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~異世界で、王道は目指しません~  作者: 零堵
~シグルン編~
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~第五十一話~レインとユーリが、再び仲間になりました~

次の日になり、部屋の外から


「朝になりました、起きて下さい~」

そう声が聞こえたので、その声で目が覚める。そうか……時物が無いから、起こしに来たんだな……と確信した。確か……今日で、異世界生活十九日目と突入したと思う。

コンコンとノックする音がするので、俺は扉を開けてみると


「おはようございます、お客様」


扉を叩いていたのは、ここの従業員のちびっ子に見える、オリフィアだった。


「おはよう、オリフィア」


「おはようございます、朝食が出来ていますので、今から向かわれますか?」


俺は、どうしようか……と考えた後


「いや、後から行く事にする」

俺がそう言うと、オリフィアが


「そうですか、では食堂にいますので、来たら声をかけて下さいませ」

そう言って、俺から離れて行ったので、俺は部屋に残り、バッグから魔証石を取り出して、自分の魔力を測ってみる事にした。魔力を測ってみると、現れた数字はと言うと

魔力最大値210 魔力値210と表示されている。

と言う事は……レベルが一上がったと言う事で、今のレベルって、魔術師ネクロマンサーの21って事だと思う。しかし……全くと言っていいほど、レベルの上がる基準が解らんな……

ま、そんな事は置いといて、今日やる事だが……今日は、冒険者ギルドの高額依頼の方を受ける事にするか……と、そう思う事にした。そう決めて、とりあえず……朝食を取る為、部屋を出て、食堂に向かう事にした。食堂の場所は覚えているので、迷う事なく辿り着く。

食堂の中に入ると、あるテーブルにリムの姿を発見したので、リムに話しかける事にした。


「おはよう、リム」


「おはよう、コウ」


「とりあえず……よく眠れたか?」


「そうね……まあ、昨日に何があったのかは、全く解らなかったけど、とりあえず、眠れたわよ」


「そうか」

そう話していると、オリフィアがやって来て


「こちらが、今日の朝食のメニューとなっております」

そう言って、テーブルの上に出された朝食を見てみると、肉料理っぽい感じの料理だった。

でも、何の肉なのか? さっぱりと解らん……ま、美味そうな匂いを漂わせているし、匂い的に美味しいと思ったので、食べてみると……味は何と言うか……豚肉の味にそっくりだった。

この世界に豚がいるのかどうか、不明だったが、ま……美味いので、気にする必要ないか……と思う事にして、あっという間に食べ終わる。

食べ終わった後、受付に行き、エリーに話しかける。


「宿をチェックアウトするぞ」

そう言うと、受付にいるエリーが


「では、武器をお返ししますね? 少々お待ち下さい」

エリーが、そう言って、前と同じ男の人が、俺達の武器を持って来て、渡した後、去っていく。

……相変わらずの無言だな……何か話せない理由でもあるのか? そんな事を考えていると、エリーが


「では、宿泊代を頂きますね?」


「解った」

俺は、リムと相談して、今回の払いはリムが払う事になった。

リムがエリーに宿代を払った後、俺達は宿屋「ルーンライト」を出て行く。

外に出た後、俺はリムに


「リム、今日は高額依頼の方を受けようと思っているんだが、別にいいよな?」

俺がそう言うと、リムが


「そう、私は反対する理由がないわね……でも」


「でも?」


「危険な感じの依頼は、受けたくはないわよ? まあ高額なら危険満載の依頼なのかも知れないけど……」


「そうだよな……まあ、行ってみて、内容を見てみようぜ?」


「そうね」

そう決めて俺達は、この町の冒険者ギルドへと向かう事にした。町の中を歩いて、数分後、冒険者ギルドに辿り着く。中に入って、前に話しかけた男の人とは別の男の人に話しかける事にしたのだが……結構並んでいるので、並ぶ必要があるみたいなので、俺も列に並ぶ。

数分後、俺の番になったので、カウンターにいる男の人に話しかける。


「依頼を受けたいんだが?」


「見た所、剣を持っているから、剣士か?」


「まあ、そうです」


「そうか……ここの依頼は初めてか?」


「いえ、小額依頼の方は、受けました」


「そうか、一つ言っておく、高額依頼は、危険な仕事が沢山だ、自分が強くないと身を守れないからな? それでも引き受けると言うのなら、止めはしないが……どうするんだ?」

そう言われたので、俺は


「大丈夫、俺、結構強いと思うから」


「ほう……なかなか大した自信だな? まあいい、じゃあ依頼書を持ってくるから、ちょっと待っていろ」

そう男が言うので、言われたとおりに待っていると


「待たせたな? これが依頼書になっているぞ」


俺に一枚の紙を見せてきたので、中身を見てみると、そこに書かれてあったのは

レッドドラゴンの討伐 9000ベリカ

グリードファントムの討伐 8000ベリカ

盗賊団「シャドウゲイル」の撲滅 6000ベリカとなっていた。

……レッドドラゴンは戦った事があるので、解るのだが……このグリードファントムと言うのは何だ? 全く知らないな……それに盗賊団の討伐じゃ無く、撲滅ね……つまり、全滅させろって事だよな?

こう言う場合……どれを選べばいいのかだが……俺が悩んでいると


「コウ? この盗賊団の依頼にしましょうよ?」

リムがそう言って来たので、リムがそう言っているんだから、これにするか……と、思う事にして


「じゃあ、この盗賊団の撲滅依頼を受けるよ」


「解った、では、説明するとするが……このシグルンの町から東に行ってみると、山があってな? その山の中に、盗賊団「シャドウゲイル」がある。その盗賊団の撲滅が、今回の依頼だ、人数は約40人ぐらいだと思うぞ、撲滅依頼なので、全員を戦闘不能にするしかないぞ、全員を戦闘不能にしたら、国の役人が捕まえに動く事になっている。まず、武器を持っていると思うので、それを全て破壊するんだ、この依頼はパーティを組んで受けてもいい事になっているぞ、依頼料は、盗賊が戦闘不能に陥ったと知らせが来たら、支払う事になっているが、それで構わないか?」


「ああ」


「じゃあ、検討を祈る」

そう言うので、俺達は冒険者ギルドを出る。冒険者ギルドを出た後、リムが


「さて……どうする? コウ?」


「そうだな……二人だけで行って、勝てると思うか?」


「さあ……相手が全部で何人いるかよね?」


「ああ……」

そんな事を話していると


「コウにリムじゃないか? こんな所で、どうしたんだ?」

声をかけて来たのは、別の国に行っていた、レインとユーリだった。

俺は、早速レインに


「レインにユーリ」


「な、何だ?」


「早速で悪いが、依頼、手伝ってくれないか?」

俺がそう言うと、レインが


「依頼って……何だ?」


「それは私が説明するわ、で……レインにユーリ、引き受けてくれる?」


「わ、私もですか? レインさん……どうします?」


「そうだな……まあ、二人がこう言ってるんだし、私は別に構わないが……ユーリは?」


「私はレインさんがそう言うなら、従いますよ」


「じゃあ、決まりだな? 早速行くとするか」


「ええ」


「行くって何所にだ?」


「移動しながら、教えるわよ」

そうリムが言い、レインが「一体何なんだ?」と不思議がってたが、まあ、とりあえず……これで、二人確保したので、俺達は、盗賊団の撲滅に動く事にしたのであった。


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