~第六十四話~紅蓮の森~ワンバンキング討伐~決戦前~
誤字がひどかったので、修正しました。
紅蓮の森でワンバンキングから逃走した後、俺達は「銀の羽」を持っているボーンラビットの捜索を行う事にした。
うん、簡単に見つかるかな……と思ったんだが、歩き回ってもなかなか発見出来ず、現れた魔物は、ワンバードと呼ばれる魔物、あとカイザーウルフだった。
ワンバードは、リムの魔法で退治して、カイザーウルフは、俺の魔法
デス・トラップで足止めしてから、光夢で斬り付けて
倒していって、そんな感じに時間が過ぎていき、夕方になる頃に
やっとボーンラビットを発見、俺達に気がついたからか、逃げようとしたので
「デス・トラップ」で足止めしてから、リムの火系の術であっさりと倒し
運が良かったのか、地面に銀の羽が一枚落ちていた。
「やっと、銀の羽を見つけたな……」
「ええ……ねえ、コウ」
「ん?」
「そろそろ暗くなってくるし、夜は危険だと思うのよ? だから……シグルンの町に戻って、明日にしない?」
リムがそう言って来たので、俺は考える。
確かに……夜になると何が現れるか解らないし
魔物が現れる草原にいるより、町の中にいた方が安全かも知れないな……と、思ったので
「解った、そうするか」
「ええ」
そう決めて、俺達はシグルンの町に戻る事にした。
シグルンの町に辿り着いた頃には、夜に突入しそうになっていた。
町の門番に町の中に入れて貰って、町の中に入る。
町の中に入って、俺はリムに
「リム、お腹が空いてきたし……食事所でも探そうか」
と、そう言うと
「ええ、そうね、そうしましょう」
そう言って、俺達は町の中を歩いて、食事所を探す事にした。
町の中を歩いて数分後、食事所を見つけたので、お店の中に入る。
中に入ると、ウエイトレスの格好をした女性が「いらっしゃいませー」と言ってきた。
その声を聞いて驚いたのが、物凄い甲高い声で、何と言うか……
俺がいた世界にあった「アニメ」とかに出てきそうな声の持ち主が、接客をしていて、しかも見た目が可愛く、男に人気があるんじゃねーか?って感じだった。
ま、俺の好みではないがな?
「では、お客様席に案内しますね?」
そう言うと、俺達を座席に案内してくれて、椅子に座ってメニューを見てみる。
見た感じだと、肉料理中心のメニューみたいだった。
俺は、気になったので、リムに
「リム、この中にあるので、食べたい物ってあるか?」
「そうねえ……じゃあ、このホロホロ鳥の照り焼きと言うのを、食べてみたいかも……コウは、どうするの?」
そう言われて、メニューを改めて見て、写真とかイラストが書かれている訳では無いので、どれが美味しいのか全く解らなかったが
とりあえず……店員に聞けば良いかな? と思ったので、さっきのウエイトレスを呼び付けて
「この店のお勧めを頼む」
俺がそう言うと、リムが
「じゃあ、私はホロホロ鳥の照り焼きをお願いするわ」
リムがそう頼むと
「畏まりました~少々お待ち下さいませ~」
なんか……媚を売っている風に言ったな? 今……
そんな事を考えながら、待つ事数分後、出されたメニューはと言うと
「お待たせしました~ホロホロ鳥の照り焼きと、こちらがこの店「シグラン」お勧めメニュー、モラトリアルの丸焼きです」
出された料理を見て、一言で表すと……ステーキだった。
モラトリアルの丸焼きね……聞いた事の無い名なんだが……
匂って来るのは、かなり良い匂いだった。
これがこの店のお勧めね……ま、早速頂くかな?
