〈第二章:ふたりの男とひとりの女〉
土曜日。
浅尾は、噴水広場の近くにあるアニメショップ“Vマックス”の事務所にいた。
今日の服装は、上がボタンダウンのデニムシャツで、下がブラウンのタイトなカーゴ・パンツだ。
噴水広場は、段手商店街のほぼ真ん中に当たる場所だ。
その名の通り、広場には大きな噴水が設置されており、その周囲には円形にベンチが設置されている。
そこは商店街を訪れる人々の待ち合わせ場所として、良く利用されている。
Vマックスは、噴水広場の北側に位置する店だ。
店長の村西利一は浅尾と同い年で、普段から仲がいい。
村西も、江角の勧誘で店を開いた店主の一人だ。
背が低く貧相な体付きで、もやしっ子がそのまま大人になったような男である。
ただし自分では、そこそこ男前だと思っている。
もちろん、言うまでもないことだが、彼もかなりのオタクである。
Vマックスのバックルームには浅尾と村西、それに信郎の三人がいた。
そこが詩出井亜里の控え室として使用されることになっており、彼女の到着を待っているのである。
信郎は、二人から少し離れてパイプ椅子に座っている。
やや苛立った表情なのは、先程から浅尾と村西が延々とアニメ音楽の話を続けているからだ。
二人は、山本正之の担当したアニメ音楽について熱く語り合っている。
「マンネリ打破を理由に『イタダキマン』で山本正之氏を主題歌の担当から外したのは、愚かな行為だったよなあ。そう思うだろう、村西?」
「ああ、そうだな。あの作品が“タイムボカン”シリーズの中で微妙な扱いになっているのは、放送時間枠の変更が問題なんじゃなくて、山本氏を軽視したことが何より大きいと思うな」
「それは同感だな。“タイムボカン”シリーズと言えば、やはり彼の音楽あってのものだからな」
「とは言え、その山本氏が復帰した『怪盗きらめきマン』は……」
「個人的には、あれは無かったことにしたいなあ。あと、個人的には、実は山本氏の音楽ではJ9シリーズの方が好きだったりするんだよ」
「ああ、あのシリーズも確かにいいな」
「『銀河烈風バクシンガー』や『銀河疾風サスライガー』の主題歌なんて、曲の構成が何となく妙なんだよ。だけど、ものすごく格好いい出来上がりなんだよな」
「そうそう、分かるなあ」
「うるせえよ、さっきからベラベラと喋りやがって」
信郎の怒声が、盛り上がるオタク談義を中断させた。
「もう少し静かに出来ないのか」
「どうしてだい。静かにする必要性を感じないんだけどな。我々は、ただ楽しく話しているだけだよ」
浅尾は飄々と言った。
「耳障りなんだよ。っていうか浅尾のオッサン、アンタはアイドルオタクじゃなかったのかよ。なんでアニメの話で盛り上がってるんだよ」
「僕は確かにアイドルオタクだよ。だけど同時にGSオタクであり、同時にアニメオタクでもあるんだ」
「欲張りすぎだろ」
信郎が渋い顔をした。
その時、バックルームのドアが開いた。
浅尾達の視線が、自然とそちらへ向く。
すると、江角が亜里と彼女のマネージャーを伴って入って来た。
マネージャーは、小太りの若い男だ。
「よお諸君、お待ちかねの亜里ちゃんを連れて来たぞ」
江角は、まるで所属事務所の社長のような得意げな態度で、亜里を紹介した。
亜里は、フリルの付いたピンクのワンピースに花柄の帽子といった服装だ。
どうやら、既にイベント用の衣装に着替えて来たらしい。
「皆さん、今日はよろしくお願いします」
マネージャーが、軽く会釈する。
「詩出井亜里です、皆さん、よろしくお願いします」
続けて亜里が挨拶をした。
