星が降る美しい国で、欲しいものは何でも手に入るワガママ王子。
ある日、メイドの大切な形見を無慈悲に捨てた彼は王の怒りに触れ、身一つで城を追い出されてしまいます。
孤独な旅の果てに王子が見つけたものとは
【ジャンル】童話〔その他〕
「星のきらきら」
総合ポイント 96pt


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電柱が自らの意思で根を張り、街を闊歩するようになった日本。
かつての大反乱を経て、人類は彼らとの奇妙な共存関係を築いていた。
人間とコンクリートの間に立ち、摩擦を仲裁するのが「電柱保安調整官」である佐山の仕事だ。
【ジャンル】コメディー〔文芸〕
「電柱街」
総合ポイント 10pt


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不同意性交は死刑!!
そんな社会で男と女が恋をする。
【ジャンル】現実世界〔恋愛〕
「君と僕の同意性交」
総合ポイント 84pt


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冒険者パーティ『碧空の翼』の荷物持ちバジルは醜く無能な中年男だ。
そんなある日、彼は仲間に囮として森に捨てられた。
絶望の淵で彼が手にしたのは、若き美女へと変貌する奇跡の力であった。
復讐を誓ったバジルは美貌の魔術師「ジル」となり、かつて自分を見下した男たちの前に現れる。
何も知らない男たちは、かつて蔑んだ男とも知らず、彼女の愛を求めて争い、堕ちていく。

※ 本作は捜索用の為に執筆しました。
こんな感じの作品を読んだことありませんか?
どうしてもオリジナルが読みたくて、しかしタイトルを思い出せないので、仕方ないので書きました。
おおむねこんな感じの設定だったとおもいます。
もしあったら教えてください!DMでも感想でも構いません!
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「無能な中年男、男をたぶらかす魔女となり、自分を捨てたパーティメンバーに地獄を見せる」
総合ポイント 216pt


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鬼塚剛志は現場監督として赴任した京都で、正体不明の敵に精神を削られていた。
それは「京都弁」という名の、本音と建前が入り混じる魔宮であった。
職人の笑顔の裏にある真意が読めず、挨拶すらも攻撃に聞こえる日々。
蓄積されたストレスと疑心暗鬼が限界を超えた時、男の拳が禁断の解決策を選び取る。
【ジャンル】コメディー〔文芸〕
「京都殺拳地獄(きょうとごろしこぶしのじごく)」
総合ポイント 46pt


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産後豹変した妻・絵里奈の苛烈な叱責に追い詰められる夫、洋平。
家庭に居場所を失った彼は怒りを糧に「完璧な仕事と育児」をこなして自らを死へ追いやるという狂気的な復讐にも似た自滅の道を歩み始める。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「夢の轍」
総合ポイント 136pt


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太平洋戦争架空戦記。
【ジャンル】歴史〔文芸〕
「白い悪魔」
総合ポイント 368pt


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甘い嘘よりも、冷徹な罵倒を。
裏切りの果てに少女が抱いた歪で抗いがたい執着の物語。
【ジャンル】異世界〔恋愛〕
「花弁」
総合ポイント 114pt
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― 新着の感想 ―
やっぱりホ〇じゃないか!()
ツバ吐いた後ちゃんと拭き取ってるのとても好き
どういう理屈だよ!
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