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第2撃 「酒びたり」 ーDépense de 1 mois
後は、ガソリン代とかの細かい金だけだ。これ以上の金は、あっても腐るだけだ。本部入りすれば今の5倍に給料が上がるらしいが、ソレこそ必要じゃない。
ボスが本部昇進の話をしていたが、俺は適当に聞き流していた。
興味のない話を聞いている時に限って、俺はいつも取り留めのないどうでもいい事を考えている。今となっては、何を考えていたかでさえも覚えていない。
「――!」
マスターが何か言ったような気がしたが、聞き返すのも煩わしくなった。よっぽどの話題だとすれば、また話し掛けてくるだろう……。
俺は気にせずに、酒をゆっくりと喉の流し込んでいく。毎日が、この時の為に働いているようなものだ。




