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~異世界で、王道は目指しません~  作者: 零堵
~シグルン編~
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~第五十三話~盗賊団撲滅作戦~開戦~

俺とレインは、盗賊団のアジトに変装をして、向かう事にした。

シグルンの町から出て、東の方角に進んで行き、一時間後

日が落ちて、すっかりと夜に突入した状況の中、俺は前にセットしておいた目印を探す事にして、山の中に入り、目印を見つけたので、そこでレインと隠れて、盗賊団のアジトの状況を見てみる事にした。


「見張りは二人だけだけど……どうするかだが……」


「コウ、中に入って戦う事にするのか?」


「そうだな……中に入って、囲まれたらちょっとやばくないか?」


「それもそうだな……じゃあ、どうする?」


「なら、誘き出すしかないな、まずは……見張りの二人だけど……とりあえず……こっちに誘き出して、倒す事にするぞ」


「解った、でもどうするんだ? コウ」


「まあ、見ていろよ」


俺は、木にセットした空き瓶を持って、その空き瓶を見張りの頭目掛けて、ぶん投げる。空き瓶は、ストレートに飛んで行き、見張りの頭に命中し、粉砕されて、見張りが「誰だ!」と言って、こっちに向かって来たので、俺は見張りの一人に効果を毒状態にして、術を言う。


「デットリー・レイ」


俺の術が発動して、見張りの一人が、毒を発症して、蹲ったので、俺はレインに


「レイン、あとの一人は任せた」


「了解」

そう言って、レインが剣を振って、切り付けて、あっという間に倒してしまった。剣の効果が発動して、切った相手が燃えて、全身に広がり、最後にはどういう効果なのか、灰みたいな物だけが、その場に積もった。一人は倒したので、毒状態の見張りの男に俺は


「デス・トラップ」


俺の術が発動して、動けなくした後、後ろに回り、首を絞めて、楽にする事にした。ゴキっといい音がした後、毒状態のまま、息絶えて、これで見張りがいなくなったので、俺は大声で


「敵襲だあああああ!」


洞窟内に向かって言うと、洞窟の中から、武装した男達が出て来て


「何だお前ら!」


「やりやがったな……ぶっ殺す!」


俺とレインの姿を見て、殺気立っていたので、俺は


「お前らの討伐依頼が出ているから、倒すからな」


そんな事を言ってやると


「やっちまえ!!」

俺とレインに襲い掛かって来たので、俺とレインは応戦する事にした。出てきた男達は五人で、全員の手に刀を持っている。俺は、まず逃げながら、一人ずつ倒す事にした。

一人目は、真っ直ぐ突っ込んできたので、まず動きを止める為

「デス・トラップ」


そう言って、動きを止めた瞬間に、俺の武器、光夢で首を跳ねて、ぶっ倒す。返り血を浴びたくなかったので、そのまま離れて、二人目の動きを探る事にしてみると、こっちも一人目と同じく、襲い掛かってきたので、同じ方法で殺害して、あと三人残っているので、その三人はどうしたんだ? と思っていると、レインがあっさりと倒していた。レイン……強かったんだな……三対一で勝つなんて、相当じゃないか?

とりあえず、出て来た男達は全員倒したので、あと二十人以上はいる筈なので、俺は、レインに


「レイン、中に入って戦う事にするか?」

そう言うと


「そうだな……そうする事にするか」

そう言ったので、俺達は盗賊団のアジトの中に突入する事にした。中に入ると、結構広々とした空間で、その中に


「誰だ、お前ら!」

そう叫びながら、襲い掛かって来たので


「デス・トラップ」

そう言って、動けなくしてから、剣を刺して、黙らせる。何というか……俺の術って、結構使えるのかもな……そんな事を思いながら、進んで行くと、杖を持った男が現れたので、こいつは杖を持っているので、魔術師だと思う。なら、俺はその魔術師に向かって、この術を言う事にした。


「デスト・ドリード」


俺がそう言うと、杖を持った魔術師が、俺達に術を発動しようとしていたが、術が発動しない事に驚き、その隙にレインが、剣で切り殺して、動けなくした。そんな感じに倒していって、数十分後


