~第五十九話~一泊した後、シグルンの町へ戻る事にしました~
はい、零堵です。
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致しますね?
今年に入って、今日がこの作品の一発目となります。
時間が出来たら、また書いていこうと思いますので、これからもよろしくです。
人気投票を見てみたら、いつの間にか70票以上も入ってますね~
ありがとうございます~
目が覚めて、今日で異世界生活二十三日目と突入した。
気がついてみて、思い出す事は……俺達は、ベゼルバードの宿屋「リラクベゼル」に泊まったと言う事を思い出す。
と言う事は……宿屋の人が起こしに来る前に起きたと言う事なので、この部屋をよく観察してみると、ユーグレストの宿屋「ユーグレ」とは違い、壁に時物が装着されていなかった。
じゃあ、ここの宿屋の人が起こしに来るんだな……? まあ、せっかく起きたんだし、今から二度寝するのもな……と思ったので、そう言えば……一緒に泊まっているリムはどうしたんだ……? そう思ったので、リムを探してみると、俺とは離れた所に布団を敷いていて、眠っているリムを発見した。
うん、何と言うか……無防備に寝顔を晒している感じがするな? ん……待てよ? これってチャンスじゃね? 俺も男だし、それに今、二人っきりだしな? とりあえず……エロイ事とかも、バレナケレば問題なくないか?
はい、決まりだな!
俺は、近づいて、改めて寝顔を見てみると、はっきり言って可愛いと思う。
まあ、体のサイズが貧相なのはしょうがないが、とりあえず……触ってみるか? そんな事を考えながら、起こさないように胸を触って揉む。
ささやかだけど、膨らみを感じて、柔らかかった。
うん、バレタら怒られるかもな……? とか思いながら、これは……キスしても大丈夫じゃね? とかそう思い、顔を近づけてみようとすると
「何で顔を近づけているのかしら? コウ」
そう言って、リムが目を開けて起き出してしまった。
っち、ここまでか……俺は、平然とこう言う事にした。
「いや、朝になったからな? 起こそうとしただけだぞ」
「嘘ね、さっき胸触ったでしょ? 寝込みを襲うなんて、最低の行為よ? 解っているのかしら? せっかく久しぶりに出てきたのに……何をしようとしているのよ? コウ」
久しぶり……? それを聞いて、俺は尋ねる事にした。
「もしかして、お前……レイナか?」
「ええ、そうよ? 久しぶりね? コウ」
そうリムが言う。
そう言えば……前にリムに取り付いた幽霊が今のリムに憑依しているレイナがいたな……と言う事を思い出した。
「そうか……じゃあ、今のリムはどうなっているんだ?」
「そうね……眠っている状態ね? 今日一日だけ、私が体を動かす事に決めたわ、たまにはいいわよね、それにしても……コウ」
「何だ?」
「ここ何所よ? 外を見た感じ、シグルンの町じゃ無さそうよね?」
「ああ、ここはベゼルバード王国だな、俺達はこの国の宿屋に泊まり込んでいるんだよ」
「そう……じゃあ、いつシグルンの町へ戻るのかしら?」
「今日中には戻ろうと思っているぞ」
「じゃあ、すぐにシグルンの町へ戻りましょう? 私のお屋敷がどうなったのか、かなり気になるのよ」
「お屋敷ってあれか? お前がいたあの屋敷だよな?」
「ええ、そうよ?」
そんな事を話していると、コンコンとノックの音が聞こえて
「朝になりましたので、起こしに来ましたよ」
と部屋の外から声が聞こえてきたので、ここの従業員が起こしに来たみたいだった。
とりあえず起きていると返事をして、忘れ物がないかをチェックした後、部屋の外に出る。
この宿屋の従業員が「朝食は食堂で用意してあるので、ついて来て下さいませ」と言ったので、俺達は従業員について行く事にした。
食堂に入って目に留まったのは、鉄製の鉄板が置かれてあるテーブルだった。
椅子も金属っぽい物で出来てる感じがして、その椅子に座ってみると、ちょっと痛く感じてしまった。
俺達が座った後、従業員が「では、今から朝食を用意させて頂きますので、少々お待ち下さいね?」と言って、一度離れた後、食材を持ってきて、鉄板の上に置いた後、鉄板の下に何かを置いて、呪文らしき言葉を言った瞬間、鉄板が燃え上がり、その上に置かれた食材が焼けて来た。
これって……コンロみたいな感じなのか? とか思いながら数分後、食材が焼きあがり、いい匂いが漂ってきた。
「はい、完成です、肉野菜の鉄板焼きです、熱いですので冷ましながら食べて下さいませ」
そう従業員が言ったので、従業員が用意してくれたお皿の上に焼いた食材を乗せる。
肉野菜の鉄板焼きね……? うん、かなり美味しそうに見えるな?
