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アラウザル 〜無限の力、覚醒の時〜  作者: 逆さのかかし
序章 最初の出会い
2/13

プロローグ 出会い

ゆっくり書いていこう。なるべく熟考したものを載せたいので。

入学式が終わったのち当日まで開封厳禁の

封筒を開けて

1枚の紙を取り出し見たら

能力向上コース、Eランク803室と書かれていた。

偶然にもアミティエも同じだった。



入学すると2つのコースに分かれる。

スーパースペックコースと能力向上コースのどちらかに入る。

入学前の事前検査で能力の数値をランクで表し

その人のレベルに合ったクラスが割り振られる。

ランクは6段階あり、1番上がSランク

1番下がEランクである。

スーパースペックコースはS、A、B

能力向上コースはC、D、Eとなる。

スーパースペックコースの者を上級能力者とし

能力向上コースは下級能力者とされていた。


ダナンとアミティエは1番下の能力向上コースの

Eランクの教室へと割り振られた。




「おっしゃ!いくか!」

ダナンは気合を入れ、アミティエを手招きし

一緒に向かった。


803室に着くと開くと書かれたボタンを押すと

自動ドアであったため即座に開いた。


すると中に40代後半の男が立っていた。

その男はこちらを見てニヤリと笑った。


「ついに、来たか。ようこそ。

さぁ中に入ってくれ」


「はい!」

ダナンとアミティエは部屋の中に進んだ。


中を見ると男が1人と女が1人座っていた。


すると目の前のハットを被った男が話してくる。


「それではまず、私の自己紹介からさせてくれ。

私はローレンス・ルーティだ。君達の先生兼

教官をやらせてもらう。よろしく頼む。

では、座っている2人に挨拶してくれ」


ダナンとアミティエは2人並んで挨拶をした。


「ダナン・リマダです!よろしくお願いします!」


「ア、アミティエマクラウドです…!よろしくお願いします!」


ルーティが挨拶を終えたのを見計らってアミティエに壁際を指差して言ってくる。


「アミティエ、あれ届いてるぞ」


壁際を見ると大きい斬馬刀にのような物が立て掛けられていた。

刃の部分は白濁した色で握りの部分は包帯が

巻かれていた。


アミティエはそれを見るなり

駆け足で歩み寄った。


「山嵐!ここに届いてたんだ!心配した…!」


アミティエはその斬馬刀を手に取り

2メートル近くある物を軽々持ち上げた。


ダナンはその様子に驚いた。

服の上からだが体を鍛えているようには

見えないし特別な機器を体に付けているようにも

見えなかったからだ。


すると座っていた女が突然立ち上がり

こちらに向かって走って来る。

彼女は二マーッと笑い手を伸ばし

アミティエを覆うようにハグをする。


「んん〜!カワイイ!アミティエちゃん!

私はミノー・カッツ!よろしくねん!

可愛い子には目が無いの!」


後ろから丸く太った男が出てくる。

ダナンの前まで来て喋り出す。

「すまない、ああいうやつなんだ。

俺はニルス・ハマナ。よろしく。

あいつはミノーカッツ」


「はい!よろしくお願いします!」


ルーティが大きめの声で言う。


「よし!今日は顔合わせが目的だし

それぞれ自己紹介も済んだようだな。

もう帰っていいぞ。

それから携帯に明日の予定を送っておくから

それぞれ、自室に戻ったら確認してくれ」


それを言うと部屋を出て行った。


ミノーが他3人に提案してくる。

「そうだ!まだここの事知らないだろうから

案内してあげる。

それで夜の6時半に食堂集合しよう!」


「はい!いいですね!」

「ミノー、あれ食べさせる気か?」

「私は大丈夫ですけど。まずこれを自分の部屋に置かせて欲しいです」


「よし!」


「え!?ちょっ!」

ミノーはアミティエの手を握り

部屋を駆け足で出て行った。

アミティエの悲鳴が遠くから聞こえた。


ダナンとニルスはゆっくり部屋を出て構内の案内に

回った。


ーーーー


夜の6時半になり

食堂の入り口に

先にミノーたちが着いていた。

ダナンとニルスも合流し食堂の列に並んだ。

ここは和食洋食中華の3種類から選べて

バイキング方式だ。

だが、1つだけ食券を買って頼む料理がある。

それが激辛麻婆豆腐 ライス付きだ。


「やっぱり新しい新入生を迎えるには

これを食べてもらわないとね!

もちろん私たちも食べるよ!」


「だ、大丈夫なんですか?怖いです」


「ミノー、少しはしゃぎ過ぎだよ。アミティエちゃん

もし嫌だったらちゃんと断って良いからね」


「激辛麻婆豆腐かぁ〜どんなのだろう!」


ダナンとミノーだけが楽しそうだった。

食券を食堂のおばちゃんに渡し

別で台車で持ってくるらしく

4人で座れる席を見つけ座った。


周りから悲鳴なような声が聞こえてくる。

見渡すとあちこちで辛い、水をくれと叫んでいる。

どうやらここでは新入生は必ず食べる儀式な様な

ものらしい。


「あ、あの…お二人の事は何とお呼びすれば

良いですか?」


アミティエはこれからやって来る激辛麻婆豆腐より

気になることがあるようだ。


「私の事はミノーで良いよ!こっちはニルスで

大丈夫!

