~第六十九話~ベゼルバード王国~リラクベゼル~
はい、零堵です。
時間が取れなくて、やっと今日、投稿する事が出来ました。
次は、いつ投稿出来るか・・・ですかね~
いつの間にか、ユニークアクセス数二十万人超えました。
ありがとうございます~
ベゼルバード王国に辿り着いた俺達は、疲れたので、この国の宿屋「リラクベゼル」に泊まる事にした。
国の中を歩いて、数十分後、前に泊まった宿屋「リラクベゼル」に辿り着く。
「あ、やっと来たわね」
と、そう言って来たのは、別行動をしていたリムだった。
「やっとって……一体どれくらい待っていたんだ?」
「そうね……大体三十分くらいかしらね? で……コウ? レイン達が何所にいるか、解ったの?」
「いや……それは、解らなかったが、冒険者ギルドと魔術大会の会場を見つけたぞ、まあ……この国にいれば、いつかは見つかるんじゃないか?」
「いつかって……コウさん、探す気あるんですか? 本当に」
「別に急ぐ事もないだろ? それともクリス、何か急ぎの用事とかあるのか?」
「いえ、それは別に無いんですけど……でも、早く魔術が使いたいんですよ~! だから早く治したいんです!」
「ふーん」
「うわ、何か言い方がむかつきます……はあ……で……リムさんは、何所に行って来たんですか?」
「私? 私はこれを手にいれたのよ」
そう言って、リムは懐から一冊の本を取り出した。
「あ、それって魔術教本ですよね? じゃあ、リムさん、新しい魔術を覚えるんですか?」
「ええ」
「……魔術教本って何だ?」
「え? コウさん……魔術師なのに、知らないんですか?」
「俺は何ちゃって魔術師だからな、で……その本は?」
「この本はね? 魔術教本と言って、この本に書かれてある呪文を解き明かすと、新しい魔術が使えるって事なのよ、私はね? 魔術教本をいっぱい解き明かして、色々な魔術を会得したわ、せっかくこの国に来たので、新しい魔術でも覚えようと思ってね? それでこの魔術教本を購入したのよ」
「ちなみに、いくらなんだ? それ」
「これ? そうね……400ベリカってとこかしらね」
それは本の値段として、安いのか高いのか、微妙なとこだな?
俺は、気になったので、リムに聞いて見る事にした。
「で、リムは何の呪文を覚えようと思ったんだ?」
「これはね? 土系の呪文が書かれてあるのよ、名前は「アース・バイド」、クリスちゃんは知っているかな?」
「あ、はい、知っていますよ、私も覚えようとはしたんですが、私は習得する事が出来ませんでした」
「そう」
アースバイド……何か聞いた事があるな……って、思い出した。
確か、ゲーム「マジカル・クエスト」に出て来た、魔術師が覚える術で、地割れを作って相手を落とす術だと言うのを思いだす。
でも、この術……飛行系の魔物には、全く効果がなかったんだよな? まあ、飛んでいる奴に地面を割ったって、意味が全く無いからな?
