第八話 魔法
あれから直ぐに下層に降りた。
何でレベル上げしないかって?
だってこの階層から、魔法系のモンスターがスポーンするんだよ?
魔法使いたいじゃん?
剣も好きだけど魔法カッコいいじゃん?
という訳で絶賛ゴブリンメイジと戦闘中。
ステータスどーん
ゴブリンメイジ
HP40 MP100
力10 速さ5 防御力3 魔法防御力13
スキル
炎魔法 レベル3 風魔法 レベル2 魔力操作 レベル4
炎! 風! いいじゃん! 炎魔法とか一番カッコいいじゃん!
そんなことを頭で言っているうちに、ゴブリンメイジが技を放つ。
「グカ グガガガ!」
ゴブリンが何かを唱えると、装備していた杖から、顔と同じ位のサイズの炎が飛んできた。
「うお!」
油断していた俺は、間一髪のところで魔法を避ける。
それで、いつも通り重力魔法と、身体強化を発動して間合いを一気につめる。
近距離系のゴブリンは、反応できていたが遠距離系のゴブリンであるゴブリンメイジは反応できなかった。
「一閃」
あっけなくゴブリンは、首を落とされた。
『スキル炎魔法レベル3をゴブリンメイジから強奪しました。』
『スキル風魔法レベル2をゴブリンメイジから強奪しました。』
『スキル魔力操作レベル4をゴブリンメイジから強奪しました。』
『スキル魔力操作レベル4をスキル魔力操作レベル9に、消費統合しました。』
『スキル魔力操作レベル10は、スキル魔力精密操作に進化しました。』
「よっしゃぁ! 魔法ゲット! なあ大賢者どうやって使うんだ?」
さっきから魔法を試し打しようとしても発動しないのだ。
「どんな魔法を使いたいかをイメージして魔力を打ち出すようにすれば出来ます。」
イメージ……イメージさっきみたいに、手から炎が出るイメージで、打つ!
「ファイアーボール!」
そうイメージした瞬間手から俺の体と同じ位のサイズの炎が現れた。
『称号 初魔法使用を獲得しました。
効果は以下の通りです。
魔法の威力アップ小』
「え、あちょっと」
魔法を放った瞬間、一気に睡魔が暴れだし、吐き気がする。
「はぁ、あなたバカですか? いえバカとしか言えません。どこに、全魔力使って魔法使うバカがいるんですか。」
どうやらこれはMP不足による物のようだ。
流石に眠気が我慢出来なくなり、寝てしまった。
このあと直ぐにもう1話出ます