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第六話 一階層

『ダンジョンの生成が完了しました。

ダンジョンの生成が完了しました。

モンスターのスポーンが開始されます。

宝箱のスポーンが開始されます。』


ダンジョン中に、無機質な女性の声が響き渡った瞬間に、辺り一面岩がゴツゴツした洞窟へと変わった。

ダンジョンが変わると、ゴブリンがスポーンし始めた。


「大賢者。このダンジョンは、一体何階層あるの?」


「このダンジョンは、全部で100階層あります。」


「ひゃっ百階層?!」


俺が驚くのも無理はない。

普通ダンジョンは、十~三十階層で、百階層ともなると最高レベルのダンジョンなのだ。


「この階層では、ゴブリンしかいないため、安全 です。」


「分かった。」


早速ゴブリンを見つける。

このゴブリンは、今まで戦ったネームドゴブリンと違い、身長は百四十㎝位で、体格は小柄。

色も、ネームドゴブリンより薄い緑だった。

装備は、ぼろぼろの刃こぼれした、片手剣と、木の盾を装備していた。


俺はゴブリンに気づかれないように、こっそり後ろから忍びよる。


「ウガ? グガァァァ!」


あと少しと言うところでゴブリンに気づかれてしまった。


「【剣技】【二閃】」


ゴブリンに二連の剣が襲いかかる。

俺の剣は、ゴブリンの腹を真一文字にざくりと切り裂いた。


この【剣技】【二閃】は、【剣術】がレベル四になった時に使えるようになった技だ。

【二閃】は、【一閃】できった所をさ更に高速で切り返す技だ。

もちろんその威力も二倍だ。

ステータスが上がったことでネームドゴブリンと戦った時よりも早く動けるようになっていた。


「ウガァァァ」


ゴブリンが痛そうに、叫び出す。

たが、ゴブリンも負けじと俺に刃こぼれした、片手剣を振り回すが、それをバックステップで避け、一気に前にジャンプして、首を落とした。


『ゴブリンから魔石・小がドロップしました。』

『ゴブリンからスキル【剣術】を獲得。』

『スキル【剣術】レベル一を、スキル【剣術】レベル四に、消費統合します。』

『スキルポイントを一獲得しました。』

『称号【初レアドロップ】を獲得しました。』

『称号【初レアドロップ】の効果は以下の通りです。

モンスターからのレアドロップ率アップ・小』


「ふう。大賢者この階層は、ゴブリン以外にどんなモンスターがいるの?」


「この階層には、ゴブリン以外に吸血コウモリ、スライム、角兎などがいます。」



ーーーーーーーーーーーーーーー



しばらくすると、大賢者から、反応があった。


「周囲に、宝箱の反応を確認。

突き当たりの通路を左に曲がり、そのまましばらく前に進んでください。」


宝箱とは、ダンジョンにランダムで出現する物で、中にはレアな装備やポーション類スキルの書などが入ってる場合もある。

しかしランダムで罠の可能性もある。

例えば開けた瞬間に、モンスターが出現したり落とし穴が発生したりする。

宝箱は、階層が下がれば下がるほどいいものがでるし、罠も凶悪になっていく。


「宝箱!」


俺は、一気に気分がよくなりスキップしながら宝箱までむかった。


大賢者の言われた通りにすると本当に宝箱があった。


宝箱は、大体高さが六十㎝位、横幅は百㎝位の木箱で、開けるところに鍵がかかっていた。


「鍵がかかってるけどどうしたらいいの?」


「剣の先で鍵穴をガチャガチャしていれば開きます。」


俺は、大賢者に言われた通り剣先で鍵穴をガチャガチャすると本当に外れた。


「スキルの書来てください!」


俺はそう叫びながら、宝箱を開ける。

すると中には、紙切れが一枚入っていた。


「珍しいですね。

これは、スキルの書です。使い方は、スキルの書を持ちながら、書いてある文字を言うだけです。」


俺は、紙切れに何が書いてあるかを見る。

スキルの書には、真ん中に小さく【鑑定】とかかれていた。


「鑑定!」


俺はスキルの書を持ちながら、そう叫ぶ。

するとスキルの書が発光しだした。

しばらくすると光は収まりだし、スキルの書は無くなっていた。


『スキル【鑑定】を獲得しました。』


「大賢者鑑定ってどうやって使うの?」


俺は使い方が分からないので、こういうのは大賢者に聞くのが一番なのだ。


「鑑定したい対象に向かい、鑑定と言うだけで発動します。」


「鑑定を試したいんだけど近くにモンスターはいる?」


「この近くとなるとさっき来た道を戻ったところに、吸血コウモリがいます。」


俺はさっき来た道をいそいそと戻る。


しばらくすると、吸血コウモリが現れた。


吸血コウモリです、普通のコウモリとあまり変わらなく、少しだけ大きいのと、血を吸うための牙が大きくなっている感じだ。


「【鑑定】」


俺がそう言うと、目の前にステータスボードのように、吸血コウモリのステータスが現れた。



吸血コウモリ

種族コウモリ レベル一

体力30 魔力20

力3 速さ5

防御力1 魔法防御力1


スキル

【食べる】レベル一 【吸血】レベル二 【飛翔】レベル四



と書いてあった。


「このくらいならすぐ倒せそうだ。

【剣技】【瞬閃】」


離れていた間合いを、一気につめて吸血コウモリに向け一閃した。


【剣技】【瞬閃】は、神速ノ一閃の劣化板のようなもので、これまたレベル四になった時に使えるようになったのだ。


『スキルポイントを1獲得しました。』

『吸血コウモリから、【飛翔】レベル四を強奪しました。』

『レベルがアップしました』


「近くに下層への階段がありますが、ここでレベルアップもかねて、スキルを強奪していってください。」





読んでいただきありがとうございました!

面白いと感じたらぜひブックマーク・高評価

宣伝をしていただけると嬉しいです!\(^^)/


ざまぁ展開や、ハーレム展開は結構先になります。

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