リム(レイナ)も目を輝かせて
「なんか、美味しそう~早速頂きましょうよ?」
とか言っているので、冷ましながら食べてみる事にした。
はっきり言うと、かなり美味だった。
まあ、残念なのが、タレとかの味付けがあったら、もっと美味しいのにな……と思いながら、あっという間に全て食べ終わり、宿屋を出る事に決めて、受付に行った。
受付に辿りつくと、従業員が
「宿をチェックアウトしますか?」
「ああ」
「では、預かっていた武器をお返ししますね?」
そう言って、別の人が俺達の武器を渡して来て、去って行った。
「では、代金は今日はサービスで500ベリカとなります」
「解った」
今のリムは、レイナとなっているので、ここは俺が払う事にした。
代金を払い終わった後、宿の外に出る。
ベゼルバード王国は、建物の色が真っ黒なので、かなり変わっている風に見えた。
俺はリムに憑依中のレイナに
「レイナ、今からお前の事は、リムとして扱うが、それでいいか?」
そう聞いてみると
「ええ、解ったわ、私の事はリムと呼んでね」
「ああ、じゃあリム、今からシグルンの町へ戻る事にするが……この国で、何か見たいとかあるのか?」
そう聞いてみると、リム(レイナ)が
「そうね……確かにこの国って、変わっているけど……今はやっぱり、自分の家がどうなったのかが気になるわ、だからシグルンの町に戻りたいって感じかしらね?」
「そうか、じゃあシグルンの町へ戻る事にするか」
「ええ、そうしてくれると助かるわ」
「解った、じゃあ行くぞ」
そう言って俺達は、シグルンの町へ戻る事に決めて、ベゼルバード王国の中を歩く事にした。
シグルンの町への戻り方は、ここに来た時と反対の方法で戻る事が出来ると教えられたので、まず……この国の何所かにある転送陣を探す事にした。
国の中を歩いていると、目に止まるのは、剣を装備した剣士スタイルの人達が沢山いるのが解った。
見た目的にかなり強そうな感じがするので、喧嘩とか吹っかけられたくないな? とか思いながら、国の中を見て周り、転送陣の前に魔術師の格好をした女の人がいるのを発見したので、その女の人に話しかける事にした。
「すいません」
「はい、何でしょうか?」
「この転送陣で、シグルンの町へ行けるのか?」
「あ、はい、行けますよ? ご利用しますか?」
そう言ったので、俺は
「はい、利用します」
「では、お一人で、利用しますか?」
「いや、二人で」
「では、二人ですと……代金は400ベリカになりますが……? よろしいですか?」
400ベリカ……高いのか安いのか解らないが、手持ちの金が十分にあるので、コイン袋から400ベリカを魔術師の女の人に渡す。
「では、受け取りました、二人とも、あの転送陣の上に立って下さい」
そう言われたので、俺とリム(レイナ)は、転送陣の上に立つ。
「立ちましたね? ではシグルンの町へ転送します、行ってらっしゃいませ」
そう言って、杖を取り出して呪文らしき言葉を言うと、転送陣が輝いたと思い、気がつくと……目の前の景色が変わっていた。
「凄いわね……一瞬でシグルンの町に戻ってきたみたいよ?」
そうリム(レイナ)が言うので、町の風景を見てみると、見慣れた建物があったので、ここは確かにシグルンの町みたいだった。
「確かにシグルンの町だな、じゃあ……」
「じゃあ?」
「とりあえず……冒険者ギルドに行って見る事にしようか、まず状況を確認しないとな」
「解ったわ」
そう決める事にして、俺達はこの町の冒険者ギルドへと行く事にしたのであった。




