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⑺『残像の行く先』ー通常ー

⑺『残像の行く先』ー通常ー



心境の残像において、雨が無かったと言えば、嘘になる。勿論、自己の生きる屍としての、未来への行く先が、強靭に定位していたことは明白だが、晴天の日ばなりではない、という事実が、看過されていたのは、見逃し様がないと、言い切れるんだろうと思う。



いつの日も、残像は昨日から遣ってくる。もうこれ以上、心の進路が塞がれても、戦い抜かねばならないことは、重々承知の上だった。桜が舞う、桜が散る、同じように、紅葉が舞う、紅葉が散る、こういった、季節循環には、我々は逆らい様がない訳である。



一歩引いても、二歩引いても、事の顛末が浮かばれないならば、残像を飛び越えて、思想へと足を伸ばさねばなるまい。憂鬱思想とやらも、案外、雨の日には適応するのだろうから。しかし、依然として、残像の行く先は、霧中でも、明示されていることが、確かに、不可思議である。

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