ChatGPT編
タイトル:汁バーニア
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恒星間移民船《フタナベ号》は、かれこれ七代目の船長を迎えていた。
とはいえ「船長」といっても、もはや誰も航海術など知らない。
日々の仕事は、先祖が遺したマニュアルをなんとなく守ることと、
「宇宙船らしさ」を維持することである。
そんな《フタナベ号》が物資補給のため立ち寄った惑星リブリブⅢの軌道上で、
突如――
ピーピーッ!
船内に警告が鳴り響いた。
「姿勢制御バーニアに異常発生。
緊急対処が必要です。
――バーニアより液体、すなわち〈出汁〉を噴射してください」
全乗員が固まった。
「……出汁?」
七代目船長タケルが眉をひそめた。
副長のミオが、船内コンピューター《オボロ》へ恐る恐る尋ねる。
「出汁って、あの……昆布とか、鰹とかの……?」
《オボロ》は冷静だった。
「はい。バーニア内部は先祖代々、うま味ベースの液体噴射に最適化されています。
濃すぎても薄すぎても、姿勢制御が不安定になりますのでご注意を」
タケルは叫んだ。
「なぜそんなチューニングをしたんだ、先祖!!」
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■ 出汁会議
臨時評議会が開かれた。
航海士、保存食担当、宗教委員会の面々まで、全員が真剣な顔で円卓につく。
「我々は先祖のレシピを受け継ぎ、出汁文化を守ってきた。しかしだ!」
保存食担当のカナエが机を叩く。
「これは食べるためのものであって、噴射するためのものではない!」
宗教委員会代表が反論する。
「出汁はありがたい恵みです。むやみに宇宙へ撒き散らすなど罰当たりでは?」
「いや姿勢制御できないほうが罰当たりでは?」
「だいたい昆布は貴重品なんだぞ!」
「鰹節は七代前からの家宝だ!」
「いやそれ食べものでは……?」
会議はついに「味の濃さ派」と「薄味派」まで分裂し、議論は地獄絵図となった。
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■ 出汁テスト班、出動
最終的に、調理班と機関士が共同で〈うま味測定ユニット〉を引っ張り出した。
何世代も前の機器で、表面に「※絶対に無くすな」と書いてある。
タケルは覚悟を決めた。
「……やろう」
まず昆布出汁をセット。
機械が唸り、数値を表示する。
ピコーン:うま味レベル 3.2(やや薄い)
続いて鰹節出汁。
ピコーン:うま味レベル 8.4(濃すぎ)
最後に、先祖が残した謎の瓶「万能うま味の素」を投入。
ピコーン:うま味レベル 6.0(適正)
全員が息をのんだ。
副長ミオが敬礼する。
「……万能うま味の素噴射、許可します!」
タケルは静かに頷いた。
「バーニアに、出汁を通せ」
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■ 出汁、宇宙へ
バーニアが点火する。
銀色に輝くノズルから、
**フワァ……**と芳醇な湯気をまとった出汁が宇宙へ噴き出していく。
《オボロ》が告げる。
「姿勢制御、安定しました。
うま味、正常値です」
船員たちは歓声をあげた。
宗教委員会代表でさえ、涙ながらに手を合わせる。
「こんなにありがたい出汁の使い方があったとは……!」
タケルは苦笑しながら、漂う昆布の香りを嗅いだ。
「先祖の設計思想は理解しかねるが……まあ、動いたならよしだ」
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そして《フタナベ号》は、
うっすらと出汁の残り香を引きずりながら星間空間へと戻っていった。
新たな世代に語り継がれる伝説――
それは、
「われらの宇宙船は、出汁で飛ぶ」
という奇妙で、しかし誇らしい物語となった。
なるほど、クルーが日系なのは"出汁"のせいか。「なぜそんなチューニングをしたんだ、先祖!!」←これ好き(笑)




