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~異世界で、王道は目指しません~  作者: 零堵
~ユーグレスト編~
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~第四話~雑魚モンスターで実験をしてから、依頼品の回収をしました~

ユーグレストの町の外に出て、草原に出て行った。町の外から、西に向かうと、ナール川があるらしいので、とりあえず、川を目指す事にしたのだが……見た感じ、川が全く見えなかった。

一体、どのぐらい歩いたら、川が見えるんだろうな?って感じだが、行くしかなかったので、ユーグレストの町から西へ歩いて行く。一時間後、結構な距離を歩いて、やっと川が遠くに見えた。

軽く五キロ以上歩いたんじゃねーか?って感じで、ここから、ユーグレストの町に戻るのも大変だよな……とも思ってしまい、空を見てみると、青空が広がっている。

太陽っぽいのが、沈みかけているので、今の時間帯って、午後の時刻となっているのだろうか……とか思うのだが、時間がどうなっているのか、さっぱり解らんので、暗くなったら夜と、思う事にした。

川が見えたので、川に向かって、歩いていくと草むらから、一匹の生物が現れた。

現れた生物は、ゲーム「マジカル・クエスト」で確認した生物、名前が、クサライムと言う。

このクサライム、雑魚中の雑魚モンスターで、HPが10しかなく、魔術師マジシャンの「ファイヤー・ボール」を一発当てるだけで、簡単に倒せちゃう魔物である。見た目は、緑色をしていて、スライム状になっていて、このクサライムが4匹集まると、体同士を合体させて、別固体「ネオクサライム」へと変化する。俺は、丁度良かったので、このクサライムで実験を行う事にした。

ちなみにクサライムの攻撃方法は、自分の体を飛ばす、粘着攻撃で、その攻撃を受けると、HPを2減らす技である。俺の今の現在の体力が、全くと言っていいほど解らない。まあ、この体になって、体力が沢山あるぜ!って感じには見えんしなあ……ムキムキマッチョとかでもないし、実際に剣とか持ってみて、ちゃんと振り下ろせるのか……って思うしな。クサライムの粘着攻撃を食らうと、痛そうなので、ダメージを食らわない事にした。クサライムの動きをよく見てみると、ブルブルと震えだした。

この震え方が、攻撃モーションに入る動作なので、俺は粘着攻撃が来ると予測、クサライムが液体状の物体を俺に飛ばしてきた。スピードは、そんなに速くなく、一直線に飛んできたので、余裕で避ける。

回避に成功した後、俺は実験を行う。

指を目標物に定めて、呪文を唱える。


「デス・トラップ!」

そう言うと、指先から黒い霧が出て、クサライムに命中、クサライムが動くことなく、固まった。

俺は、その様子を見て、時間を計る。そして……数秒を待つと、再びクサライムが動き出した事で解った事は、魔術「デス・トラップ」効き目時間が、約十秒と言う事が解った。

またブルブルと震えだしたので


「デス・トラップ!」

再びクサライムの動きを止める。クサライムの動きを止めた後、俺は懐から魔証石を取り出して、手を翳して見ると、魔証石に表れた数字は、魔力最大値100、魔力値97と、現れた事で解った事は、やはり……デス・トラップの使用魔力量が1だと言う事が確認された。十秒たったので、再びクサスライムが動き出したので


「はい、もう一丁、デス・トラップ!」

そう言って、三回目のデス・トラップを仕掛ける。何というか……虐めじゃね? ま、魔物だからいっか~

クサライムを止めた後、俺は次の実験に取り掛かる事にした。それは、「マジカル・クエスト2」の魔術師ネクロマンサーの二番目の術「デットリー・レイ」である。

このデットリー・レイの効果はと言うと、対象物一体に、状態異常の効果を表す、状態異常の効果をセレクト出来る。セレクト出来る効果、毒、麻痺、睡眠と、予習した時に書かれてあり、魔術師ネクロマンサーレベル5で覚える術である。俺がこの世界に入る前の魔術師ネクロマンサー、コウ・ドリムのレベルは10だったので、二番目の術は、もし今の俺がレベル10だったら、この「デットリー・レイ」を覚えている筈である。しかし、セレクトと書かれているが……セレクト画面なんか現れないぞ?

