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~異世界で、王道は目指しません~  作者: 零堵
~ユーグレスト編~
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~第六話~新しく仲間が出来ました~でも貧乳です~

異世界生活二日目

音が鳴っているので、目を覚ます。

目を覚まして部屋の中を確認してみると、ユーグレストの宿屋「ユーグレ」の一部屋だった。

うん、夢オチで元の世界だった! と言うのはないっぽいな?それにしてもさっきから、ルルルルとか電話の着信音っぽい音で鳴り響いているのが、物凄く五月蝿く感じるんだが、俺は、鳴り響いている壁にかけられている時計、時物に近づいてみて、触ってみる。ボタンらしき物があったので、これが止める役割なのか……と思い、押してみると、音が鳴り止んだ。これが目覚まし時計のスイッチか……ま、音が鳴り止んだし、今日も一日頑張るか! と決めて、早速顔を洗う事にした。

設備が整っていて、水が出るので、それで顔を洗う事に決めた。

この異世界で、どういう仕組みになっているのか全く不明だが……便利なので顔を洗い、鏡が備え付けてあったので、鏡で自分の姿を見てみると、ゲーム「マジカル・クエスト2」で作成したキャラクター、コウ・ドリムの姿だった。見た目を俺本人にかなり似せて作成したので、全くの別人と言う感じは全くしなかった。身だしなみを整えた後、せっかくなので、魔証石を取り出して、魔力を測ってみる事にした。

魔力を測ってみると、魔力最大値100。魔力値100と表示されている。

と言う事は、一晩寝て魔力が全回復したと言う事になるな? なんか、RPGのゲームっぽい仕様って感じがするが、これはかなりありがたいかもな? ま、とりあえず魔力値は解ったから、朝飯食うか……と思い、部屋の外の出る事にした。部屋の外に出て、食堂に向かい、食堂に辿りつくと、色々な人がいた。

特に多かったのが、俺と同じ魔術師の格好をした人で、後は剣士っぽい感じの人もいた。

俺は、空いているテーブルを探して、見つけて椅子に座る。テーブルの椅子も材料が木で出来てるらしく、ちょっと尻が痛くなってしまった。

うん、座布団が欲しい感じがするな……そう思っていると、ここの女将さんのクレムさんがやって来て


「朝飯の時間だよ? カウンターに置いてあるから、取りにきな」

するとその言葉が合図になったのか、他の人が立ち上がり、カウンターに向かっているみたいだった。

うん、どうやら……ここの食堂は、セルフサービスみたいだな……俺も立ち上がり、同じようにカウンターに行くと、お盆の上に、朝食セットがあった。よく見てみると、パンと黄色いスープと目玉焼きっぽい物で、これって所謂モーニングセットか……とか思いながら、朝食セットを受け取り、空いている席に着く。


「頂きます」

そう言ってから、パンを食べてみると、異様に硬かった。噛み辛く、味も薄めであんまり美味しくなかった。異世界だからしょうがないのか……? とか思いながら、残すのは嫌だったので、全部平らげて、黄色いスープを飲んでみる。味は、コーンスープと同じでした。

これは美味しかったので、おかわりを欲しいとこだが、カウンターを見てみると、女将さんがいなかったので、おかわりはなしなんだと思う。コーンスープを飲み干して、最後に目玉焼きを食べてみると、塩辛かった。これ、甘くして欲しかったな……まあ、食うけど……あっという間に食べ終わり、これからどうしようか……と思っていると


「お、ここに泊まったんだな? コウ」

食堂にやって来たのは、レインだった。レインの隣に赤色の髪をしていて、魔術師の格好をした女の子がいた。何と言うか……一言で言うと、気の強そうな女の子って感じがする。

レインと同じく、美人だがつり目で、あとレインと違う所がはっきりと解った。

それは胸の大きさ、レインは結構大きめに見えていて、この女の子は、極端にボリューム不足で、貧乳だった。もう絶壁としか見えず、「あれ? 男」って感じのボリューム感しかなかった。

