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オタクドラゴン電光石火  作者: 古川ムウ
8/10

〈第八章:知りすぎていた男〉

 「お前がダイヤを持ち出したことは分かっているんだぞ、この裏切り者が」

 世羅間は肩をいからせ、恫喝した。

 彼の前には、怯えながら正座している帆足の姿がある。

 その後ろでは、奇矢納興業の構成員・相馬が、悠然とパイプ椅子に腰掛けている。

 世羅間がロッサナを訪れた時、ジャガーを運転していた男だ。


 世羅間達がいるのは、奇矢納興業の地下倉庫だ。

 普段は物置として利用されているが、別の目的で使うこともある。

 別の目的とは、例えば情報を吐かせるためのリンチだ。


 「し、知りません。俺は何も」

 帆足は、必死の形相で否定した。

 亜里を守るために嘘をついたわけではない。

 勝手にダイヤの指輪を持ち出したことが知られたらどうなるかと考え、恐れおののいたのだ。


 「しらばっくれるなよ。お前以外に、誰がダイヤを持ち出せるというんだ」

 「だけど、俺は本当に」

 弁明の途中で、世羅間の重い蹴りが腹に突き刺さった。

 「ぐうっっ……」

 帆足は腹を押さえ、体を折り畳んでうめいた。

 亜里のためなら何でもするぐらいの思いはある帆足だが、さすがにダイヤを渡したことだけは、今になって後悔の念が強くなっていた。

 だが、今さら悔やんでも遅い。


 「さあ、そろそろ楽になれよ。ダイヤはどこにあるんだ」

 「お、俺は知りません」

 帆足は声と体を震わせながら、無実を主張した。

 ここで正直に白状するよりは、嘘を貫いた方がマシだと判断したのだ。

 その判断は、正しいとも間違っているとも言えない。

 いずれの選択肢を取ったにせよ、待っている結果は大して変わらないからだ。


 「どうだ、喋ったか」

 倉庫の鉄扉が開き、皆浜が葉巻をくゆらせながら入ってきた。

 傍らには、構成員の天野もいる。

 浅尾の前に皆浜が現れた時、ベンツを運転していた男だ。

 「いえ、まだです」

 相馬が椅子から立ち上がり、短く答えた。

 皆浜は落ち着いた様子で、ゆっくりと帆足に歩み寄った。


 「なあ帆足、俺は最近、ある情報を耳にしたんだ」

 妙に優しい口調で、皆浜は言った。

 「お前、どうやら詩出井亜里という女に執心だそうだな。つい最近も、プレゼントを渡したとか」

 「ど、どうして、そんなことを社長が知っているんですか」

 帆足の顔が強張った。

 奇矢納興業の面々には、亜里を追い掛けていることは何も話していない。

 だからプレゼントを渡したことなど、もちろん誰も知らないはずなのだ。


 「俺には、お前が知らない情報網があるんだ。そのプレゼントの中身が、ダイヤモンドなんだろう?」

 「そ、そんなことは」

 帆足は激しく首を振り、否定した。

 それを見た皆浜は、顎をしゃくって世羅間に合図を送った。

 世羅間はうなずき、帆足の腹部に先程よりも強い蹴りを入れた。

 「ぐはぁっ!」

 帆足の悲鳴が、コンクリート打ちっ放しの倉庫に響いた。

 その口から粘り気のある血が吐き出され、床を汚した。

 帆足はゴロゴロと激しく転がり、のた打ち回った。


 「帆足、選択は二つに一つだ。ダイヤのありかを話すか、二度と話せない体になるか」

 皆浜が乾いた笑いを浮かべて言う。

 その隣で、世羅間は仰向けになった帆足の腹を右足で踏み付けた。

 「さあ、吐く気になったか」

 世羅間は、右足に体重を乗せた。

 「ふぎぃっ、わ、分かりました、言います。確かに、そのプレゼントがダイヤです。俺が盗みました」

 「そうか、良く話してくれた」

 皆浜は腰を落とし、子供をあやすように帆足の頭を軽く撫でた。

 それから彼は立ち上がり、無表情で世羅間を見た。


 「おい、帆足を楽にしてやれ」

 「はい」

 世羅間は苦悶する帆足の傍らに腰を落とし、片膝を床に付いた。

 そして冷酷な視線を送り、帆足の心臓部分に正拳突きを見舞った。

 「むうっ……」

 くぐもった声。

 帆足の目は閉じられ、呼吸が途絶えた。


 「面倒が増える前に、早くダイヤを取り戻さねばならんな」

