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第22話 覚醒

終わった。もう俺の人生は終わった。

そんな気持ちが俺の中で渦巻く。

今思うと短い人生だったな……。


「何馬鹿なこといってるんですか! あきらめないでください! まだこれからです!」


っは!

こんな事考えちゃいけない!


まだ終わってたまるか!

俺は見返してやるんだ!

親父を見返すまでは死んでたまるか!


「限界突破ぁ!」


俺は不測の事態が起こった時のためにとっておいたスキルを発動する。


「はあ!」


剣で切り払う。

俺は誰だ。耐性がどうした。

俺は剣士だ。剣士レイヴェルト・アストレア。


「はぁぁ!」


竜の爪が俺を深く切り裂く。


「っく!」


世界最強になると決めた男。

親父を見返すまで死なないと決めたのだ。


「っ! 大地の防壁!」


竜の周りから水の槍が現れる。

水の槍は俺の魔法に阻まれ消える。


なら足掻け。

死ぬまいと足掻け。

必至に生にしがみ付け。

振り落されるな。

死は真後ろだ。

振り返るな。


「雷炎竜の咆哮!」



俺の腕から炎を纏った雷が放たれる。

だが竜は避けもしないで当たる。

土煙が晴れると無傷の竜がいた。


俺の物語はまだ終わらない!

力が、力が欲しい!


『スキル強奪がスキル強欲に進化しました。』

『一定の条件が達成されました。称号強欲の支配者を獲得しました。

効果は以下の通りです。

力を求め続ける強欲の権化。

そのものが強欲に力を求め続ける限り限界はない。

神へと至らんとする力。』


こんな生と死の境目でスキルが進化する。

まるで物語の主人公になった気分だ。

だがこれだけでは足りない。まだ力が必要だ。


『強欲の意思が確認されました。要望を管理者に伝えます……受理されました。』

『スキル超再生がスキル無限再生に強制進化されました。』

『スキル魔力高速回復を獲得しました。』


これだけではまだ足りない。

もっと力が欲しい。


『更なる強欲の意思が確認されました。』

『スキル剣神を一時的に獲得します。』


これだこの力があれば行ける。


「はぁぁ! 剣神ノ一閃!」


鬼神ノ一閃よりも力強く、神速の一閃よりも早い一撃が放たれる。

その一撃は、次元を裂き時を切る。防御力などお構いなしにダメージが入る。

神速の一撃は信じられない威力を持って竜に放たれる。

竜は反応できずに……死んだ。


そして俺の意識は……消えた。

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