レインと同い年ぐらいなのか……だとしたら……すっげー可哀想かもな……

ま、「貧乳最高だぜ!」とか、言っている奴もいる事はいそうな気がするが

……俺はどっちかと言うと、ボインちゃんの方が好みだった。


「ねえ……何か失礼な事、考えてないわよね?」


そう女の子が言ったので、俺は


「何も考えてないが……レイン、その子は?」


「ああ、紹介するよ、たまに一緒になって依頼を受ける、リムだ」


「リム・ミラーよ? 貴方は?」


「コウ・ドリム」


「そう、コウ……貴方、魔術師よね?」


「いや、俺はネクロマンサーだが?」


「ネクロマンサー……ちょっと調べさせてね?」


リムと名乗った少女が、小さい杖を取り出して、こう言って来た。


「スペル・サーチ」


杖が一瞬光って、空中に提示されたのだが……これって、俺のステータスか?


「うわ…………本当に魔力最大値が100しかないのね?」


「うわって何だよ? 今の術って、もしかして、俺の魔力を調べる術か?」


「ええ、今使った術は、相手の魔力を調べる術よ。魔力が100しかないし、でも……レベル10なのね……驚いたわ……それに……レインに聞いたら、貴方、杖を持っていないらしいじゃない、本当なの?」


「ああ、持っていないけど、それが問題か?」


「問題よ……私だって、杖を使わないと呪文を発動できないのよ、杖なしで術が使えるなんて……聞いた事ないわよ?」


「そうなのか……あ、だから魔術師はみんな杖持ってるんだな、なんか納得した」


「あのねえ……まあいいわ、改めて自己紹介するわね? 私は魔術師リム・ミラーよ?」


「リムはな、色々な術を覚えていて、役に立っているぞ?」


「レインも術覚えなさいよ、せっかく魔力があるのに、もったいないじゃない」


「いや、私は剣を極めようと思ってな、だから剣技を極めたいんだ」


「そう」


と言う事は……レインが女剣士で、リムが魔術師マジシャンと言う事になるみたいだな……そう思っていると


「ところで、コウ? 何か目的はあるの?」


「家」


「……家?」


「ああ、家だ、自分の家が持ちたい、とりあえず、豪邸が欲しいな」


「豪邸ね……ちなみに今の所持金は?」


「これだけだ」


そう言って俺は、一枚の銀貨を見せる。すると、リムがあきれた風になって


「呆れたわ……あのね? 豪邸が欲しいなら、せめて一万ベリカ以上はないと無理よ?」


やっぱりそうか、家を購入するには、金いるしな……


「じゃあ、金持ちになるには、どうすればいい?」


「そうね……高額依頼を引き受けたり、武術大会で優勝とかするしかないんじゃないかしら、でもね?」


「何だ?」


「貴方の魔力値で、武術大会とか絶対に勝ちあがれないわよ?」


「そうか?」


「ええ、凄腕の魔術師が出たり、剣豪が出たりしてるしね、前回大会の優勝者なんて、魔力最大値10万の大魔術師が優勝したのよ?」


そう言われても、俺の術があれば勝てるんじゃね? ま、人に効くかどうか、まだ一回も試してないけど、まあ、今は手先の賃金が欲しいし、軽い依頼からやっていくしかないか……と思う事にした。


「そっか、教えてくれてありがとな」


「コウ、これからどうするんだ?」


「ん~……換金所に行って、依頼を受けるけど」


「そうか、私は別の町に行く事にする、まあ、またこの町に戻ってくるがな? リムはどうする?」


「そうね…………うん、決めたわ、私も一緒に行っていいかしら?」


「大歓迎だぜ、よろしく! えっと……リムさん」


「リムで良いわよ、私もコウって呼ぶしね。確か十七よね? 私も同じ年だから、呼び捨てで良いわよ」


「了解、じゃあ、リム、よろしくな」


「ええ」


なぜ俺が大歓迎と言ったか? だって女の子が仲間になるって言ってるんだぜ? 男が「仲間になります」とか言っても、むなしいだけだしな、ま……出来れば、レインも一緒にパーティを組んで欲しかったけど、行く所があるらしいし、しょうがないよな……何にせよ、俺の仲間に貧乳魔術師のリムが仲間に加わったのであった。

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