 皆浜は帆足を一瞥して言った。

 「そして、それを知った者も始末せねば」

 「それでは、詩出井亜里という女の居場所を早急に調べます」

 「いや、それには及ばん。調べなくても、すぐに分かるはずだ」

 皆浜は携帯電話を取り出し、どこかに連絡を取った。

 「ああ俺だ。やはり、お前の言う通りだったよ。それで、女の居場所は分かるか?んっ、そうか、分かった。では、そちらの方は任せたぞ」

 手短に話を済ませ、皆浜は電話を切った。

 「その女は仕事がオフで、今はアパートにいるだろうということだ。お前ら、行くぞ」

 皆浜達は倉庫を後にした。



 ***


 「こんにちは、浅尾さん。さあ、どうぞ入って」

 室輪エミが、明るく来客を迎えた。

 任世館に来た時とは違い、丸首のブラウスに膝丈のフレアスカートで肌の露出は少ない。

 しかし露出度に関わらず、漂うフェロモンは相変わらずだ。

 「では、お邪魔します」

 浅尾は遠慮がちに中へと入った。


 ところで、車の無い浅尾が、どうやって移動したのか。

 彼はロッサナの連中を事務室に閉じ込めた後、店を出た。

 そして、店を訪れる時に乗って来た愛用の自転車を走らせ、エミのマンションまで来たのである。

 ちなみに、その自転車を浅尾は“スパーカー”と名付けている。


 「だけど、すごい汗ね。そんなに外は暑かったの?」

 エミが軽く笑いながら尋ねた。

 浅尾は、Tシャツがグショグショに濡れるほど汗だくだったのだ。

 早く到着しようと自転車を懸命に漕いだ結果、そんな状態になったのである。

 「ええ、今日も相変わらず暑いですね。それに僕は暑がりなので」

 浅尾は激しい運動で荒くなった呼吸を抑えつつ、そんな風に答えた。


 エミが住んでいるのは、二十五階建ての高級マンション“メゾン・ポプシクル”だ。

 その最上階の一番奥にあるのが、彼女の部屋である。

 「いい部屋ですねえ」

 リビングに通された浅尾は、やや大げさに感嘆の声を発した。

 「広いなあ、羨ましい」

 エミの住まいは3LDKで、メインのリビングは二十畳だ。

 部屋には三十二インチのプラズマテレビやオーディオセット、百本以上のDVDとビデオが並んでいる棚、木目調のテーブルなどが置いてあった。


 「大したこと無いわよ、この程度。芸能人なら、もっと広い家に住んでいる人が一杯いるもの」

 「でも、充分に立派ですよ。こんなに素晴らしいマンション、僕は一生掛かっても住めませんから」

 「お世辞なんて言っちゃって」

 「いえ、そんなことは。僕は、お世辞が苦手ですし」

 否定したものの、確かにお世辞だった。


 ただし浅尾は何も考えず、適当にお世辞を口にしたわけではなかった。

 この部屋に入った時から、いや、それ以前から、ある考えが浅尾の脳裏には浮かんでいた。

 彼は部屋を見回しながら、推理を組み立てていた。

 そしてエミに警戒心を持たせないよう、いい気持ちにする目的でお世辞を口にしたのである。

 浅尾は何気無くキッチンへ行き、無作法な態度を装って、大型冷蔵庫の扉を開けた。


 「ちょっと、そんなところまで見ないで」

 エミは、恥ずかしそうに駆け寄った。

 浅尾は短い時間で冷蔵庫の中を見回し、扉を閉めた。

 「ちょっと向こうで待っててもらえるかしら。今、飲み物を出すから。アイスコーヒーでいいわよね」

 「いえ、お構いなく。そんなことより、亜里ちゃんの重大な話って何ですか」

 「分かってるわ、そのことは。でも、その前に何か冷たい物でも飲んだ方がいいわよ。汗びっしょりだもの」

 「そうですか。では、お言葉に甘えて」

 浅尾はポケットからハンカチを取り出して汗を拭きつつ、リビングに戻った。

 そしてDVDとビデオが収納されている棚に目をやった後、エミに背中を向けるようにして、背の低い丸テーブルの傍に座った。

 隙があるように見せるため、意図的に背中を向けて座ったのだ。


 しばらく待っていると、エミがグラスにアイスコーヒーを入れてリビングに戻ってきた。

 「さあ、どうぞ」

 エミは右手に持っていたグラスを浅尾に渡した。

 「どうも」

 浅尾はグラスを受け取り、口を付けずにテーブルへと置いた。