そんな事を考えていると
「コウさん、そろそろ暗くなって来ますし、宿の中に入りませんか?」
と、クリスがそう言ってきたので、それもそうなので、宿の中に入る事にした。
宿に入ると、「いらっしゃいせ~リラクベゼルへようこそ」と言って来たのが、受付にいる男の人だった。
俺は、男の人に「一泊したいんだが?」と言うと
「畏まりました……では、部屋はどうしますか? 一緒ですか?」
と、言うので、俺は二人に
「二人とも、一緒でいいか?」
と、聞いてみると
「だ、駄目です~別々が良いです、それがいいですよね? リムさん」
「え、ええ……クリスちゃんもそう言ってるし、コウ、別々にしましょう」
「解った、じゃあ……一緒でお願いする」
「い、良いんですか?」
「ああ」
「コ、コウさん、何でですか!?」
「いいじゃん別に、部屋を分けるのはもったいないだろ? それとも何か? 一緒が嫌だって言うのか? なら、クリスの分は、自分で払えよ?」
「う……リ、リムさんは良いんですか? こんな暴挙を許して」
「コウに逆らわない方が良いと思うわよ? クリスも知っているでしょ? コウの術の恐ろしさを……」
「う…………わ、解りましたよ~……」
「なら、決まりだな? では、一緒で」
「解りました、では、武器を預からせて頂きますね」
「ああ」
そう言って、俺達の持っている武器を、受付に預ける事にした。
預けた後、部屋に案内されて、部屋の中に辿り着く。
部屋に辿り着くと、クリスが
「変な事しないでくださいよ? コウさん」
とか言って来やがったので、俺は
「変な事ってなんだ? それは何に対して、変な事だ? と言うか……クリス、そんな事を考えるお前の方が、変なんじゃないか? 気にしすぎじゃないか」
「う……だって、私とリムさんは、女の子ですよぅ? 普通、一緒になったら、そう思いますって」
「まあまあ、あ、クリスちゃん、この宿って、温泉があるらしいのよ、一緒に行かない?」
「温泉ですか? 行ってみたいです」
「なら、決まりね? 私達は温泉に行くけど、コウはどうするの?」
「俺は部屋にいるよ、あ、リム? お前の購入した、その魔術教本、読んでいいか?」
「別に構わないわ、じゃあ、魔術教本を置いて行くから、それじゃあ、行きましょうか? クリスちゃん」
「はい」
そう言って、リムとクリスが部屋を出て行ったので、俺はリムの購入した、魔術教本を開いて、読んでみる事にした。
文字が読めるかどうかは、解らなかったが……本を開いてみて思う事は、えらい汚い字だった。
字は確かに読める。けど……かなり読みづらく、挿絵も何というか……子供が書いたような絵だった。
ちなみに絵は、地面が割れて、そこにクサライムらしき魔物が落ちている姿が、描かれていた。
数十分かけて、本を読み終えると、温泉に入っていた二人が、部屋に戻ってきた。
「ただいまです、コウさん」
「……」
リムを見てみると、何というか……落ち込んでいる風に見えたので、俺はリムに
「リム、何かあったのか?」
そう聞くと
「ナンデナノヨ……リフジンダワ……」
とか言っていた。
「なあ……一体どうしたんだ? リムは」
「あー……何と言いますか……リムさん、私の体を見て、自分の体を見て、落ち込んじゃったんですよ」
「なるほど」
そう言う事か……つまり……クリスの体と自分の体を比べたと言う事だな? じゃあ、あの原因は胸の事か、確かに、見た感じ、リムはクリスと比べると、胸のサイズが違いすぎるのが解った。
とりあえず俺は、リムに
「リム、この本、読み終わったから、返すな」
そう言うと
「あ……読み終わったの? で……どう思った?」
「そうだな……かなり読みづらかったが、一応読めたぞ、でも……俺がこの術は、使えないと思うな、前にも実験した事があるだろ」
「それもそうね、じゃあ……私が読んで使えるかどうかよね? とりあえず、解読してみるわ」
「ああ、で……明日からの事なんだが、二日後にこの国で、魔術大会が開かれる事が解ったから、明日はこの国の冒険者ギルドで依頼を受けたいと思っているぞ、実験もしたいしな? 二人はそれでいいか?」
「私は、コウがそう言うなら、従うわよ」
「私は、どうしたらいいですかね?」
「クリスは、この国に残っているか? それとも俺達と一緒に行くか?」
「一緒に行きますよ、と言うか……一人にしたら、私……何も出来ないですし……」
「そうか、なら決まりだな、今日はもう寝る事にするが…一緒にくっ付いて寝るか?」
「いいえ、私はリムさんと一緒に寝ます、それでいいですよね? リムさん」
「私は構わないわ、いいわよね? コウ」
「ま、いいか、それで」
そう言って、俺達は寝る事にして、明日
この国の依頼を受ける事に決めたのであった。




