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魔法が使いたいんだが?

『生きているものであれば、生きているうちに何度でも選択肢や困難な壁、もしくは運命の分岐点とでも言うべきか』

『まあ、彼にもそれがやってきたと言うことさ』

『と言っても今回は死ぬことがないし、劇的に成長するわけでもない…ただ一つの夢のようなものができただけさ』

『さて、それでは本編へ…また何処かで会おう』

 -3ヵ月後-


 ふぅ…やっと解放された…。

 前より構われることが少なくなった…まあ、大抵は俺が近づいてしまうのと外に出ようとしたのが悪いから仕方ない。


 今は農地に雑草が生えやすくさらに間引きもあって忙しく大人ともしくは兄と一緒に動けない。

 さらに言えば、母が子供をまた授かりあまり無理に動けないせいで父と兄達は俺と母に警戒している。


 まあ、一度こっそり外に出たときにドジ踏んで水路に落ち掛けたのがあったしこれも仕方ない。

 いやぁ、あの時は死ぬかと思ったね。

 いくら小さい水路でも、俺からすれば深いから恐怖で漏れるかと思ったよ。


 まあ、合法的な引きこもり生活中だが、そろそろ魔法の練習がしてみたい。

 しかし、外でできないとなると火を使えないし、もしかしたら魔法の威力がバグってるレベルのチートがあってイエガーとならないようにしたいからここは一つ母に聞いてみることにしよう。


 とてとてと歩いて母の下に向かう。

 母は椅子に座って窓から外を眺めながらお腹をさすっていた。


「ははうえー」

「あらあらカティースどうしたの?」


 むー…まだ滑舌ががが……まあいい。


「ははうえが、てからみずをばーってだすのおしえてー」

「?…ああ、カティースは魔法を教えて欲しいのね、そうね…もし少し大きくなったら教えてあげるわね?」

「えー」


 えーだよ母上…


「なんでーなんでー」

「ふふ、まだカティースの体が魔法を使えるほど魔力量がないから無理に使って体の成長を止めないためよ…って言っても分かんないかしら?」

「むー」


 むーだよ、むー…まあ、でも体の成長が止まるのは怖いな。

 と言うかつまり、魔力量が0になったら体に悪影響が出るのか…なるべく魔力量を0にしない様にしなくては…。


「ふふふ、それにお母さんの魔法は魔法士の魔法と比べるとすごいものじゃないから…そうね…カティースも10歳になったら学校に受験しに行けば魔法士の様な魔法が学べるわね」

「がっこう?じゅけん?」

「ふふ、もう少し大きくなったら詳しく話すわね」

「あーい」


 学校か…『異世界もの』定番中の定番だな…。

 そういえば地球にいた時はそこまで青春を謳歌した記憶がないから今世(セカンドライフ)はアニメのような青春を過ごしたいなぁ…。


 しかし、小説だと今から魔法の特訓をしておかないと魔力量が成長とともに増えにくくなる可能性があるし…どうにかして魔力を使わず魔力量が増える方法……………!


 そういえば、瞑想を試していなかったな!

 ゲームでも瞑想とかしたら体力が回復したり能力が上がったりするし!

 良し!そうと決まれば…どこでやろうか?


 うーむ………まあ、適当に寝床でやるか。

 えーっと、瞑想って座禅組めば…組め…組めない!

 くそー…いや、とりあえず精神統一できれば良かった気がするし適当に座って…………どうすれば瞑想になるんだ?


 うーーーーーーーーーーむ……………

 まあ、適当に何か感じとる感じでいいか!

 目を閉じて…何か…こう…すごそうで…自分の中にある………。



 ー4時間後ー


「みんなー、ご飯よー」



 !やべ、少し寝てた気がする。

 …まあ、何も感じ取れなかったし、次だ次。


 なお、今日のご飯はパンを水でふにゃふにゃにしたものだった。

 ちくしょー…俺も早くそのシチューをパンで付けて食べたいよー。




 ー4ヵ月後ー


「今日は狩りに出るから遅くなる」

「気をつけてね、はいお弁当」

「ああ、いってくる」

「「「いってらっしゃーい」」」


 暖炉がないと肌寒くなってきた時期になると父は狩りに行く間隔が短くなる。

 まあ、農地は冬は休ませるようだ…二毛作はしないのか…。

 まあ、そこまで食料がないわけでもないし、近隣の村で飢饉が起こったとしてもそれぞれの村に約1年分の食糧があるとかないとか…まあいいか。


 今年は今年で例年より少し多く取れたらしいが、それでも肉類は近くにある狩場に行かなければ手に入らない。


 ちなみに父さんは元狩り人(ハンター)でどうやらこの世界では『異世界もの』で良く聞く(見る)ランキング1位の冒険家もしくは冒険者はどちらかと言うと旅人を指し、旅をしながら魔物などを狩る人のことを総じて狩り人(ハンター)と呼ぶ。


 それでもちろん狩り人(ハンター)にも序列があり、下は『12』で一番上は0だが実際の所の最上位は『1』である。

 なぜ?と聞かれても父さんも知らないことだそうだ。


 しかし、そうかぁ、狩り人(ハンター)か…。

 実家の手伝いが一番安泰だけど、この世界で情報を手に入れる方法が少ないし、何よりこの目で色んな景色を見てみたいし…いいな狩り人(ハンター)…。

 そのためにも、魔法か剣術…無理なら弓とか…いや、もっと無理か…最終的に体術でどうにかだな…。


 とりあえず今日も今日とて瞑想瞑想!

 最近玄関近くなら良いって許しが出たし…まあ、少し寒いから着込んで椅子に座って瞑想だー!


 ー3時間後ー


 むー……………………!

 なんか!なんか!なんか感じた!気がする!


 多分これだ!いや、絶対これだ!

 よっしゃーやっと見つかったー感動ーー!!


 ととと…今の感じを忘れないためにも、集中集中!

 むむむむむ……………。


 ー2時間後ー


 おお…これが魔力!すごい!すごいぞ!!

 なんと言うか力が漲るし!体も少しだけ暖かい!!

 ふふふふふ…ははははは!


 …………なんか違う気がする。

 いや、だって今思ったけど、こんなのそこら辺に感じないぞ?

 んんん?何か違うものか?


 ……まあ、いいか!これもこれで力だろうし!

 よーし、これからはこれをどうにかして増やすぞー!!

設定メモ

狩り人(ハンター)について

『0〜12』まで序列があり7まで行けば中堅レベルであり、4まで行けば狩り人(ハンター)としては凄腕、2や1は憧れレベルである。

ちなみに(クラレイ)は7で狩り人(ハンター)を引退した。


なお、現在の序列で『1』は3人『2』が15人であり、『0』はいない(過去100年のデータには異世界から来た勇者だけが辿り着いたことから【勇者クラスの者しかなれない】と思われている)



それでは次回をゆっくりお楽しみに

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