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⑷『残像の行く先』ー通常ー
⑷『残像の行く先』ー通常ー
㈠
通常の心を、永遠的に持ち続けるのが、如何に難しいかは、少なくとも、これまで生きてきた人生上の価値観で、多少なりとも、分かっているつもりである。しかしまた、心の本質などというものは、その時々で変遷するものの様でもあり、今日の心は、昨日の残像の様でもある。
㈡
幸せは、死に絶えたと、誰かが歌ったが、確証としては、幸せは唯心的か唯物的か、といった、非常に分かりにくい境目に存在しているとも思え、中々、実情は困難だ。それでも、通常、という標識を前にして、残像の幸せは、言の葉だろう。
㈢
まずは、行動して、心を言葉に出す訓練などは、必要だろう。我々には、心を話すことの自由が与えられている。人生、言葉を発さないことの、損的感覚も、ある訳であって、残像の行く先は、明後日の君への心に、届いているはずなのである。