 エミは、丸テーブルを挟んで浅尾と向かい合う形で、腰を下ろした。

 それから、左手に持った自分のグラスを手元に置いた。 


 「それで室輪さん、話というのは?」

 「ええ、それは……」

 エミは浅尾のグラスを眺めたまま、言葉に迷った。

 「どうしたんですか」

 浅尾は眼鏡に手をやり、レンズの縁に溜まった汗を拭った。

 「いえ、別に。飲まないの?」

 「飲みますよ。それより、話を」

 「そうね、話があるんだったわ」


 エミは自分のコーヒーを一気に喉へと流し込み、グラスをテーブルに置いた。

 浅尾は、彼女の緊張を感じ取った。

 エミが会話の中身に困っていることは、明白だった。

 最初から、亜里に関する重大な話など無いのだ。

 ここに呼び出したのは、別の目的があるからだ。

 浅尾には、全てお見通しだった。


 「実は亜里のことなんだけど、その、何か聞いてるかしら?」

 「いえ、特に何も」

 そう答えながらも、浅尾はエミの集中が自分のグラスにあることを察知していた。

 「室輪さん、もし喉が乾いているのなら、僕の分もどうぞ」

 「えっ?」

 「だって、一気に飲んだでしょう。だから、喉がカラカラなのかと思って。僕のは、まだ口を付けていませんから」

 「いえ、大丈夫」

 「そうですか」

 浅尾は淡々と言った。

 それから、眼光鋭くエミを見据えた。

 「やはり、僕の分は飲めませんよね。だって、薬が入っていますから」

 「な、何を?」

 エミの目が大きく見開かれ、顔面蒼白となった。


 「僕が背中を向けているので安心したんでしょうが、実は密かにキッチンの様子を伺っていたんですよ。あなたが僕のアイスコーヒーに薬の粉を入れる様子、しっかりと確認しました」

 「そ、そんな」

 「種類までは分かりませんが、睡眠薬ですか、それとも毒薬ですか。まあ、いずれにせよ僕を始末するつもりでしょうが。それで、あなたが自分で手を下すのか、誰かにやらせるのか、どちらですか。どのように皆浜は指示しました?」

 「そう、皆浜との関係まで、分かっているのね」

 エミは、観念したような表情を浮かべ、肩をすくめた。


 「だけど、どうして分かったの?」

 「この部屋を犯行現場に選んだのは失敗でしたね。あなたの稼ぎを推測すると、このレベルの高級マンションに住んでいるのは不可解です。親がお金持ちというわけでもありませんし。ですから僕は、パトロンがいるのではないかと考えました」

 「……それで?」

 エミは無表情で問う。

 「冷蔵庫を見ると、チーズが置いてありました。プロフィールによれば、あなたはチーズが嫌いなはず。もちろん芸能人のプロフィール詐称など珍しくありませんが、嫌いな食べ物を詐称する可能性は低いでしょう。ですから、この部屋にパトロンが出入りしている疑いが、さらに濃くなりました」

 「……」

 黙り込むエミ。

 浅尾の推理発表は続く。

 「しかも、棚に並んでいるDVDとビデオは、『処刑軍団ザップ』や『最後の恐竜/ 極底探険船ポーラーボーラ』など、明らかにマニアックな作品ばかり。あなたが公の場で映画マニアの部分を見せたことなど一度もありませんからね。それで、皆浜との関係を確信したんですよ」


 「すごい人ね、お見事だわ」

 エミは立ち上がり、冷たい表情で拍手した。

 「私のコーヒーには薬が入っていないけど、喉が渇いているのなら、飲む?」

 「いえ、結構です」

 「そう」

 エミはグラスを二つとも持ち、キッチンへ片付けに行った。


 彼女は浅尾に背中を向けたまま、言葉を発した。

 「このマンションに来た時から、私を疑っていたのね」

 「いえ、違いますよ」

 浅尾は、あっさりと否定した。

 「疑いを持ったのは、あなたが任世館に来た時からです」

 「えっ?」

 エミは驚き、首だけを後ろへ向けた。


 「だけど、それはおかしいわよ。だって、あの時はまだ、疑われるようなことは何もしていないはずよ」

 「初対面のオタク野郎に、いきなり電話番号やメールアドレスの交換を申し出るなんて、怪しさたっぷりですよ。おまけに、今日は一度しか会っていない僕を自分の部屋に呼ぶし。そりゃあ、何かの罠と思われても仕方がありませんよ」

