1.謎の少女
「くっそ〜!アイツ等〜!!」
神社の前で一人うなだれる俺…マジぶっとばしてやる!
高校2年の夏、約束した楽しい夏祭り…のはずが、ダチが来ない。
約束の時間をゆうに1時間も過ぎてる。
アイツ等俺が短気だって知ってるよな…?
「あ゛ーもーいい!一人で楽しんでやる!!」
俺はヤケクソでその場から離れた。
しばらく人から離れた道を歩いていると、前に女の人が現れた。
なんだろう…イヤな予感がした。
彼女の放つ空気はどこか重々しくて、辛くなる…。
「あなたの名前は…?」
ビクッと体が反応した。
「…ふふふ。だめね、普通は自分から名乗るものよね。私はあやか。橘綾香よ。よろしくね」
そう言い、笑った彼女を取り巻く空気はどこか軽いものとなった。
「あなたの名前は?」
「…雛森、海斗」
「そっ海斗君か…悪いけど付き合ってもらえる?」
俺が呆然としていたせいか、
「ねぇ海斗君聞いてる?」
「あっ…あぁ」
「よかった。それじゃあ行きましょ?」
そう言い手を差し出されたが、
「あっあの…綾香さん」
「ん?何?あっそれより手!」
「…手つなぎたくないんですけど…」
俺の返事にきょとんとする綾香さん…俺変な事言ってないよな…?
「なんで手つながないの?」
「なんでって…えっ!?ふつう恥ずかしいじゃないですが?!」
「そぉ?…じゃいいや、行こう」
なんかこの人にふりまわされそう…な予感。
まだまだ新人の伶ですけど、なにか直した方がいいこと、気を付けた方がいいことなど、感想などお気軽に宜しくお願いしますv(^_^)v




