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どうするよ?

優香と結婚してつつましい毎日を食っている聡。

そこへ智雄から話しがあるという・・・


ピピピピッピピピピッ!!


けたたましい音でアラームが鳴り響く・・・・・

まどろみの中、聡はその音の主である目覚まし時計を手に取る。覚醒前の不器用な自分が恨めしい、なかなか音が止められない。


やっとのことで音を止め、のろのろと上体を起こしもう一度時計を見る。13:30



「…あ、やばっ…銀行」

慌てて立ち上がろうとして立ち暗み、もう一度ベッドに腰を降ろした。


「両替いかないと…」


「あら♪起きた?」


優香が部屋に入ってきた。


「・・・あれ?なんでいるの?」


「・・・また?!もう!いいかげん慣れてくれない?あたしここに住んでるんだけど!半年前から!」


そう言われてやっと脳が覚醒する。そう・・・聡は半年前に優香と再婚していた。

同じようなやりとりを今まで何度もしている。




未だ一般的な幸せに慣れない聡なのである。





優香との再婚にはいくつか問題があったが、聡の親友であり優香の元夫である智雄と聡の元妻であり現在智雄の妻である(※大変ややこしい関係です『誰がために』参照)エリカの助けもあって、付き合いだしてから2年の月日を費やし実らせることができたのである。



優香が用意した食事をたいらげ、銀行に両替にいくと、聡はいつもより早く店に出かけた。

親友である片山智雄から


「相談がある」


・・・と言われていたからだ。



いつもなら17:00頃に店に入る聡だったが、15:00には掃除を始めていた。

携帯が鳴る。


「もういるよ。なんだ、話って?」

『うーん・・・行ってから話す。コーヒー入れといてくれ。』


相変わらず厚かましい奴だ・・・そう思いながらもヤカンに火をかける聡だった。





「ういっす!!おつかれ!」

そういいながら店に入ってくる智雄である。

「ういっすじゃねえだろう・・・・まったく・・・で、どうしたんだ?」

「とりあえず旨いコーヒー飲ませてくれよ。」

「ああ。」


・・・・聡はちょうどむらしあがったフィルターにゆっくりお湯を注いでいく。

「うーん・・・・いい香り。」

「・・・・、待ってろよ・・・」



温めたカップに二人分コーヒーを入れカウンターに並べる。それから二人で黙って飲み始めた。




「子供が出来た。」

「エリカにか?良かったじゃないか!」

「う・・・うん。」

「なんだ?嬉しくないのか?」

「嬉しいよ!そりゃ・・・」

「なんだか煮え切らないな・・・・おい!まさか!?」



うつむいたまま小さな声で智雄は言う。

「うん。それが・・・亜希子さんも妊娠したらしい。」




まったく。空いた口が塞がらない・・・・そんな心境である。




またまたややこしい・・・・

これはどう話しが進むのか?

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