~第三十七話~ユーグレストに到着したけど、ハーレムじゃなくなりました~
今日は、この作品を一話から改編したいと思います。
内容がちょっと違ってくると思うので、一話から読み直すのもありかと思います。
無事に荷物の搬送を終えたので、俺達は、ユーグレストの町まで、戻る事にした。
シグルンの町の外に出て、ユーグレストに向かって、歩いていると……
「ふっふっふ!」
後ろから聞こえて来たので、振り向くと……怪しい格好をした男達が、俺達の前に現れた。現れた人数は四人で、全員の手に刀を持っている。格好が顔を隠しているので、顔がよく見えなかった。
これってもしかして……
「俺達に出会ったのが、不幸だったな? さあ! 有り金全部出しやがれ!」
「お頭! この女達、美人ですぜ!」
「ヒャッハー! 楽しみだぜ!!」
「フハハハハ、我が前に立ち塞がりし、愚か者どもよ、我に従うがよい、フハハハハ!」
……一人だけ、頭おかしいんじゃねーか?って感じの奴がいたが、これってもしかして……あれか?
俺は、気になったのでレインに聞いて見る事にした。
「なあ、レイン」
「何だ、コウ」
「こいつらってさ……もしかして盗賊とかそういった奴らか?」
「多分そうなんじゃないか? 格好からして山賊だと思われるが……」
「じゃあさ、こいつらが狙っているのって、金と女だよな?」
「そう言う事になるな、しかし……こいつら、本気なのか?って感じがするんだが?」
「ふーん、じゃあさ……こいつらをボコボコにぶち殺しても、何も問題はないよな?」
「そうだな……こういった賊は、倒しても大して罪にはならんと思うぞ? ここは町の中ではないしな……、大丈夫だと思うぞ?」
「そっか、じゃあ……あんたら、山賊だよな?」
俺は男達に話しかけて見る事にした。
「そうだと言ったら、どうするんだ?」
「じゃあ、俺に倒されても恨むなよ?」
そう言って俺は、対象物をこの男に設定、効果を毒状態にして、こう言ってやる。
「デットリー・レイ!」
俺がそう言うと、男が苦しみだした。
「ぐは!」
そう叫ぶと、泡を吹いて倒れて、ぴくりとも動かなくなった。
「お、お頭!? てめえ! 何しやがった!」
「何って攻撃ですが……何か?」
「馬鹿にしやがって! やっちまうぞ! こら!」
男達が剣を構え出したので、俺は慌てずに
「デス・トラップ」
一人の男の動きを止める。
「な、何だ……う、動かん!」
「どうした!」
「体が動かねえ……何しやがった!」
「何って魔術だけど? あのな~俺達の格好を見て、よく戦おうと思ったな? お前らって馬鹿なの?」
俺がそう言うと、男達が
「っく、覚えてろよ!」
動けるようになった男が、そう言って、男二人が逃げ出して、残った一人が
「フハハハハ! なかなかやるようだが! 我の魔術を食らうがよい!」
杖を取り出したので、魔術攻撃をやろうとする男に、俺は、対象物を目の前にいる男に設定、そしてこの術を言う。
「デスト・ドリード!」
そう言うと、男が
「食らえ! ダーク・ブレード!」
杖が全く反応せず、何も起こらなかった。しかし……術名がかっこいいな?
闇系統の術なのか? これ。
「何だと!? 我の最強の術が何故、発動しない!」
「俺の術で止めましたが?」
「……っく、覚えていろ!」
なんか……雑魚キャラが言いそうな台詞を言った後、懐から何か取り出して、地面に投げつけると、煙が発生して、煙が晴れると、男の姿が無くなっていた。なんか……忍者が逃げる時に使う手みたいな感じだな? 今のって……そう思っていると
「コウさん、この人、どうします?」
ユーリが泡を吹いて倒れている男を指差して、そう言って来たので、俺は
「ほっとくといいぞ? 多分……死んでると思うぞ?」
「え? そ、そうなんですか?」
「ああ」
俺はそう言って、倒れている男の状態を確認してみる。
息はしてないし、体が動いてなかったので、思ったとおり、死んでるみたいだった。
これで俺も立派な人殺しか……でもなあ……何というか、罪悪感が全くといって良いほど、沸かないな?
