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第24話 帰宅したら何かいたんだが? 増えるワカメかなんか?

魔人まじんに襲われた!?」


 帰宅後、着替えながら今日起こった出来事をルージュに話すと、彼女は素っ頓狂な声を上げた。そして同じ場所を行ったり来たりしながら何やら真剣な表情で考え込み始めた。


神器セイクリッド・アームズが宿っている事に気づかなかったのか?」


 ぶつぶつとつぶやいているルージュを横目で見ながら俺はスーツをハンガーにかけてソファに座る。

 つってもお前も気づいてなかったじゃねーか。


「お前ら仲間なんだろ? 襲わないように便宜を図ってくれないか?」

魔神デヴィルにも色んな勢力があるからね。そう簡単な問題じゃないわ」


 この間、スカーレットもそう言ってたな。


「ふーん。やっぱ一枚岩って訳でもないのか……」

「何て名乗ってた?」

「ご丁寧にも橘刹那たちばな せつなって名乗りを上げてたよ」

「聞かない名前ね。スカーレット様、知ってますか?」


「私も知らないな」


 ん?

 今何か違和感があったぞ。

 俺は違和感の原因を探そうと、ぐるりと大して広くもない室内を眺めた。

 そして、見事に原因を発見したのだった。


 っておい。


「何でルージュの上司が俺んちにいるんだよ!」


 トイレから当然のようにでてきたスカーレットは、何やら面倒臭そうな顔をして俺の顔をチラリと見ると俺の隣に腰かける。


「細かいことを気にするヤツね」

「いや、当然のように俺の部屋にいられるのもどうかと思いますよ?」


 俺がジト目で見つめているのを全く意に介さずにスカーレットは一人事のように言葉を吐いた。


「まぁ、上に報告しておこう」

「上ってスカーレットさんにも上司がいるんですか?」


「そりゃ、魔神デヴィルの社会も縦社会だからな。上下関係は結構厳しいぞ」

「それはそれは魔神デヴィル様も大変なこった。ってことは俺が仮に魔人まじんになってもその序列からは逃れられないんですか?」


「おおッ! お兄ちゃんがやる気になった!?」

「仮にだつってんだろ」


「私の上司はローシェンナ様と言ってな? 最上級魔神だよ。いずれ会うこともあるだろう。漆黒の12枚の翼を持つ最古の魔神デヴィルの1人だ」

「ほーん。でも魔神デヴィル同士で連携が取れてないのにマザーに勝てるんですかね?」


「案ずるな。今回は悲しい行き違いがあっただけだ」

「要は、スカーレットさんが報告を忘れてたって訳ッスね……」


 おいこら、視線をそらすな。

 そんなスカーレットを俺はまたまたジト目で見つめる。

 しかし、今度はあっさりとその視線を無視すると、ソファに座ってテレビのリモコンをいじり、ザッピングを始めた。


「お前らホントに人間の生活に馴染なじんできたな」

「環境に適応するのは大事だと思うぞ?」

「そうだよお兄ちゃん? あたしたちだって努力をしてるんだよ?」


 どの口がほざくかお前ら……。

 結局、この所帯じみてきた魔神デヴィルたちと一緒に遅い晩御飯を済ませた後、テレビのチャンネル争いに負け、俺はスネて風呂に逃げたのであった。


 ルージュはともかくスカーレットは家に帰れよ。

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