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歴女JK謀神の子供を産む  作者: 星野林


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閑話 未来から見た井上元盛誅殺事件解説

 〜毛利元就解説 第一回井上元盛誅殺事件〜


「こんにちはゆっくり彩乃です」


「こんにちはゆっくり元就なんだぜ」


「「ゆっくりしていってね」」


「ねぇねぇ元就」


「なんだぜ彩乃」


「毛利元就って有名だけどどんな人だったのか知らないんだけどゆっくり元就なら解説できるんじゃない? 元ネタだし」


「そうだな……よしじゃあ毛利元就について今日は解説していくんだぜ」


「わーい」








「毛利元就は幼名を松寿丸と言い、吉田郡山城で産まれたとされるぜ」


「そうなのね」


「5歳の時に母親を10歳の時に父親を失った毛利元就は次男だったので兄から猿掛城城主に任命されるんだぜ」


「この時の毛利元就は数え年で10歳だから現代だと9歳ね」


「猿掛城城主になった毛利元就は戦国時代のビッグマザー毛利彩乃という女性と出会うぜ」


「毛利彩乃? 毛利家の一門なのかしら?」


「多くの学者が毛利一門の誰かだと思い調べたんだが、当てはまる娘はいなかったんだぜ。最有力の説は厳島神主家の巫女説が高く多くの書物で神通力を扱うと書かれているぜ」


「どんな神通力を使ったの?」


「例えば毛利家30の教育書と呼ばれる毛利元就が残した教科書があるんだけど、それが現代文字で書かれていて、毛利元就以前には使われていないカタカナが含まれているのが異質なんだぜ。数字もアラビア数字を毛利家はいち早く採用していたりもするんだぜ」


「へぇ……でもそれが神通力に関係があるの?」


「これらの教科書は彩乃が毛利家に持ち込み、毛利元就の教育に大きな影響を与えたとされているんだぜ」


「確かに出処が分からない書物ということはよく分かったわ。原本は残ってないの?」


「それがどうやら和紙じゃなかったから劣化によって明治になる前に消失しているのよね。原本は絹の様な肌触りと言われていたぜ」


「なるほどね……」


「あとは多くの作物を神通力で出したとされているぜ。この時代には伝来した経路が分からない物だと薩摩芋、ジャガイモ、イチゴ、タマネギ、ニンジン、甜菜、クローバー等など……上げていくとキリが無いぜ」


「へぇ……そうだったのね」


「毛利家の資金源となる椎茸栽培と養蜂事業も彩乃の考案だったとされているぜ。この2つは大内経済圏と連結し、大陸に輸出されることで毛利、大内両家に莫大な富をもたらし続けることになるの」


「毛利彩乃はキーパーソンだったのね。でも何でビッグマザーなの?」


「それは毛利彩乃が毛利元就の子供を■■人産んだからになるわ。これは後々詳しく解説することにしましょう」


「お願いするわ」


「毛利元就が1507年、大内義興が上洛する軍を起こすんだが、毛利家もこの時毛利元就の兄で当主だった毛利興元も出陣し、領内が手薄になるんだぜ」


「何かが起こりそうね」


「猿掛城にて井上元盛が毛利元就が城主としての資質が足りないと言い、あばら屋に幽閉し、毛利元就の領を私物化する事件が起こるの」


「毛利元就大ピンチじゃない!」


「それを毛利家の名宰相と呼ばれる志道広良と母代わりだった父親の側室の杉殿、毛利元就の妻となる彩乃、毛利元就の才覚を見抜いていた井上俊秀、井上俊久が毛利元就を支えることになるぜ。彼らはあばら屋で同じ釜の飯を食べ、共に生活したとも伝わっているぜ」


「そうなのね! あばら屋だから極貧生活を送ったのかと思ったけど」


「実際は彩乃の神通力で様々な食べ物を食べたと毛利元就日記に書かれており、鮭の刺身、豚肉の味噌汁の2つが特に美味かったと書かれ、その中に醤油が歴史上初めて出てくるぜ……豚は猪の間違いかもしれないが、あばら屋に居るのに鮭の刺身とこの時代に無かったハズの醤油がでてきたのは毛利元就の謎とされているぜ。ちなみに志道広良日記、毛利忍軍の祖世鬼政時の記でもこの時に味噌と同じ大豆から出来る黒い液体と書かれているため醤油が毛利領内にあった可能性があるのだけど、醤油が表舞台に出てくるのがこれから10年以上後の醤油開発の祖と言われる安芸油屋だからますます謎なんだぜ」


「鮭って毛利元就の領内で取れたのかしら?」


「いや取れないハズだぜ……だから毛利元就はあばら屋ではなく毛利領を追放されていた可能性も唱えられているぜ。ただ主流の説だと多治比村の外れのあばら屋にて生活している説が有力だぜ」


「なるほどね」


「毛利元就は彩乃の神通力で従来とは一線を画す米を生み出し、毛利元就の言葉を信じる村人にその米を与え、豊作にすることで味方を集め、その者達に黒装束を着せて夜襲を仕掛け、井上元盛を討ち取り、猿掛城を取り返したとされているぜ」


「武力で奪い取ったのね」


「ただ知略の元盛は商人に味噌を城内に運び込むとして樽の中に隠れて20名ほどの家来を連れて猿掛城に入り、闇夜に紛れて井上元盛の寝床を襲撃したという通説があるのだけど、それは彩乃が毛利元就から聞いた話として後日に書かれた井上元盛誅殺記という書物から書かれていた為に信用が高いとされていたが、彩乃の書いた書物の原本が全て紛失、消失していることから実際にはなかったのではとも言われているぜ」


「そうなのね……でも知略の元就なら隠れて城内に侵入して誅殺した方が格好がつくわよね」


「なおその後に他の井上衆から毛利元就は非難されることが無かったので、井上衆からしても井上元盛は嫌われていたとされているぜ。そして毛利元就は多治比松寿丸五箇条という誓約書を家臣に書かせて猿掛城城主として集権化に成功するんだぜ」


「凄いわ毛利元就!」


「これが大まかな井上元盛誅殺事件の内容だぜ」


「それではまた別の動画でー」


「バイバイだぜ!」





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