~第七十四話~ベゼルバード王国~魔術大会~
ちょっと肌寒く感じて、目が覚める。
目が覚めてから、自覚する事は、俺は一人でこのベゼルバード王国の宿屋の中「リラクベゼル」で、仲間と別れて、一人部屋に泊まったと言う事だった。
今日で確か……異世界生活二十八日目に突入して、今日のイベントを思い出す。
今日は、この国で開かれる魔術大会が、行われると言う事なので、この魔術大会の参加チケットを持っているので、どうせなら参加するか? と思い、魔術大会に参加する事に決めて、まずは……自分の魔力を確認する為、自分の手持ちバッグから、魔証石を取り出して、自分の魔力を測ってみる事にした。
魔証石に現れた数字を見てみると
魔力最大値310
魔力値310と表示されたので、前は300だったので、1レベル上がって、俺の魔術師レベルが31なのだと思われる。
とりあえず……魔力を確認したし、別の部屋に泊まっている仲間と合流する事にするか? と思い、身支度を整えてから、部屋の外に出る事にした。
部屋の外に出て、この宿屋には、温泉があるので、とりあえず……朝風呂とするかな……と思い、温泉がある場所へと向かう事にした。
ご親切にも、案内板が設置してあったので、案内板が指し示す通りに道を進んでいくと、温泉がある場所に辿り着く。
部屋が三つに別れていて、男と女、それと使役獣と書かれてあった。
……使役獣って何だ?って思うんだが……もしかして、ペットかそれとも、召還獣とかそんな類の物なのかも知れないな……
まあ、考えてもしょうがないので、男と書かれた部屋の中に入り、籠が置かれてあったので、服を脱いで、その中に服を入れる。
白い手拭いみたいな、布があったので、それを持って、温泉に突撃する事にした。
温泉を見てみると、緑色の湯と、赤色の湯の二種類あった。
説明書きに、緑の湯は疲労回復、赤の湯は魔力回復と書かれてある。
俺は、どっちの湯に入ろうか……と悩んだ後、とりあえず緑の湯に入る事にした。
緑の湯に入ってみると、温度がそんなに熱くも無く、丁度いい温度設定だった。
広さも結構広いので、足が伸ばせてリラックス出来て、他の客がいないので、ほぼ貸切状態だった。
あんまり長く入っていると、眩暈がして来るので、十分温まった後、温泉を出る。
温泉を出た後、着ている服を着て、元の姿に戻り、温泉場所を出る事にした。
温泉を出た後、皆は何所にいるか……と考えて、食堂の方にいると思い、食堂に向かう事にした。
食道に辿り着くと、既に全員集まっていて、俺は皆に話しかける。
「おはよう」
「あ、コウ、おはよう……なんか……髪が濡れているけど、一体どうしたの?」
「ちょっと朝風呂に入ってたからな」
「そうなんだ、ここの温泉って気持ちいいわよね?」
「ああ」
「ところで、コウ?」
「何だ? レイン」
「コウは、今日の魔術大会に参加するんだよな?」
「ああ、そう言う事になるな?」
「じゃあ……優勝するつもりなのか?」
「それはどうだろうな……誰が出て来るのか、解らないし」
「と言うかですね……コウさんの魔術を使えば、ほぼ無敵じゃないですか? 私が体験した術とか、かなりやばいですし」
「そうなのですか? クリスさん」
「うん、確か……動きを止める術に、魔術を封印する術とかあるし……それをやられたらと思うと……ぞっとしますよ?」
「そ、それはそうかもです……」
「ま、とりあえず……魔術大会に出る事にしたからな、行ける所までいくつもりだぜ」
「そう……じゃあ、朝食を取ったら、会場に行きましょうか」
「ああ」
そう言って、ここの従業員に朝食を注文をする事にした。
出された朝食はと言うと、パンを使った創作料理だった。
見た目は思いっきり真っ黒で、これって何パンだろと思い、齧ってみると、俺のいた世界で当たり前のように食べてた味、カレーに近い味がした。
皆の様子を伺ってみると、辛いのが苦手なのが、ユーリとクリスで、リムとレインは平気な顔をして、食べていた。
ちなみに従業員にこのパンの名前を聞いた所、カライパンとか言うみたいで、もうちょっとネーミングセンスが何とかならんかったのか? とちょっと、思ってしまった。
朝食を取り終わった後、受付に行き、受付の男に、武器を返して貰って、宿代を払う事にした。
ここは誰が払うかを相談すると、リムが「今日は、コウが払ってくれないかな? 男でしょ?」とか言って来たので、まあいいか……と思い、俺が全額払う事にした。
代金を払い終わり、俺達は宿屋「リラクベゼル」から出る。
ベゼルバード王国の町並みは、何と言うか……活気付いている感じがした。
人々も沢山歩いていたり、出店が出店されていたりして、ユーグレストの町であった「ユーグレスト祭り」と同じような雰囲気だった。
「これって、今日が魔術大会の日だから、賑わっているのか?」
「多分、そうなんじゃないかしら?」
「コウさん、魔術大会の会場に向かわれるのですよね?」
「ああ、じゃあ……行くか」
「ええ」
そう言って、俺達は、この国で開かれる魔術大会の会場に向かう事にした。
ベゼルバード王国の移動して、数十分後
魔術大会が行われる会場に辿り着く。
会場に辿り着くと、レインが
「コウ、私達は一般客として入るつもりだから、入場はあちらになるみたいだから、私達は先に会場に入っているぞ」
「解った」
「じゃあ、行くか」
「ええ」
「はい」
「がんばって下さいね? コウさん」
そう言って、レインとリムとクリスは、観客席がある建物の中に入って行った。
一人になって、俺は参加受付会場と書かれた場所に行き、受付の男に
「魔術大会に参加する場合、どうすればいいんだ?」
そう言うと、男が
「では、参加チケットをご提示して下さい」
と言ったので、シグルンの町で貰った、参加チケットを受付の男に見せると
「…………確認が取れました、では貴方の名前は?」
「コウ・ドリム」
「コウ様ですね、コウ様の番号は4番になります、ランダムシャッフル制なので、まだ対戦相手は解りません、控え室に案内しますので、そこで待機していて下さい、今、係の者が案内しますね?」
と言うと、建物の中から、一人の女性が出てきた。
「はーい、私が案内役のユコです、では、選手の貴方、控え室に案内しますね? 私について来て下さい」
とユコと名乗った女性にそう言われたので、俺は大人しくついて行く事にして、こうして俺の、この場所での魔術大会が、始まろうとしていたのであった。