キャッチフレーズに違わず、彼女は清々しい笑顔を見せた。
それだけで、浅尾の中での彼女に対する好感度は今まで以上にアップした。
テレビ番組などの仕事では愛想良く振舞っていても、裏では態度の悪いタレントも、中にはいる。
しかし亜里は、そういう類のタレントではなさそうだ。
「それにしても、今日も暑いな。異常気象じゃないのか、全く」
疲れたように江角が言った。
だが、それに浅尾は反応せず、立ち上がって亜里に歩み寄った。
「どうも亜里ちゃん、初めまして。今日のイベントで警護を担当する浅尾丹外といいます。どうぞよろしく」
浅尾は力強く握手した。
「前から注目していたんですよ。これから亜里ちゃんは、必ずビッグになっていきますから。それは絶対ですよ。何しろ、僕が今までに目を付けたアイドルは、必ず有名になっているんですから」
「あっ、はあ、そうなんですか」
亜里は戸惑った顔になりながらも、愛想良く対応した。
だが、浅尾は相手が困っていることに気付かず、高ぶった様子で話し続ける。
「デビュー曲の『明日のハートキャッチ』は、いい曲ですよね。ちょっとザ・ガリバーズの『赤毛のメリー』に似た雰囲気もありますね」
「ガリバーズって……?」
「ああ、そうか。そりゃあ知らないですよね。ザ・ガリバーズというのは、かつて宇崎竜童さんがマネージャーをしていたGSバンドで……」
「どうでもいいだろ、そんなこと」
信郎が二人の会話に割って入った。
「オッサン、亜里が困っているのが分からないのか」
「おっと、また喋りすぎてしまいましたか。これは失敬」
浅尾はピシャリと額を叩いた。
「心配するなよ亜里、このオッサンが使い物にならなくても、何かあったら俺が守ってやるからな」
「おやおや、まるで恋人のような口ぶりだね、信郎君」
浅尾は冷やかすように言った。
「うるせえよ。少し黙ってろ」
「はいはい、邪魔者は口をつぐみます」
浅尾が笑いながら言って、少し会話が途絶えた。
その時、ドアの向こう側から、男の怒鳴り声が聞こえてきた。
「分かってるんだぞ、ここに亜里がいるってことは」
「すみません、関係者以外は立ち入り禁止ですので」
低姿勢で対応している声の主は、Vマックスの副店長・大鳥だ。
「どうした、何かあったのか」
村西が外の様子を確かめに出ようとした。
だが、それより先に、ドアが荒々しく開かれた。
バタンッ。
ドアが攻撃的な音を立てる。
「ちょっと、やめてください」
止めようとする大鳥の手を振り払い、パンチパーマで強面の男がバックルームに入って来た。
男は豹柄のTシャツを着ており、首からは金のネックレスを下げている。
半袖から覗く左腕には、牡丹の刺青が見える。
いかにも、その筋の人っぽい雰囲気が漂う外見である。
「おい亜里、なぜ俺を避けるんだよ」
いきなり男が言った。
それは激しい口調ではなく、むしろ哀願するような感じだった。
「俺達は繋がっているんだぜ。お前だって本当は分かっているんだろ」
「やめてください。もう来ないで」
亜里は、怯えたように一歩後退した。
「なんだ、君は」
江角が問い掛けた。
「俺は亜里の恋人だよ」
「嘘よ。こんな人、恋人じゃないわ」
亜里は即座に否定した。
「マネージャーさん、もしかして、この人が例の迷惑男ですか?」
浅尾は小声で尋ねた。
「ええ、まあ」
マネージャーも、小声で答える。
「おい、聞こえてるぞ」
男が叫んだ。
「誰が迷惑男だ。俺は亜里の恋人だよ」
「へえ、そうですか」
浅尾は軽く聞き流してから、大鳥に視線を向けた。
