~第八十九話~シーザリオ海岸~シーキング討伐~
はい、最近・・・
書く気がまったくおきないんですよね・・・
書けなくなったと言う訳では、ないんですけど・・・
でも、今日は書きました。
喧しい音が鳴り響いていて、その音で目が覚める。
今日で異世界生活三十一日目に突入
目が覚めて、部屋の中を確認して見ると、鳴り響いているのは、この部屋に設置してある「時物」が鳴っているので、それを止める事にした。
時物を止めた後、俺は……寝ているリムを起こす事にした。
何というか……あんな大音量で鳴っていたのに、何でこいつは全く起きないんだ?って思うんだが……
「リム、朝になったから起きろよ」
そう言うと、リムが
「ん…………あ、おはよう、コウ」
「ああ、今日のやる事は解っているよな?」
「今日のやる事……ああ、シーザリオ海岸に行って、そこにいる魔物、シーキングの討伐ね?」
「ああ、じゃあ朝飯を食べてから、シーザリオ海岸に行く事にするぞ」
「了解」
そう決めて、俺達は忘れ物が無いか確認した後
部屋の外に出て、食堂に行く事にした。
食堂に辿り着くと、従業員の格好をしたクリスと遭遇
「あ、おはようございます、コウさん、リムさん」
「ああ、今日の朝食ってなんなんだ?」
「今日は卵を使った料理になっていますよ? さあ、席に着いて下さいね?」
「解った」
クリスにそう言われたので、俺達は席に着く。
席に着いた後、テーブルの上に置かれたのは、卵を使った料理みたいだった。
見た目的に美味しそうで、料理の名前が解らなくても、旨そうに見えるので
早速頂いて見ると、思ったとおり結構美味しかった。
リムも気に入ったのか、速いスピードで食べているので、俺も張り合う必要は無いのだが、速いスピードを出して完食
今日はリムが宿代を払うって決まっているので、リムが女将さんに宿代を払った後
俺はクリスに
「クリス、今日もシーザリオ海岸に行くんだが、お前はついて来るか?」
そう聞いてみると
「何で私が一緒に行かなくちゃいけないんですか? 行く必要は無いと思うんですけど……私、昨日案内しましたしね?」
「そうか、ま、いいか……じゃあ行くか? リム」
「ええ、それじゃあね? クリスちゃん」
「あ、はい、またこの店に立ち寄る事があったら、歓迎しますね?」
クリスにそう言われた後、俺達はシーザリオ海岸に行くので、このユーグレストの町を出る事にした。
ユーグレストの町を出てから、数分後
草むらから一体の魔物が飛び出してきた。
その魔物は、狼の姿をしている魔物で、前にも何回か戦った事のある魔物
ロンリーウルフだった。
ロンリーウルフは、俺達の姿を確認したからか、襲い掛かって来たので、俺は焦る事無く、指先をロンリーウルフに向けて、一言こう言う。
「デス・トラップ」
俺の術が発動、ロンリーウルフの動きが止まったので、その間に自分の持っている武器、光夢であっさりと撃退、簡単に消滅したので、結構楽勝だった。
「さ、他に魔物はいないようだし、行くか」
「了解」
再びシーザリオ海岸に向けて歩いていくと、次に現れたのは
赤色をしていて、二枚の鋏みたいな手をつけている小柄な物体だった。
「なあ、リム? もしかして……これが、クリスが言っていた魔物「シザークラブ」か?」
「そうなんじゃないかしら?」
改めて見てみると……うん、蟹そっくりだった。
いや、蟹のように進むかどうかはまだ不明なので、とりあえず観察してみる事に決めて、待っていると
シザークラブが速いスピードで前に直進して来たので、ちょっとびっくりした。
「凄い移動速度が速いな? こいつ……」
「そうね……あの魔物、攻撃方法ってあの手にある物で攻撃して来るのかしら?」
「さあ? ま、とりあえず……」
俺は指先をシザークラブに向けて、こう言う。
