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~異世界で、王道は目指しません~  作者: 零堵
~ベゼルバード編~魔術大会~
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~第七十八話~ベゼルバード王国~魔術大会~準決勝戦~魔術師(サモナー)~

最近、考える事

今行っている、このベゼルバード王国編を終わらすと、次は何編にしようかな?とか考えていたりしています。

ちなみに候補としてあがっているのは

1 コウが、敵の魔術師に術をかけられて、見知らぬ大地に飛ばされて、そこから這い上がる「孤軍奮闘編」


2、レインやリムの家族が現れて、騒動を巻き起こす「お家騒動編」


3、再びユーグレストに戻って、そこからやり直す「ユーグレスト出戻り編」


4、魔王グレイトニブの部下達が、町や村に侵攻してくる「魔族襲来編」


5、豪邸を買えたのはいいけど、やる事が多くなってしまい、奮闘する「豪邸改築編」


6 リムの中にいる、レイナの体を捜す旅をする「身体捜索編」


とまあ、こんな感じです。

ま、今の所、このなかからどれを基準にやるか、全くきまっていないですけどね?


ルコが言うには、次が準決勝と言う事なので、これに勝てば、決勝だと思う。

まあ、俺の術の使い方によっては、楽に決勝に進めそうなものだが……

油断は禁物だよな? 相手がどんな術を使ってくるのか、全く解らないしな……とりあえず……相手の様子を見て、戦って行く事にするかと決めて、部屋の中で待機する事にした。

部屋の中で待つ事、数分後、ルコが部屋の中に入って来て

「お待たせしました、今から準決勝戦を始めたいと思いますが……何か質問は、ありますか?」

「ああ、次の俺の対戦相手って、どんな奴なんだ?」

「そうですね……次のコウ様の対戦相手は、魔獣使いですね、かなり強いですよ? この人って、その魔獣を使って、相手を全て一撃で倒してますし、コウ様……もしかしたら、勝てないかも知れないって感じですね」

「そうなのか?」

「はい、でもコウさんも、強いと思いますし、頑張って下さいね? では、試合会場にご案内しますね」

そう言ったので、俺はルコの手を握る事にした。

ルコの手を握った後、ルコが術を発動、試合会場に一瞬で辿り着く。

試合会場のマジック・シールド内にいたのは、一人の赤色の魔術服を着込んだ、金髪の男だった。

顔を見てみると、結構美形なのだが……何か不自然な感じがしていた。

何と言うか……作られた顔?って言うのか? そんな感じの顔だった。

まあ、美形は美形なので、女にモテるんじゃないかって思ったりしたが、こんな考えをしても、意味がないので、考える事をやめて、マジック・シールドの内部に入る。

俺がマジック・シールドの内部に入った後、この金髪の男が俺の姿を見て

「黒髪……もしかして……」

と、俺の姿を見て、何か考えている風だった。

一体何なんだ?って感じなのだが?