これは……頭の中で「こいつは毒」「こいつは麻痺だ」とか、念じればいいのか? とか、思ってしまった。まあ、実験しないと解らなかったので、再び動き始めたクサライムに向かって、俺はこう言う。


「デス・トラップ!」


はい、四回目のデス・トラップが効いて、また動かなくなった。その間に俺は、対象物をクサライムと決めて、効果はまず「睡眠」と念じて、こう言って見る。


「デットリー・レイ!」

すると、クサライムの動きか変化して、動かなくなり、寝ている風に見えた。スライム状なので、寝てるかどうか解らなかったが、つんつんと触ってみても、起きる気配が全くなかった。じゃあ、あっさりと術にかかったんだと思い、魔証石で自分の魔力を確認する事にした。確認してみると

魔力最大値100、魔力値91となっている。

と言う事は……デス・トラップが魔力使用量1、デットリー・レイが魔力使用量4って事か……うわ……かなりの低コスト! と言う事はだ……「デス・トラップ」で足止めして「デットリー・レイ」の毒状態で、止めって出来るって事じゃねーか……俺……最強じゃね? かなり外道っぽいよな~ま、生きてく為には、やるけどな。正義感? んなのどーでもいいしな、だから人を殺す事になっても、それは仕方がないと割り切ります!って感じだしな? ま……とりあえず実験したので、止めとやりますか、俺は、対象物クサライム、毒状態と決めて、こう言う。


「デットリー・レイ!」

そう言った瞬間、クサライムの色合いが変わった。緑色だった色が、黄緑色に変色していって、数秒後「ビキュ!」とか聞こえた後、消滅した。これは倒したって事になるのか? 

まあ、消えたんだしな、辺りを見渡してみて、他の仲間や、別の魔物の確認が取れなかったので、とりあえず、ナール川に行き、依頼品「美化花」の採取に向かう事にした。

戦闘した所から、数分歩いて、川の近くにまで辿り着く。ユーグレストの町の換金所のサリューさんが言うには、黄色い花が目印だって言っていたので、黄色い花を探す事にした。探してみると、沢山の黄色い花が咲いていて、これが美化花だと思う。

その花の十束が依頼だったので、十束を採取して、黒のローブの中に押し込んだ。

うん、バッグとか欲しいかもな……金が入ったら、バッグでも購入するか……そう考えて、依頼を完了したのでユーグレストの町へ、戻る事にしたのであった。




私は、町の中であったコウと別れて、宿屋「ユーグレ」に戻り、ある人物と会っていた。


「レイン、依頼完了したみたいね?」


「ああ」


私に話しかけているのは、このユーグレストでも結構知られている魔術師

リム・ミラーである。リムは、魔術師として、色々な呪文を使えるので

私一人では無理そうな依頼を、リムに手伝って貰っていた。


「ビック・グリーなんて、よく一人で倒せたわね? あれって、かなりの大物よ?」


「まあ、そうなんだが、一人じゃないぞ?」


「え? それって、どう言う事?」


「確かに私は、ユーグレストの森に赴いて、ビック・グリーの討伐に向かったんだがな、ちょっと苦戦してしまってな……そこで魔術師と出くわしたんだ」


「魔術師と?」


「ああ、黒いローブ姿をしていて、あきらかにリムと同じ魔術師姿だったんでな手伝って貰うようにお願いしてみたんだ……で、その魔術師との連携で、ビック・グリーを倒したんだ」


「あら、そうなの? で、その魔術師って凄腕なの?」


「いや……凄腕には見えなかったな、なんせ魔力最大値が100しかない男だぞ?」


「え……嘘よね? それ?」


「いや、本当の事だぞ、魔証石で調べてみて、魔力最大値が100って出たみたいだったぞ」


「それって、子供の魔力値じゃない、じゃあ、子供だったの?」


「いや、サリューの所で年齢を聞かれてたから、17と答えていたぞ?」


「私と同じ年齢で、その魔力量!? ちょっと、それ……魔術師にむいてないんじゃない?」


「本人は、ネクロマンサーとか言っていたな、リム、聞いた事があるか?」


「ネクロマンサー……聞いた事がないわね……」


「そうか、嘘を言っている風には見えなかったしな……あとな? 杖を持っていなかったぞ?」


「ええ!? それってありえないわよ!?」


「そうなのか?」


「だってね、魔術と言うのは、杖で術式を組んで発動させる物よ、ほら、私も小さいミニ・ロッドを持っているわ、魔術師だったら、必ず一本は杖を持っているものなのよ?」


「でも見た感じ、杖は持っていなかったな? 指をビック・グリーに向けて、呪文を唱えていたし」


「指で……? もしそれが本当なら、凄いわね……ちょっとその男に会ってみたいわ、今は何所にいるの?」


「依頼を受けて、旅立ったみたいだぞ? まあ、ここの宿を教えたから、戻って来たら、ここにやって来るんじゃないか、じゃあ、私は疲れたから、部屋に戻る、それじゃあ」

そう言って、私は借りている部屋に戻る事にした。部屋に戻り、私はこう思う。コウ……お前は、何がしたいんだと……

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