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それはまるで、物語のように  作者: 大和麻也
現実をバカにしよう
14/20

ああ、ごめん……きのうのことはよく憶えていなくて

 朝目を覚ましたら、世界は劇的に変わっていた。それはまるで、物語のように。


 二度寝してしまいたい気持ちを我慢して、布団から出る。重たい瞼をこすり、むくんだ足を引きずって、わずかな頭痛を引っ提げながら、やっとのことでリビング辿りつく。コーヒーを淹れたいな、と思いつつも億劫で、ついついXXXを起動してしまう。これをしてしまうと、少なくとも三〇分はその場を離れられなくなるのが毎朝のオチだった。


『世界的にドラッグの規制緩和が続いています。わが国でも、三年前のニコチンに続いて、嗜好用アルコールが部分的に解禁となりました。アルコールは消毒などの医療目的以外では服用を禁止されていましたが、違法な取引が後を絶たず、結果的に合法化によって依存症や組織犯罪の抑制を目指す方向へと転換されます。

 アルコールの有用性について、専門家は次のように語ります。

「以前から消毒をはじめとする衛生的な目的で使われてきましたが、今回飲用が一部区域で解禁されました。飲用によって得られる効用では、何より心身の快楽が注目に値します。日頃のストレスや辛い記憶に苛まれる人々の一部を救うことができるかもしれません」

 その一方で、次のように危険性を語ります。

「かつてアルコールが合法なドラッグされていた国での事例をみますと、アルコールを原因とする健康被害や社会的損害は、コカインや大麻といった他のドラッグとは比較にならないほど大きいという結果が出ています。深刻さの度合いはニコチンと同等かそれ以上とさえ言われています。具体的には、大量服用による中毒死や発癌のほか、泥酔し自制を失うことで傷害事件や異常行動などが多発しました。そのデータに基づいて同じだけの損害が見込まれるとすれば、アルコールは世界で最も危険なドラッグであると言えそうです」

 ――氏はアルコールやニコチンといった解禁されたものであれ、ドラッグであることを忘れてはならないと警鐘を鳴らします』

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