普通の現代だったら、殺人なので捕まるのだが、ここは異世界だしな? それにこいつって、剣を向けてきて、俺達を殺そうとしたって事だしな~この異世界に来て、魔物を倒しまくっているので、今更罪悪感とかないしな? うん、気にしない事にするか! そう結論付けて
「さ、ユーグレストに戻るとするか」
「そうね……コウ……?」
「ん、どうした、リム」
「一応こいつが悪者なのは解ってるけど、罪悪感とかないわけ?」
「だって、襲って来たのはこいつだろ? 剣を向けてきたしな……戦わなきゃこっちがやられないか? それに……」
「それに?」
「いや、何でもない。 とにかく行くぞ」
「そうね……まあ私も……いや、いいわ、さ、ユーグレストに行きましょうか」
「ああ」
俺達はユーグレストに戻る事にした。それにしても……やっぱりこの三人、他の男から見ても美人に見えるって事が解ったな。美少女達と一緒にいる俺。やはり人生勝ち組だな。うん。
数時間後、ユーグレストの町に辿り着く。町に辿り着いて、改めて思うのは、シグルンの町とはえらい違うなあ……と思う事だった。とりあえず……依頼を完了させたので、換金所に向かおうとすると、レインが
「コウ、私とユーリは、先に宿屋に戻る事にするぞ」
「あれ、一緒に行かないのか?」
「私達が引き受けた依頼じゃないからな、私達が行っても意味がないだろう?」
「それはそうだけどさ……一緒に旅とかしないか? 結構楽しいと思うんだけど?」
「そうだな……ユーリはどうする?」
「そうですね……レインさんが、決めた事に私は、従いますよ?」
「そうか……コウ」
「ん?」
「私は、ちょっと遠くの町へ行ってみたいと思っているんだが、コウとリムはこの町で活動するのだろう?」
「ああ、しばらくはそうしようと思っているぜ?」
「そうか……じゃあ、私とユーリがこの町に戻って来た時、また一緒に冒険をしようじゃないか」
そうレインが言うので、俺は
「じゃあ、お別れだな?」
「ああ、でもきっとまた会えると思うぞ? 私とユーリは、明日には別の町に行く事にするぞ、それでいいか? ユーリ」
「はい、それでいいです」
「それじゃあ……またな」
レインがそう言い、ユーリと一緒に離れて行ったので、結局、リムと俺の二人パーティになってしまった。
「また、レイン達と会えると思うわよ?」
「そうだな……じゃ、とりあえず……換金所に行くか」
「ええ」
そう決めて、俺達は換金所へと向かう事にした。換金所に辿り着き、建物の中に入ると、中にいるのは、マック一人だけだったので、俺はマックに話しかける。
「依頼を完了したんだが?」
そう言うと、マックが
「あ、コウ様ですね? コウ様が引き受けている依頼は……「荷物の搬送」となっておりましたが、では、受取書を確認しますので、ご提出下さいませ」
「ああ」
バッグから受取書を取り出して、マックに見せる。
「では、確認致しますね…………確認が取れました、では依頼料をお支払い致しますので、少々お待ち下さい」
そう言って、奥の部屋に行った後、戻ってきた。
「お待たせしました、こちらが依頼料の500ベリカとなります」
マックが言うので、そのお金をバックの中に入れる。
入れた後、マックが
「コウ様、他に依頼を引き受けますか?」
「いや、明日にするよ」
そう言うと
「畏まりました、では、またのお越しをお待ちしております」
マックがそう言うので、俺とリムは換金所を出る事にした。換金所を出た後、リムが
「コウ、依頼料の500ベリカだけど、どうする?」
「そうだな……リムはいるか?」
「そうね……あ、なら200ベリカくれないかしら、それで何か買おうと思うのよ」
「解った」
俺は、リムに200ベリカを渡す。
「ありがとう、じゃあ、私はちょっとお店に行って来るわね? コウは先に宿屋に行ってて、それじゃあ」
リムがそう言うと、何所かへと行ってしまったので、俺は残ったお金をコイン袋の中に入れて、宿屋「ユーグレ」に行く事にした。宿屋「ユーグレ」に辿り着くと
「あ、コウさんいらっしゃい~あれ、リムさんは? もしかして、愛想尽かされちゃいました?」
「何言ってるんだ? クリス、そんな訳ねーだろ」
「凄い自信ですね……まあいいですけど、では、お泊りになりますか?」
「ああ、リムは後から来るって行ってたぞ」
「そうですか、では、同じ部屋に案内しときますね?」
そうクリスが言うので、俺はクリスに宿代を払って、部屋に案内して貰う事にした。部屋の中に入り、明日はどうするか……を考えてから、眠くなってきたので、そのまま眠る事にしたのであった。
キャラクター人気投票に
キャラを追加致しました。