「デス・トラップ」
俺の術が発動して、シザークラブの動きが止まったので、俺はリムに
「リム、火系の術を当ててみてくれ」
そう言うと
「火系の術を? まあいいけど……じゃあ行くわよ? フレイ・バースト」
リムの火系の術が発動して、杖から火炎球が出現して、シザークラブに命中
一撃で燃え上がり、数秒後、その場に何も残ってなかったので、どうやら倒せたみたいだった。
「火系の術で一撃のようだな」
「そうみたいね……うん、他に魔物もいないみたいだし、行きましょうか?」
「ああ」
そう決めて、シーザリオ海岸に向けて進んでいく事、数十分後
シーザリオ海岸に到着、このシーザリオ海岸付近にいる魔物、シーキングが何所にいるか探してみると、遠くの方に、赤と白の斑模様をしたスライム状の生物を発見、あれが危険指定の魔物「シーキング」なので、俺は
「リム、シーキングを発見したから、俺が先制攻撃をかけるから、リムが術で倒してくれ」
「解ったわ、でも……大丈夫なの?」
「任せろ、じゃあ行くぞ」
そう言ってから、シーキングに近づいていく。
ある程度近づいた後、俺は対象物をシーキングに設定、効果を毒にして
術を発動する事にした。
「デットリー・レイ!」
俺の術が発動して、シーキングの赤白の斑模様が変化していくのを確認
緑色に変化していって、ブルブルと震えているので、これは毒状態になっているんじゃね?って思うので、俺はリムに
「リム! 風系の術で、強いのを頼むぞ!」
そう言うと、リムが
「解ったわ! なら……これね! ウイング・トルネード!」
リムが杖を構えて、術を発動
空中に出来た魔方陣から、竜巻みたいなのが出現して、シーキングにぶち当たった。
シーキングが竜巻にのまれて、見た感じ細切れになったのが見えて、数十秒後、竜巻が消えていき、シーキングを見てみると、消滅していって、地面に赤い目玉らしき物が落ちているのが確認できた。
「コウ……倒す事が出来たみたいだけど……もしかして、あれが依頼品?」
「ああ、多分そうだ……シーキングを倒した時に出現する依頼品「レッドアイ」だと思うぞ」
「そう……見た目が気持ち悪いわね……これ……私、持ちたくないわよ?」
「じゃあ、俺が持つ事にするぞ、丁度いいのがあるしな?」
「いいの?」
「ああ、ちょっと見ていろ」
俺は自分の指に装備している指輪に向かって、魔法鞄よ出ろ!と念じてみる。
すると、指輪が変化していって、鞄になった。
「コウ、それってどうしたの?」
「ああ、前にベゼルバードの魔術大会に参加しただろ? その時の優勝商品が、この魔法鞄なんだ、じゃあ、早速」
俺は、地面に落ちているレッドアイを魔法鞄の中に収納すると、魔法鞄を持って、指輪になれ!と念じる。
魔法鞄が変化していって、指輪になったので、その指輪を装着
「こんな感じだな? な、凄いだろ?」
「いいわね……それ、かなり便利そうだわ……ね? それ、私にくれない?」
「やだ」
「もうちょっと考えてから言う事でしょうよ? 即答って……はあ……いいわ、で……もう依頼完了よね……って……」
「ん? どうした?」
「あそこにいるの? シーキングじゃないかしら……?」
「え?」
リムが指差す方向を見てみると、赤白の斑模様のスライム状の物体を発見
確かに、シーキングだった。
「確かに……でも、もう依頼は達成してるしな? 無理に倒す必要は無いから、退散する事にするぞ」
「解ったわ、さっき使った魔術で、もう私、魔力がほとんど残ってないし……あのシーキングとは戦いたくは無いから、いきましょうか」
「ああ、じゃあ……シグルンの町へ行くとするぞ、幸い、あのシーキングはこちらに気がついてないみたいだしな」
「了解」
こうして俺達は、依頼を完了したので、シグルンの町へと、行く事にしたのであった。