「ああ大鳥君、こっちは大丈夫だから、仕事に戻っていいよ」
「あっ、はい」
大鳥は心配そうな表情を浮かべながらも、事務所を出て行った。
それを見送った村西が、気付いたように
「おい浅尾、俺の店なのに、勝手に指示するなよ」
と文句を付けた。
「別にいいじゃないか。細かいことは気にするなよ」
浅尾は、いなすように言う。
「気にするさ。あいつはウチの店員なんだから」
「じゃあ、お前ならどういう指示を出したんだ」
「こっちは大丈夫だから仕事に戻れと言うだろうな」
「僕の指示と同じだな」
「別にいいだろ、同じでも」
「だったら、僕の指示でも良かったじゃないか」
「おい、お前ら、俺を無視して会話を続けるな」
パンチパーマの男が怒鳴った。
「俺の言うことを本気にしていないのか。俺はな、もうすぐ亜里と結婚するんだよ」
「そうですか、良かったですね。それじゃあ、そろそろ帰ってもらえますか」
浅尾は、またも軽く聞き流した。
その態度が、男の怒りを煽ったらしい。
「お前、誰だよ。偉そうにしゃしゃり出てきやがって。ぶっ飛ばされたいのか」
彼は浅尾に近付き、眼光鋭く睨み付けた。
「ぶっ飛ばされるのは嫌ですけど」
「だったら、そこを退けっ」
男は、浅尾の肩を掴んで退かそうとした。
彼の頭の中では、簡単に浅尾が倒れ込む絵が想像できていた。
しかし、想像は現実とはならなかった。
浅尾は転身し、男が伸ばした右手首を自らの右手で掴んだ。
そして外に捌きながら、左手を相手の肘の下に添えて捻りを加えた。
「いたたっ!」
男は右腕を羽根折りの状態にされて、うめき声を上げた。
大進拳では打撃だけでなく、そのように関節を取る技も多く存在する。
浅尾は、なるべく相手にダメージを与えずに降参させることを想定し、積極的に関節技を学んだ。
打撃技よりも関節技の方が、力の加減が容易だからだ。
パンチパーマの男が痛がる様子を見て、浅尾はすぐに手を離してやった。
男は顔を歪めながらも、浅尾に敵意剥き出しの視線を向けた。
「てめえ、やる気か。だったら、やってやるぞ」
半身に構えて軽く跳ねながら、男は左ジャブの動きを見せた。
「こう見えても俺は昔、ボクシングをやってたんだぜ」
「信郎君、この人は君と同じようなことを言っているぞ」
浅尾は苦笑いを浮かべながら、そう言った。
男は、浅尾が全くひるまないことに苛立った様子を見せた。
「おい、何がおかしいんだよ」
「ボクシングをやっていたというのは、口から出まかせですよね?」
浅尾が告げた。
「な、何を言うか」
男は分かりやすい動揺を示した。
「あなた、『あしたのジョー』を読んだことがありますか」
「『あしたのジョー』だと?」
「あの漫画に出てきましたが、ジャブというのは肘を脇の下から離さない心構えで、えぐり込むように打つべきなんです」
「何だと」
「あなたのパンチは、肘が思い切り脇から離れている。それではパワーが拳に伝わりません。それに比べれば、信郎君のパンチは一応、経験者のものでしたね」
「一応って言うな、一応って」
信郎は不服そうに言った。
「うるせえ、ゴチャゴチャ言うな」
すぐに開き直り、パンチパーマの男は言葉を吐き捨てた。
「だったらお見舞いしてやるよ、俺のパンチを」
男は、一歩前に出ながら左ジャブを放ってきた。
彼としては、それを軽く当てて、続けて右ストレートを打ち込むつもりだった。
ただし、それは絵空事に終わった。
男が左ジャブを出した瞬間、浅尾がそれを右手で外に払ったからだ。
大進拳において、防御で最優先される方法は「受け流し」である。
