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見える存在と見えない存在
後に修養として3日間の合宿に参加する機会がありわかりましたが、御手洗場は手を浄める所。禊場という場所は別に存在し、男性は褌。女性は禊着姿でした。つまり、白衣のお爺さんはそこには居なかったのですね。
古い旅館なんかでも存在しない従業員とお喋りしてたこともあったようです。
でも、そういうことをしていたのも小さかった頃だけですね。成長するにつれ、見えなくなってしまった訳でもなく、存在の有無が判るようになっていっただけですが・・・
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小学校へ上がり、学校の七不思議なるものを知ることになりましたが、何れも見えませんでした。ですが、国語の時間に図書室を利用する機会があり移動した時、同じ階の教室が黒かった。現実には一番新しい校舎なのに。暗黒。
6年生が使っていた教室だったと思う。私が6年生になった時もここ使うのだろうか?
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そして、まだ同じ年、入学したての1年生の時、私自身が行方不明となった。
見えた方がいいのか? 見えない方がいいのか?
今でも時々考えます。