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~異世界で、王道は目指しません~  作者: 零堵
~ユーグレスト編~
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~第三十四話~新しい依頼を引き受けて、別の町に行く事になりました~

今回は、前回より少し、短めとなっておりますね。

レッドドラゴンを簡単に退治した俺達は、ユーグレストの町まで、戻る事にした。

戻る途中、遭遇した魔物は、クサライムの進化した姿のネオクサライムだった。

ネオクサライムは、俺達に気がついて、攻撃モーションに入ったみたいなので、俺は、とりあえず……こう言う事にした。


「デス・トラップ」

そう言うと、ネオクサライムの動きが止まる。動きが止まったので、俺はリムに


「リム、他の魔術を試してみて、倒せるかどうか、実験してみてくれないか?」

俺がそう言うと、リムが


「他の魔術と言うと?」


「例えば、風系の術とかな?」


「そうね……まあ、試して見るわね?」


リムが杖を構えて、呪文を言う。

「エアーブライド!」

リムの風系の術が発動、この術……知ってるな? 確か……ゲーム「マジカル・クエスト」に出てきた術で、風系の四番目の術で、レベル25で覚える術なのを思い出す。効力は、敵一体に風の刃が二枚現れて、交差するように攻撃すると言う術で、ゲームだと、結構大ダメージを与える術でもあった。

そのエアーブライドが、ネオクサライムに命中し、ネオクサライムが細切れに分断される。

体が千切れても、動いている場合があるので、それを観察してみると……思ったとおり、バラバラになっても、動いていた。その姿を見て、俺はバッグから、包丁を取り出して、その包丁で切りつける事にした。

俺の攻撃のお陰からなのか、ネオクサライムの姿が消滅していくので、どうやら……倒せたみたいである。

その姿を見たからか、クリスが


「リムさんって、色んな術を覚えてるんですね?」


「まあね……色々と覚えたのよ、でも……全てが出来る訳じゃないのよ、私って、回復術とか覚えてないしね? クリスちゃんは覚えているの?」


「はい、一つだけですけど、ヒールサークルと言う術を覚えています」


「そう、でも……今は、使えないわよね」


「ええ……コウさん……」


「ん?」


「私の魔術って、いつになったら使えるんです?」


「そうだな……ま、いつか教えてやるよ」


「そんなあ……凄く困るんですけど~!」

そんな事を話しながら、一時間後、ユーグレストの町に辿り着いた。日が暮れ始めていて、夕方となっていたので、これからどうしようか……と思っていると


「じゃあ、私、宿屋に戻ります、コウさんとリムさんは、どうするんです?」

そう聞いてきたので、リムが


「コウ? まだ夜になってないし、とりあえず……換金所に行ってみましょうよ?」


「そうだな、じゃあ俺達は、換金所へと向かう事にするよ」


「そうですか、じゃあ、私は宿屋に戻って、母さんの手伝いをする事にします、コウさん達って、泊まりに来ますよね?」


「ああ」

「では、お待ちしておりますね? それじゃあ」


クリスが俺達から離れていく。結局……二人になったので、俺達は換金所へと向かう事にした。

数分後、換金所に辿り着いたので、中に入ると、中にいたのは、サリューさんだけで、マックの姿が見えなかった。俺はサリューさんに、話かける事にした。


「依頼を引き受けたいんだが?」


「あ、コウ様ですね? 今日はちょっと遅い時間に来ましたね? 何所かへ行かれたんですか?」


「まあ、ちょっとな……で、どんな依頼がある?」


「そうですね……今残っている依頼は、こちらとなっております」

俺に依頼書を見せてきたので、内容を見てみると

ビック・グリーの討伐 1000ベリカ

ブレイバードの討伐 3000ベリカ

荷物の搬送 500ベリカとなっていた。

……ブレイバードか……このブレイバードと言うのは、ゲーム「マジカル・クエスト」に登場した魔物で、メタルウィザードと同じ、ボス級クラスの魔物でもある。確か巨大な鳥の様な姿をしていて、えらく強い魔物だと言う事を覚えていた。まあ、メタルウィザードの「リミット・デス」とか即死系の術は覚えてないが、このブレイバードは、風系の最強術「ハリケーン」を二連続同時に発動してくる、かなり強い魔物でもある。じゃあ、どうやって退治するかと言うと、火系の術には、耐性がほとんどないと言うか、弱点なので、火系の「フレイ・バースト」で羽を焼き払う。

羽を焼き払うと、何故か術「ハリケーン」を発動しなくなるので、羽を焼き払った後、「エレメンタルフレア」を当てて、倒した事を思い出した。

でもな……依頼は出ているけど、別に俺が倒しに行くとか、しなくていいんじゃね?って思えてしまう。

この町の換金所で、依頼を出しているんだから、誰かしら倒せる奴がいるって事なのかも知れない

じゃあ、他のビック・グリーの討伐だが……あの熊モドキね……確か……発生場所が、ユーグレストの森だと思うので、森の中を彷徨って、退治するとかな……なんか……大変そうだな……そう思ったので、俺はこう言う事にした。


「じゃあ、荷物の搬送で」


「荷物の搬送ですか?」


「ああ、その依頼にするよ」


「畏まりました、では、少々お待ち下さい」

サリューさんが奥の部屋に行き、数分後

荷物を抱えて、戻ってきた。


「こちらが荷物となります、これをシグルンの町の冒険者ギルドの受付まで、運んで下さいませ」


「了解、この荷物を運べばいいんだな?」


「はい、期限は三日までとします、では、お気をつけて」


そうサリューさんが言うので、俺は荷物を背負って、換金所を出る事にした。換金所を出た後、リムが


「コウ? 荷物の搬送依頼でよかったの?」


「ん? どう言う事だ?」


「別に討伐依頼でもよかったんじゃない?」


「まあ、そうなんだがな? 今回は、輸送依頼にしてみたんだ、それにな?」


「それに?」


「さっき、サリューさんが、シグルンの町へって行っていただろ? そのシグルンの町って一度行って見たいしな? だからこの依頼にしたんだ」


「そう……でもさ……シグルンの町って、何所にあるか知ってるの? コウ?」


「……知らん、リムは?」


「私も知らないわよ?」


「……今日は遅いし、宿屋に泊まって、明日移動する事にしようぜ?」


「そうね……何だったら、女将さんかクリスちゃんにシグルンの町の居場所を聞けばいいしね?」


「ああ」


そう決めてた俺達は、宿屋「ユーグレ」へと向かう事にした。

宿屋「ユーグレ」に辿り着き、女将さんに宿泊代を支払う。

支払った後、女将さんに「シグルンの町」は何所にあるか、聞いてみた所

きちんと教えてくれたので、荷物を搬送するのは、明日にして、部屋に泊まる事にした。

同じ部屋を希望したので、部屋の中に辿り着き、依頼品の荷物を置く。

重さはそれほど重くは無かったので、中に何が入っているんだろうな……?

と、気になったので、ちょっとだけ中を覗き込んでみると、黒い砂みたいなのが、大量に入っていた。

……これ、何だ?って感じなんだが……? ま……とりあえず、これを運べばいいんだな……と、思う事にして、今日は、このまま眠る事にして、荷物の輸送は明日にする事にしたのであった。


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