~第八十三話~シグルンの町~新たな依頼を引き受けました~
はい、三日間休んでいたのは、
風邪をひいてしまって、体調悪くて執筆できる状態では無かったです。
けど、きょうは回復したので、執筆しました。
変な男に声をかけられたけど、無視する事にして
俺達は、このシグルンの町に住んでいるイゴールの家へと向かう事にした。
町の中を歩いて、イゴールの家に到着。
扉を叩き込んで、こう言ってやる事にした。
「イゴール、いるか?」
大声でそう言うと、家の中から出て来たのは、この家の持ち主
イゴールだった。
「一体なんじゃい……騒々しい……」
「前に訪ねて来ただろ」
「久しぶりね? イゴール」
リム(レイナ)が、そう言うと
「もしかして……レイナお嬢様か?」
「ええ、そうよ? イゴール……貴方に聞きたい事があるのだけど? いいかしら」
「一体何でしょうか?」
「私が住んでいた家って、いま、どうなっているの? イゴールが管理しているのよね?」
「あの家の事ですか? 実は……一度、あの家を見に行きまして、扉や窓が壊れていたので、それを直して、あと壁の色を塗り替えて、新しく作り変えたんですよ、確か……コウと言ったかの?」
「ああ」
「コウから前に貰った費用で、あの家を直したのじゃ、で……残りが確か……1万5000ベリカだったのう……持ってきたのか?」
「いや、まだだな? とりあえず確認に来ただけだしな、誰にも売っていないよな?」
「ああ、売ってはいないぞ」
「ならいい、じゃあ……お金が溜まったら、また来るからな?」
「あい、解った」
「では、行くぞ」
「解ったわ」
そう決めて。俺達は移動する事にした。
シグルンの町を移動して、俺はリム(レイナ)に
「リム、とりあえず……家は、まだ売られていない事が解ったし、資金集めと行こうと思っているんだが……それでいいよな?」
「ええ、私はそれでOkよ? ねえコウ……資金集めってどうするの?」
「そうだな……この街には、冒険者ギルドがあるしな? そこで高額依頼と小額依頼があるから、高額依頼を受けようと思う」
「高額依頼ね……それって、危険じゃ無いのかしら?」
「大丈夫、俺の術があれば、何とかなると思うしな」
「……コウが、そう言うなら、じゃあ、行きましょうか? 冒険者ギルドに」
「ああ」
そう決めて、俺達は冒険者ギルドへと向かう事にした。
町の中を歩いて数十分後、冒険者ギルドに辿り着く。
早速中に入ってみると、中にいるのは、強面の男や、剣を装備している男とか、色々な人がいた。
俺は、受付を担当している男に話しかける事にした。
「依頼を受けたいんだが」
俺がそう言うと、男が
「おや……確かここに来るのは、久しぶりじゃないか?」
「ああ」
「依頼を受けたいと言っていたが……それは、俺が担当している高額依頼でいいんだよな?」
「そう言う事だ、一体どんな依頼があるんだ?」
「ちょっと待っていろ」
男がそう言うと、一枚の紙を取り出した。
「これが、依頼の内容となっている。 じっくりと確認して決めてくれ」
「解った」
渡された紙の中身を見てみると、そこに書かれてあるのは
シーキングの討伐 8000ベリカ
グリーンファントムの討伐 7000ベリカ
サーベントナイトの討伐 6000ベリカと書かれてあった。
これを見てみると、一番高いのがシーキングと書かれている。
この場合、俺の術をうまく活用すると、倒せるんじゃね?と思ったので
「じゃあ……このシーキングの討伐依頼にする」
俺がそう言うと
「シーキングだな? じゃあ、詳細を教えるぞ、シーキングはここから西に進むと、海があって、その近場にある海岸の名前が、シーザリオ海岸と言ってな? そのシーザリオ海岸に出没する魔物が、このシーキングだ。見た目は、赤と白の斑模様していて、結構大きいぞ? 攻撃方法だが……よく解っていないんだ、まあ……危険と感じたら、キャンセルするといい。 このシーキングを倒した時に現れるのは、レッドアイと呼ばれる物でな? そのレッドアイを一個手に入れて、ここに持ってきたら、依頼完了だ。 ちなみに期限は無いから、レッドアイを手に入れたら、それで依頼料を支払うとする。それでいいか?」