もちろん、ダナン君も!」


「分かりました」

「はい!」


ミノーは片方の眉を潜め、しかめっ面をする。

「アミティエちゃん、もっとフレンドリーに

話してよ!堅すぎる!」


立ち上がり前のめりになり

ミノーはアミティエの両方の頬を少し引っ張った。


「痛いですよ〜」

「アミティエちゃんが柔らかくなるように

してるのよー!」


「どう?柔らかくなれた?」

「はい!」

どうやら、緊張気味のアミティエをほぐそうと

していたらしい。

アミティエも少し笑っていた。


ニルスがダナンとアミティエに個人的な

話を聞く。

「2人はどこ出身なんだ?」


「僕はソルトレイクシティから」

「私はワシントンから来ました」


「2人とも大きな街から来たんだな」


ダナンが不躾な質問をする。

「ミノーさんとニルスさんは何歳なんですか?

同い年には少し見えないなって思って」


「俺は22だ。ミノーも同い年だぞ」


「え!?私たちと同い年じゃないんすか?」

アミティエは失礼な事を言った事に気付き

口を手で隠したが遅かった。


たが、ニルスとミノーは嫌な顔はしていなかった。


「それに2人はまだ入学したてだから

知らないだろうから教えとく」


ダナンとアミティエは顔を見合わせ

ニルスの方を向いた。


「俺たちのいる803は落ちこぼれだけが集まる

掃き溜めのような所なんだ。

だから、もしかすると2人も周りや

通りすがりのに何か悪口を言われるかもしれないけど

無視してくれ。まぁ最初は無理かもしれないが」


2人は困惑した。

入学早々に自分たちが入った所が

掃き溜めのような場所だと言われても実感が

湧かなかった。


「私たちは、ある理由から何年経っても

ここを辞められない事になってるの。

だから、私たち2人は何年も落ちこぼれだの

底辺能力者だの言われ続けてる。

新しく入ってきた2人には本当に申し訳ないと思ってる。事情は詳しくは言えないけど、でも

安心して!新入生だけは必ず他のクラスに編入してもらってるからこの一年だけ我慢して欲しい」


その話を聞いて4人は黙ってしまった。

2分程沈黙があり

2人の話を聞いて最初に口を開いたのは

アミティエだった。


「ミノーさんとニルスさんは

何か事情があって辞められないのなら

それは仕方のない事だし、それに私は

お2人と仲良くしたいと思ってます!」


「俺も2人とは仲良くしたいと思ってますよ!

2人とも面白そうな方だし!」


それを聞いたミノーとニルスは

曇っていた顔から一気に晴れ模様になった。


そうこうしている内に激辛麻婆豆腐が届いた。

食堂のおばちゃんが台車を押して来た。

「熱いので気をつけて食べて下さいね。

一応、無理はしないように」


そう言って去っていった。



ダナンはその見た目に愕然とした。

麻婆豆腐の見た目はしているが

上に油分と共に血のように赤い辛味の成分が浮いていたからだ。

ミノーを除いた2人は渋い顔をしていた。

ミノーが音頭を取る。


「それじゃあ!いただきまーす!」

それぞれが後に続くようにいただきますを言った。


一口食べた瞬間口から火が出るように

胃から喉から口まで熱くなった。


その後、ミノー以外の3人は半分を食べリタイアした。



---


ダナンは

アカデミーに隣接されている寮に戻った。

今日から卒業までの3年間

自分の部屋になる。

20分程シャワーを浴び寝間着に着替えて

冷凍庫を開け口の中に氷を入れた。

まだあの激辛麻婆豆腐の辛さが残っていたからだ。

荷解きはまだ完全には終わっていないが

寮に戻り8割ほどは済ませていた。

アカデミーに入学するにあたって

寮暮らしになる事が分かり住んでいた家で

持っていく物を整理していたら

左程、大荷物にはならなかった。

そこは男だからだろう。


ベットに腰掛け側に置いてある時計を見た。

時刻は夜の11時過ぎ。


そろそろ寝るかと思いベットに仰向けになったが

先生からの伝言を思い出した。

充電していた携帯を手に取りチェックした。

先生からメッセージが届いていた。

内容は明日の朝9時に闘技場に来るようにと

書かれていた。

運動のしやすい格好で時間厳守と赤文字となっていた。


ダナンは明日から本格的に始まるアカデミー生活に

興奮が収まらなかった。

色んな事を考えている内に眠りについた。

キャラクターの性格を感じ取ってもらえたら嬉しいです。


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