そう思ったので、早速頂いて見る。
これって手掴みで食べるのか? と思ったが、ちゃんと食器が用意されていて
見た目がフォークそっくりの物があったので、それでぶっ刺して頂いて見る。
うん、味付けがいいからか、滅茶苦茶美味しかった。
この店、アリだな! と思いながら、あっという間に完食
リムも残さず食べ終えて、こう言う店って、高いのか……? と思ったが、全部合わせて500ベリカだった。
うん、高いか安いかの基準が解らんな……この店が高級料理屋なのか、それとも安い飯を出すお店なのかが、全く解らなかったが
味が良かったので、高くてもまた来ても良いかもな……と、思ってしまった。
食べ終わって、外に出ると、外はすっかりと日が落ちて、夜になっていた。
夜になったので、俺達は宿屋「ルーンライト」に行く事にした。
宿屋「ルーンライト」に辿り着くと、受付にいるエリーが
「いらっしゃいませ、宿屋「ルーンライト」にようこそ、宿泊ですよね?」
と聞いてきたので
「ああ」
「では、どちらを希望されますか?」
そう言って来たので、俺は
「じゃあ、スイートで」
「畏まりました、では武器を預かりますね」
そう言われて、俺とリムは受付に武器を預ける。
スイートの部屋の場所は、解っていたので
リムと一緒にスイートの部屋に行く事にした。
スイートの部屋の中に入り、俺はリムにこう言う。
「リム、勝手に同じ部屋にしちゃったけど、別に良いよな?」
「まあ……コウが、私に変な事をしなければ、別にいいわよ」
「変な事って何だ?」
「へ、変な事は変な事よ……じゃあ、私は疲れたから、もう寝るけど……コウは、どうするの?」
「俺も寝る、何だったら一緒のベットで寝ようぜ?」
そう誘って見ると、リムが考える素振りを見せて
「……わ、解ったわよ、じゃ、じゃあ、一緒に寝ましょう」
「ああ」
そう言って、一緒のベットに入って寝る事になった。
ベットにリムと一緒に入って、思う事は……
リムが俺に対しての好感度が上がってね?って事だった。
前は嫌がっていたけど、一緒のベットに入っても良いって言ってくれたしな?
でも……エロイ事をしようとすると、多分と言うか……リムの中にいるレイナが何か言ってくるのかもしれないから、手は出せなかった。
まあ、一緒に寝るだけでも進歩したと言う事か……
そんな事を考えていると、リムの寝息が聞こえてきたので、完全に眠りについたみたいだった。
俺に襲われると思ってないのか? こいつは……?
ま、考えたってしょうがないし、俺もとっとと寝るか……と決めて、寝る事にした。
そして……
「朝よ、コウ」
そんな声が聞こえて、目が覚める。
起きて見ると、リムが目の前にいた。
その状況を見て思うのは、そうだ……一緒に寝たんだっけ……と思い、今日で異世界生活25日目と突入したと言う事だった。
リムに起こされて、バッチリと目が覚めたので、とりあえず……
身だしなみを整える為、洗面所に向かい、顔を洗う。
スイートルームなので、結構豪華な作りになっていた。
顔を洗った後、ここの従業員のオリフィアが部屋に来たので
オリフィアと一緒に食堂へと向かう事にした。
食堂に辿り着いて、今日の朝食は、前にここで出された
月見うどんっぽい品だった。
前と同じ味だったので、あっという間に食べ終わり
受付でエリーから武器を受け取り、宿の代金を支払って
宿屋「ルーンライト」の外に出る。
外に出てから、リムが
「コウ、今からワンバンキングを倒しに行くのよね?」
「ああ、そう言う事になるな、まず確認だが……あのワンバンキングは、目から石化光線を発射する事が解っていて、あと氷の術が全く効かなかったよな?」
「ええ、だから私……風系や火系の術を試してみようと思うわ」
「俺もそうだな……今、持っている武器じゃ傷つけられないかもしれないし……とりあえず、俺の術が効くかどうか、試す事にするぞ、で……危なくなったら、銀の羽を使って逃げる事にしようぜ」
「そうね、そうした方がいいかも知れないし……じゃあ、紅蓮の森に行きましょうか」
「ああ」
こうして、俺とリムは、再び紅蓮の森に行く事に決めて、シグルンの町を出る事にしたのであった。




