~第五十四話~依頼を受けて、ユーグレストに戻る事にしました~
追加
プロフィール紹介にて
コウの魔術師の設定を書き足しました。
「朝になりましたので、おきて下さいませ~」
と、そんな声がしたので、その声で目が覚める。今日で、異世界生活二十日目に突入した。
外から声が聞こえたので、多分と言うか……ここの泊まっている宿屋「ルーンライト」の従業員が起こしに来たのだと思われる。とりあえず俺は、扉を開けてみると、そこにいたのは、身長が低くて、子供に見えてしまっているオリフィアの姿だった。
「おはようございます、よく眠れましたか?」
そう言って来たので、俺は
「ああ、よく眠れたかな」
「そうですか、今から食堂にご案内しますが、それとも後から来ますか?」
俺はちょっと考えてから
「後から行く事にするよ」
「では、食堂に行ってますね」
オリフィアが離れて行ったので、俺は扉を閉めた後、自分のバックから魔証石を取り出して、自分の魔力値を測定して見る事にした。魔証石で計って見ると、魔力最大値250 魔力値250と出たので、これって……レベルが上がったという事になるんだよな? 250と言う事は、俺の今現在のレベルが魔術師レベル25だと思われる。
前に予習した時に覚えているのは、魔術師の第五番目の術は、レベル30で覚えると覚えていたので、あとレベル5で新しい術を覚えるんだと思う。魔証石で確認した後、洗面所に向かい、身だしなみをチェックして、忘れ物が無いか確認した後、部屋を出る事にした。
部屋を出て、食堂の場所は覚えていたので、食堂に向かう。
食堂に辿り着き、中に入ってから、リム達の姿を探してみると、リム達が食事している姿を見つけたので、俺も合流する事にした。
「おはよう」
「おはよう、コウ」
「おはようございます、コウさん」
「おはよう」
四人テーブルにいたので、俺は空いている椅子に座り、朝食を待つ事にした。数分後、朝食を持ってきたオリフィアがやって来たので、俺はオリフィアに話しかける。
「今日の朝食って何なんだ?」
「今日はパン中心の料理になっていますので、このバスケットの中から、好きなだけ取って下さいね?」
そう言ったので、バスケットの中を見てみると、色々な形のパンが入っていたので、とりあえず……気になった物を取っていく。
早速食べてみると、甘かったり、中にクリームが入っていたり、色々な味を堪能できた。
あっという間に食べ終わって、宿を出る事にした。受付に行くと、エリーがいたので、エリーに
「宿をチェックアウトするぞ」
そう言うとエリーが
「では、武器をお返ししますから、少々お待ち下さいませ」
そうエリーが言うと、男の人がやって来て、俺達の武器を戻してくれた。けど、やっぱり一言も話す事なく立ち去ったので、これがこの人のスタイルなのか? とかそう思う事にした。
「では、宿泊代を頂きます」
エリーがそう言うので、俺はリムと相談して、今日の代金はリムが払う事になった。
払い終わった後、ルーンライトを出る。出た後、俺は
「これからどうするかだが……レインは、どうしたい?」
俺がそう言うと、レインが
「そうだな……ベゼルバードに行って、そこで依頼を受けようと思っているんだが……コウは、どうしたいんだ?」
「そうだな……あと何回かこの町で依頼を受けた後、ユーグレストに戻るのもいいかもな……って、思っているぞ」
「そうか……じゃあ私はベゼルバードに行く事にするから、ここで別れるとしよう、ユーリはどうする?」
「私は、レインさんと一緒に行く事にしますね」
「そうか」
「レインにユーリ? コウね……この町で家を購入しようとしているのよ」
「そうなのか?」
「ああ、まあ……家の値段がいくらになるのか? 全く解らないけどな」
「そうか……なら、家を買ったら、私達に声をかけてくれないか? どんな家なのか気になるしな」
「解った、じゃあ二人はここでとりあえず、お別れかな?」
「ああ、じゃあ、またな?」
「さようならです、リムさん、コウさん」
レインとユーリが俺達から離れて行き、再び二人に戻った。
「さ、コウ? 今日もこの冒険者ギルドに行くのでしょう?」
「ああ」
「じゃあ、行きましょうか?」
そうリムが言うので、俺達は冒険者ギルドへと行く事にした。町の中を歩いて、冒険者ギルドに辿り着く。中に入ると、沢山の人がいて、混雑しているみたいだった。
「コウ、今日はどっちの依頼を引き受けるの?」
リムがそう聞いて来たので、高額依頼か小額依頼のどっちかにするか……と考えてから、今日は小額依頼の方にするか! と決めたので
「小額依頼の方にするよ」
「解ったわ、でも……凄い並んでいるわね? どっちも」
「ああ……」
見た感じ、十人以上並んでいるので、時間がかかりそうだったけど、俺も列に並ぶ事にした。
数十分後、やっと俺の番になったので、受付の男に話しかける。
「今日は、こっちの依頼を引き受けに来たんだが」
「あ……えっと、コウ様ですよね?」
「ああ」
「では、依頼書を提示しますので、少々お待ち下さい」
奥の部屋に行った後、一枚の紙を持って来て、戻ってきた。
「こちらが、依頼書になります」
そう言って見せて来たので、紙の内容を見てみると……
ロングパイソンの討伐 700ベリカ
荷物の搬送 500ベリカ
クサライムの採取 500ベリカとなっていた。
ロングパイソン……この魔物がどんな物か俺は知っていた。ゲーム「マジカルクエスト」に出てきた魔物で、見た目は思いっきり牛っぽい姿をしているのだが、胴体がかなり長く、一メートル以上もあって、真っ白い姿をしている魔物で、攻撃方法は額にある角で突進攻撃と、口から攻撃性のある液体を飛ばしてくる「唾攻撃」が備わっている魔物でもあった。まあ、体力が低く、倒しやすい魔物でもあるのだが……
このクサライムの採取と言う依頼、かなり気になるんだよな……?
ま、クサライム程度だったら、楽そうだし……これにするかな? と思う事にして
「じゃあ、このクサライムの採取依頼を引き受けるよ」
「畏まりました、では詳しい詳細を教えますね? このクサライムの採取は、クサライムを九体採取してきて下さい、注意点を述べますと、クサライムは四体集まると、合体してしまい、ネオクサライムになってしまいますので、ネオクサライムにしないように集めて下さいね? クサライムを九体、ここに持って来てくれたら、依頼は完了となります 期限は一週間とさせて頂きます、ちなみにクサライムはこのシグルンの町周辺には出没しない事が解っていますよ」
「解った、じゃあ行って来るよ」
「またのお越しをお待ちしております」
そう男が言うので、俺とリムは、冒険者ギルドを出る事にした。
冒険者ギルドを出た後、俺はリムに
「リム、これからどうする?」
「そうね……? このシグルンの町周辺にはクサライムは現れないんでしょう? だったらさ、ユーグレストの町に戻らない? そこでクサライム採取をしていきましょうよ?」
「そうだな、久しぶりにユーグレストに戻るか、そこでクサライムを入れる物とか、仕入れようぜ」
「ええ」
そう決めて俺達は、とりあえず……シグルンの町からユーグレストの町へと戻る事にしたのであった。




