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~異世界で、王道は目指しません~  作者: 零堵
~シグルン編~
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~第六十一話~シグルンの町で情報を集めてみる事にしました~

「朝ですよぅ~起きてくださいませ~」

そんな声が部屋の外から聞こえて、その声で目が覚める。

目が覚めて、思う事は……今日で、異世界生活24日目に突入したと言う事だった。

つまり……俺がこっちに来て、三週間が経過したって事なのか……

もうちょっとで、一ヶ月か……何と言うかまあ……元の時代に戻り方は、さっぱりとわからねーし……ま、家を購入するつもりでいるから、こっちで生活するのもありか? と思えてきた。

「起きてますか~?」

と、部屋の外から声が聞こえてきているので、多分と言うか……今の声からすると、今の泊まっている宿屋、シグルンの町の宿屋「ルーンライト」の従業員の、見た目がちびっ子の、オリフィアの声だと思われる。

俺は、扉を開けて、廊下にいるオリフィアに挨拶する事にした。

「おはよう、今、起きた所だ」

「そうですか、では……今から食堂へ向かいますか?」

そう聞いて来たので、ちょっと考えてから

「いや、後で向かう事にする」

「そうですか、では……私は、先に食堂でお待ちしておりますね? それでは」

オリフィアがそう言った後、俺から離れて行ったので、俺は部屋の中に戻って、自分のバッグから魔証石を取り出して、自分の魔力を測ってみる事にした。

魔証石で計ってみて、現れた数字はと言うと……

魔力最大値260 魔力値260と表示されたので、今の俺のレベルは……魔術師ネクロマンサーの26だと言う事が解った。

結構レベルが上がった方なのか……? 強さ的にこれって、強力なのか、そうじゃないのかが、さっぱりと不明だが……

まあ、気にしない事にして、忘れ物が無いかを確認してから、部屋の外に出る。

部屋の外に出て、食堂へと向かう事にした。

食堂に辿り着いて、中に入ると、数名の泊まっている客と思われる人達が、既に席に着いていて、食事をしていたので、その光景を見ながら、リムの姿を探してみると、椅子に座って唸っているリムを発見したので、声をかける事にした。

「よ、リム」

「あ、コウ……」

「一体どうしたんだ?」

「ね、ねえ……コウ? 変な事聞くんだけど……私って、夢遊病の癖があるのかしら?」

「っは? 夢遊病?」

「だって、ここ……シグルンの町の宿屋さんでしょ? 確か私……ベゼルバードの宿屋に泊まっていた筈なのだけど……目が覚めてみたら、部屋が違っているし、従業員のオリフィアさんが起こしに来たから、かなり驚いたのよ? コウ……どうなってるの?」

あ……そう言う事か……つまり……リムの体を借りているレイナが、リムに体を返したから、それまでの記憶を共有していないと言う事になるのか……

成る程、納得だな

「で……何でなの?」

「リム」

「う、うん」

「大丈夫だ、怪我とかしてないだろ? 問題は無いと思う事にしておけ」

「え~~何か納得いかないんだけど?」

そう話していると、オリフィアがやって来て

「今日の朝食をお持ち致しました」

そう言って、テーブルの上に朝食を並べる。

今日の朝食を見てみると、卵焼きっぽい物とパンだった。

「今日は、ホロホロ鳥の卵焼きとパンとなっております、ごゆっくりどうぞ~」

ホロホロ鳥……? 全く聞いた事無いんだが……? リムは知っているのか? 気になったので

「リム、ホロホロ鳥って、知っているか?」

「ええ、知っているわよ? この付近じゃ見かけない鳥ね、食用で肉も美味しいし、その卵も美味しいのよ、まさか……ここで、ホロホロ鳥の卵が食べられるなんて思わなかったわ」

「そうか……なら、食べてみるか」

そう言って、卵焼きを食べてみると

生地が柔らかくて、味付けも甘くてかなり美味しかった。

パンもそんなに固くはなく、柔らかく焼き上がっていたので、あっという間に食べ終わって、食堂を出る。

食堂を出た後、受付に行き、受付を担当している

オリフィアの妹のエリーに

「もう出るぞ」

「そうですか、では、預かっていた武器をお返ししますね?」

そう言って、前と同じ人が俺の武器とリムの武器を渡して、去って行った。

武器を受け取った後

「では、宿泊料を頂きますね?」

オリフィアが、そう言うので、俺がその代金を払う事にした。

エリーに宿代を払った後、宿の外に出る。

外に出てから、リムに

「リム、依頼を受けたんだが……ワンバンキングって知っているか?」

「ワンバンキングって……かなり強い魔物よ?」

「そうなのか?」

「ええ……前にね? 私がレインと組んでいた時に戦った魔物よ、でも……あの時は倒し方が全く解っていなかったから、レインが剣で切り込んだんだけど、全然効かなくてね? 四つある目が光ったから、危ないと思って、身を隠したのよ? そしたら……目から光線が発射されてね? その光線が当たった物体が石化したのよ……光線を放った時に動きが数秒止まったから、その隙に逃げたから、私達は一度も倒した事がないんだけど……そのワンバンキングの討伐依頼……本当に引き受けちゃったの……?」

「石化ねえ……他に攻撃方法は?」

「え~っと……あとは何があったかしら…………ごめん、あんまり覚えてないわ」

「そうか……まあ、何とかなるだろ」

「何とかって……本当に大丈夫なの? 私、石化なんかになりたくないわよ? 私、回復魔法とか全然覚えてないから、もし、コウが石化しても、解除出来ないわよ?」

「なら、相手を見てから、倒すかどうか考える事にしようぜ? この依頼って、危険指定の魔物の討伐依頼だから、倒すのが無理なら、依頼のキャンセルもありと言う事になっているしな?」

「……そう……コウがそう言うなら……その相手を見てから、判断する事にするわ」

「なら、決まりだな? で……そのワンバンキングがいると思われる場所って、紅蓮の森と呼ばれている場所にいるらしい……リムは、知っているか?」

「紅蓮の森ね……聞いた事がないわね」

「そうか……一応、冒険者ギルドでどの方角にあるのかは聞いたんだが、それだけじゃ本当にあるかどうか、解らないしな……とりあえず……町の人に、紅蓮の森を知っているか、聞いてから移動する事にしようぜ」

「了解」

そう決めて、俺達はシグルンの町で、情報を集める事にした。

町の人に聞いてみると、運よく知っている人に話しかける事が出来て

詳しい詳細をその人に教えて貰う事が出来たのだが・・・・・・その人に「あそこは危険な森だから、自分が強くないと、生き残れないぞ」とか忠告されてしまったので、危険指定の魔物がいる森なので、難易度が高そうな感じがした。

まあ、高額依頼なので、倒せそうなら倒してやるぜ! と思っていたので、リムと一緒に、シグルンの町を出て、紅蓮の森へと行く事にしたのであった。

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