始まりの元凶
こちらの作品は、不定期更新となります。然も、残酷描写が随分後の方にありますので、今のところ15禁は保険扱いです。(^_^;)
昔々、大昔…。
この世に何も無かった時代…。
一つの意識が、目覚める。
それは、姿無き者であった。
後に、姿無き大いなる神と呼ばれる意識は、孤独に耐えかね世界を生み出そうとするが、上手く行かなかった。そこで大いなる神は、他の世界を手本とし、七つの神を生み出して世界を彼等に創らせた。
その世界に何時しか危機が訪れた為、大いなる神は、それに対抗できる生命・神龍を創り出した。しかし、彼等と神々は、その危機の元凶を封印と言う形でしか回避出来無かった。
危機の元凶は、大いなる神から生まれたモノ。
孤独中の神が他の世界を嫉妬し、羨んだ結果生まれたモノ。
故に同じ神から生まれた者達だけでは、力が同等で完全に滅ぼす事が出来無い。それを知った神龍達は、危機を滅ぼす為の更なる力を欲し、彼等を纏める長を欲した。
大いなる神はその願いを聞き、彼等の力を増加し、纏める事の出来る存在を生み出す事にするが、自分から生み出すと神龍達と同じ結果になると思ったかの神は、生まれたばかりの人間に託した。
神龍の長・神龍王の証しとなる龍玉を創り、人間の許に送った。
しかし、それは無謀でしか無かった。
人間では龍王になれない事実をかの神は、嫌と言うほど犯した失敗で知ってしまった…。
その結果、かの神は、龍の王たる証の玉を初めて姿ありし神々の住む場所へ託した。龍玉は美しい流れ星となって神々の許に届き、二つの生命を育み、誕生させた。
その日の内に生まれた片割れの赤子は、忽然と両親の前から姿を消した。
何処に行ったのか、誰も判らなかった。
唯一人、大いなる神・エルムエストム・ルシムを除いては………。