まともに受け止めるのではなく、相手の攻めの方向を変えることによって、衝撃の軽減を図るのだ。
浅尾はパンチを受け流し、素早く右足で踏み込んだ。
大進拳では、防御と攻撃は一体だ。
相手の攻撃を受け流すと同時に、自分が攻撃を仕掛けるのだ。
踏み込んだ右足で、浅尾は男の左足を内から引っ掛けた。
大進拳に蹴りは無いが、そのような方法で足を使うことはある。
「うわっと!」
男はバランスを失い、後方へ派手に転倒した。
彼は咄嗟に右手で受け身を取ったが、不充分だった。
パンチパーマ男は尻と背中を床に打ち付け、その表情を歪めた。
「いててっ」
「もう、いいでしょう。そろそろ帰ってくれませんか」
浅尾は和やかに言った。
「この野郎、なめやがって。俺を本気で怒らせる気か」
男は尻をさすりながら、立ち上がった。
「怒らせるなんて、決してそんなつもりはありませんよ」
「うるせえっ!」
男は、大振りの右パンチを浅尾の顔面めがけて打ってきた。
「危ないっ」
後ろで見ていた亜里が、思わず悲鳴を上げた。
しかし、浅尾は余裕を持って攻撃を見極めていた。
浅尾はパンチを左手で上に受け流し、大きく踏み込んだ。
大進拳では、踏み込みは重視される要素の一つだ。
すぐさま、浅尾は低い態勢を取り、右の掌底を相手の胸部に押し当てた。
「むわっ!」
男の声が発せられたかと思うと、彼の体はドアまで吹き飛んでいた。
バンッ!
男が背中からドアに激突し、大きな音が響く。
「むうっ……」
パンチパーマ男は、その場に倒れ込んだ。
浅尾が使ったのは、彼が得意とする技の一つ、“鉄火”だ。
信郎が殴ってきた時に使ったのと同じ技だ。
敵の攻撃を受け流し、掌底で相手を打つ。
その際、体にパワーを溜め、打つ瞬間に一気に放出する。
それにより、普通の打撃より遥かに強い力を発することが可能になる。
その気になれば一撃で相手を死に至らしめることも可能な技、それが鉄火だ。
ただし、浅尾には相手を殺すつもりなど微塵も無い。
だから信郎の時よりは少しパワーを強めにしたものの、それでも随分と抑え気味で打った。
「さあ、まだやりますか」
浅尾は一歩前に出て、男を見下ろした。
「く、くそったれが……」
男は腰に手を当てながら、何とか立ち上がった。
「今日は、これぐらいにしてやるぜ。だけどな、俺と亜里は赤い糸で結ばれているんだぞ」
そんな捨て台詞を吐き、男はドアを開けて駆け足で去った。
浅尾の手加減によってダメージが軽かったためか、逃げ足は速かった。
「赤い糸とは、えらく古い言い回しをしたものだな」
浅尾は軽く笑った。
「いやあ、さすが浅尾君、君に頼んで正解だったよ」
江角が大げさに拍手しながら、ツカツカと歩み寄った。
「相変わらずのお手並みだな、浅尾。スッキリしたぜ」
続けて村西が言う。
そこにいる面々の中で、江角と村西だけは浅尾の強さを知っているのだ。
「俺もお前みたいに強かったら、モテモテなのにな」
「だけど村西、僕は全くモテないぞ」
「そりゃあ浅尾は見た目がダメだからさ。俺はお前よりハンサムだから、腕っ節があればモテモテだ」
「良く言うよ」
浅尾は村西と軽口を叩き合った後、亜里の方に視線を向けた。
「いやあ亜里ちゃん、本当に困った奴がいるもんですね。アイドルも大変ですね」
「え、ええ」
亜里はボーッとした表情で、当惑の返答をした。
どうやら彼女は、目の前で起きた出来事を充分に把握できていない様子だ。
「あの、亜里ちゃん?」
「オッサン、アンタさ」
浅尾が亜里との会話を続けようとすると、信郎が割り込んできた。
