表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

1場。人生は選択の連続で、自分に今必要なことを選ぼう。

1場。

凛は突然、所属していた事務所を辞めた。

やっと、自分にも個人のマネージャーが付いて、これからが勝負と言うときに…不安が訪れたのだ。

ある朝、起きて台本を読もうとしたら,何も浮かばない。子役の時から台本を読んでも次から次と演技プランや、その台本の世界がカラフルに生き生きとイメージが出来たのに、今、手元にあるのは、ただの紙の上に印字された黒い文字だけだった。

色鮮やかだった世界が急に灰色の世界に変わった。

演技のレッスン中にも、集中が出来ずパートナーに対して嫌悪感ばかり募っていた。


【辞めよう。】


何度も思った、でも仲の良いマネージャーに言い出す事が出来なかった。

私の夢を叶えようとしてくれている人に向かって【芝居が出来ない】と言うのは余命を言い渡されるのと同じ意味を持っていたから。

子役の時から、ずっと女優として、生きてた自分。芝居が出来ない=女優として生きていけない=自分に価値がない。そんな方程式が頭の中をずっと巡って居た。


【でも、今の状態でお仕事は出来ない】


涙ながらにマネージャーに伝えた。

そして、ずっと生きがいだった女優という仕事に一回だけ休憩をしようと考えた。

子役の時から休みなんてなかった。

人生に1回だけ大きな休みをとろう。

明日から凛は【27才 女性 職業無職。】になる。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