そう思っていると、ルコが

「では、ただ今から、コウ様対クレイ様の準決勝戦を始めたいと思います、ルールは同じく、制限時間は十分間です、では、始め!」

そうルコが言って、試合が始まった。

試合が始まったと言うのに、このクレイと言う男……全く動く様子がなく、俺を観察しているみたいだったので、俺は

「攻撃しないのか?」

と、聞いてみると

「そっちからでどうぞ、俺、結構強いしね?」

と、言って来たので、俺は杖を構えて、こう言う事にした。

「デス・トラップ」

そう言うと、クレイが

「その術……やはり!」

何か……俺の使う術を聞いて、驚いている風に見える。

もしかして……俺の術を知っているのか?って感じだった。

そう思っていると、クレイが

「コウと言ったな? ちょっと確認したい事があるから、近くに来てくれないか?」

「確認したい事?」

「ああ、攻撃はしないからな、確認したい事だ」

「……解った」

俺は、そう言ってクレイに近づく事にした。

クレイに近づくと、クレイが小さい声で

「お前、もしかしてさ……魔術師ネクロマンサーか?」

と、聞いて来たので、俺は

「知ってるのか?」

と、聞くと

「じゃあ、そうなんだな? そうか……なら、俺との相性は悪そうだな、ルコ! 俺は棄権するぞ!」

「え? クレイ様、棄権ですか?」

「ああ」

「……解りました、クレイ様の棄権により、コウ様の勝ちとします!」

クレイが勝手に棄権したので、俺の不戦勝みたいな感じになってしまった。

試合があっけ無く終わり、クレイが

「ここじゃなんだから、控え室で話したい事があるんだ、いいよな?」

「……まあ、構わないが」

「よし、決まりだな? ルコ、案内してくれ」

「あ、はい、解りました」

そう言って、ルコの術で控え室に戻る事になり、控え室に辿り着く。

控え室に辿り着くと、ルコが「では、話があるようですし、私は退散しますね? 決勝戦の時間になったら、呼びに来ますので」と言って、ルコが部屋から出て行く。

部屋から出て行った後、クレイが

「よし、じゃあ……改めて確認するが……本当に魔術師ネクロマンサーなんだよな?」

「ああ、じゃあ……クレイって、もしかして……俺と同じ?」

「そう言う事になると思うぞ? ちなみに俺の本名はな? 暮井弘明くれいひろあきって言ってな? まあ、こっちではクレイって名乗ってるから、クレイと呼んでくれ、コウは……それが本名なのか?」

「いや、俺は夢野光揮って言うぞ、こっちではコウ・ドリムって名乗ってるな」

「じゃあ、コウって呼ぶな? コウ……この俺達がいる場所って、ゲーム「マジカル・クエスト2」の中の世界だと思うか?」

「そうなんじゃないか?」

「俺は、違うと思う、まあゲーム「マジカル・クエスト2」を基にして作られた世界と言うのか? そんな感じの異世界なんだと思っているんだ、ちなみにどうやってこの異世界に来たんだ? コウは」

「そうだな……確か「マジカル・クエスト2」をやる為、家に帰る途中に、気がつくと、ユーグレストの森の中にいたな……クレイは?」

「確か……マジカル・クエスト2を徹夜して、遊んでて、眠気を我慢してたら、いつの間にか、見知らぬ部屋の中にいたな、しかも俺、この金髪になってんだぜ? かなり驚いたし」

「そうなのか?」

「ああ、俺の作ったキャラアバターと同じ顔に髪型になっていたからな? で……俺が最初にいた所は、このべゼルバード王国の空き家だぜ? コウは魔術師ネクロマンサーなんだよな?」

「ああ」

「俺は、魔術師サモナーに設定したから、魔術師サモナーだぞ。コウの術って、魔術師ネクロマンサーの術として、知っていたから、声かけたんだ、で……ここからが、本題なんだが……この異世界が、ゲーム「マジカル・クエスト2」を基準にして作られているとなるとな……魔王グレイトニブを倒すと、ゲームクリアとなって、元の世界に戻れるんじゃないかと思うんだ、コウ……元の世界に戻りたいか?」

「いや、全然」

「即答かよ」

「こっちで目標とか出来たしな? クレイはどうなんだ?」

「俺も戻りたいと思ってないな、戻ったって、いい事なんて無いしな~、こっちの方が俺に合ってると思うし」

「そうなのか?」

「ああ、でも、俺が魔術師サモナーで、コウが魔術師ネクロマンサーだろ? じゃあ……俺達の他に、魔術師マジシャンと、魔術師ヒーラーがいるかも知れないって事かも知れないぞ」

「かもな? で……クレイはこれから、どうするんだ?」

「俺か? 実は俺、今……このベゼルバード王国の魔法警備士なんだぜ?」

「魔法警備士? なんだそれ?」

「実はさ~この国の魔法兵とガチで戦ってさ? 勝っちゃったから、国王から「この国の魔法警備士になってくれ~」ってお願いされてしまってな?  今は、王城暮らしで、かなり優雅に暮らしてるって、感じだな、コウは?」

「今は……冒険者みたいな事をやってるな、目標「豪邸」と決めて、活動してるな」

「そっか、ま、俺はこの国にいるから、何かあったら、ベゼルバード城に来てくれよ? それじゃあな」

「あ、最後に一ついいか?」

「なんだ?」

「何でこの大会に参加したんだ?」

「ああ、王女が「あんた、強いんだから参加してみれば?」ってしつこく言って来てな? 別に俺は、参加しようとは思ってなかったんだが、参加しないと「職務怠慢とみなして、今の地位を剥奪してあげますわ!」とか王女が言うからな? 仕方が無く参加した感じだな? じゃあ、俺は城に戻るな?コウ、決勝戦、頑張れよ? それじゃ」

そう言って、クレイが部屋から出て行き、俺は考える。

これで、魔術師サモナーは、見つかったから、あとは……魔術師マジシャン魔術師ヒーラーだが……俺と同じような目にあってる奴、いるのか?って感じだが……ま、考えても仕方が無いので、決勝戦をどう戦うか、考える事にしたのであった。

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