「前も言ったけど、何者なんだよ。あの男を一発で吹っ飛ばすなんて」
「言ったじゃないですか信郎君、ただのオタクだって」
「ただのオタクに、あんな真似が出来るかよ。大進拳ってのは、そんなに強いのか」
「まあ、いいじゃないですか」
浅尾は答えをはぐらかした。
「あの」
それまで亜里と同じように呆然と突っ立っていたマネージャーが、ようやく口を開いた。
「亜里を守っていただいて、ありがとうございます」
「いえいえ、警護を任された以上、これぐらいは当然のことです」
「だけど、どうせまた来るぞ、あの男」
信郎が言った。
「マネージャーさんよ。あいつに関して、名前なり住所なり、何か分かってることは無いのか」
「残念ながら、何も分からないんですよ」
困ったように、マネージャーが答える。
「俺、あいつを前にも見たことがあるぞ」
村西が、後ろから声を発した。
「前にも見たって?どこで」
「三丁目の裏通りに、『ロッサナ』っていう怪しいレンタルビデオ店があるんだ。そこから出てくるのを見たぞ」
「ビデオ店って、古い言い方だな。とっくにDVDやブルーレイの時代だぞ」
信郎が馬鹿にしたように言う。
「だけど、看板にはレンタルビデオ店と書いてあったんだよ。オープンしたのは最近のはずなんだけど、DVDショップとは書いていなかった」
「興味深い店だな」
浅尾が短く感想を述べた。
「それにしても、店から出てくるのを見ただけなんだろ。それなら単なる客だろうし、何の情報にもならないな」
「いや、単なる客ではない雰囲気だったぞ。店から外へ出てくる時に、中の誰かに向かって『例の物は、俺がチェックしたから大丈夫だ』と言っていた。たぶん、あれは店長じゃないかな」
「しかし、良く覚えていたな、ちょっと見掛けただけの男を」
浅尾は疑問を呈した。
「いかにも怪しい店だから、気になって中を覗こうとしたんだ。そうしたら、あいつが出て来て、ぶつかったんだよ」
「そんなことがあったのか」
「ああ。それで因縁を付けられて、ヤバい雰囲気になったのさ」
「なるほどな」
「その店、調べてみるか、オッサン」
信郎は浅尾の方を向いた。
「調べてみるかって、それは僕も行くということかな」
「当たり前じゃねえか。オッサンは亜里の警護を頼まれたんだぜ。だったら最後まで責任を持てよ」
「ようやく、ボディーガードとして認めてくれたようだね。まあ調べることには、やぶさかではないけれど。だけど、君がそこまで積極的だとはね。やはり亜里ちゃんのファンなんだね」
「だから違うってのに」
「とにかく二人とも、あいつを見つけてくれ。そして浅尾よ、今度はボコボコにとっちめてくれ」
村西が、いきり立ったように言う。
「どうしてお前が、そこまで意気込むんだよ」
浅尾が尋ねる。
「まるで、何か個人的な恨みでもあるような言い草だな」
「大有りさ。あいつと店の前でぶつかった時、俺は知り合いの造形師に作ってもらった『赤い光弾ジリオン』のアップルのフィギュアを持ち帰る途中だったんだ」
「ほう」
「だけど、あの男が因縁を付けて来た時に、それを叩き落として壊しやがった。ようやく手に入れた物だったのに。だけど、俺はお前みたいに強くないし、脅されたら泣き寝入りするしかない」
「JJやチャンプならまだしも、アップルのフィギュアか。そりゃ酷いな」
「お前なら分かってくれると思ったよ。だから、俺の代わりに復讐してくれ」
「いや、気持ちは分かるけど、復讐ってのは違うだろ。僕はブラック・エンジェルスでも何でもないんだから」
浅尾は困った顔で、頭をかいた。