「解った」
「じゃあ、気を付けて、行ってくるといい」
男がそう言うので、俺達は冒険者ギルドを出る事にした。
冒険者ギルドを出た後、リム(レイナ)が
「コウ……依頼……完了できそうなの?」
「多分大丈夫だと思うぞ? それより……」
「それより?」
「まず、西がどっちかだよな? リム、解るか」
「私に聞かないでよ、私が解るわけないでしょ?」
「そうか……」
リム(レイナ)がそう言うので、ここはどうしたらいいか……と考える事にした。
考えていると
「見つけたぞ……何で俺について来なかったんだ! お前!」
俺に言って来たのは、さっき俺が無視した二刀流の剣士だった。
「ついて来なかったって……だって、俺が行くって了承してないだろ?」
「う、それはそうなんだが……と、ところでリム、何で何も言わないんだ」
「えっと……まず、貴方誰よ」
「…………本当に忘れてしまったのか? リム……」
「まず、覚えてないわね」
「っく……なら教えてやる、俺の名前はアルサス・ミラーと言う。お前の従兄弟だ」
「え……それ、本当なの?」
「嘘ついてどうするんだ、で……そこのお前!」
「俺の事か?」
「何でお前は、リムと一緒に行動しているんだ! 前にリムに聞いたら、レインとか言う人と一緒に行動しているって言っていたんだぞ!」
それってつまり……リムが前に、レインと一緒に行動していたのは知っていて、今は俺と行動しているから、レインがいなくて俺と一緒にいる事が、不思議でしょうがないって事だよな?
なら……俺は、こう言ってやるか
「だって今は、俺がリムのパートナーだしな?」
「な、なんだと……ほ、本当か? リム……」
「え? え~っと……そ、そうね? 今はコウと一緒に行動しているわね」
「ほらリムがこう言っているだろ? お前……アルサスと言ったっけ? リムに何か用事があったのか?」
「あるから声をかけたんだ、リム……俺と来てくれないか? こんな男はほっといてな? それに……お前のおじい様にこう言われているんだ、リムを見つけたら、呼び戻して欲しいとな? だから一緒に来てくれ」
「えっと……そう言われても……」
そうだった。 今は……リムの中には、レイナがいて
今はレイナが表に出ているから、このアルサスがレイナに言っているようなものだったと言う事を思い出したので、俺はこう言う事にした。
「駄目だな」
「何でお前が決めるんだ!」
「俺達は、やる事があるしな? 邪魔するのか?」
「なら…………俺も一緒についていくぞ! その用事とやらを見せてもらおうじゃないか!」
え~こいつ……何言ってるの?って感じなんだが?
俺は、この男がついて来るのは、なんかうざそうだったので、俺の術を発動する事に決めて、対象物をアルサスに設定、効果を睡眠にして、指先をアルサスに向けて、こう言う。
「デットリー・レイ!」
俺の術が発動、アルサスに効果があるのか? 観察してみると
「う……何しやがった……」
そう言って、地面に崩れ落ちるように倒れて、眠りについたみたいだった。
うん、ばっちりと俺の術が効いたみたいなので、俺はリム(レイナ)に
「リム、行こうか」
「え!? い、いいの? この人そのままにして」
「いいいんだよ、こいつ……ただ眠ってるだけだしな? それにな? こいつがついて来るとか、嫌だと思わないか?」
「う…………それはそうね……」
「だろ? 誰かが起こしてくれるんじゃないか? だから行こうぜ?」
「はあ……解ったわ、コウに従うわね」
リム(レイナ)がそう言ったので、俺達はこのアルサスをそのままにして、移動する事にした。
移動中、町の人に「西はどっちだ」を訪ねて、教えて貰い
西の方角が解ったので、お腹が減ったので、腹ごしらえした後
依頼「シーキング」の討伐しに行く事にしたのであった。