 「そうだったの。作戦は最初から、完全に失敗だったのね」

 エミは歪んだ笑いを浮かべ、リビングに戻ってきた。

 さりげなく振舞うエミだったが、浅尾は殺気に気付いていた。

 エミの右手が不自然に背後へ隠されていることを、彼は目の端で確認した。

 あえて何も指摘せず、浅尾はゆっくりと立ち上がった。


 「残念ですよ、あなたが皆浜の愛人だったとはね」

 「私も残念だわ。あなたのように頭の切れる人が死ぬなんてね」

 「どういう意味ですか」

 何食わぬ顔で、浅尾が尋ねた。

 「遊びの時間は終わりってことよ」

 エミの声が、急に鋭くなった。

 言うが早いか、彼女は鬼の形相となった。

 右手に隠し持っていたアイスピックで、浅尾の顔面を狙ってきた。


 しかし浅尾は、その動きを予期していた。

 彼は慌てず、エミの突きを左手で外へ捌いた。

 エミの体勢が崩れる。

 そのまま浅尾は円を描くようにして自らの腕を移動させ、エミの腕を巻き込んで絞り上げた。

 「いたっ!」

 エミは顔を歪め、アイスピックを落とした。

 浅尾は、そのアイスピックを部屋の隅へと蹴り飛ばした。


 「なるほど、どうやら抹殺指令が出ていたようですね。怖い人だな、あなたは」

 真一文字に結ばれたエミの唇に、悔しさが見えた。

 「だけど、もう諦めたらどうですか。どう見ても、あなたの負けですよ」

 「このっ」

 エミは歯を剥き出して、浅尾の鼻に噛み付こうとした。

 思わず、浅尾は顔を引きながら彼女の腕を離した。

 さすがの浅尾も、噛み付き攻撃には、やや意表を突かれた形となった。


 「何でもありですか。本当に怖い人だな、あなたは」

 「武器が無くてもっ」

 エミは怒鳴りながら、金的への右膝蹴りを放ってきた。

 ひらりとスカートがなびく。

 浅尾は右手で押さえ受け、エミの脇腹へ左の手刀を軽く打ち込んだ。

 「うっ」

 エミは大きく後ずさり、顔を歪めて脇腹を押さえた。

 「出来ることなら、女性に手荒なことはしたくないんですよ。僕が手加減している内に、やめてくれませんか」

 浅尾は困った顔で言う。


 「手加減無用!」

 エミは叫ぶや否や、助走を付けて右の飛び膝蹴りを放ってきた。

 狙いは浅尾の心臓だ。

 スカートの中から黒のパンティーが覗いたが、お構い無しだ。

 浅尾はパンティーに気を取られることも無く、右へ体をずらし、飛んで来たエミの足首を左腕で抱え込んだ。

 それと同時に、彼女の腹部に右の掌を押し当てた。

 そして浅尾は足を掴んだまま、彼女の体を斜め後方へ投げた。


 ドタンッ。

 エミは背中から、フローリングの床へ思い切り打ち付けられた。

 「うっ」

 短い言葉で苦痛を表現した後、エミは大きく口を開けてパクパクした。

 どうやら背中を打った衝撃で、一時的に息が出来なくなったらしい。

 「大丈夫ですよ、すぐに呼吸は戻りますから」

 浅尾は彼女の足首を左脇に抱え込んだまま、そう言った。


 「ち、畜生」

 何とか呼吸を取り戻したエミの口から、汚い言葉が漏れた。

 「あなたに殺しなんて向いていないんですよ。もう降参するんですね」

 浅尾は優しく言葉を掛ける。

 「勝ち誇ったような態度ね」

 エミは息切れしながらも、不敵な表情を浮かべた。

 「だけど、こうやっている間に、あなたの大好きな亜里は皆浜に捕まっているでしょうよ。そしてダイヤを取り戻した後、もちろん殺されるのよ」

 「何だって?」

 浅尾の顔が険しくなった。


 「信郎君も亜里も、私のことを完全に信用しちゃってるのよ。馬鹿な二人。亜里が信郎君のアパートにいることまで、すっかり私に話してくれたわ」

 「それを皆浜に伝えたということか。って、ちょっと待った。亜里ちゃんは、信郎君のアパートにいるのか?」

 「ふふっ、鈍い人ね。そんなことも知らなかったの」

 エミが笑う。

 「あの二人、ずっと前から付き合ってるのよ。亜里が帆足を怖がって自分のマンションに帰らなくなってからは、信郎君の所で、ほとんど同棲状態よ」

 「なんてことだ」

 浅尾は天を仰いだ。


 「なんだか最近は、ずっとショックなことが続くなあ。あなたは皆浜の愛人で殺し屋だし、亜里ちゃんは信郎君と同棲中だし、『怪奇大作戦』の第二十四話は土壇場で放送中止になるし」

 そう言った隙に力が緩んだのを感じ取ったエミは、左足で宮尾の金的を蹴り上げようとした。

 「おっと危ない」

 浅尾は攻撃をかわしたが、エミの右足は左腕から抜けた。

 エミは素早く立ち上がろうとしたが、中腰になったところが限界だった。

 浅尾が、彼女の頭頂部に鉄槌を落としたからだ。


 ゴンッ。

 重々しい音が、エミの体を沈ませた。

 「むうっ……」

 エミは顔面から床に突っ伏し、気絶した。

 「遊びの時間は終わりですよ」

 浅尾はスカートの乱れを直してやりながら、そうつぶやいた。


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