「き、貴様ら……!」


怒り狂った男一人だけだったので、俺は


「もしかして、お前がこの盗賊団の頭領?」

そう言うと


「ああ! よくもやってくれたな! 仲間の恨み! 存分に味わえ!」


叫びながら、襲い掛かってきたので、俺は対象物を目の前の男に設定して、効果を麻痺にして、こう言う。


「デットリー・レイ!」

俺がそう言うと、男が痺れて動けなくなり


「な、何しやがった……」


「動けなくしたまでだ、レイン」


「何だ?」


「他にまだ残っている奴がいないか、探してみてくれないか?」


「解った」


そう言って、レインが離れて行き、数分後


「他に誰もいないみたいだから、こいつが最後の一人だと思うぞ」


「そうか、で、頭領……? このまま死ぬか、役人に捕まるかだが、どうする?」

俺がそう言うと、頭領らしき男が


「誰が捕まるか! 殺してやる!」

そう言っているので、俺は……そう言っているから、最後に「じゃあ、さようなら」と言って、剣をぶっ刺して、倒す事にした。結局、これで全員倒した事になり、俺もレインも返り血で、かなり服が汚れてしまったので、俺は着ている服を脱いで、いつもの服に戻る事にした。レインも俺と同じようにして、いつもの服装に戻る。脱ぎ捨てた服をどうするか、二人で考えて、レインの剣で燃やす事にした。

あと、死体をそのままと言うのも、何か嫌だったから、レインに頼んで、全部灰にする事にして、その作業で時間がかかり、全て終わるのに、一時間ぐらい掛かってしまった。

作業が終わった後、俺とレインは盗賊団のアジトから外に出て、俺はレインに


「これで盗賊団のアジトの撲滅依頼は完了した訳だが……後は、戻るだけだな」


「ああ、それにしても……コウの術って、敵にしたくないって感じだな」


「そうか?」


「ああ、じゃあ、シグルンの町へ戻る事にしようか」


「ああ」

そう言って、俺達はシグルンの町へ戻る事にした。戻る途中、魔物に出くわすのか? とか思っていたが、魔物が現れる事無く、無事にシグルンの町へ辿り着く。町に辿り着いた後、夜だけど冒険者ギルドはやっているのか? と思ったので、冒険者ギルドの方へ向かってみると、まだやっているみたいだったので、冒険者ギルドの中に入る。

中に入ると、カウンターにいるのは、男の人一人だけだったので、俺はその男に話しかける事にした。


「依頼を完了したんだが?」

俺がそう言うと


「えっと……コウ様ですよね」


「ああ」


「コウ様の受けている依頼は……盗賊団の撲滅依頼ですけど……もう終わったんですか?」


「終わったから、戻ってきたんだ」


「そうですか、では調査員が現地に向かいますので、その結果次第で、依頼料をお支払い致しますね?」


「解った、大体何日ぐらいかかる?」


「そうですね……約二日ぐらいかと思います」


「そうか……じゃあ、また来るよ」


「はい、またのお越しをお待ちしております」

そう言われて、俺は冒険者ギルドから出て、リムとユーリが宿泊している宿屋、ルーンライトに行く事にした。町の中を歩いて、数分後、ルーンライトに辿り着く。

中に入ると、受付にいるのが、エリーではなく、その姉のオリフィアだった。

オリフィアが俺の姿を見て


「あ、コウ様ですよね」

そう言ってきたので


「ああ」


「先に宿泊しているリム様から話は聞いています、確か……コウ様とレイン様で間違いはないですよね?」


「それで合っているぞ」


「では、部屋は用意してあるので、ついて来て下さい、あ、武器をお預かりしますね?」

そうオリフィアが言うので、俺とレインはそれに従って、武器を預けた後、オリフィアの後を付いて行く事にした。オリフィアの後を付いて行き、部屋の前に止まると


「ここが、コウ様のお部屋となっております、レイン様は別の部屋となりますので、それでよろしいですよね?」


「解った、じゃあ、また明日だな? コウ」


「あ、ああ」


「では、こちらです、レイン様」

そう言って、レインとオリフィアが離れて行く。何だ……一緒の部屋じゃないのかよ……と思ったが、まあ眠かったので、さっさと寝る事にして、中に入る事にした。中に入ると、誰もいないので、やっぱりと言うか……一人部屋だった。とりあえず……眠くなって来たので、そのままベットに入り、寝る事にして、今日の一日がやっと終わったのであった。

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