試練、そして炎上
しかし順調さは長く続かない。
四ヶ月目、思わぬ炎上が店を襲った。
ある学生配信者が「沈黙ワークショップ」の最中に不適切なジェスチャーを行い、それが切り抜かれて拡散されたのだ。
「危険な店」「教育に悪い」と批判が広がり、スポンサーから問い合わせが相次ぐ。
店のSNSは炎上し、来店キャンセルが続出した。
「これが来ると思ってた」と虎七が言う。「管理が甘いんだ。配信の自由と規制、どちらを取る?」
IT社長も厳しい声を投げる。「自由を守るならスポンサーは降りる。規制を強めれば会員の熱が冷める。選べ」
スタッフの顔には不安が広がる。
だが、みみずくは即答した。
「規制を強めます」
虎たちが一斉に動いた。
IT社長が監視ソフトを導入し、違反行為を自動検知。飲食社長は規約説明をフード提供時に必ず添えるシステムを作り、アパレル社長は「注意喚起をデザイン化」したポスターを制作。
キャンパスラボは学生向けに「安全な配信講座」を動画化し、SNSにアップした。
炎上は数週間で収束した。
だが――みみずくは学んだ。
「炎上は避けられない。大事なのは、修正の速さだ」
その言葉を記録したスタッフ日誌は、後に「沈黙のマニュアル」として多くの配信者に読まれることになる。




