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第2撃 「酒びたり」 ーL'entrée de la barre


駐輪スペースにバイクを停める。バーからは、マスター好みのラテン調の音楽が漏れ出ている。曲名は知らないが、良い曲だとは思う。

マスターの影響を受けているのか、俺もラテン系の音楽が好きになってしまった。落ち着いた気分になれるというのか、よく分からないが気分がよくなる。


だが好きだといっても、CDを求めて買いにいく程のものでもないが……。


扉を開けると、中からは和やかな雰囲気が外にまで流れてきた。ここは、バーというよりは居酒屋といった方が良いのかもしれない。

「いらっしゃい。黒猫さん」

マスターの低めに抑えられた声が、入り口に立つ俺に向けられた。

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