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アラウザル 〜無限の力、覚醒の時〜  作者: 逆さのかかし
序章 最初の出会い
1/13

プロローグ 最初の2人

自分の納得できる作品を書いていきたいな。



この物語は自らの力と運命に

向き合う者の物語である。




プロローグ



2046年 4月5日

朝8時、春風が歩道脇に植えられている桜の木の

花びらを舞い上げる。


アカデミーまでの通学路を歩き、足を止めて振り返ると

随分高い所まで来ている事に気付く。


「ここ、たっけぇな〜」

景色に感動し、つい声に出てしまう。

ダナンは再び前を向きアカデミーに向かって歩き出す。

今日から始まる新しい生活を満喫する為に。



正門に着くと何やら騒いでいた。

意地汚い野次馬がいたり

見て見ぬ振りをして去っていく人もいる。


野次を掻き分けていくと真ん中で

男数人と女性が話しているようだ。


通り過ぎていく人たちは

「あれって、3年の財津先輩だよね」

「ヤバイ噂あるし、あの子ヤバイかもね」と

口々にしていた。


ーーーー


アミティエは大変面倒な事に巻き込まれた。

朝、登校をしそそくさと入学式の場所に

向かっている時

突然3年の先輩男性にナンパされた。

それを無言で無視をしてやり過ごそうとしたが

目の前を塞がれ今まさに困り果てているところだった。

話すことが苦手なアミティエは

こういう状況になってしまって

どうすれば良いのか分からなかった。


「ねぇ、君可愛いね。1年生でしょ?

先輩たちが友達になってあげようか?」


「うぉ!よく見ると可愛いじゃん!」


「上玉ゲットの予感ー!」

取り巻きの男たちが言ってくる。


アミティエは勇気を振り絞り一言いう。

「ど、どいてください」


それを聞いた男たちは

それぞれ笑い出す。


「いや、無理でしょ〜」

取り巻きが言う。


財津が詰め寄り顔を近づけて言った。

「俺ら、可愛い子はモノにしたいんだよねぇ!」


アミティエはゾッとした。

周りを見渡したが誰も助けてはくれそうにない。

どうにかしてこの場から逃げなくちゃと思ったが

それを見透かされているのかと思うような事を言ってくる。


「俺らからは逃げられないよ」

その時、腕を強く掴まれる。


ーーーー


ダナンは誰も助けない事に気付き、自分が出るしかないと思い、男たちに強く言い放った。


「そこの先輩たち!」


財津が後ろに振り向き

「あぁ?ガキは黙って寝んねしてなぁ」

と返して来た。


ダナンは少し挑発するように

「その子嫌がってるみたいなんだけど?

話してあげてよ」


財津はダナンの挑発に乗ってきた。

「は?お前一年だろ?先輩に命令してんじゃねぇよ!」


「ねぇ先輩」


財津がダナンのいる方に目をやると

姿が消えていた。

「なんだ!?あいつ、どこ行きやがった!?」


取り巻きの男の1人が慌てて言う。


「アニキ!どこ見てんだよ!目の前にいるぞ!」


「へ?」

財津は目を下にすると

目の前に

ダナンが立っていた。


「こいつ…!いつの間に!」


だが、財津の部下が1人戻ってきた。


そいつは一瞬で状況を把握し、ダナンに殴り掛かった。


「こいつでいいんすね」


財津は勝ったと確信した。

何故ならこの男は自分の連れている部下の中で最も強いからだ。

能力は物理的な攻撃をすると2倍、3倍の重さを掛けて殴ることが出来る。

直撃すれば鼻はおろか顎も一撃で粉砕出来るのだ。


取り巻きの下っ端が殴りかかってくる。

「おらぁ!」


ダナンは即座にかわし

その下っ端の拳は財津の顔に当たった。

「へぶぅぅ!」


「アニキ!」


ダナンは余裕顔のままだ。


取り巻きの下っ端も向かってくる。

だが、ダナンは全員返り討ちにし

その場を収めた。


財津は何も言わずに去っていった。



ダナンはその場に座り込んでいた

アミティエに手を伸ばす。


「お、そうだった。大丈夫?」


「あ、はい。大丈夫です」


アミティエは恥ずかしがった。


「自己紹介がまだだった。

僕はダナン・リマダ。君は?」


「あ、アミティエマクラウドです」


ダナンはニコリと微笑み

2人の間に無言の時が過ぎる。


すると

校内放送で入学式の開始10分前という知らせが入った。


ダナンは座り込んでいるアミティエを引っ張り起こし

入学式の場所へと向かった。



ーーーー


空いてる席を探し

アミティエの隣に座った。

式場には既に沢山の入学生が座っていた。


メガネの女性がマイクを持ち袖から出てくる。


「入学生のみなさん、ご入学おめでとうございます。

私はここアカデミーの理事長の秘書の瀬良と申します。本日の式典の司会進行を務めさせて

頂きます。手短に済ませますので皆様、どうか

お静かにお願いいたします。

では理事長の挨拶」



大きな拍手が鳴り響くと

袖口から白髪交じりの中年男性が出て来た。

中央のマイクスタンドの場所まで行き

両腕を乗っている台に付け、喋り出す。



「あー皆さん、ご入学おめでとうございます。

我が校は能力を持った方達が通い、育成をする

場所です。3年間の全カリキュラムを修了した方は

自分に合った仕事に就いてもらいます。

かつて、能力者の事件や暴動、テロなど様々な

事がありました。ですが今はその様な事も少なくなり

セキュリティや保安システムの向上により

能力者が能力者と戦う必要も無くなりました。

ですからここでは能力の制御と人間性を学んで

頂きたいと我々は思っています。」


理事長の挨拶に会場に緊張感が張る。


すると理事長が突拍子も無いことを言い出した。


「とは言ったものの皆さんには

明るく楽しく友人を作り、アカデミーライフを

過ごしてもらいたい!」


「そして!なによりも!女子は全員ミニスカ…!」


秘書の瀬良が理事長の口を塞ぎ、体を拘束した。

警備の方を呼び、理事長は袖へとはけていった。


「えー、少々失礼な発言がありましたので

お詫び申し上げます。

それではですね、郵送をした封筒を開けて頂いて

その中に自分のクラス番号が書いてある紙が入っていますので

確実、確認をして向かって下さい。

それでは入学式はこれにて閉幕とします。

それでは解散」


こうして入学式は終わりを告げた。




これは少し読みづら書いてしまった可能性が否めない。

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